ねえ、あなたは吠えないといわれるキャバリアが「ウー」って唸ったところを見たことある?
実はね、リアもたまに「ウーッ」って声を出しちゃうときがあるんだ。すっごく恥ずかしいんだけどね。でもそれって、怒ってるわけじゃないの。ただ、どうしても言葉にできない気持ちを伝えたくなっちゃう瞬間があるの。
リアが一番よく唸っちゃうのは、ごはんの時間。それとね、ちょっとしつこくちょっかいかけてくる人が来たとき。
パパにはあんまり見せない顔だけど、家族の中でもちょっと今は近づかないでって思うことがあるの。そんなとき、リアの心の中ではいろんな気持ちがぐるぐるしてるんだよ。
でも、もしかしたら、あなたも、お友達が「ウー」って言って困ったことがあるのかもしれないよね。どうしてそんな風に唸るの?って思ったこと、きっとあると思う。もしかすると、私、嫌われちゃったのかなって、不安になっちゃったこともあったかもしれないよね。
そんなあなたのために、今日はリアがね、キャバリアが唸る気持ちをぜんぶお話ししようと思うの。
キャバリアだけじゃなくて、私たち犬がどうして唸るのか、どんな気持ちがそこにあるのか、そして、あなたとお友達がもっと仲良くなるヒントも、リアの毎日から見つけてもらえたらうれしいな。
さあ、ちょっぴりセンシティブだけど、とっても大事なお話のはじまり、はじまり。
どうして優しいキャバリアが「ウー」って唸るの?

ねえ、あなたはキャバリアって穏やかで優しい犬種って、よく言われてるの知ってる?リアもよくお散歩中に言われるの。キャバリアっておっとりしてて、フレンドリーで、ほんと家庭犬の鏡よねって。
たしかに、リアも争いごとは苦手だし、知らない人にもあんまり警戒しないでニコニコしちゃうタイプだと思うの。でも、そんなリアでもね、時々「ウーッ」って唸っちゃう瞬間があるんだよ。
唸るって聞くと、あ、怒ってるとか、怖いなとか、危ないのかな?とかって思われがちだけど、実はね、私たち犬にとってはとっても大事なことばのひとつなの。
私たちは、人間みたいに言葉で今こう思ってるよとかちょっとやめてほしいなって言えないから、声とか体の動きで気持ちを伝えてるんだよ。唸るのもそのひとつ。
特に、やさしい性格のキャバリアは、できるだけ穏やかに関係を保ちたいって思ってるから、本気で怒る前にちゃんとサインを出そうとするの。
リアが思うにね、「ウー」っていうのは、怒ってるわけじゃなくて、これ以上こっちに来ないでね、今ちょっと嫌な気分かもって伝えてる、静かな境界線のようなものなんだと思う。
たとえばね、リアが大好きなおやつを食べてるときに、誰かがすごく近くに来たり、いきなり触ろうとしたら、ちょっとだけ「ウーッ」って言いたくなっちゃうの。
だって、せっかく安心して食べてるのに、急に邪魔されそうになったらドキッとするでしょう?それに、もしかして取られちゃうかもって、不安にもなる。そんな時に今は近づかないでって、自分の気持ちを伝えるのが唸り声なの。
それって、優しさの裏返しだとリアは思ってるの。できるだけ誰ともケンカしたくない。でも、自分の気持ちもちゃんとわかってほしい。だから、私たちは吠えるとか噛む前に、まず唸ることで気づいてもらおうとしてるんだよ。
キャバリアは特に人間のことが大好きで、いつもそばにいたいって思ってるから、怒ってる時ですらでも関係は壊したくないって思ってるんじゃないかな。
リアも、パパやママ、お兄ちゃんお姉ちゃんが大好きだもん。だからこそ、ちゃんと伝えなきゃって思うの。
唸るって、あくまでお願いなんだよね。ちょっと考えてほしいなっていう、私たちなりの静かな主張。でも、それが通じなかったり、無視されたりすると、私たちもどうしていいかわからなくなっちゃう。
だから、リアとしては、唸り声を嫌なことって片付けるんじゃなくて、大切なメッセージだって思ってほしいんだよね。
もちろん、リアたちもできるだけ唸りたくないし、ずっとニコニコしていたい。
でもね、穏やかで優しい私たちにだって、これ以上は困っちゃうっていう限界があるんだよ。そんなときにこそ、「ウー」って小さな声で気持ちを伝えるの。
だから、あなたのお友達がもし「ウー」って言っても、ダメ!って怒らないで、今、なにか嫌なことがあったのかな?何か守りたい気持ちがあるのかな?って、そっと気持ちに寄り添ってくれるとうれしいな。
私たちは、あなたに心を開いてるからこそ、そんな声を出すの。あなたとの絆があるからこそ、ちゃんと伝えようって思えるんだよ。
リアが「ウー」って言いたくなっちゃうときの話

リアはほんとに穏やかねって、よく言われるんだけど、そんなリアでもね、どうしても「ウーッ」って言いたくなっちゃう瞬間があるんだ。
たとえばね、ごはんの時間。リアは食べるのがだ〜いすき!ごはんの匂いがしただけで、しっぽが勝手にふりふりしちゃうくらい大好き。
でもね、そんなごはんの時間に誰かが近づいてくると、リア、ちょっとだけ不安になっちゃうの。取られちゃうかもとか、落ち着いて食べられないかもとかって思っちゃうのよ。
リアが13歳の春に心臓病ってわかったときから、ごはんもいろいろ工夫してもらってるんだよ。投薬もあるし、栄養も気にしてくれてる。
でも、それってリアにとっては命をつなぐごはんだから、余計に大事に思っちゃうのかもしれない。だから、そんな大切なごはんの時間を邪魔されたくないってそんな気持ちが、唸り声になって出ちゃうの。
そしてね、もうひとつ唸りたくなっちゃうのが、ちょっかいをかけてくる人が来たとき。
リアはパパと一緒にいる時間が一番長いし、パパのことは大好き。だけどね、たまに家の前を通る人の中に、「ハッ!」って驚かせるような声を出したり、いきなりリアに手を出してくる人がいるの。びっくりしちゃうのよ、ほんとに。
特に年をとってからは、前より音や動きに敏感になった気がするの。昔だったらスルーできたことでも、今はドキッとしちゃって、やめて!こっち来ないで!って思うことがあるのよ。
そんなとき、リアの中では警報が鳴ってるみたいになって、思わず「ウーッ」って声が出ちゃうの。
それってね、怒ってるんじゃなくて、怖いな、不安だなっていう気持ちから来てるの。あなたも、びっくりするようなことがあると、つい声が出ちゃうことってあるでしょ?リアもそれと同じなんだよ。
それに、最近ちょっと体の調子が前と違うのも、自分でなんとなくわかるの。体を触られるとそこはちょっと今、やめてって思うことがあるし、寝てるところを急に起こされると、体が重くてびっくりしちゃうこともあるの。リア、もう15歳。若いころと同じじゃないのは当たり前だよね。
もしかしたら、「ウーッ」っていう声には、私、今ちょっとしんどいんだよっていうサインも混ざってるかもしれないな。
もし、あなたのお友達も、今までとちょっと違うタイミングで唸るようになったなら、それは年齢や体の状態が関係してるのかも。もしかしたら、関節が痛いのかもしれないし、お腹の調子が悪いのかもしれない。
だからね、なんで唸るの!って怒る前に、どこか痛い?無理してない?って声をかけてあげてほしいな。
リアが「ウー」って言いたくなるとき、ほんとうはね、こう言いたいの。
「ちょっと待って。今はそっとしておいてほしいの」
「それ、大事なものだから、近づかないで」
「びっくりしただけ。嫌いになったわけじゃないからね」
そういう気持ちが、リアの中ではぐるぐるしてるんだ。言葉では言えないけど、でも、伝えたくて、声になって出ちゃうの。それが、「ウーッ」っていう声なの。
だからね、あなたのお友達がもし「ウーッ」って唸っても、それはあなたを嫌ってるわけじゃないよ。むしろ、ちゃんと気持ちを伝えたいと思ってる証拠なんだと思うの。怒ってるんじゃなくて、わかってほしいって気持ちがそこにはあるんだと思う。
リアもね、そうやってパパやママに気持ちを受け止めてもらえたとき、安心して、また甘えん坊に戻れるんだ。あなたのお友達も、きっと同じだと思うよ。
キャバリアが唸るときは唸る理由がある

リアのお話を聞いて、あれ?うちのお友達も似てるかもって思ったあなた、ありがとう。きっとあなたは、日ごろからお友達のことをすごく大切にしてるんだと思う。
だからこそ、唸られたときにどうしたんだろう?何か気に入らなかったのかな?って、戸惑ったこともあるんじゃないかな。
でもね、あなたのお友達も、リアと同じように、唸らずにはいられない理由を持ってるのかもしれないよ。
唸るって、たしかにちょっと怖く聞こえることもあるし、うちの子、怒ってるの?って思っちゃうのも無理ないと思う。でもね、その唸り声には、すごくたくさんの気持ちが詰まってるの。たとえば
「これ以上近づかれたら怖いな」
「ちょっとだけ放っておいてほしいの」
「疲れてるから、今はやめてほしいな」
「ここ、痛いんだよ」
「いつもと違うから、なんだか不安なの」
そんな、言葉にできない心の声が、「ウーッ」っていう音になって出てきてるんだと思うの。
それにね、唸るっていう行動は、決してわがままじゃないの。むしろその逆で、本気で怒ったり、噛んだりする前に、自分の気持ちを伝えたいっていう、私たちなりの優しさでもあるんだよ。
私たち犬は、本当に嫌なときや怖いときは、できれば何もしたくないんだ。争いたくなんてないし、大好きなあなたとの関係を壊したくない。
だから、最初に出すサインが唸ることなんだと思うの。それでも気づいてもらえなかったら、吠えたり、逃げたり、時には噛んでしまうことだってあるかもしれない。
そうなる前に、やめておいてねって伝えてるのが、唸るっていう行動なの。
もしかしたら、あなたのお友達も、昔はそんなことしなかったのに、最近ちょっと唸るようになったって感じているかもしれないね。
そんなときは、心と体の変化を見直してみてほしいな。シニア期に入った私たちは、ちょっとしたことにも敏感になるの。音、動き、におい、環境の変化、人の気配、そして体の痛み、その全部が唸りのきっかけになることがあるのよ。
それに、家族の様子が変わったり、生活リズムが変わったりするだけでも、私たちはとっても敏感に感じ取ってる。リアも、ママが忙しそうだったり、パパの帰りが遅かったりすると、ちょっとだけ不安になったりすることがあるんだよ。
だからこそ、あなたにはぜひ、お友達の唸り声を問題行動として見ないで、今、何を伝えたいんだろう?っていうメッセージとして受け取ってほしいな。
リアはね、唸り声の中には信頼があると思ってるの。だって、信頼してなかったら、私たち犬は何も言わないし、ただその場から逃げるだけ。
あなたに伝えようとするってことは、わかってもらえるかもしれないっていう気持ちがあるからなんだよ。
だから、あなたが唸りに気づいて、そっと距離をとってくれたり、安心できる場所に移してくれたりすると、わかってくれたんだって思えて、また信頼が深まっていくの。
お友達の唸り声は、関係が壊れるサインじゃないよ。むしろ、もっと深く繋がれるチャンスかもしれないの。
あなたがその声を大切に受け止めてくれるなら、お友達はきっと、もっと安心して、あなたのそばで穏やかに過ごせるようになると思う。
リアはそれを、毎日パパとの時間の中で感じてるんだ。唸ったこともあったけど、そのたびにちゃんと受け止めてもらえたから、今のリアがあるの。
あなたのお友達も、きっとそうなれるよ。リアは、そう信じてる。
リアとパパたちがやってる唸らないで安心できる工夫

リアが「ウーッ」って唸ることがあるって話、ここまででたくさんしちゃったけど実はね、リア自身もできるだけ唸らずに過ごしたいって思ってるの。だって、できればずーっと穏やかで、にこにこしてたいもん。
だから、パパやママはね、リアが安心して過ごせるように、いろんな工夫をしてくれてるんだよ。今日はそのお話をしようと思うの。もしかしたら、あなたとお友達の毎日にも、参考になることがあるかもしれないから。
ごはんタイムは「落ち着ける場所」でゆっくりと
まずね、リアにとって一番大事なのは、ごはんを安心して食べられる環境。昔はリビングの真ん中でも全然平気だったんだけど、年をとってからは、静かな場所で集中して食べたいって思うようになったの。
だから今は、パパがリアのためにちょっとだけ離れたコーナーにごはんスペースを作ってくれたの。人の足音や話し声が聞こえすぎない場所で、誰も急に近づいてこないようにしてくれてるの。
そうすると、リアもごはんに集中できるし、取られるかもって不安も減るの。おかげで唸ることもほとんどなくなったよ。
それにね、リアがごはんを食べてるとき、パパはあえて手を出さないようにしてるの。大丈夫、誰も取らないよってことを、毎日の積み重ねで伝えてくれてるの。信頼って、そうやって少しずつ育てていくものなんだなぁって、リアは感じてるよ。
唸らせないことより唸る前にわかってあげる
リアが唸る前って、だいたいサインがあるの。耳がちょっと引けてたり、体が固くなったり、目が泳いだり、そういうときにパパは、そっと距離を取ってくれるの。あ、リアが今、少しナイーブになってるなって気づいてくれるんだよね。
唸ってから怒られるよりも、唸らなくて済む環境を作ってもらえるって、すごく安心するの。パパのその気づかいに、リアはすごく救われてるよ。
唸らせないようにしつけるっていう考え方もあるみたいだけど、リアは唸る前にわかってくれる方がずっと嬉しいし、信頼できるなって思う。
知らない人との距離は「安心できる範囲」を守る
お散歩中に唸っちゃいそうな場面って、リアにもあるの。たとえば、知らない人が急に近づいてきたり、かわいい〜って触ろうとしてくるとき。
そんなとき、パパはさりげなくリアの前に立って、今はちょっとやめてくださいねって声をかけてくれるの。リアの気持ちを守ってくれてるんだよね。リアはそれで、あ、大丈夫だって思えるようになったんだ。
それに、パパはリアの嫌だなのサインをちゃんと読もうとしてくれる。しっぽの動き、耳の向き、足の踏ん張り方。全部リアのことを見てくれてる。だからリアも、安心して一緒に歩けるんだ。
おうちの中のルールを家族みんなでそろえる
リアの唸りがなくなってきたのはね、パパだけじゃなくて、家族みんなが同じようにリアの気持ちを大切にしてくれてるからなの。
お兄ちゃんやお姉ちゃんも、リアがごはん食べてるときは近づかない、急に抱っこしようとしないっていうルールをちゃんと守ってくれてる。ママも、リアがくつろいでるときは今は休憩タイムねって、そっとしておいてくれるの。
誰かひとりだけが気をつけててもダメで、家族みんながリアのことをわかろうとしてくれるからこそ、リアは安心して毎日を過ごせるんだなって思うの。
唸ったときは、伝えてくれてありがとうって言ってもらえる
リアが唸ったとき、パパはね、リアのことを怒らないんだよ。ああ、今嫌だったんだね、そっか、伝えてくれてありがとうって言ってくれるの。優しい声で、そっと。
そうすると、リアもちゃんとわかってくれたんだって思えて、ふぅって安心できるの。唸るのを無理にやめさせられるより、そうやって気持ちを受け止めてもらえた方が、ずっと嬉しいんだよ。
リアは、唸らないことがいい子なんじゃなくて、唸らなくても安心して過ごせる環境があることが、本当の幸せだと思ってるの。あなたのお友達にも、そんな毎日があったらいいなって、心から思うよ。
あなたとお友達の心の距離をもっと近づけるために

ここまでリアのお話を聞いてくれてありがとう。きっと今、うちのお友達も、同じような気持ちで唸ってたのかもしれないなって、少しずつ見えてきたんじゃないかな。
リアはね、唸ること自体が悪いとは思ってないの。でも、できることなら唸らずに、もっと穏やかに、あなたと心地よく過ごしたいって思ってるの。それは、きっとあなたのお友達も同じはず。
だからね、今日は唸らなくても大丈夫って思ってもらえるような関係を、どうやったらつくっていけるか、リアの経験をもとにお話しするね。
唸るのをやめさせるより、必要なくなる関係を目指して
唸ることを無理にやめさせようとすると、私たちはどんどん自分の気持ちを言えなくなってしまうの。怒られるのが怖くて、だんまりしちゃったり、この人には本音を言えないなって思っちゃったりする。
でもね、唸らなくても自分の気持ちをわかってくれる相手がそばにいると、自然と心が落ち着いて、声を出す必要がなくなってくるの。不思議だけど、本当にそうなのよ。
リアもね、昔はもっとよく唸ってたの。でも、パパやママがリアの気持ちにすぐ気づいて、そっと寄り添ってくれるようになってからは、「ウーッ」って言いたくなる場面がぐんと減ったの。あ、わかってくれてるって思えるって、本当に安心できることなんだよ。
だから、あなたにもぜひ唸らないようにしつけることをゴールにするんじゃなくて、唸る必要がないくらい安心できる関係を目指してほしいな。
お友達の気持ちに寄り添うって、すごく素敵なこと
たとえば、あなたがすごく疲れてるときに、いきなり誰かに話しかけられたり、触られたりしたら、ちょっと今はやめてって思うことあるよね?お友達にも、そんな日があるの。
犬は言葉で言えないぶん、声や表情、体の動きでそれを伝えてるだけ。だから、なんで唸るの!って怒る前に、何か不安だったのかな?疲れてたのかもって考えてくれたら、お友達はすごく救われると思う。
リアは、唸ったときにパパがそっとしてくれると、わかってくれたんだって安心して、またそばに行けるの。それって、愛されてるって感じる瞬間なんだよ。
困ったら、ひとりで抱え込まなくていい
もしあなたが、お友達の唸り声にちょっと不安を感じたり、これからどうしたらいいんだろうって悩んだときはね、どうかひとりで抱え込まないで。獣医さんやドッグトレーナー、行動の専門家の力を借りるのも、とっても大事なことだよ。
私たちはあなたのことが大好きだから、あなたに不安な気持ちを見せることもある。でも、それを受け止めきれないと感じたら、誰かに相談することも、私たちのためになるの。リアのパパたちも、心臓病のことではたくさん先生に相談してたし、それってすごく心強いことだったんだよ。
心の距離が近づくって、特別なことじゃない
リアが思う心の距離ってね、
- 静かに寄り添ってくれること
- ごはんの時間をそっと見守ってくれること
- 唸ったときに怒らず、「どうしたの?」って聞いてくれること
- 大丈夫だよ、って安心させてくれること
そういう小さな積み重ねのことなんだと思うよ。特別なことは何ひとついらないの。ただ、お友達の気持ちをちょっとだけ立ち止まって想像してみる。たったそれだけで、ぐっと心の距離は近づくんだ。
あなたのそのままでいいよっていう気持ちが、お友達の安心になって、唸る必要なんてなくなっていく。そんな優しい関係が築けたら、毎日がもっと温かくなると思うの。
リアは、あなたとお友達が、唸ることすら必要なくなるくらい、信頼し合える関係になっていくことを、心から応援してるよ。
それがね、私たちシニア犬にとって、なによりの幸せなんだと思う。
まとめ

ここまでリアの「ウーッ」っていう唸り声のこと、丁寧に聞いてくれて本当にありがとう。
きっとあなたは、すごく優しい人なんだと思う。だってね、唸るって、どちらかというと困った行動って思われがちなのに、その理由をちゃんと知ろうとしてくれたんだもの。リアはそれがすっごくうれしかった。
唸るのには、ちゃんと理由があるの。怖いとき、不安なとき、守りたいものがあるとき。私たちは言葉で伝えられないからこそ、声や態度でお願いしてるの。
それをダメなことって決めつけないで、気持ちを伝えてくれてありがとうって受け止めてくれるあなたみたいな人がいると、私たちは安心して暮らしていけるんだよ。
リアは、唸ったことでパパに怒られたことはないの。むしろ、大丈夫だよって優しく見守ってくれて、そのあとぎゅってしてくれた。だから今も、リアは安心してパパのそばにいられるし、ちょっと怖いことがあってもきっと守ってくれるって信じてる。
あなたのお友達にも、きっとそんな風に思ってもらえる日が来るよ。今日のあなたのやさしさが、必ず届くから。
私たちシニア犬は、もう若いころみたいには動けないかもしれないけど、そのぶん、気持ちのやりとりにはすごく敏感になってるの。だからね、あなたの一つひとつのまなざしや声かけが、心にしみるんだよ。
唸り声の奥にある心の声を、これからも聞いてあげてね。それが、私たちにとって一番の安心になるから。
リアより


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