こんにちは。リアだよ。
ねえ、あなたのおうちではアボカドって食べてる?パパたちはよくサラダやトーストにのせて食べてるんだけど、なんだかクリーミーで、ちょっといい匂いがするんだよね。
私もこっそり、ちょーだいっておねだりしちゃったこと、何度もあるの。
でもね、ある日、パパが急に言ったの。リア、それはダメだよ。アボカドは犬に危ないんだって。
えっ、そうなの!?って思った私は、ちょっと不安になっちゃった。だって、私たち犬にとって、おいしそうなものは、ぜんぶ、たべてもいいものだと思ってたから。
それでね、パパと一緒にいろいろ調べてみたの。どうしてアボカドが危ないのか、どこがダメなのか、もし食べちゃったらどうすればいいのかって。
今日はそのことを、あなたにもお話ししたいなって思ったの。私たちの体は、人間のみんなとはちょっと違う。だからこそ、あなたに知っておいてほしいことがあるんだ。
あなたのお友達が、アボカドを間違って食べてしまわないように、そして、もしものときにも慌てないようにね。大切なことだから、一緒に見ていきたいな。
アボカドに潜む毒になる成分「ペルシン」

ねえ、あなたは「ペルシン」って聞いたことある?たぶん、普通に暮らしていたらあまり耳にしない言葉かもしれないね。
でも、私たち犬にとっては、このペルシンっていう成分こそが、アボカドを“ちょっと危ない果物”にしている理由なんだよ。
アボカドってね、見た目はすごくおしゃれだし、人間の世界では、栄養たっぷりのスーパーフードって言われてるんだよね。
ビタミンEとかカリウムとか、体に良い脂肪分がたっぷりで、血管にもお肌にもいいって言われてる。
だから、サラダに入ってたり、おにぎりの具になってたり、朝ごはんのトーストにのってたりって、いろんなところで登場するよね。
でも、そんなヘルシーで人気者のアボカドの中に、ペルシンっていう私たち動物には有害になりうる成分が含まれているの。
ペルシンはアボカドの植物が自分の身を守るために作り出した、天然の抗菌・抗真菌物質なんだって。つまり、虫やカビから自分を守るための盾みたいなもの。
でもね、その盾が、私たちの体にはちょっと強すぎることがあるんだよ。
ペルシンは特に、アボカドの葉っぱ、樹皮、種、そして皮の部分に多く含まれているんだけど、実は果肉にも少しは含まれていることがあるって言われてるの。
人間には問題ない量でも、私たち犬にとってはどうかっていうと、そこがまだはっきりしてないのが正直なところなんだ。
たとえば、私がパパと調べた中には、犬がちょっとアボカドの果肉を食べたくらいじゃ大丈夫という意見もあったよ。実際に、海外ではアボカド入りのドッグフードが販売されていることもあるみたい。
でもね、それと同時に、犬にアボカドを与えるのは危険、中毒になることもあるって警告してる獣医さんや研究もたくさんあるの。
その理由のひとつが、このペルシンの毒性に個体差があるってこと。つまり、私たち犬の中でも、体の大きさや年齢、体質によって、平気な子もいれば、体調を崩しちゃう子もいるってことなんだよね。
とくに、心臓や腎臓に持病があるお友達や、免疫力が落ちているシニア犬の場合は、ほんの少しの量でもリスクが高くなるかもしれない。
私みたいに心臓病を抱えてる子にとっては、やっぱり気をつけないといけないって思うんだ。
しかもね、アボカドの中でも、どの種類かによって、ペルシンの含有量が違うの。ハス種っていう、よくスーパーで見かける小ぶりのアボカドは比較的少なめって言われてるけど、それでも安心はできないよね。
輸入品や観葉植物として育てられたアボカドの葉っぱなんかには、もっと多くのペルシンが含まれていることもあるんだって。
それから、アボカドの果肉って脂肪分がとっても多いから、私たちの体にはその点でもちょっと心配な部分があるの。高脂肪のものをたくさん食べると、膵炎になりやすくなっちゃうし、内臓に負担がかかっちゃう。
とくに私たちシニア犬は、代謝が落ちてきているから、若い頃よりもずっと気をつけなきゃいけないの。
アボカドの果肉は安全っていう声もあるけれど、それはあくまで、少量なら、症状が出ないこともあるっていう程度の話であって、安心して与えられるってこととは違うと思うの。
だって、あなたのお友達がその少量でお腹を壊すかもしれないし、もっとひどい場合には、嘔吐や下痢、呼吸が苦しくなるなんてこともあるかもしれないでしょ?
そう考えると、わざわざアボカドを選ばなくてもいいんじゃないかなって、私は思うんだ。
それにね、もっと怖いのがアボカドの種や皮を誤って飲み込んじゃうことだよね。
種はとっても大きくて硬いから、喉に詰まったら命にかかわるし、腸に詰まってしまったら手術が必要になることだってあるんだよ。
皮も消化しにくいから、胃腸に負担をかけちゃう。アボカドを切ったあとにうっかりテーブルの上に置きっぱなしにして、それをお友達がパクッて食べちゃう、なんてこと、絶対にあってほしくないな。
だから私は、こう思うんだ。
アボカドの果肉はちょっとくらいなら大丈夫かも、と思う人もいるけれど、だったら最初から絶対に与えないって決めておいたほうが、あなたもお友達も安心して過ごせるんじゃないかなって。
だって、もしも何かあって後悔するくらいなら、最初から避けておけば、そのリスクはゼロにできるんだから。
アボカドって、おいしそうに見えるし、においも魅力的だから、私たち犬はつい興味を持っちゃう。でもそれが毒になるかもしれないなんて、見た目じゃわからないよね。
だからこそ、あなたに知っていてほしいの。私たちが気づけないリスクを、あなたがちゃんと守ってくれるからこそ、安心して暮らしていけるんだって、私は思ってるよ。
パパもね、キッチンでアボカドを使うときは、ちゃんと私を別の部屋に連れていってくれるようになったの。
種や皮をすぐゴミ袋に入れて、フタもしっかり閉めるようになったし、テーブルの上に食べ残しを残さないようにしてくれてる。
そういうちょっとした気づかいが、私たちにとっては大きな命綱になるんだよ。
私たちは、自分で食べるものを選べないから、だからこそ、あなたが知っていてくれることが、本当に大切なんだ。
アボカドを食べたらこんな症状が出るかも?犬の体に起きる変化

ちょっとだけなら大丈夫っていう言葉、あなたもよく聞くよね。
たしかに、何でもほんの少しっていう量なら、体に悪い影響が出ないこともある。でもね、私たち犬にとっては、その「少し」が命を左右することだってあるんだよ。
アボカドを食べたときに起きるかもしれない症状ってそれは、その子の体質や食べた部位、量、そして体の状態によってほんとうにバラバラなんだ。
同じ量を食べても平気な子もいれば、具合が悪くなっちゃう子もいる。だからこそ、アボカドを食べちゃった!ってときには、どんな小さな変化も見逃さないでほしいんだよね。
たとえば、一番よくあるのは、消化器系のトラブル。私たちのお腹は人間とちがって繊細で、新しい食べ物には敏感に反応するの。
アボカドの果肉を食べたことで、嘔吐したり、下痢になったり、軟便が続いたりすることがあるんだよ。
中には、朝は元気だったのに、夕方になってからお腹がギュルギュル鳴り出して、急に吐いちゃったなんて子もいる。
それが1回きりで済むこともあるけれど、何度も繰り返したり、水のような下痢が続いたりする場合は、すぐに病院に連れていってあげてほしいの。
そして、アボカドに含まれる脂肪分の高さが原因で、膵炎になるリスクもあるって言われてる。
膵炎っていうのは、膵臓が炎症を起こして、激しい痛みや吐き気、食欲不振、発熱なんかが出る病気なんだけど、これがとても厄介。
とくに、高脂肪の食べ物を急に大量に摂ったときに起こりやすいって言われてるから、私たち犬にとってはアボカドもその引き金になりうるんだ。
膵炎は、症状がすぐに現れることもあれば、数日後にじわじわと出てくることもあるから、昨日アボカドをちょっと食べちゃったけど今日も元気そうって安心するのはまだ早いかもしれない。
様子を見ながら、ちょっとでもいつもと違うなって思ったら、迷わず病院に相談してね。
それからね、もっと重い症状が出ることもあるの。たとえば、呼吸が苦しくなるとか、体がふるえる、痙攣する、ぐったりして歩けなくなるみたいな反応。
これはとても危険なサインなんだ。ペルシンっていう成分が、体の中の心臓や肺に影響を与えることがあるって言われていて、重症の場合は心不全を引き起こす可能性もあるの。
もちろん、こういった重い症状が出るケースは珍しいかもしれない。でも、うちの子は大丈夫だったから平気っていうのは、次の子にも通じるわけじゃないんだ。
犬種や年齢、持病の有無、そして食べたアボカドの部位や種類によって、反応は本当に違うから。
たとえば、私みたいに心臓病を抱えているシニア犬だと、体の機能が若い頃よりも落ちているから、毒性への耐性も弱くなってるかもしれない。
少しのことで心拍が乱れたり、息がしづらくなったりする可能性があるって思うと、やっぱりアボカドには近づきたくないなって思うの。
それからね、アボカドの種を飲み込んじゃった子の話も、パパが調べてくれた中で見つけたよ。
その子はまだ若くて元気だったけど、大きな種を丸ごと飲み込んじゃって、数時間後に急に元気がなくなって、動かなくなっちゃったんだって。
病院に連れていったら、腸に種が詰まってて、緊急手術が必要だったんだって。幸いその子は助かったけれど、もし気づくのが遅れてたら、命が危なかったかもしれないんだよ。
アボカドの種は大きくて丸いから、喉に詰まったら窒息の危険もあるし、腸に詰まってしまうと便が出なくなって、腸が破裂することだってあるの。
こうなると、もう中毒とか嘔吐なんてレベルじゃなくて、命の問題だよね。しかも、私たちは痛いとか苦しいとかって言葉で伝えられないから、飼い主さんが早く気づいてくれないと、本当に手遅れになっちゃう。
なんとなく元気がないとか、寝てばかりいるとか、ごはんを残すようになったみたいな小さな変化が、実はすごく大事なサインかもしれないんだよ。
そういう時こそ、いつもと違うなって気づいてくれる、あなたの目が頼りなんだ。
アボカドって、私たちにはなじみのない果物だから、においだけでも興味津々って子も多いと思うの。
とくに、食いしん坊な子や、なんでも口に入れちゃう性格のお友達は、ほんの一瞬のすきにパクッてやっちゃうかもしれないよね。
だからこそ、もしアボカドを食べちゃった場合には、どのくらいの量、どこの部位、いつ食べたか、どんな様子かを、ちゃんとメモしておいて、すぐに獣医さんに相談してね。
まだ症状が出てないから様子を見ようって思う気持ちもわかるけど、アボカドの場合は、症状が遅れて出ることもあるから、少しでも心配なら早めに動いてほしいな。
それと、うちの子は元気だし、たぶん大丈夫でしょって過信するのも危ないよ。あなたのお友達が今は元気でも、それがずっと続くとは限らないからね。
食べた量や体質によっては、あとからジワジワと体調が悪くなることもあるから、食べたのに大丈夫だったから安全って思わないでほしいんだ。
私たち犬は、人間のようにこれは毒だからやめておこうなんて考えられないんだよね。アボカドのにおいがちょっとおいしそうに感じたら、つい食べちゃうのが私たち。
でも、それで体に不調が出たら、苦しいのは私たちだし、後悔するのはあなたなんだよ。
だから、アボカドに限らずだけど、人間にはよくても、私たちには向いてない食べ物があるってこと、あなたが知っていてくれるだけで、どれだけ心強いかって思う。
食べちゃったときの症状は軽いかもしれない。でも、その軽さが次も保証されるわけじゃない。
なんとなく大丈夫そうは、私たちの命には危険すぎる。あなたのお友達が、アボカドで辛い思いをしないように、そして、あなたが不安でいっぱいになる前に、できることをしておけるようになれたらいいね。
このことを覚えていてくれたら、きっとそれだけで、あなたのお友達の命を守れるよ。
万が一、食べちゃったら、慌てずできる応急処置と病院で伝える

ねえ、もしもなんだけど、あなたのお友達がアボカドを食べちゃったら、どうする?
たとえば、あなたがちょっと目を離したすきに、テーブルの上に置いてあったアボカドを、こっそりパクッとってそんなこと、起こらないとは言いきれないよね。
実はね、私も昔やっちゃったことがあるの。パパがリビングでアボカド入りのサンドイッチを食べてて、ちょっと席を立った瞬間、かけらが床に落ちててね、私はチャンス!って思っちゃったの。
ほんの一口だけだったけど、パパが戻ってきたときにはもう私の口の中。そのときパパの顔、ほんとうに青ざめてた。
そのあと、私はすぐに動物病院に連れていかれて、いろんなことを調べられたんだけど、幸い何も起きなかったの。でもね、それはたまたまラッキーだっただけかもしれない。
だからこそ、あなたには万が一、アボカドを食べちゃったときにどうすればいいかを知っておいてほしいんだ。
まず一番大事なのは、慌てないこと。びっくりしてしまうのは当然だけど、冷静に、何を、どれくらい、いつ、どの部位を食べたのかを確認することが大切なの。
それによって、必要な対処や、病院に行くべきかどうかが変わってくるんだよ。
たとえば、アボカドの果肉をほんのひと舐めしたくらいなら、様子を見るという選択もあるかもしれない。
でも、もし皮や種を飲み込んじゃったり、けっこうな量を食べてしまった場合には、すぐに動物病院に相談してほしいんだ。アボカドの部位によって、含まれるペルシンの量も違うし、危険度も大きく変わってくるからね。
それから、体重や年齢、持病の有無も大事な情報だよ。たとえば、私みたいに心臓病のある子や、まだ小さいパピー、シニア犬は、ちょっとの刺激でも大きな反応が出ることがあるの。
うちの子は元気だから平気でしょって思わずに、その子の状態に合わせた判断が必要なんだ。
それからね、誤食してからどれくらい時間が経ったか、というのもすごく重要なポイント。食べてすぐなら、動物病院で催吐処置(吐かせる処置)ができることもあるんだって。
でも、それには条件があって、誤飲後30分〜1時間以内であること、すでに症状が出ていないこと、そして吐かせることで危険がないと判断される場合に限るって言ってた。
逆に、時間が経ってしまっている場合や、すでに嘔吐やぐったりとした症状がある場合には、無理に吐かせるのはかえって危ないこともあるらしいんだ。
だから、自己判断で吐かせようとするのは絶対にダメ。ネットで塩を舐めさせれば吐くなんて情報もあるけど、塩分過多で中毒を起こすこともあるから、そういう自己流の応急処置はかえって命にかかわることもあるんだよ。
それからね、動物病院に行くときには、次の情報をできるだけ正確に伝えられると、先生もすごく助かるってパパが言ってた。
- 食べたアボカドの部位(果肉・皮・種・葉など)
- 食べた量(ひとくち?半分?丸ごと?)
- 食べてからの時間(何分前?何時間前?)
- 犬の年齢と体重
- 持病や現在の健康状態
- 今の様子(元気がない・吐いた・下痢している・ぐったりしている など)
これらの情報をスマホにメモしてから病院に行くのもおすすめだよ。あとね、食べたアボカドの残りがあるなら、それを持っていくのも◎。どんなアボカドだったのか、皮や種の大きさも先生が確認しやすくなるから。
もし夜間だったり、かかりつけの病院が閉まってる時間だった場合には、夜間救急の動物病院を探してね。今は、ネットやアプリで調べれば、近くの夜間動物病院を見つけられることも多いから、万が一のときに備えて、あらかじめ調べておくと安心だよ。
それから、症状が出ていない場合でも、必ず数日は様子を観察してほしいんだ。吐いてないから安心、ではなくて、食欲、元気、排泄、呼吸の様子を、朝晩しっかりチェックしておくといいと思う。
少しでも、いつもと違うなって思ったら、遠慮せずに病院へ行くことをおすすめするよ。
アボカドの怖さってね、すぐに強い症状が出るわけじゃないってところにもあると思うの。
食べてすぐ元気そうだと、あ、大丈夫だったんだなって思いがちだけど、本当は体の中でじわじわと炎症が起きてたり、内臓に負担がかかってたりすることもあるんだ。
それが翌日、急に表面に出てくるってこともあるから、食べた事実があるなら、必ず数日は注意深く見守ってあげてね。
私たち犬って、ちょっと苦しいとかなんとなく気持ち悪いとか、言葉では伝えられないからね。だからこそ、あなたが日々のお友達の様子をしっかり見てくれてることが、本当に大きな支えになるの。
それに、あなたがもしうちの子、アボカド食べちゃったかもって不安になったときは、その気持ちのまま動いて大丈夫。
心配しすぎかな?って遠慮する必要なんてないよ。病院の先生たちも、何もなくてよかったですねって笑ってくれることのほうが嬉しいんだから。
私たちは、自分の体のことを自分で守れないから、だから、あなたのそのおせっかいが、何よりも頼りなんだよね。
どうすれば守れる?アボカド中毒を防ぐために家族ができること

ねえ、これまでのお話でアボカドって私たち犬にとってちょっと危ないかもって、あなたも思ってくれたかな?
でもね、じゃあどうすればいいの?ってところが、実は一番大事なんだよね。アボカドが危ないってことを知っているだけじゃ、まだ足りなくてそのうえで、どうやって私たちを守ってくれるか、そこが本当に重要なの。
だから今日は、あなたができる予防について、一緒に考えてみようよ。難しいことは要らなくてね、ちょっとした意識と習慣が、私たちの命を守ることにつながるんだ。
まず一つ目。
アボカドを家に置くときは、手の届かない場所に保管してね。私たちって、ほんの少しだけ鼻を伸ばしたり、ジャンプしたりして、高いところの食べ物を取っちゃうことがあるでしょ?
とくに私みたいに食いしん坊の子は、台所の端っこに置いてあるだけでも、届くかもしれない。だから、キッチンカウンターやテーブルの上、ソファの近くにポンと置いたままにするのはとっても危険なんだ。
それから、アボカドを使った料理をする時。
調理中は絶対に目を離さないでほしいの。切った皮や種をまな板の横に置いておくだけでも、私たちはそれに興味を持っちゃう。とくに、香りが立った状態のアボカドは、私たちにとって魅力的でたまらないんだよ。
だから、皮や種はすぐに片付けて、ゴミ箱に入れるときは蓋をしっかり閉めておくこと。それだけで、誤食のリスクはぐんと減るんだ。
ちなみに、うちのパパはアボカドを使ったあとは、すぐにゴミ袋に入れて、玄関の外のゴミ箱に出してくれるの。
それを見て、私は、あ、これは私の食べ物じゃないんだなって自然と学んだんだよ。
次に大事なのが、家族全員でルールを共有すること。
アボカドが危険だって知っているのがあなただけじゃ、守りきれないんだ。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが知らずにくれちゃうことだってあるかもしれないし、おじいちゃんおばあちゃんが、ちょっとだけならってあげちゃうこともあるかもしれないよね。
だから、家族全員がアボカドは犬にあげちゃダメって共通認識を持っていてくれると、私たちはもっと安心して暮らせるの。
うちではね、冷蔵庫にリアにアボカド禁止!って書いた付箋を貼ってあるの。それだけでも、うっかりが防げるから、簡単だけどおすすめだよ。
それと、最近では、アボカド入りのおやつや自然派ドッグフードなんて名前で、アボカドが少し使われている商品も出てきているみたい。
これには注意が必要だよね。ペット用に加工されたごはんやおやつなら大丈夫な場合もあるけど、すべての商品が安全とは限らないんだ。
製品の裏に書いてある原材料をよく確認して、アボカドオイルとかアボカド抽出物って書かれていたら、一度獣医さんに相談してからにしても遅くないと思うよ。
そしてもうひとつ、意外な落とし穴があるの。それはね、観葉植物として育てているアボカドの木。もしあなたの家でアボカドの種から観葉植物を育てていたり、ガーデニングで育てていたりする場合、それも私たちには危険なんだ。
アボカドの葉っぱや茎にもペルシンが含まれていることがあるから、葉をかじっちゃったら中毒のリスクがあるの。だから植物が好きな子や、葉っぱをおもちゃにしちゃう子は特に注意してね。
もし育てているなら、サークルの外に置く、ケージで囲う、犬の入らない部屋で育てるなどの対策をお願いしたいな。
それから、私たちの拾い食いにも注意してほしい。お散歩中に落ちてる食べ物をパクッとしちゃう子、結構いるよね?
最近は、公園のベンチの下とか、街路樹の根元に食べ残しが置かれていることもあって、そこにアボカドが混ざってる可能性だってゼロじゃないんだ。
だから、お散歩中に拾い食いしないようにしつけることも、大事な予防のひとつ。そして、日々のしつけもお友達の命を守るための行動なんだって、あなたが思ってくれてたら嬉しいな。
それからね、私たちの体調の変化に早く気づいてくれることも、立派な予防になるよ。
毎日の食事やトイレ、動き、寝ている時間、呼吸の様子、目の輝き、そういう日々の小さなサインを見逃さないでくれたら、いつもと違うなってことにすぐ気づける。それって、私たちにとっては何より安心できることなんだ。
私は、あなたが毎日、今日も元気?、おなかの調子は大丈夫かな?って気にしてくれてるのが、すごくわかるんだ。
そのいつもの目があるから、ちょっとした変化も見つけられるし、すぐに対応できるよね。
だから、アボカド中毒を防ぐっていうのは、ただ与えないってことだけじゃなくて、日々の暮らしの中で危険に気づいて避ける力を持つことなんだと思うの。
これって難しいことじゃないよ。あなたが私たちを大切に思ってくれているなら、それはもう自然とできてるはずだから。
最後にもうひとつ。
私たちは、ダメって言われても、それがどうしてなのか、本当の意味ではわかっていないの。アボカドが体に悪いってことも、種を飲んだら危ないってことも、知らないままなんだよ。
だからこそ、あなたが守ってくれなきゃいけない。私たちは、あなたがこれはダメだよって止めてくれるそのひとことに、命を預けてるんだよ。
あなたのお友達が、これからもずっと元気に過ごせるように、アボカドの見えないリスクからも、ちゃんと守ってあげられるように、あなたの行動が、私たちの安心と命をつないでくれてるんだって、忘れないでいてね。
アボカドを食べたときの症例と研究から見る真実

アボカドについてお話ししているとね、こんなふうに言う人もいるの。
うちの子、アボカドをちょっと食べちゃったけど、何も起きなかったよ、とか、アボカド入りのドッグフードを毎日あげてるけど元気だよ、とか、果肉部分なら大丈夫って聞いたことがあるよって。
たしかに、それは本当かもしれない。その子はきっと、体が丈夫だったのかもしれないし、たまたま少量だったから平気だったのかもしれない。
でもね、その子が大丈夫だったからって、あなたのお友達も大丈夫とは限らないんだ。
私たち犬の体って、見た目は似ていても、ひとりひとり全然ちがうよね。体重、年齢、体質、持病の有無、日頃の体調ってそれぞれの違いが、同じものを食べたときの反応に大きく影響するの。
つまり、アボカドで何も起きなかった子もいれば、命の危険にさらされた子もいるっていうのは、どちらも事実なんだよ。
私がパパと調べた中でも、アボカドを食べて中毒を起こしたっていう実際の症例がいくつか見つかったよ。
たとえば、ある子は、飼い主さんが落としたアボカドの皮を食べちゃって、その数時間後に激しく嘔吐して、下痢と震えが止まらなくなったんだって。
病院で診てもらったら、軽度の中毒症状と診断されて、点滴と薬でなんとか回復したけれど、しばらくは食欲も元気もなくて、飼い主さんはとても不安な日々を過ごしたそうだよ。
また別の例では、小型犬の子がアボカドの種を飲み込んじゃって、腸閉塞を起こしてしまったっていう報告もあったの。種ってすごく大きくて硬いから、もし腸に詰まったら自然に出てくることはまずないんだって。
その子はすぐに手術して、命は助かったけど、麻酔のリスクや術後の回復のことを考えると、本当に怖い出来事だったと思う。
そしてね、ペルシンという成分が体にどんなふうに作用するかについては、まだまだ分かっていないことも多いんだよ。
実際、犬よりもモルモットやウサギ、鳥類の方がペルシンに対して敏感で、中毒や死亡例もはっきりと報告されているの。その一方で、犬は比較的ペルシンに対する耐性があるっていう説もあるんだって。
でも、それって絶対に安全って意味じゃないよね。たとえば、ある研究では、犬にアボカドの果肉を少量ずつ継続的に与えても中毒症状が出なかったって報告があるの。
でも、それはその時その条件で試した数頭の話であって、私たちすべての犬に当てはまるものではないんだよ。
それに、実験環境と現実の暮らしって、同じじゃないよね?私たちは研究室で管理された環境じゃなくて、あなたと一緒に日々の生活を送ってる。
たまたま体調が悪い日だったり、暑さでバテていたり、持病の薬を飲んでいたり、いろんな条件が重なって、思わぬ反応が出ることもあるかもしれない。
だからこそ、科学的に安全だって書いてあるから安心って思い込みは、ちょっと危ないの。科学って、たしかにすごく大事で信頼できるものだけど、すべての個体差をカバーしているわけじゃない。
私たちの命に関わることなら、ちょっと慎重すぎるくらいでちょうどいいって、私は思うんだ。
それにね、アボカド入りのドッグフードやおやつについても、気をつけてほしいことがあるの。
そういう商品に使われているアボカドは、きちんと処理されていて、ペルシンの含有量がごく微量だったり、特殊な加工をされている場合が多いみたい。
でも、家庭で生のアボカドをそのままあげるのとは、まったく状況がちがうよね?
うちの子はアボカド入りフードを食べてるから、生のアボカドも平気でしょ?って思わないでほしいな。加工された安全な材料と、自然のままの果物には、大きな差があるんだよ。
あとね、一度は平気だったから、次も大丈夫っていう考えも、とっても危険。
同じ子でも、今日は元気でも、明日はどうかわからない。季節や気温、運動量、体調、年齢、いろんな条件が違えば、体の反応も変わってくるものなんだよ。
だから私は、こう思うの。
大丈夫だった子がいることを否定する必要はないけど、大丈夫じゃなかった子がいたことを忘れちゃいけない。これは、あなたの不安を煽るため”じゃなくて、私たちの命を守るための知識として覚えていてほしいの。
危なかった子のことを知っていれば、あなたはもうそれと同じ失敗をしなくてすむよね。そして、大丈夫だった子の話を参考にするなら、それはあくまで一例として受け止めて、過信しないってことが大事なんだよ。
命って、本当にかけがえのないものだよね。あなたにとって、私たちはただのペットじゃなくて、大切な家族でしょ?
だからこそ、リスクがあるかもしれないことは、最初から避けてくれたほうが安心できるの。
アボカドが危ないっていう話、いろんな情報があって迷うこともあると思う。でも、わからないことが多いときほど、安全側に立って行動してくれるあなたがいると、私たちは安心して暮らしていけるんだ。
もし、私たちの中でアボカドを食べちゃって、もう会えなくなった子がいたとしたら、その子はきっと、あなたのお友達には同じ思いをしてほしくないって思ってると思うよ。
だから、これからも私は言い続けたいんだ。大丈夫かもしれないけど、危ないかもしれないなら、やめておこうって。
それが、あなたと一緒に、もっともっと長く楽しく過ごしていくための、小さくて大きな一歩になるって、私は信じてるからね。
アボカドはおいしそうだけど、私たちにはちょっと危ない果物

アボカドって、おしゃれでヘルシーで、パパたちにとってはとっても魅力的な食材なんだよね。
私もその香りにつられて、思わず、ちょーだいって言いたくなっちゃうこと、あるよ。
でも、今回こうしてあなたに聞いてもらったお話を通して、私たち犬にとってアボカドがちょっと特別な果物だってわかってもらえたんじゃないかな。
ちょっとくらいなら大丈夫っていう言葉には、安心もあるけれど、見えないリスクも潜んでいるの。それは、今は元気でも、次はどうなるかわからないっていう不安。
体の小さなお友達、持病があるお友達、歳を重ねたお友達、みんなそれぞれ、違う体で、違う毎日を生きてるから。
アボカドを絶対に食べちゃいけないって決まりがあるわけじゃない。でも、わからないからこそ、気をつけるっていう選択ができるのは、私たちのそばにいるあなたなんだよ。
私たちは、自分で情報を調べたり、選んだり、避けたりできないから、だからこそ、あなたがこのお話を聞いて、アボカドのことをちゃんと知ってくれたことが、すごく嬉しいの。
それだけで、私たちはもっと安心して、あなたと暮らしていけるって思えるから。
今日、あなたに伝えたかったのは、怖いから気をつけてねっていう話だけじゃないんだ。大好きなお友達のために、あなたができることがあるよっていうこと。
それを知ってくれているだけで、私たちはもう、とっても心強いんだよ。
食べ物って、毎日のことだし、家族の愛情が詰まっているからこそ、とっても大事なテーマだよね。これからもあなたが、お友達にとっての“安全のガイド”でいてくれたら、私はとっても嬉しいな。
そしてもし、これ、与えても大丈夫かな?って思うものがあったら、遠慮せずに調べたり、獣医さんに聞いたりしてみてね。その一歩が、きっとお友達の未来を守ることにつながるから。
最後まで聞いてくれてありがとう。私たちは、あなたがいてくれるから、毎日安心して笑っていられるんだよ。
リアより


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