食いしん坊のキャバリアがご飯を食べないその原因と対処法を15歳のシニア犬リアがお話しするね

シニア犬の日常

こんにちは。リアだよ。

ねえ、あなたのお友達って、ちゃんとご飯食べてるかな。あたしね、ブレンハイムのキャバリア、名前はリアっていうの。もう15歳になったのよ。年を取っても、ずーっと食いしん坊で、「リアはほんとに食べるのが好きね〜」って、ママにもパパにも笑われてたの。ご飯の時間は、いちばんの楽しみだったのよ。

でもね、そんなあたしが、ある日突然、ご飯を目の前にしても全然食べたくなくなっちゃったの。

いつもだったら「わぁい!」ってパタパタしながらお皿に飛びつくのに、その日は匂いをかいだだけで、くるっと背中を向けちゃったの。ママ、すっごく心配してた。何度もご飯の種類変えたり、温めてくれたり、お水でふやかしてくれたりしてくれたんだ。そのときね、ママのその目が、ちょっと泣きそうだったの、あたし、ちゃんと見てたよ。

「リア、どうしちゃったの?」「何かあった?」って、何度も声をかけられても、なんだかお腹も気持ちも重たくて、食べられなかったの。

そのとき、あたしの体の中では、いろんなことが起きてたんだ。シニアって、ただ年を取るっていうだけじゃないのね。今までと違うことが、いっぱい起きてくるの。

このブログでは、そんな「あたしがご飯を食べられなかった日々」のことと、ママとパパがどうやって乗り越えてくれたかを、あたし自身の言葉で話していくね。

もしあなたのお友達が、今ちょっとご飯を残しがちだったり、食いつきが悪くなってきたりしてたら――。もしかしたら、あたしと同じようなことが起きてるのかもしれないよ。

次から、あたしがどうしてご飯が食べられなくなったのか、そのときの体と心のことをお話しするね。

あたしが大好きなご飯を食べなくなった日…そのとき体の中では何が起きてたの?

あたしね、ほんとにずっと食いしん坊だったの。子犬のころから、兄ちゃんの手に持ってるおやつを見ただけで「ちょうだい!」ってぴょんぴょんしちゃってたし、ママがキッチンに立つたびに「何か落ちてこないかな?」ってお座りしながら待ってたの。そんなあたしが、ご飯を前にしても何にも食べたくないって、ほんとに、自分でも信じられない気持ちだった。

最初は、ただ「なんか今日はあんまり食欲ないな」ってくらいの気分だったの。でも、その日はそれっきり、夜も朝も、お皿に顔を近づけるだけで、またくるっと背中を向けちゃったの。あんなの、今までなかったのに。

実はね、そのとき、あたしの体の中でいろんな変化が起きてたみたいなの。

まず、心臓がね、ちょっとずつ疲れてきてたの。あたしは13歳の春から僧帽弁閉鎖不全症っていう心臓の病気と付き合ってるんだけど、その日も朝からちょっと息が荒くて、体がだるーく感じたの。お薬は毎日飲んでるけど、それでもたまに、すごく疲れる日があるのよ。でね、そういう日は、ご飯を前にしても「立って食べるのがちょっとつらいなぁ」って感じちゃうの。

それから、お口の中も。年を取ると歯ぐきが弱くなって、歯もちょっとグラグラしてくるでしょ?カリカリのフードが、いつものように噛めなくなってたみたい。しかも、匂いも味も、ちょっとぼんやりする感じがしてきてたの。「いつもと同じご飯なのに、なんか美味しく感じないなぁ」って思ったら、あたし、ふっと食べる気がなくなっちゃった。

あとね、あたしたちって、とっても敏感なの。体だけじゃなくて、心も。ママやパパの表情、声のトーン、匂い、そういうの全部感じ取ってるのよ。あのとき、たぶんパパがちょっと忙しくてバタバタしてて、いつもみたいに静かで安心できる空気じゃなかったのも、あたしには伝わってたんだと思う。

それにね、「あれ?今日はちょっと寒いな」とか、「お腹がなんとなく張ってるな」とか、そういう小さな不調って、人間には伝わりにくいけど、あたしたちにとっては大きなことなの。言葉では言えないけど、「今日はちょっとご飯、やめとこうかな」ってなるのよ。

しかもね、あたし、ちょっと頑固なところもあるから、「食べてって言われると、逆にちょっと…」って思っちゃうの。ママが心配してくれるのはうれしいけど、あの「どうして食べないの?」っていう声が、なんだかプレッシャーになっちゃってたのよね。

つまり、あたしがご飯を食べられなかったのって、単純にわがままとかじゃなくて、体の中の疲れとか痛み、心の中の不安とか、いろんなちょっとしたことが重なって起きたことだったの。

これ、きっとあなたのお友達にも起きてることがあるかもしれない。元気そうに見えても、実はちょっと歯が痛かったり、お腹の調子が悪かったり、匂いがわからなくなってきてたり、ね。あたし自身がそうだったから、今ならわかるのよ。

食いしん坊だったあたしが、ご飯を見ても何も感じなくなるって、それは、ただの気まぐれなんかじゃなくて、ちょっと助けてほしいなっていう、あたしなりのサインだったのかもしれない。

次は、そんなあたしを心配して、ママとパパがどうやってご飯の楽しみを取り戻してくれたか、お話しするね。きっと、あなたにも役立つヒントが見つかると思うの。

ママがいろいろ試してくれて、やっとまたご飯が美味しくなったの!

わたしがご飯を食べなくなった日、それは、ママとパパにとってもすごくショックな出来事だったみたい。

だって、わたしといえば「食いしん坊リア」の代名詞だったんだもの。あのころは、カリカリが落ちる音がしただけで耳がピクッてして、しっぽふりふりダッシュしてたし、おやつの袋の音なんか聞こえたら、夢の中からでも飛び起きてたくらい。それが突然、ぷいっとお皿から顔をそむけるようになったんだもん。ママ、ちょっと目を赤くしてた。

でもね、そこからがママの本領発揮だったの。わたしのために、いろんな工夫をしてくれたのよ。

最初に試してくれたのが、温めるって方法。いつものドライフードに、ちょっとだけぬるま湯をかけて、ほんのり温かくしてくれたの。そうしたらね、ふわ~っといい香りが立ってきて、わたしの鼻がむずむず。「ん?これ、美味しいかも?」って思えたの。

次にやってくれたのは、手で混ぜるってこと。ママ、わたしのご飯をスプーンでまぜまぜしてから、指先でちょっとだけくすぐるように鼻先に差し出してくれたの。そのとき、ママの匂いもふわっとして、なんだか安心して、一口だけ食べてみようかなって思えたの。そしたら、「リア、食べた!」って、パパと一緒にすごく喜んでくれたの、あれはちょっと照れくさかったな。

さらに、スープ作戦もやってくれたんだ。塩分のないチキンスープをちょっぴりフードにかけてくれたの。これがまた香りが良くてね、食欲が刺激された感じがしたのよ。わたしたちって、味よりも匂いで食欲が決まることが多いのよね。だから、香りが強くなるだけで、食べてみようかなって思えるの。

それとね、食器も変えてくれたんだ。前はちょっと深めのボウルだったんだけど、わたしが食べやすいようにって、浅くて広いお皿に変えてくれたの。あと、足腰が弱くなってきたわたしのために、食器を少し高めの台の上に置いてくれたから、首をあまり曲げずに済んで、食べるのが楽になったのよ。

それだけじゃないよ。ご飯を食べる場所も見直してくれたの。前はリビングのすみっこだったんだけど、テレビの音や人の出入りが気になって落ち着かなかったみたいで、今は静かな部屋の一角にリアのご飯スペースができたんだよ。そこだと、ゆっくり、気持ちを落ち着けて食べられるの。

あとね、ママ、ちゃんとお薬の時間も見直してくれたの。心臓のお薬って、飲んだあとちょっと気分が悪くなることがあるらしくて、ご飯の直前に飲むより、ちょっと時間をあけた方がいいことがあるんだって。わたしの場合、それがぴったりはまって、ご飯の時間に気分が悪くなることが少なくなったの。

そして、一番うれしかったのは、叱らなかったこと。わたしが食べないでふらっと立ち去っても、「どうして食べないの!」って怒られることは一度もなかった。むしろ、「大丈夫?」「今日のリアの気分はどうかな?」って、静かに、優しく声をかけてくれてたの。

そのおかげで、わたし、食べなきゃダメっていうプレッシャーじゃなくて、食べてもいいんだよっていう安心感の中で、少しずつご飯に向き合えるようになったの。

一つだけ、ママがちょっとだけ反省したのが、おやつのあげすぎ。心配のあまり、いろんなおやつを試してくれてたんだけど、それでちょっとお腹が満たされちゃって、余計にご飯が進まなくなったことがあったのよね。そこからは、おやつを控えめにして、ご飯をちゃんと楽しめるように調整してくれたの。

こんなふうに、わたしの体や気持ちに合わせて、いろんな方法でご飯をまた楽しめるようにママが工夫してくれたおかげで、少しずつ、またわたしの食欲が戻ってきたの。

ね、あなたのお友達にも、こんなふうにちょっとした変化や気持ちのケアで、ご飯タイムがもっと楽しくなるかもしれないよ。次は、わたしからあなたに、そんなヒントをお話しするね。

お友達がご飯を食べてくれないときにできること

ねぇ、あなたのお友達がもし、いつものご飯を残したり、食べるのに時間がかかっていたりしたら、わたし、ちょっと気になっちゃうな。

だってね、わたしたちキャバリアって、ほんとはご飯が大好きなの。食べることって、わたしたちの元気のバロメーターなのよ。だからこそ、なんだか最近、ご飯の減りが遅いなって気づいたときには、ぜひそのままにしないで、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてほしいの。

まず一番大切なのは、食べない理由を見極めること。

あなたのお友達、もしかしたらわたしみたいに、心臓がちょっと苦しかったり、お腹の調子が良くなかったり、歯が痛かったりしてるのかもしれない。ご飯を食べたくても食べられない、ってすごくつらいの。でも、わたしたちはそれを言葉で伝えられないから、ただ、ぷいっ、とそっぽ向くことしかできないのよね。

だから、もし1日以上ちゃんとご飯を食べてくれない日が続いたり、明らかに元気がなかったり、うんちがゆるくなってたりしたら、できるだけ早く獣医さんに相談してほしいの。それが、あなたができる最初の優しさ。

それから、お家の中でできることも、実はたくさんあるの。

まずは、ご飯の匂いや食感を変えてみること。ドライフードに少しだけお湯をかけてみたり、無塩のチキンスープをたらして香りを強くしてみたりすると、嗅覚が衰えてきたお友達にも、おっ、これ美味しそう!って思ってもらえるかもしれないよね。

お皿の高さや形を見直すのもとっても大事。首を下げにくくなっているかもしれないし、深い器がちょっと苦手になっていることだってあるの。ご飯を食べやすいって感じる場所に、お気に入りの食器を置いてあげてほしいんだ。

そしてね、食事の時間は、静かで落ち着ける空間にしてあげると、わたしたちは安心するの。人の出入りが多かったり、テレビの音が大きかったり、他のお友達がバタバタしていると、食べることに集中できなくなっちゃうからね。

わたしたちにとって、あなたがそばにいてくれる安心感も、ご飯の味と同じくらい大事なものなのよ。

それともう一つ大切なことなんだけど、焦らないで、責めないでほしいの。

なんで食べないの?とか、ちゃんとしなさいとかっていう声は、わたしたちにはちょっと重たすぎるの。わたしたち、あなたがイライラしてるのも、悲しんでるのも、全部ちゃんと感じ取ってるから。プレッシャーより、そっと寄り添うまなざしのほうが、ずっと心に届くの。

わたしも、ママとパパがそうやって優しく接してくれたから、また少しずつご飯の楽しみを思い出せたんだ。あのとき、どうせもう食べないんでしょって諦められていたら、今のわたしはなかったと思う。

だから、あなたにも伝えたいんだ。

お友達が食べなくても、きっと大丈夫って信じて、いろんな工夫をしてあげてね。時には一緒に座って、ご飯を見守ってあげるだけでも、わたしたちは安心するの。手でひとつぶずつあげてもいいし、好きなトッピングを少し足してあげてもいい。あなたのそのひと手間が、お友達にとっては何よりの愛情のごはんになるんだよ。

そして、もしどうしても食べない日が続いたら、それは身体からの大切なサインだと思う。迷わず獣医さんに頼ってね。あなたが気づいてくれることが、わたしたちにはいちばんの安心なの。

わたしは、食べられなかったあのときを思い出すと、ちょっぴり胸がキュッとなる。でも、それを一緒に乗り越えてくれたママとパパがいたから、今こうしてまた美味しいねって笑える時間を過ごせているの。

もし、あなたのお友達が食べることができなくなったんだとしたら、そんな時間が戻ってきますよウに、って願ってるよ。

リアより

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