キャバリアの耳トラブル完全対策ガイド!あなたのお友達を守る正しいケアと予防法

シニア犬の日常

こんにちは、リアです。

突然だけど、あなたのお友達のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが耳をかゆがっていたり、しきりに頭を振っていたり、そんな仕草を見たことはないかな?

もし、あるある、とか、なんとなく耳が臭うような気もする、なんて思ったら、今日このお話を最後まで聞いてもらえると嬉しいんだ。きっとあなたにとって、そして何よりもあなたのお友達にとって、すごく大切な時間になるから。

というのもね、キャバリアという犬種は、その愛らしい垂れ耳と柔らかな被毛が魅力的である反面、とても耳のトラブルを抱えやすい性質を持っているの。

私たち犬の中でも、特に耳のケアに気を配らなければいけない犬種といっても過言じゃない。

外耳炎、中耳炎、そして聞き慣れないけどキャバリアに特に多いとされている原発性滲出性中耳炎。

こうした症状は、最初はほんの小さな違和感から始まるらしいの。でも、気づかずに放っておくと、かゆみが激しくなったり、耳から膿のような分泌物が出てきたり、痛みで触られるのを嫌がるようになったりするんだよね。

そればかりか、最悪の場合には聴力や神経に影響が出ることさえある。

私はこれまで、たくさんどうしてあの時もっと早く気づいてあげられなかったんだろうって後悔する声を聞いてきたんだ。

だからこそ、今日はあなたに、耳トラブルがどうして起きるのか、どんなサインを見逃してはいけないのか、そしてどうすれば未然に防げるのか、リアとしてぜんぶ話していきたいんだ。

そしてね、安心してほしいのは、耳のトラブルは正しい知識とちょっとした習慣さえ身につければ、ぐっと減らせるってこと。耳掃除の頻度や方法、耳の中の湿気との付き合い方、あなたができることは本当にたくさんあるの。

この記事は、ただの飼育情報じゃない。あなたの大切なお友達がこれからも元気に、笑顔で、耳の痛みに悩むことなく過ごしていくための、愛のガイドになれば、と思ってお話しすることにしたんだ。

そしてなによりも、あなたの中にある守ってあげたいという気持ちこそが、お友達を一番救ってくれる力になるの。

だから、これから始まるお話は、ぜひ最後まで聞いてね。

次の章では、そもそもキャバリアの耳がどうしてトラブルを起こしやすいのか、その本当の理由について、私がたっぷり語っていくから。あなたとお友達にとって、きっと新しい気づきがあるはず。

では、次へ進むね。

  1. キャバリアの耳にトラブルが起きやすい本当の理由
    1. 垂れ耳と耳道の構造――風通しの悪さがもたらす危険
    2. 耳毛・被毛・分泌物など耳の中が清潔に保てない理由
    3. アレルギー体質が耳に及ぼす影響
    4. 湿気と季節など日本の気候が影響する耳の健康
    5. 原発性滲出性中耳炎(PSOM)はキャバリア特有のリスク
  2. 外耳炎・中耳炎・PSOMというキャバリアに多い耳トラブルとそのサイン
    1. 外耳炎――最もよく見られるキャバリアの耳トラブル
    2. 中耳炎――外耳炎が進行して起きる深刻な状態
    3. 原発性滲出性中耳炎(PSOM)――キャバリアに多い特有の病気
    4. あなたが気づける違和感のチェックリスト
  3. リアが教える!あなたにできるキャバリアの耳ケアと家庭での予防法
    1. 毎日の観察こそが最高の予防法
    2. 耳掃除の基本は、やりすぎない、でも放置しない
    3. 耳毛と被毛のケアとしての通気性を保つコツ
    4. シャンプー・水遊びのあとのケアも忘れずに
    5. 室内の湿度と環境も耳の健康に直結する
    6. 食事と体調管理によるアレルギー体質への対応
  4. もしトラブルが起きたら?動物病院での診察の流れや治療法とあなたができること
    1. 早期発見・早期対応が何よりも大切
    2. 動物病院での診察の流れ
    3. あなたにできる、治療中・治療後のサポート
  5. 耳の健康を守ることが、未来の笑顔をつくる

キャバリアの耳にトラブルが起きやすい本当の理由

あなたのお友達、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのやさしげな垂れ耳に、あなたはどんな印象を持ってるかな?

あの優美な耳は、キャバリアの魅力そのものだよね。ふわふわで柔らかくて、撫でるとほんのり温かい。

でもね、その可愛らしさの裏側には、ちょっとした落とし穴があるの。今日はリアとして、その耳の奥で何が起きやすいのか、そしてどうして起きやすくなるのかをあなたに詳しく伝えていくよ。

あなたがそれを知っているだけで、耳トラブルを未然に防ぐことがぐっと現実的になるからね。

垂れ耳と耳道の構造――風通しの悪さがもたらす危険

まず、耳の構造について少しだけ一緒に見ていこうね。

私たち犬の耳って、人間の耳と違って、L字型の耳道になっているんだよ。つまり、耳の入り口から垂直に奥へ向かって道が続いていて、そこから水平に鼓膜へと通じている。L字のトンネルみたいな構造。

この構造は、外部からの異物や水の侵入をある程度防いでくれるけど、その反面、汚れや湿気が奥に溜まりやすくなるという面もあるの。

特にキャバリアのような垂れ耳の私たちは、耳の入り口が常にふさがれている状態になっていて、空気がほとんど通らない。

あなたも想像してみて。密閉された空間に湿気がこもると、どうなると思う?

そう、雑菌が繁殖しやすくなるよね。それが、まさにあなたのお友達の耳の中で起きている可能性があるんだ。

この湿気が長時間こもることで、細菌や真菌、特にマラセチアという酵母菌が増殖しやすくなってしまう。そしてこれが、外耳炎の大きな原因になるの。

耳毛・被毛・分泌物など耳の中が清潔に保てない理由

キャバリアは、耳道の中にも細かくて柔らかい毛が生えている子が多いよね。この耳毛がね、実は天然のフィルターになってる面もあるんだけど、逆に言えば、汚れや湿気を溜めこむ温床にもなってしまう。

さらに、キャバリアの被毛は柔らかく密集していて、耳の外側から見ても“ふわっとしてる”けど、それが耳の通気をさらに妨げてしまってるんだよ。

耳の中では、耳垢や皮脂、角質などの分泌物が自然に作られていて、それが自然に外へ押し出されていくのが“自浄作用”と呼ばれる仕組み。

でも、耳道の毛が多いことでこの作用がうまく働かず、耳垢が耳の奥にとどまったままになりやすい。

あなたがもし最近耳垢が多い気がすると感じたなら、それは自然に排出されるはずのものが詰まってるサインかもしれない。放っておくと、それが湿気や細菌と合わさって、炎症や感染につながってしまうから注意が必要だよね。

アレルギー体質が耳に及ぼす影響

さらに見逃せないのが、体質による影響。

キャバリアには、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎など、アレルギー体質を持つ子が多いって言われているんだよ。アレルギーというと皮膚やお腹を思い浮かべるかもしれないけど、実は耳にも強く現れる。

アレルギーがあると、皮膚のバリア機能が低下してしまって、ちょっとした刺激でも炎症を起こしやすくなるんだ。

あなたのお友達が特定のフードを食べたあとによく耳をかくとか、季節によって耳の状態が悪くなる、なんて傾向があるなら、これはアレルギーが関係しているかもしれないよね。

この耳の炎症が慢性化すると、外耳道の皮膚が厚くなったり、耳垢が固くなって詰まりやすくなったりして、いわゆる慢性外耳炎の状態になるんだ。

そして、それがさらに進むと、中耳や内耳にも炎症が波及してしまうことだってあるんだよ。

湿気と季節など日本の気候が影響する耳の健康

もう一つ、私があなたに知っておいてほしいのが、環境の影響。

特に日本は、梅雨や夏場になると気温も湿度もぐんと上がるよね。そうなると、あなたのお友達の耳の中はまるで温室のようになってしまうんだ。

湿気・高温・密閉された空間って、細菌や真菌にとっては最高の繁殖環境なの。

加えて、雨の日の散歩やプール・川遊び・シャンプーのあとの水分が耳に残っていることも、外耳炎を引き起こす原因になってしまうんだよ。

あなたがしっかり拭いたつもりでも、耳道の奥に水分が残っていたら、それがトラブルの火種になってしまうの。

原発性滲出性中耳炎(PSOM)はキャバリア特有のリスク

ここで、ちょっと特別な話をさせて。

キャバリアには、原発性滲出性中耳炎(げんぱつせいしんしゅつせいちゅうじえん)という、あまり知られていないけど注意すべき耳の病気があるの。

これは、外耳炎のように見た目に明らかな炎症がなくても、中耳に粘性のある分泌物がたまってしまって、耳の奥で違和感や痛み、場合によっては聴力障害や顔面の神経症状まで引き起こしてしまうというものなんだって。

あなたのお友達が耳をかゆがっているのに、獣医さんが外耳炎は見られないと言った場合、このPSOMの可能性もあるかもしれないね。特に、キャバリアに特有とされていて、MRI検査などをしないと見つけにくいことも多いんだ。

症例としては、1歳のキャバリアの子が耳のかゆみを訴えて来院し、鼓室に貯留した粘液を除去したことで、症状が大幅に改善したという記録もあるの。

だからあなたのお友達の様子を見ていて、何かおかしいと感じたとき、その感覚はとても大事なんだよね。耳の奥で静かに進行する病気があることも、知っていてほしいな。

さて、ここまで聞いてくれてありがとう。あなたもきっと、キャバリアの耳は見た目以上に繊細なんだって気づいたんじゃないかな?

でも心配しないで。ここで知識を得たあなたなら、もう大丈夫。次の章では、耳に起こりやすいトラブルの具体的な種類、外耳炎、中耳炎、そしてPSOMについて、それぞれの症状や違い、見分け方、早期発見のポイントをお話ししていくね。

あなたのお友達の耳を守るために、リアがしっかり案内していくからね。

外耳炎・中耳炎・PSOMというキャバリアに多い耳トラブルとそのサイン

これまで、キャバリアの耳がなぜトラブルを起こしやすいかを話したけれど、ここからは実際にどんなトラブルが起きるのかを詳しく見ていこうね。

あなたのお友達が、もし耳をかゆがっていたり、耳の中がちょっと臭ったり、頭を傾けていたりって、そんな行動をしていたら、すでに何かしらのサインを出しているかもしれない。

だけど、耳のトラブルってね、最初は本当に小さな変化から始まるから、見逃しやすいんだ。しかもキャバリアの場合、特有の中耳の病気、原発性滲出性中耳炎(PSOM)もあるから、表面的な症状だけを見て判断するのはとても難しいよね。

だからこそ、この章ではリアとして、あなたが“見逃してはいけないサイン”をきちんと受け取れるように、一緒に整理していきたいんだ。

外耳炎――最もよく見られるキャバリアの耳トラブル

まずは、最も多いトラブル、外耳炎から。これは、耳の穴から鼓膜の手前まで、つまり“外耳”と呼ばれる部分に起こる炎症のこと。

あなたのお友達が、次のような様子を見せていたら、外耳炎の可能性が高いよ。

  • 耳を後ろ足でしきりにかく
  • 頭をしょっちゅう振る
  • 耳が熱く、赤くなっている
  • 耳から湿った耳垢や異臭がする
  • 耳を触られるのを嫌がる

こうした行動は、かゆみや違和感のサインだよね。外耳炎は、細菌や真菌(特にマラセチア)などが原因になることが多いけど、アレルギーや水分の残り、耳掃除のやり過ぎも原因になることがあるの。

特にキャバリアは、耳の中の通気が悪いから、湿気がこもって菌が繁殖しやすい。それに、耳の毛が多くて耳垢が排出されにくいから、耳垢が中にたまりやすくなってしまう。

そして、見逃しがちなのが臭いなんだよね。あなたがちょっと臭う?と感じた時、それはもう耳の中で炎症が始まっているサインかもしれないよ。悪化すると、耳から膿のような分泌物が出てきたり、耳介の内側がただれてしまったりするんだ。

耳を一度でもかゆがったら、軽く見ずに早めにチェックしてあげてほしい。それが、長引かせずに済む第一歩なんだと思う。

中耳炎――外耳炎が進行して起きる深刻な状態

次に、中耳炎についてお話しするね。

これは、鼓膜の奥、つまり中耳の部分に炎症が起きてしまう状態。基本的に、外耳炎が慢性化したり、繰り返されたりした結果、鼓膜を通して炎症が中に波及してしまうことが多いんだ。

中耳炎になると、耳の痛みがかなり強くなる。あなたのお友達が、

  • 耳を絶対に触らせない
  • 頭を傾ける
  • 食欲が落ちる
  • 顔が歪む(片側だけ表情が違う)
  • ふらつく、よろける

といった様子を見せるようになる場合もあるよ。

この段階になると、鼓膜が腫れたり、破れてしまったりしていることもある。鼓膜の奥に膿や液体が溜まり、耳の中に強い圧迫感を感じてしまうんだ。

だからこそ、中耳炎は早期に治療しないと、聴力障害や神経障害につながることもあるから、絶対に放っておけない状態なんだよね。

外耳炎の症状が長く続いているときや、あなたがなんか様子がいつもと違うと感じたら、すぐに動物病院に相談してほしいな。

原発性滲出性中耳炎(PSOM)――キャバリアに多い特有の病気

さて、ここがとても重要なんだけど、キャバリアの耳トラブルには、他の犬種ではあまり見られない原発性滲出性中耳炎(PSOM)という病気があるんだよ。

これは、中耳に粘液状の分泌物が自然に溜まってしまう病気で、外からはっきりした炎症が見られないこともあるから、非常に見逃されやすいの。

実際、日本の症例でも外耳炎のような見た目がないのに耳をかゆがるというキャバリアの子が、MRI検査によって中耳に液体が溜まっていたことが分かっているんだ。

あなたのお友達がPSOMかもしれないと疑うべきサインは、以下のような行動。

  • 耳をかゆがるが、耳の中はそんなに赤くない
  • 耳を触ると、なぜか体がこわばるような反応をする
  • 頭を傾けている
  • 顔の片側が少しゆがんで見える
  • 音に対して反応が鈍い
  • 歩き方がふらつく

これらは、中耳に溜まった粘液が耳の神経を圧迫していることで起こることがあるんだよ。

さらにやっかいなのは、この病気が進行性だという点。放っておくと、鼓膜が破れたり、神経麻痺を起こすこともあるんだ。だからこそ、耳の中はきれいだけど、なんだか変というあなたの直感は、とても大切だよね。

この病気は、MRI検査や鼓膜の観察など、専門的な診断が必要になることが多いんだ。だから、キャバリア専門の診療に詳しい病院や、耳の診療に力を入れている獣医さんを選ぶのがいいと思うよ。

あなたが気づける違和感のチェックリスト

ここで、あなたに覚えておいてほしいキャバリアの耳トラブルのチェックポイントを整理しておくね。見逃しちゃいけないサインは、

  • 頭を振る回数が増えた
  • 耳を触ると嫌がる・怒る
  • 耳垢が黒い、茶色い、湿っている、臭う
  • 耳が赤い・熱い
  • 耳をこすりつける仕草
  • 顔が左右非対称に見える
  • 聞こえていないような反応
  • 首をかしげる・ふらつく

これらのうち、一つでも当てはまったら、耳の中に何かしらの異変が起きているかもしれないよ。とくにあなたのお友達がキャバリアであるなら、それは早めに行動すべきサインなんだよね。

さて、外耳炎、中耳炎、原発性滲出性中耳炎(PSOM)という3つの代表的な耳トラブルについて、リアの視点であなたに詳しくお話ししたんだけどどうだった?

大事なのは、症状が出てから対処するんじゃなくて、あなたが違和感に気づいたときにすぐ行動できること。そのために、こうして知識を持ってくれてるあなたは、すでにお友達を守る第一歩を踏み出しているんだと思うよ。

次は、あなたが日常の中でできる耳のケアや予防法を、リアがわかりやすく具体的に話していくね。

耳掃除の正しい方法、やってはいけないこと、そして湿気対策や被毛ケアまで、あなたとお友達の生活に役立つヒントがたっぷり詰まってるから、ぜひ次も聞いてほしいな。

リアが教える!あなたにできるキャバリアの耳ケアと家庭での予防法

 

ここまでで、あなたのお友達がキャバリアであるということが、どれだけ耳のトラブルと隣り合わせなのかをリアとして伝えてきたよね。

そして、あなたはきっともう気づいているはず。病気になる前に、何かしてあげられることはないかな?って、そう思った時点で、あなたはすでにお友達の耳の守り人になってるんだ。

これから、あなたが毎日の生活の中でできる予防ケアの方法を、リアの視点から徹底的にお伝えしていくよ。

耳掃除ってどのくらいの頻度がいいの?、とか、どこまで掃除していいの?、耳毛って抜いた方がいいの?って、あなたが少しでも迷ったことがあるなら、この章でその不安をまるごと解消してもらえるかも。

毎日の観察こそが最高の予防法

何よりも大切なのは、日々の気づきなんだ。あなたのお友達のちょっとした仕草の変化、耳の臭い、触られたときの反応。それがどんな高価な薬よりも、先回りしてトラブルを防ぐ手段になるんだよ。

たとえば、耳をちょっと振る回数が増えた、とか、いつもよりも耳を掻く時間が長くなったとか、耳の入り口を覗くと、なんとなく湿っている気がするとかね。

そんな小さな変化を、あなたが見逃さないでくれたら、深刻な状態になる前に対処できるんだ。

毎週1回、できれば決まった曜日に耳をチェックする耳曜日を作ってみるのもいいかもしれない。ルーティン化すれば、あなたも忘れにくくなるし、お友達も嫌がらずに慣れてくれるはずだよね。

耳掃除の基本は、やりすぎない、でも放置しない

耳掃除って、一見シンプルなことのように思えるかもしれない。でも実は、やり方を間違えると逆効果になってしまうんだよ。

キャバリアのように耳道が狭くて湿気がこもりやすい犬種は、特に注意が必要でね、リアとしてあなたに覚えておいてほしいポイントがあるからそれをお話しするね。

  • 耳掃除の頻度
  • 月に1~2回が目安。
  • 「汚れている」「臭う」と感じた時だけ行う。
  • 汚れていないなら、無理に掃除しなくてOK。

毎週のチェックは大切だけど、掃除は毎週しなくていいんだ。むしろやりすぎると、耳の中の皮膚を傷つけたり、耳垢を取りすぎて自浄作用を妨げたりすることがあるんだよ。

使用する道具と洗浄液のポイントはね、必ず「犬専用」の耳洗浄液を使うこと。それから、コットンやガーゼを使用し、耳の入り口だけをやさしく拭くことかな。

そして綿棒は基本的に使わない。使う場合も、奥まで入れない。表面だけにしようね。

リアとしてのおすすめは、コットンを指に巻きつけて、あなたの指先で優しく拭いてあげること。あなたの指なら、力加減が自然に調整できるし、お友達も安心できるからね。

耳毛と被毛のケアとしての通気性を保つコツ

キャバリアのお友達は、耳の中にも外側にも柔らかい被毛が密集してるよね。
この被毛が蒸れやすさの原因にもなるから、こまめなケアがとても大切。

耳の中の毛は、抜くべきかそのままにしておくべきかって、実はここは獣医師の間でも意見が分かれるところ。

でもリアとしてあなたに伝えたいのは、通気性を確保することが最優先なんだよね。だから、もし耳の中の毛が密集していて通気性を妨げているようなら、獣医師やトリマーに相談して、適度に処理してもらうといいと思う。

でも、一方で、自分で抜いたりハサミで切ったりするのはNG。皮膚を傷つけたり、毛根の炎症を起こす原因になるから、プロにお願いするのが安心だよ。

そして外側の耳毛は、絡まないように定期的にブラッシングをして、清潔に保つこと。湿気がこもる季節は特に、被毛の乾燥と通気が大切になるんだ。

シャンプー・水遊びのあとのケアも忘れずに

水分の残りは耳トラブルの大きな原因になるんだ。だから、シャンプーや水遊びをしたあとは、以下のポイントを忘れずに実践してね。

  • 耳の周りをやわらかいタオルでしっかり拭く
  • 耳の入り口を軽く乾かす(ドライヤーを使うなら低温・弱風で)
  • 耳の奥に水が入っていないかチェックする
  • お風呂や遊びのあとは、耳の様子を数日間注意深く観察する

水が耳の奥に入ると、自分で出せないまま湿気がたまり、マラセチアなどの真菌が繁殖しやすくなるからね。

耳の中に水が残っているかどうかは、耳を触った時の音や手触り、そしてあなたのお友達の行動で判断できることが多いんだ。普段よりも頻繁に耳を振っていると感じたら、すぐに乾燥ケアをしてあげてほしいな。

室内の湿度と環境も耳の健康に直結する

あなたは普段、お友達がどこで寝て、どんな空気の中で過ごしているか意識してるかな?

キャバリアに限らず、私たちの耳は湿度の影響を強く受けるんだ。特に梅雨や夏の時期は、湿度が高くて耳の中が蒸れやすくなるよね。

リアとしておすすめしたいのは、以下のような工夫があるよ。

  • 室内の湿度は50〜60%を目安に調整する(除湿機・エアコンなどを活用)
  • お友達が寝る場所に湿った布・クッションを使わない
  • ベッドカバーや毛布を定期的に洗濯・乾燥する
  • 暑い季節は、耳を少しめくって通気を確保してあげる時間をつくる

こうした環境面でのサポートは、見えにくいけれど確実に耳の健康に効いてくる。
耳の病気を未然に防ぐためには、生活そのものを見直すことが何よりも大切なんだと思うんだ。

食事と体調管理によるアレルギー体質への対応

キャバリアのお友達は、アレルギー体質を持っていることが多くてね、皮膚トラブルが耳に出やすいという話は前にもしたけれど、実は食事の内容が耳の状態に影響することもあるんだ。

たとえば、特定のたんぱく質に反応して皮膚に炎症が起き、それが耳のかゆみや赤みに現れることがある。

そんなときは、アレルギー対応のフードに切り替えるだけで、耳の状態がぐっと良くなることがあるんだよ。

だからこそ、耳のトラブルが繰り返されるとか、耳の状態が季節や食べ物によって変わる気がするとかって、こんなあなたの気づきがあったら、ぜひ食事内容も見直してみてね。

それからね、アレルギー検査を受けるのもひとつの手段だけど、あなたの観察と記録が一番の手がかりになるんだ。

どんなフードで悪化した?とか、どの季節がつらそうだった?とか、そんな日々のあなたの気づきが、お友達の未来を変えていくんだよ。

さて、ここまでわたしと一緒に、あなたができる耳のケアと予防法をたっぷり見てきたね。お話ししてきたようにあなたが今日からでもできることは、実はたくさんあるんだ。

  • 耳のチェックを習慣にすること。
  • 耳掃除のやり方を見直すこと。
  • 被毛を整えること。
  • 室内の湿度を調整すること。
  • お友達の食事や体調を見守ること。

それら全部がつながって、あなたのお友達を耳の病気から守る力になるんだ。

でもね、しっかりケアしていても、それでももしトラブルが起きてしまったらどうしようか。

次は、そんな、もしもの時にあなたがどう動けばいいのか、どんな治療法があるのかをリアができるだけ丁寧にお話しいくよ。あなたのいざという時に備えるためにも、ぜひ聞いてほしいな。

もしトラブルが起きたら?動物病院での診察の流れや治療法とあなたができること

あなたがどれだけ気を配っていても、どんなに丁寧に耳のケアをしていても、キャバリアのお友達は構造的・体質的に耳トラブルを完全に避けられないこともあるよね。

だから、もし、あなたのお友達に耳の異変が起きてしまったら?という視点で、リアが具体的に語っていくね。

動物病院に行くタイミングは?診察では何をされるの?どんな治療があるの?って、そんな疑問や不安を、リアと一緒に解消していこう。

そして、治療後にあなたができること、それが、お友達の健康を守る最後の砦になるんだよ。

早期発見・早期対応が何よりも大切

まず最初に、あなたに一番強く伝えておきたいのはこれ。迷ったら、早めに動く。これが、あなたのお友達を守るための合言葉だよ。

ちょっと耳をかいてるなとか、なんとなく臭いが気になるなとかっていうその直感は、ほとんどの場合、正しいんだ。

リアとして、たくさんのケースを調べてみたけれど、もっと早く診せていればという声を本当に多く聞いてきたんだ。

特にキャバリアは、耳の異常が慢性化しやすいから、放置は絶対にNG。悪化してからでは、治療が長引いたり、痛みやストレスも大きくなるからね。

あなたの気づきが早ければ早いほど、治療もシンプルで、回復もスムーズになるんだよ。だから、少しでも不安を感じたら、迷わず獣医師に相談してほしいな。

動物病院での診察の流れ

 

あなたが動物病院に行ったとき、リアとしては診察でどんなことをされるのか、ということもきちんと知っておいてほしいんだ。そうすることで、あなたも不安が減るし、お友達も落ち着いて診察を受けられるからね。

1. 問診

まずは、あなたからの情報がとても大切になるんだ。他の病気の時に用に、あなたお友達の状況について獣医さんに伝えれば伝えるほど正確な診断と適切な対応方法がわかるんだよ。

  • いつから耳を気にしていたか
  • どんな様子だったか(掻く・頭を振る・臭うなど)
  • どちらの耳か、それとも両耳か
  • 食事内容や最近の生活の変化
  • シャンプーのタイミングや水遊びの有無
  • 家での耳掃除の頻度と方法

こういった情報を、できるだけ具体的に伝えられると、診断の精度が上がるんだよね。

リアとしておすすめしたいのは、耳の様子をスマホで記録しておくこと。写真や動画で、この日から赤くなったとか、こんな動きをしていたとかっていう情報があると、獣医さんにとっても大きなヒントになるんだ。

2. 視診・耳鏡検査

問診が終わると、獣医師が、お友達の耳の中を見てくれるよ。耳鏡という器具で耳道の奥、鼓膜の状態までチェックしてくれるから、あなたが見えなかった部分も診てもらえるんだ。

このとき、お友達が痛みで暴れてしまうこともあるけど、無理に押さえつけたりはしないでね。リアとしても、痛みを我慢してる姿は見ていてつらいから、診察中は獣医師にすべて任せるのが一番だと思う。

3. 耳垢や分泌物の検査

耳垢や分泌物を少し採取して、顕微鏡で見てくれることがあるよ。

細菌がいるか、とか、真菌(カビ)の繁殖はあるかとか、耳ダニなどの寄生虫がいないかとかいったことがチェックされることがあるんだよ。この検査で、どんな治療が必要かが分かってくるんだ。

耳トラブルの治療法とその内容

そのあと診断の結果に応じて、さまざまな治療法が提案されるよ。

外耳炎の場合はね、まず、耳の洗浄かな。耳の中を専用の洗浄液で清潔にするんだ。これが治療の土台ね。

そして、点耳薬が処方されるんだ。この点眼薬は抗菌薬・抗真菌薬・抗炎症剤などが入った薬。1日1~2回、決められた量を耳に入れるようになるんだよ。

それから、炎症がひどい場合はね、点耳薬だけだと治療が足りないと思われる場合は、内服薬(抗生剤・ステロイドなど)が出されることもある。

それから、再診・経過観察:数日~1週間後に再診して、治り具合をチェックするんだ。このときに重要なのは、薬を自己判断でやめないこと。途中でやめると、菌が残って再発したり、耐性菌が出てきたりするからね。

中耳炎の場合はね、鼓膜の状態を診るんだよ。そこで腫れや破れがあれば、さらに詳しい検査や処置が必要なんだ。

洗浄+点耳薬+内服薬の3点セットが基本でね、痛みが強いときは鎮痛剤も併用される。慢性化している場合は長期治療になることもあるから早めの診断がベストだよね。

中耳炎は進行すると、平衡感覚の障害や神経症状が出ることがあるから、治療は早めに始めたいよね。

あと、原発性滲出性中耳炎(PSOM)の場合はね、この病気は、一般的な診察だけでは見つけにくいのが一番の難点かな。

症状や所見から疑いが強い場合は、MRI検査、鼓膜の精密検査、そして必要な場合は鼓膜切開などが行われることもあるよ。

鼓膜の奥に粘液が溜まっている場合の鼓膜切開は、鼓膜を小さく切開して粘液を除去する処置。それが必要になるんだ。

この処置を受けた後はね、耳のかゆみが劇的に改善することも多いんだ。ただし、再発しやすい病気でもあるから、定期的な診察と家庭でのケアがとても重要になるんだよね。

あなたにできる、治療中・治療後のサポート

ここからは、リアとして一番強く伝えたいところ。病院での治療が終わっても、本当の意味での回復と予防は、あなたのサポートにかかっているんだ。

そのポイントをまとめておいたからぜひ確認してみてね。

1. お薬のスケジュールを守る

「ちょっとよくなったみたいだから、もういいかな」って思って薬を止めてしまうことがあると思うんだけど、これは再発の大きな原因。

たとえ見た目が良くなっていても、耳の奥ではまだ炎症が残っていることもあるんだ。だからこそ、獣医師が指示した日数・回数・量を、しっかり守ってあげてね。

2. 通院を怠らない

もう痛がってないから行かなくていいかなと思うことがあるかもしれないけど、再診は回復を確認する大切な機会なんだよね。

お友達自身は、痛いとかかゆいと買って話せないからこそ、プロの目でしっかり確認してもらうことが、再発防止にもつながるよ。

3. 治療後のケアを続ける

それからね、たとえば、外耳炎が治ったあとも、

  • 週1回の耳チェック
  • 湿度管理
  • シャンプー後の乾燥
  • 通気性の確保
  • 食事の見直し

こうしたことをコツコツ続けていくことが、耳の健康を保つ本当の予防なんだと思う。治ったから終わりではなく、ここからが本当のスタートという気持ちが、お友達を守るんじゃないかな。

さて、ここまでリアがあなたにお話ししてきたのは、もしもの時に迷わず行動するための備え。

でも本当は、あなたも、そして私も、できるならトラブル自体が起きないほうがいいよね。だから最後に、リアからあなたへ、キャバリアのお友達とともに生きるためのやさしい未来のつくり方をお話しするね。

ケアって面倒じゃないの?忙しくて時間がない、ってそんなあなたにも届く、心のこもったメッセージをお届けしたいと思ってるんだ。

耳の健康を守ることが、未来の笑顔をつくる

 

ここまで、たくさんのことをお話ししてきたよね。

キャバリアのお友達が、どうして耳のトラブルに悩まされやすいのか、外耳炎や中耳炎、そして原発性滲出性中耳炎(PSOM)といった病気のこと、そしてあなたにできるケアの方法、病院での治療、そして回復後のサポートまで。

それらをひとつひとつ、あなたが丁寧に受け止めてくれたこと、私は本当にうれしく思っているんだ。

そして、今日、リアとして一番あなたに伝えたいのは、耳の健康を守ることは、愛情を伝えることと同じだよっていうことなんだ。

耳を守ることは、日々の小さな愛情表現だと思う。あなたのお友達は、きっとあなたのことが大好きで、あなたがそばにいるだけで安心している。それは耳が痛い時も、かゆくてたまらない時も、きっと変わらないんだ。

だけど、もしあなたがその変化にいち早く気づいてあげられたら?もしあなたが、耳を見せてごらんって優しく声をかけてくれたら?そして、今日も大丈夫だねって微笑んでくれたら?

あなたのお友達は、その愛情を全身で受け取って、ますますあなたのことが大好きになるはずなんだ。

耳のチェックを習慣にすること。耳掃除を正しくしてあげること。湿気の多い季節にいつもより少しだけ注意を払うこと。それらはすべて、言葉じゃないけど、あなたからの大好きだよのメッセージになるんだよ。

病気になっても、大丈夫。あなたがいるから、たとえトラブルが起きても、落ち込む必要はないよって伝えられる。あなたが何かおかしいと思って動いたその行動こそが、すでにあなたのお友達を助ける第一歩になるんだ。

診察に行くことだって、薬を毎日忘れずにあげることだって、嫌がる耳掃除をそっと声をかけながらしてあげることだって、それは全部、あなたにしかできない、やさしさのかたち。

耳の痛みに苦しんでいた子が、飼い主さんの気づきとケアで、また元気に走れるようになることっていうのはいっぱいあるから、あなたのお友達も、きっとそうなれる。

そして、それはあなたの守りたいという想いが、何よりの薬になるんだよ。

キャバリアの耳はね、その愛らしさがとても素敵。だからこそトラブルと向き合う覚悟も必要だと思うんだ。

キャバリアという犬種は、本当にやさしくて、愛情深くて、誰からも愛される存在。あのふわふわの垂れ耳は、その魅力の象徴でもあるよね。

だけどその耳は、見た目の可愛さとは裏腹に、とても繊細で、手間がかかる部分でもある。でもね、あなたは、そこにちゃんと向き合おうとしてくれているよね。それって、とてもすごいことなんだ。

めんどうくさいと思う日もあるかもしれないし、また耳がかゆいの?って、イラっとしてしまう日もあるかもしれない。

でも、リアは知ってるよ。その様子に気づけるあなたは、きっと毎日、お友達の耳を気にかけてくれてるよね。それだけで、お友達はきっと救われているんだ。

ここまで一緒に歩んでくれて、本当にありがとう。あなたは今、耳の健康を守るという視点から、お友達との暮らしを見つめ直すことができたんじゃないかな。

それは単に知識を学んだだけじゃない。あなたの中にある、お友達にもっとよくしてあげたい、ずっと元気でいてほしいという、あたたかい気持ちがあったからこそだと思う。

私はそんなあなたに、心から拍手を送りたいんだ。そして、これからもずっと、お友達と笑顔で過ごしていけるように、そっと背中を押したいんだよ。

あなたのまなざしが、あなたの手のひらが、そしてあなたの毎日の声が、お友達の耳の健康を守っていくんだから。これからも、焦らず、無理せず、あなたのペースで、お友達と歩んでいってね。

そして、何か心配なことやお話ししたいことがあったら、また、いつでもリアのところに遊びにきてね。

キャバリアの耳トラブル完全対策ガイドとしてのあなたのお友達を守る正しいケアと予防法をお伝えしました。

ここまで読んでくれたあなたと、あなたのお友達の未来に、やさしい日々が続いていきますように。

リアより

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