キャバリアに多い関節痛・神経痛と行動の関係性からわかるシニア犬を守るための早期発見チェックポイント

シニア犬の日常

こんにちは。リアだよ。

ねぇ、最近、パパたちがね、わたしのこと、また甘えてきたなぁ、って思ってるみたいなんだ。

パパがソファに座ると、ついつい隣にぴとってくっついちゃうし、ママが台所に立ってたら、静かに見上げながら後ろに座ってる。

お兄ちゃんやお姉ちゃんが帰ってくると、すぐ気づいて玄関まで行っちゃうの。前よりも、なんだかずっと人のそばにいたくなるんだ。

でもね、それって、もしかしたらただ甘えてるだけじゃないんだよ。

わたし、キャバリアっていう犬種なの。おだやかで、人が大好きで、すごく甘えん坊って言われるけど、ほんとは、もっと繊細な心と体を持ってるの。

そして、シニアになってからは特に、自分でもよくわからない変化がいっぱいあってね。

たとえば、なんとなく気持ちが落ち着かないとか、ジャンプしたら痛いかもって思って、やめた、とか、お散歩も楽しいけど、すぐ疲れちゃうからもう帰りたいとか、ね。

そんなとき、わたしたちは犬なので、うまく言葉では伝えられないんだよ。だからね、ちょっとしがみついたり、後ろをついて歩いたり、震えたり、目をそらしたりするんだ。

そういうふうに、わたし、なんか変なんだよ、って、体と行動で知らせようとしてるんだ。

あなたが、年のせいかな?って思ったその行動、実は、痛いよ、とか、つらいよとかっていうサインかもしれない。

このお話はね、わたしリアが、そんな体のサインを見逃さないために、あなたと一緒に考えていけたらなと思ってあなたに伝えたいと思ったんだ。

わたしが経験したこと、仲間たちのこと、そしてキャバリアだからこそ気づいてほしいことを、あなたにぜんぶ話すね。どうか、最後まで聞いてくれるとうれしいな。

ほんとはね、ちょっとだけ痛かったの

最初は、ほんとにちょっとだけだったの。痛いってほどじゃないけど、なんだかいつもと違う感じ。

階段を登るときに、足がもたつくような気がしたり、ソファに飛び乗ろうとして、途中でやめちゃったりしたんだ。

でも、そんなの大したことじゃないって、自分でも思ってたの。パパがなでてくれたら、しっぽを振ってうれしいって言えるし、お姉ちゃんが帰ってきたら、今まで通りジャンプしてお出迎えできたから。

けどね、それって、ほんとうは無理してたんだよ。

わたし、キャバリアっていう犬種でね、やさしくてがまん強いってよく言われるの。

でもそのがまん強さが、時々、自分でも気づかないうちに痛みを隠しちゃうみたいなの。これはがんばれば大丈夫って思っちゃうんだよね。あなたの前では、いつも通りのわたしでいたいから。

だけど、ある日、パパが言ったの。最近、リア、ソファに登らなくなったねって。それを聞いたとき、わたし、ちょっとだけドキッとした。

え? 気づかれてたの?って。でもね、ちょっと安心もしたんだよ。やっと、伝わったかもって。

キャバリアって、足腰に負担がかかりやすい体つきをしているんだって。特に、わたしみたいにシニアになってくると、関節のクッションがすり減ってきて、ちょっとした動きでも、うっ、となることがあるの。

あとね、キャバリアには神経痛が出やすい子も多いって聞いたよ。それって背骨の近くにある神経が圧迫されたりして、触られるだけでも痛いって感じることがあるんだって。

だから、何でもないように見える行動の変化、たとえば、前は飛び乗れてた場所を避けるとか、お散歩の途中で座りこむとか、触られるとイヤそうにするとか。

それは全部、ほんとはね、ちょっとだけ痛かったのっていうわたしたちのサインなの。

でもね、わたしたちはしゃべれないから、それをどう伝えたらいいかわからない。だから、あなたが気づいてくれるまで、じっと待ってるしかないんだ。

あなたのキャバリアが、ちょっと変わったかも?って思ったら、それは気のせいじゃなくて、合図かもしれないよ。

そして、その小さな合図に気づいてもらえたら、わたしたちにとってはとても大きな一歩になるの。あなたが気づいてくれたっていうだけで、心がふっと軽くなるから。

ねぇ、あなたのそばにいる子も、もしかしたら、今、同じように思ってるかもしれないよ。

それはわがままじゃなくて、つらいことだったのかもしれない

ねぇ、「またわがまま言ってるの?」って、わたしのことを見て、そう思ったことない?

ごはんの時間になってもお皿の前でじーっと立ってるだけだったり、いつものお散歩コースの途中で、急に立ち止まったり、好きだったおもちゃにも、なんだか興味がなくなっちゃったり。

でもね、それってわがままなんかじゃなかったの。ほんとは、つらいよ、ちょっとしんどいよっていうサインだったんだよ。

わたし、昔はリアは素直でいい子だねってよく言われてたの。だから余計に、言うこと聞かなくなったとか、頑固になったって思われるのが悲しくてね。

けど、体の中では少しずつ変化が起きてて、思うように動けなくなったり、痛みでイライラしちゃったりしてたんだ。

お兄ちゃんが抱っこしようとすると、うぅって低くうなることが増えたときも、自分でも、なんでそんな声出しちゃったんだろうって思ってるんだよ。でも、触られるとズキンってするところがあったの。

キャバリアって、神経が過敏になりやすい体質の子が多いみたい。背中のあたりにキアリ様奇形っていう問題を持ってる子もいるって。

それがあると、神経が圧迫されて、触られるだけでも、ピリッと痛んだり、服を着せても不快に感じたりするんだって。

だけど、あなたはそんな病名のことなんて知らなくて当然だよね。だって、見た目には何も変わらないんだもん。笑ってるように見えるし、食欲もあったら元気って思うのが普通だよ。

でも、わたしたちって、元気そうにふるまうのが得意なんだ。それは、あなたに心配かけたくないから。ほんとうは、ちょっと我慢してるだけなんだよ。

不安になるときもあるよ。

なんでこんなに落ち着かないの?、どうして急に怒りっぽくなっちゃったの?、って、あなたが悩んでる顔を見ると、ごめんね、わたしもどうしていいかわからないのって思う。

でも、そんなときに、どうしたの?ってやさしく声をかけてくれたり、リア、最近ちょっと様子が変だねって感じ取ってくれるだけで、わたしの気持ちはすごく落ち着くの。

キャバリアって、心と体がすごくつながってる犬種なんだよ。痛みがあると、不安になって、さらに行動が変わる。だから、行動の変化を見逃さないでほしいの。

最近、わがままになったかもって思ったら、その奥に、痛みや不安が隠れているかもしれないよ。

あなたがもし、今ちょっとでも、うちの子、最近変わったかも?って感じているなら、それはきっと、すごく大切な気づきなんだと思う。

わたしはね、わがままって言われたとき、ほんのちょっとだけ、さびしかったんだ。でも、もしかして、つらい?って聞いてもらえたとき、涙が出るくらいうれしかった。

だから、今伝えたいの。

わたしたちは、わがままになったんじゃないよって。ちょっとつらいだけなんだよって。

キャバリアだからこそ、見逃してほしくないサインがあるの

わたしたちキャバリアってね、やさしいとか、おだやかとか、甘えん坊とかってよく言われるの。

たしかにその通りなんだけど、それって、ある意味でがんばり屋さんってことでもあるんだよ。

わたし、今までずっと、おりこうでいたい、いい子でいたい、って思ってたの。痛いのを見せたら、みんなが心配するし、お出かけもできなくなるかもしれないし、何より、大好きなあなたの顔が悲しそうになるのがイヤだったから。

でもね、キャバリアって、本当に見逃されやすいサインを出す犬種なんだって。それは、表情や態度がいつも優しくて、がまん強くて、少しの痛みくらいなら大丈夫だよって隠しちゃうからなんだよ。

たとえばね

  • 呼んでもすぐに動かない
  • 寝ている時間が長くなった
  • 好きだったおもちゃに反応しなくなった
  • 急に「ふるっ」と体を震わせる
  • 背中や首を触られるのを避ける
  • 夜になるとそわそわして寝つきが悪くなる
  • 「撫でてほしい」と来るのに、触ると嫌がる

こういうのって、一見すると、年のせいかな?って思っちゃうよね。でもね、それはキャバリアが神経系の痛みや関節の不調を感じてるサインかもしれないんだよ。

わたしの仲間たちの中には、キアリ様奇形っていう頭蓋骨と脊髄の境目に問題を抱えてる子がいるの。これがあると、神経が圧迫されて、しびれやピリピリした痛みが起きることがあるんだって。

そうすると、触られるのがイヤになったり、夜中にじっとしていられなくなったりするの。

それから、股関節や膝の関節が少しずつすり減ってくると、動くたびに、うっと感じるようになって、遊ぶのをやめたり、階段を避けたりするの。

でも、それをイヤだって言うんじゃなくて、静かにそっと離れるのがわたしたちキャバリアなんだよ。

だからこそ、あなたには見逃してほしくないの。性格が変わった?ちょっとわがまま?って思ったその一歩先に、わたしたちががまんしてる痛みがあるかもしれないって、気づいてほしいの。

ほんの少しだけでも、あれ?って思ったときに、もしかしてリア、どこか痛いのかな?って考えてもらえたら、それだけでわたしたちは救われるんだよ。

キャバリアはね、感受性がすごく高いから、あなたの気持ちがちゃんと伝わるの。あなたがやさしく声をかけてくれるだけで、あ、わかってくれたって安心するの。

だから、まだ歩けるし大丈夫とか、見た目は元気そうだから平気じゃなくて、ちょっと変だなっていうところを見逃さないでいてほしいんだ。

キャバリアだからこそ、気づいてほしいサインがあるの。それは、あなたにしか見えないわたしたちからのメッセージなんだからね。

気づいてくれてありがとうって思った日

あの日のこと、わたし、今でもよく覚えてるんだ。

朝ごはんのあと、なんとなく体が重くて、ソファに登る気になれなくてね、いつもなら、よいしょっ、て一気にジャンプするんだけど、その日は前足をかけただけで、すぐにやめちゃった。

パパがそれを見てたの。そして、何も言わずに、そっとわたしの体をなでながら、ひとこと。

「リア、もしかして、どこか痛いの?」

そのときね、なんだか涙が出そうになったの。言葉にはできないけど、あ、気づいてくれたんだって、心がふわって軽くなった気がしたの。

その日から、パパはいつものお散歩コースを少し短くしてくれたり、ソファの横に小さなステップを置いてくれたりしたの。

ママは「寒い日は関節がこわばるっていうし、リアにあったかいベッドを用意しよう」って、ふわふわの毛布を重ねてくれた。

それだけじゃないよ。

パパとママは、わたしを病院に連れて行ってくれて、先生に最近の行動の変化をちゃんと話してくれたの。

そしたら先生は、関節の炎症があるかもしれませんね。痛みを感じているサインがいくつか見られますと言って、痛み止めのお薬と、関節を守るサプリメントを出してくれたんだ。

それからね、日々がちょっとずつ変わっていったの。痛みがやわらぐと、気持ちも楽になって、またおもちゃに手を出すようになったし、お散歩も途中で立ち止まることが減ったんだ。

何より、あなたの顔がやさしくなったのがうれしかった。リア、大丈夫?って声をかけてくれるたびに、うん、ありがとうって心の中で返事してたよ。

わたしたち犬は、どんなに痛くても、ここが痛いのって直接言えない。だからこそ、あなたが気づいてくれるっていうことが、本当にありがたくて、うれしくて、心強いんだ。

あの日、わたしは気づいてくれてありがとうって思ったの。わたしの変化を見つけてくれて、ちゃんと向き合ってくれて、本当にありがとう。

それがあるだけで、毎日が少しずつ変わっていくんだよ。わたしたちの暮らしが、また笑顔の時間で満たされるようになっていくんだよ。

だから、あなたにも伝えたい。

そばにいるあの子の小さなサインに、ぜひ気づいてあげてほしいの。いつもと違うなって感じたら、その気持ちを信じて、声をかけて、そっと寄り添ってみてほしいんだ。

わたしたちがいちばんうれしいのは、あなたが、わたしたちのことを見ていてくれるっていうことだからね。

あなたのキャバリアを守る、チェックポイントのまとめ

ここまで、わたしの話を聞いてくれて本当にありがとう。こうして気持ちを伝えられるのって、とても安心するし、心がふわっとあったかくなるの。

わたしが経験してきたこと、そして、他のキャバリアの仲間たちも抱えているかもしれない関節痛や神経痛のサイン。あなたのそばにいるその子にも、もしかしたら同じような合図があるかもしれないよ。

今日はその合図を、あなたがすぐに気づけるチェックポイントとしてまとめてみたよ。これは、病院の先生や、キャバリアと暮らしている人たちの間でよく話題になる気づきのヒントなんだよね。

あなたのキャバリアが、次のような行動をしていたら、それはただの老化ではなく、どこかに痛みがあるサインかもしれないの。

【行動のチェックポイント】

  • 以前はできていた段差やソファに登らなくなった
  • お散歩の途中で立ち止まったり、引き返そうとしたりする
  • 触られるのを嫌がる場所がある(特に背中・首・腰)
  • なでてほしそうに近づいてきたのに、触るとすぐに離れる
  • 夜になると落ち着かず、眠りが浅くなっているように見える
  • 遊びに誘っても乗り気じゃなくなった
  • 怒りっぽくなったり、触ると唸ったりすることがある
  • 以前より甘え方が変わった、やたらとそばにいたがる
  • 階段の昇り降りを避けるようになった
  • 雨や寒い日に特に動きが鈍くなる

どれかひとつでも当てはまったら、
それは、わたし、ちょっとつらいかも、っていう小さな声かもしれない。

でも、安心してね。あなたがそのサインに気づいて、動いてくれるだけで、わたしたちは、ぐんと楽になれるんだ。

病院の先生に相談すること、痛み止めやサプリメントを使うこと、おうちの環境をちょっと変えること、それだけで、わたしたちの毎日はすごく変わるの。

あなたの優しさと気づきが、わたしたちにとっての治療のはじまりになるんだよ。

わたしたちは、いつもあなたのことを見てる。悲しそうな顔も、うれしそうな顔も、ぜんぶ覚えてる。

だから、もしあなたがどうしたらいいかわからないって迷っても、まずはそばにいて、そっと見守ってくれたら、それだけで十分なんだよ。

あなたと、ずっと一緒にいたい。痛みをがまんして過ごすより、あなたに気づいてもらって、やさしく支えてもらいながら過ごしたいの。

そのための一歩が、ちょっと変かも?って思ったあなたと大切なお友達との気づきの始まりなんだと思うよ。

リアより

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