キャバリアのルビー色ってどんな毛色?15歳のリアが語る赤毛のヒミツ

キャバリア

こんにちは、リアだよ。

15歳のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、ブレンハイム毛色の女の子だよ。おでこにちょこんと白いラインと、両耳と背中に優しいチェスナット色が入ってて、「ザ・キャバリア」って言われる定番カラーなの。

でもね、実は最近ちょっと気になってる毛色があるの。それが、ルビー!

ルビーって、全身が深い赤茶色のようなチェスナットカラー一色で、白い模様が一切ないキャバリアの毛色のこと。

お散歩中に出会うと、つい見惚れちゃうくらいきれいで、なんだか高貴な雰囲気があるのよね。

「同じキャバリアでも、ルビーの子ってどんな性格なんだろう?」「体調や病気に違いはあるのかな?」って、いろいろ知りたくなっちゃって、パパに頼んでいっぱい調べてもらったの!

今回は、ブレンハイムの私がちょっと憧れてる『ルビー毛色』について、性格や健康、ルーツのことまで、まるっとご紹介しちゃいます。

これを読んだら、きっとあなたもルビーの魅力にきゅんとするかも!

ルビーってどんな毛色なの?

ねえ、あなたはキャバリアの毛色って何種類あるか知ってる?

実はね、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルには全部で4つの毛色があるの。私、リアはその中でも一番よく見かけるブレンハイムっていう赤白の毛色。

でも他にも、ブラック&タン、トライカラー、そして今回お話しするルビーっていう毛色があるんだよ。

私、ルビーの子に会うとね、つい「わあ、きれい…」って思っちゃうの。

だって、本当に宝石みたいに深くて濃い赤茶色の毛が、全身をすっぽり包んでるんだもん。お顔も、背中も、しっぽの先までぜ〜んぶ赤茶色。

ブレンハイムみたいに白い模様が入ってないから、とってもシンプルで上品に見えるのよね。

ルビーってね、品種の基準でも「rich, whole-colored red」って書かれてるの。つまり、濃くて統一された赤。

そう、まるで秋に染まるもみじの葉みたいな、深くて暖かい色なの。ちょっとマホガニーみたいな雰囲気もあるかな。

あなたも想像してみてほしいな、赤い絨毯の上を優雅に歩くルビーのキャバリア。ね?なんだか王族みたいでしょ。

ちなみに、このルビーって毛色、実はとっても珍しいんだって。

キャバリア全体の中でも15%未満しかいないっていう話もあるくらい。地域によってはたまに見かけるみたいだけど、それでもブレンハイムやトライカラーに比べるとずっと少ないの。

私みたいにブレンハイムの子たちから見たら、ルビーの子ってちょっとした憧れの存在かもしれないな。

それとね、ルビーの子って、見た目が一色だけだから、お洋服や首輪の色が映えるのもポイントかな。

ブレンハイムは白が入ってるから、あんまり派手な色を合わせるとバランスが難しいときもあるんだけど、ルビーの子たちはシンプルな色が似合うし、逆にビビッドなカラーもかっこよく着こなせちゃう。

おしゃれさんなキャバリアとしてはちょっと羨ましいな、って思っちゃうの。

あなたがもし、キャバリアを家族に迎えたいなって考えているなら、このルビーって毛色はちょっと特別かもしれない。

数が少ないってことは、出会えるチャンスも限られてる。でもそのぶん、一緒に過ごせたら、きっと特別な絆を感じられると思うよ。

ただね、ルビーって毛色は、その綺麗さだけじゃなくて、遺伝的にも興味深い仕組みで生まれてくるの。

実は、ルビーってブレンハイムと同じ赤系の遺伝子を持ってるんだ。

でも、ブレンハイムは白い模様をつくる遺伝子が加わって、赤白のまだら模様になるんだけど、ルビーは模様の遺伝子が入っていないから、あの綺麗な全身赤になるのね。

だからね、ブレンハイムのママとルビーのパパから赤ちゃんが生まれると、ブレンハイムとルビーの両方が出ることもあるんだって。

そういうのってちょっとロマンチックじゃない?まるで同じ赤の血を持つ兄弟みたいに感じるの。

毛色は違っても、心はつながってる…なんて思っちゃう私は、ちょっと感傷的すぎるかな?

それにね、毛色によって少しずつ印象も違ってくると思うの。

ブレンハイムは柔らかくて明るい感じ、ブラック&タンはクールで引き締まった印象、トライカラーは華やかで元気なイメージ、そしてルビーは落ち着きがあって大人っぽい雰囲気。

もちろん、性格は毛色だけじゃ決まらないけど、見た目の印象って、出会ったときの第一印象を大きく左右するから、毛色ってやっぱり大事だよね。

私はブレンハイムとして生まれて、家族に大切にされて、こうして15歳まで元気に過ごせているけど、もし別の毛色だったらどうだったんだろうって思うこともあるよ。

ルビーだったら、もっと目立っていたのかな?それとも、もっと落ち着いたキャラになってたかな?そんなことを想像するのも、楽しい時間だったりするの。

あなたの周りにルビーのキャバリアがいたら、ぜひじっくり見てみてね。

そしてもし機会があったら、撫でてみてほしいの。ルビーの毛は、見た目だけじゃなくて、触った感じもとっても柔らかくて優しいんだって。あの赤い被毛に包まれて眠る姿は、本当に絵本の中から出てきたみたいなんだよ。

私のようなブレンハイムも、ルビーの子も、同じキャバリア。

でも、それぞれの毛色に、それぞれの魅力があって、それぞれの個性が輝いてるの。今回はルビーの話をたっぷりしてるけど、どの毛色にも、それぞれ語りたくなる素敵なストーリーがあると思うの。

ねえ、あなたはどんな毛色のキャバリアが好き?

もしかしたら、今日のこのお話で、ルビーの魅力にちょっとだけ心をくすぐられたかもしれないね。次は、そんなルビーの子たちの性格や、健康面についてのお話をしていくね。

見た目の美しさだけじゃない、彼らの中身についても、一緒にのぞいてみようよ。

ルビーのキャバリアって性格は違うの?

あなたももしかして、「毛色によって性格って変わるの?」って気になったことない?

私もそうだったの。だって、ルビーのキャバリアってどこか大人っぽくて、落ち着いた雰囲気がある子が多い気がするし、見た目からして気品あるお姉さまって感じするから、つい、もしかして性格も違うのかなって思っちゃうよね。

でもね、実は専門のブリーダーさんや獣医さんたちのあいだでは、毛色と性格には直接的な関係はないっていうのが一般的な考え方なんだって。つまり、毛の色が違うからって性格まで変わるってわけじゃないみたい。

たしかに私がこれまで出会ってきたルビーの子たちの中にも、すごく活発でわんぱくな子もいれば、私みたいにのんびり屋さんな子もいたの。

逆に、同じブレンハイムの子でも、超甘えん坊でおしゃべりな子がいたり、ちょっとシャイで静かな子がいたりってほんと、十犬十色。

だから、性格は毛色よりも、遺伝や育った環境、そして家族との関係性が大きく影響するんだと思う。

でもね、そうは言っても、あなたも「なんとなくこんな感じの性格っぽいな〜」っていう印象、持ってたりしない?それってすごく自然なことだと思う。

ルビーの子がちょっと大人っぽく見えるのも、きっと全身が一色で落ち着いた雰囲気を持ってるからだよね。見た目の印象って、第一印象にすごく影響するから、それが性格のイメージにもつながっちゃうのかも。

あとね、個人的な話だけど、私が出会ったルビーの子って、どこか芯が強い子が多かった気がするの。見た目は上品でおしとやかなんだけど、意外と意思がはっきりしてて、自分のペースを大事にしてるというか、ね。

たとえば、誰かが走って遊んでても、自分はマイペースにお散歩を楽しんでたり、静かにベンチでくつろいでたり。

そういう姿を見て、「ああ、この子は自分の世界をちゃんと持ってるんだな」って、ちょっと憧れちゃった。

あなたも、キャバリアを育てていたり、これから迎えたいと思っていたりするなら、性格の違いについて不安になることもあるかもしれないよね。

でも安心して。キャバリアはね、どの毛色でもとにかく穏やかで優しくて、人が大好きな性格の子が多いの。それがこの犬種の魅力であり、誇りなんだと思う。

私たちキャバリアは、家庭犬の鏡って言われるくらい穏やかで、誰にでもフレンドリーに接することができるんだ。他の犬とも仲良くできるし、小さい子どもとも上手に関われる。ルビーの子ももちろん同じ。

毛色で性格に差があるというより、キャバリアという犬種そのものが、愛情深くて平和主義なんだと思うよ。

そうそう、私のパパが言ってたの。「リアって、人の心の動きにすごく敏感だよね」って。

これは私だけじゃなくて、他のキャバリアの子たちもそうなんだって。

飼い主さんが悲しい顔をしてたら、そっと寄り添ってくれるし、嬉しそうにしてたら一緒に嬉しくなっちゃう。

そんな性格だから、セラピードッグとして活躍してる子も多いの。ルビーのキャバリアも、そういう優しさを持ってる子がたくさんいるよ。

でもね、キャバリアって感受性が高いぶん、ちょっと頑固なところもあるの。私も「これはイヤ!」って思ったら、なかなか譲らなかったりしちゃうんだ。

そういうときは、怒られるより、優しく声をかけられた方が素直になれるんだよね。ルビーの子たちも、きっと同じ。優しさと根気強さで接してあげると、びっくりするくらいよく応えてくれると思うよ。

だからね、あなたがルビーのキャバリアを迎えようとしてるなら、毛色だけじゃなく、その子自身の心を見てあげてほしいな。

その子がどんなふうにあなたに寄り添ってくれるのか、どんな声を聞かせてくれるのか、きっと日々の中で少しずつわかってくるはず。

毛色はその子の外見を彩るもの。

だけど、性格や心の動きは、あなたと一緒に育っていくものなんだよね。

ルビーのキャバリアは見た目がちょっと特別に感じるかもしれないけど、心はみんなと同じで、たっぷりの愛情を注げば注ぐほど、それ以上の愛で返してくれる。私はそう信じてるよ。

次は、そんなルビーのキャバリアたちにちょっと関係がある健康のこと、とくに気をつけたいポイントをお話しするね。

私も心臓の病気とお付き合いしてるから、ちょっと真面目なお話になるけど、大切なことだから、ぜひ聞いてほしいな。

ルビーには特別な健康リスクがあるってほんと?

ちょっとだけ、真面目なお話をしてもいいかな。

私たちキャバリアにはね、毛色に関係なく共通して気をつけなきゃいけない病気がいくつかあるの。

でも、その中でもルビーって毛色の子たちに少しだけ関係があるかもしれないって言われている病気もあるのよ。

まず、最初に言っておきたいのは、毛色がルビーだからって、絶対にこの病気になるってわけじゃないってこと。あくまでも可能性のお話ね。

でも、知っておくことで、もっと早く気づいてあげられることもあるし、大切なパートナーとして一緒に生きていくなら、こういうことにも耳を傾けてほしいなって思うの。

でね、そのルビーの子に独特な病気の名前は「エピソディック・フォーリング(Episodic Falling)」って言うの。

ちょっと聞き慣れない名前だよね。これはね、緊張状態や運動、興奮などがきっかけで、筋肉が固くなってしまって、動けなくなるような症状が出る神経系の病気なんだって。

発作のときには、足が突っ張ったり、体が硬直したりして、まるで自分の体をうまく動かせなくなっちゃうの。

元気に遊んでたかと思ったら、急に倒れたり、動きがぎこちなくなったりするから、見てる方もすごくびっくりするし、不安になるよね。

この病気は遺伝性と考えられていて、とくに「全身一色の毛色(ルビーやブラック&タン)」のキャバリアにやや多く見られるって言われているの。

ブレンハイムやトライカラーの子たちに比べて、少しだけ発症リスクが高い可能性があるみたい。

どうしてなのかはまだ完全にはわかっていないけど、毛色を決める遺伝子と、この病気に関わる遺伝子が関係しているんじゃないかって研究もあるんだって。

でもね、私からあなたに伝えたいのは、怖がる必要はないよってこと。

ちゃんとしたブリーダーさんから迎えた子は、両親犬に遺伝性疾患がないように管理されていることが多いし、何より、早期に気づいて対処すれば、症状がひどくなる前にケアしてあげられるんだよ。

お薬や生活習慣の工夫で、発作の頻度を減らしたり、軽くしたりすることもできるの。

それにね、ルビーの子に限らず、キャバリアってどの毛色でも健康面で気をつけることがいっぱいあるの。

たとえば、僧帽弁閉鎖不全症(MVD)っていう心臓の病気。

これはキャバリアにとってすごく身近な病気で、実際に私も13歳からずっとこの病気と一緒に生きているの。

僧帽弁閉鎖不全症っていうのはね、心臓の弁がうまく閉じなくなって、血液が逆流しちゃう病気なの。

初めのうちは音でわかるくらいなんだけど、進行すると咳が出たり、息が苦しくなったり、ごはんを食べる元気がなくなったりするの。

私は毎日決まった時間にお薬を飲んでるけど、そのおかげで今もこうして元気に毎日を過ごせてるんだよ。

この病気も毛色には関係ないんだけど、キャバリアっていう犬種の宿命みたいなところがあるから、ルビーの子たちももちろん例外じゃない。

だから私は、ルビーのキャバリアを迎えようと思っているあなたにこそ、見た目の美しさだけじゃなくて、健康への配慮も一緒に抱きしめてほしいなって思うんだ。

それから、キャバリアは他にも、脊髄空洞症(シリンゴミエリア)、股関節や膝のトラブル、耳の病気、目の病気、いろんなリスクがある犬種でもあるの。

だから、どんな毛色の子であっても、定期的な健康チェックと、日常のちょっとした変化に気づいてあげることがとても大事。

私が思うに、ルビーの子って、見た目がちょっと特別だからこそ、健康についても特別に気をつけてあげたくなる。

まるでガラス細工のようにきれいだからこそ、割れないようにそっと大切に扱いたくなる、そんな気持ちにさせられるのよね。

あなたがこれからルビーのキャバリアと暮らしていくなら、健康のこと、ちょっとだけ意識してあげてね。

ごはんの食べ方、寝る姿勢、お散歩中の歩き方、なんでもないような毎日のなかに、体からの小さなサインが隠れてることがあるから。

それに気づいてあげられるのは、毎日そばにいるあなたしかいないの。

私は、13歳で心臓病がわかってから、家族みんなが本当にやさしくなったのを感じてる。

私のために時間をつくってくれるようになったし、お薬を飲んだ後はいつも「えらいね」って声をかけてくれるの。その一つひとつが、私の元気の源なんだよ。

ルビーの子たちにも、そんな見守ってくれる存在がいてくれたら嬉しいな。

特別な毛色の子たちには、特別な愛情をあげてほしい。そしてそれは、どのキャバリアにも、どんなあなたにも、きっとできることだって私は信じてる。

次は、そんなルビーの毛色がどうやって誕生したのか、どんな歴史をたどってきたのかをお話しするね。見た目だけじゃなく、ルビーの子たちには長い時間を超えてきた物語があるんだよ。

ルビー色の歴史って知ってた?

 

ねえ、あなたはキャバリアって、どれくらい昔からいる犬種だと思う?

実はね、私たちキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、イギリスの王室ととっても深い関係がある歴史ある犬種なの。

そして、今回のお話の主役でもあるルビーっていう毛色も、その歴史の中でちゃんと生まれた理由があるんだよ。

まず、私たちキャバリアのルーツをたどっていくと、16世紀のヨーロッパにたどり着くの。当時の肖像画なんかにも、小型のスパニエルを抱いている貴族や王族の絵がたくさん残ってるんだ。

その中でもとくに有名なのが、17世紀のイングランド王・チャールズ2世。彼はね、政務よりも犬と遊ぶのが大好きだったっていうエピソードが残ってるくらい、キャバリアのような小型スパニエルを溺愛していたの。

「キング・チャールズ・スパニエル」っていう名前は、実はこのチャールズ2世に由来してるのよ。すごいよね、王様の名前がそのまま犬種名になるなんて。

だから、私たちキャバリアは、もともと王様のお膝犬として愛されてきた存在だったの。

じゃあ、「ルビー」の毛色がいつ登場したのかっていうと、それはもう少し後の時代になるの。

19世紀ごろから、キャバリアたちにいろんな血統の犬が交配されていって、そこで全身が赤茶色一色のルビーという毛色が生まれたんだって。

当時は、赤白模様の「ブレンハイム」や、黒白の子たちが主流だったから、ルビーのようなソリッドカラー(単色)はちょっと珍しかったみたい。

その頃の人たちは、新しい毛色に魅力を感じて、ブリーディングで少しずつ広げていったんだって。

想像してみてほしいんだけど、深いチェスナットカラーに包まれた、つやつやの被毛。それが陽の光の中でキラキラしてたらきっと誰だって「この色、特別だな」って思っちゃうよね。

でも、19世紀後半から20世紀にかけて、ちょっとややこしいことが起きたの。

イギリスのケネルクラブが、いくつかの毛色やスタイルを持つ小型スパニエルたちを「キング・チャールズ・スパニエル」としてひとまとめにしちゃったの。

ルビーやブラック&タン、ブレンハイム、トライカラーが全部ひとくくりになって、顔立ちも今のキャバリアよりずっと短くて、鼻もぺちゃんこになっちゃったんだ。

でもね、「昔のチャールズ2世の犬のような、鼻が長くて優雅な顔立ちのキャバリアを復活させたい!」って思った人たちが現れたの。

1920年代のイギリスで、アメリカ人のロスウェル・エルドリッジさんっていう人が、古い肖像画に描かれた犬のような姿のキャバリアを再び作り出すために奮闘したんだって。

彼はドッグショーで賞金をかけて、昔ながらの顔立ちを持つ犬を探し始めたんだよ。

そのおかげで、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」っていう新しい犬種が復活して、1945年にイギリスのケネルクラブから正式に認定されたの。

そう、私たちのキャバリアって名前が、やっと独立したんだよね。そしてもちろん、その中にはルビーという毛色も正式に含まれていたんだよ。

つまりね、ルビーって毛色は、ブレンハイムみたいに王室の肖像画にたくさん描かれていたわけではないかもしれないけど、近代になって改めて価値を見出された、復活の歴史を持つ毛色なんだよ。

私が思うに、ルビーの子って、ちょっと新しいけど、ちゃんと王族の血を引いてるって感じ。チャールズ2世に愛された昔のスパニエルたちの姿を思い出させてくれるような、静かな気品を持ってるの。

そしてもう一つ。

1956年にアメリカにキャバリアが初めて輸入されて、1995年にはアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)でも正式に登録されたときも、ルビーの毛色はちゃんとその中にあったの。

だから、ルビーって見た目の美しさだけじゃなくて、歴史の中で選ばれてきた色でもあるのよね。

あなたがルビーのキャバリアに惹かれる理由、それってたぶん、こうした美しさと歴史の重みが自然と伝わってくるからなんじゃないかな。

私も、こうして歴史を調べてみて、ますますルビーのことが好きになっちゃった。

あなたはどう?ルビーの魅力、ちょっとでも感じてくれた?

もしもルビーのキャバリアを迎えることがあったら、その子の毛色の奥にある時を超えた物語も、そっと思い出してみてね。

次は、そんなルビーの毛色を持つ子たちと、どうやって一緒に暮らしていくのがいいのか、私からのアドバイスをまとめてみるね。

特別な色の子と、どう特別な日々を過ごすか、ってお話だよ。

ルビーみたいな特別な子に対して大切にしたいこと

これまでたくさんルビーの毛色についてお話ししてきたけど、ここからは少し視点を変えて、私、ブレンハイムのリアが、ルビーみたいに特別な色の子と一緒に暮らすなら、どんなことを大切にしたいか、そんなお話をしてみようと思うの。

まずね、あなたに伝えたいのは、毛色が特別だからといって、特別な育て方が必要なわけじゃないってこと。

でもその子の個性や、体のこと、心の動きにちゃんと目を向けて、一緒に時間を重ねていくこと。

それは、ルビーに限らず、私たちキャバリアと暮らしていくうえで、すっごく大切なことなんだよ。

私も心臓の病気を抱えてから、毎日お薬を飲むようになったし、疲れやすい日は無理せずお昼寝するようになったの。

でもね、そんな私のリズムを一番わかってくれてるのは、やっぱりパパ。朝ごはんを食べるペース、お散歩で止まる回数、夜の寝つき方。ぜんぶ、ちゃんと気づいてくれて、寄り添ってくれるの。

ルビーの子たちも、エピソディック・フォーリングとか、ほかの病気に注意が必要だったりするかもしれないけど、それって「特別なケアが必要」っていうよりも、特別な目と心で見守ってほしいってことなんじゃないかなって思うの。

それに、ルビーの子たちって、やっぱりちょっと凛とした雰囲気があるから、何を考えてるのかちょっとわかりにくく感じるかもしれない。

でもね、そういう子こそ、ちゃんと見てあげると、ふとしたしぐさや目の動きに、たくさんの気持ちがあふれてるのがわかるんだよ。

私たちキャバリアは、人と一緒にいることがだいすき。

ルビーの子も、ブレンハイムの私も、あなたの隣にいるだけで安心できるし、何かをしてもらうより、一緒にいてくれることが一番の幸せだったりするの。

たとえばね、雨の日にお散歩に行けなくても、窓の外を一緒に見ながらお話するだけで、心がぽかぽかになるの。

おやつをもらえない日があっても、あなたが笑ってくれたら、それだけで満たされちゃう。

もしあなたがルビーの子を迎えることになったら、その子の毛色の美しさに見とれるのもいいけど、それ以上に、その子の心の中にある言葉にならない気持ちを見つけてあげてほしいな。

そして、その子がだんだん年を重ねて、シニアになっても、同じように隣にいて、
今日も一緒にいられてうれしいねって、そんな風に過ごしてくれたら、きっとその子も、この家族の一員になってよかったって心から思ってくれると思うよ。

私が15歳になって感じるのは、若い頃の元気さは減ってきたかもしれないけど、
家族とのつながりは、年を重ねるごとにもっと深く、温かくなっていくってこと。

ルビーの子も、ブレンハイムの私も、トライカラーのあの子も、みんな違って、みんないい。

どの毛色のキャバリアにも、その子だけの美しさがあって、物語があるの。

あなたがもし、その中の一頭と心を通わせることができたなら、それはきっと、かけがえのない出会いになると思うよ。

だからどうか、見た目だけじゃなくて、心の声にも耳を傾けてみてね。そして、毛色が特別だからって気負わずに、日々の小さな時間を、たっぷりの愛情で育んでいってあげて。

それが、私からあなたに伝えたい、いちばん大切なことなんだ。

リアより

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