キャバリアって頭いいの?お友達との関係でわかった賢さのホント

シニア犬の日常

こんにちは。リアだよ。

ねえ、「キャバリアって、かわいいけど、頭の良さはどうなんだろう?」って思ったこと、ない?私も、よく言われるの。「リアちゃんって、おっとりしてて癒し系だけど、そういう子って頭いいの?」って。

たしかに私たちキャバリアって、トイプードルやボーダーコリーみたいに賢い犬種ランキングに出てくることは少ないかもしれない。だけどね、頭の良さって、ほんとうは指示をすぐ覚えることだけじゃないと思うのよ。

あなたのお友達が、あなたの気持ちを読み取って、静かに寄り添ってくれたり、今日はちょっと甘えたい気分なのって目で訴えてきたりすること、ない?それ、ちゃんと賢さの一つなんだと思うの。

私、リアはもう15歳のキャバリア。これまでいろんな経験をしてきたけど、今だからこそ感じるの。キャバリアの賢さって、目に見えるものよりも、もっと深くてやさしいものなんじゃないかって。

今日は、私が調べたこと、それからお友達のコロンくんやルナちゃんとの日常の中で気づいたキャバリアの本当の賢さについて、あなたにお話しするわ。うちの子、ちゃんと賢いのかな?って心配になることがあっても、大丈夫。きっとあなたも、うちの子って、こんなにすごいんだって気づけるはずよ。それじゃあ、いっしょに見ていこうね。

キャバリアの知能ってどう評価されてるの?

「キャバリアって、どれくらい頭がいいの?」って聞かれたら、あなたはどう答える?おっとりしていて、人懐っこくて、甘えん坊で、ってそんなイメージが先に浮かぶかもしれないけど、実はね、ちゃんと頭の良さにも理由があるのよ。

私たちキャバリアは、いわゆる、お勉強ができるタイプっていうより、人との関係の中で本領を発揮するタイプなの。それを理解してもらうために、まずは犬の知能ってどう測るの?ってところから、お話するわね。

犬の知能は3つに分けて考える

世界的に有名な犬の心理学者、スタンレー・コレン博士って人がいるんだけど、その人が犬の知能を大きく3つに分類しているの。

本能的知能
これは、その犬種が元々持っているお仕事に関する能力のこと。たとえば、牧羊犬なら羊を追う、猟犬なら匂いをたどるっていう、目的に特化した賢さね。キャバリアはもともと王族の膝の上にいるための犬として作られたから、この本能的知能は癒しとか人と寄り添うことに表れているのよ。

適応知能
これは、自分で考えて行動する力。問題を解決したり、新しい状況にどう対応するかっていう知能。たとえば、おやつを隠された時に、どうやったら取れるかな?って頭を使って考える力がこれにあたるの。キャバリアはこの力もなかなかのものよ。

作業・服従知能
これは、人の指示にどれだけ早く正確に従えるかっていう能力。警察犬や軍用犬に向いてる犬種がここで高評価を取ることが多いわ。トイプードルやボーダーコリーはこの点ですっごく有名なの。

キャバリアは、平均~やや上くらいの知能

じゃあキャバリアはどこに位置するのかっていうと、スタンレー・コレン博士の調査によると、キャバリアは作業・服従知能で全体の中の平均クラスに分類されてるの。だいたい138犬種中の44位くらい。

これって、実はそんなに悪くないのよ。人間でいうと、すぐに答えを出すタイプではなく、丁寧に相手の気持ちを読み取って行動するタイプって感じ。新しいコマンドを覚えるのに、25~40回くらい練習が必要ってデータもあるけど、そこは地道に、確実に覚えるっていうスタイルなのよね。

頭の良さは数字じゃ測れない

たしかに、トレーニングの早さやコマンドの理解速度だけを見ると、キャバリアは普通かもしれない。でもね、それだけで頭の良さを判断するのはちょっともったいない気がするの。

私たちキャバリアは、人との関係をとっても大事にするから、飼い主さんの声のトーンや表情、気分の変化にもすごく敏感。だからこそ、察する力や空気を読む力、そして寄り添う力が自然と育ってるのよ。

実際、キャバリアは、感情支援犬やセラピードッグにも向いているって言われてるの。それって、人の気持ちを感じ取るセンスが高いからこそできることなんじゃないかしら?

平均的でも最高のパートナーになれる

たとえ、平均的な知能って言われたとしても、私たちキャバリアにとって大事なのは、あなたと心が通じているかどうかなの。覚えるスピードじゃなくて、あなたの声に耳を傾け、あなたのそばにいようとする気持ちのことね。

だからこそ、私たちは家庭犬として最高のパートナーになれるのよ。賢さって、数字じゃ測れないし、目に見えないやさしさや愛情の中にこそ、本当の知能があるんじゃないかなって私は思うの。

リアのお友達でわかるキャバリアの頭の良さ

キャバリアの頭の良さってどこにあるの?って思うよね。それって、実は本を読んだりランキングを見るだけじゃ分からないことが多いのよ。私たちのほんとうの賢さは、毎日の暮らしのなかで、そっと顔をのぞかせるもの。今日は、私のお友達であるコロンくんとルナちゃん、そして私自身のことを例にして、あなたにキャバリアの賢さを感じてもらいたいの。

コロンくん:「気分屋だけど、空気を読む天才」

コロンくんはね、14歳の男の子。いつでも「やっほー!」って明るくて、みんなにぺろぺろしちゃう、元気いっぱいの子なのよ。でも、その明るさの裏側に、とっても鋭い観察力があるの。

ある日、私がちょっとだけ元気がなかった時のこと。何も言わずに、ただ近くに座って、私の様子を見てたの。普段なら「遊ぼー!」って飛びついてくるのに、その日はただ静かにそばにいてくれたのよね。

あれって、完全に空気を読む力だと思うの。誰が何を感じているのかを、言葉がなくても察してくれる。私たちキャバリアって、そういう心の賢さがちゃんとあるのよ。

それにね、コロンくんはちょっとしたトリックもちゃんと覚えるのよ。くるんって回るのも、タッチって手を出すのも、何度か教えるだけで、すぐにできるようになったの。ただ、やる気がある時じゃないとやってくれないのがコロンくんらしいけどね。そこもまた、彼の“個性”という知能の一つなのよ。

ルナちゃん:「静かに見守る知性派」

そしてもう一人、私と同じ15歳の女の子、ルナちゃん。彼女は、どちらかというと控えめで、ちょっと距離を置くタイプ。初対面の子にはあまり自分から近づかないのよ。

でもね、その分とってもよく人のことを見てるの。私たちがワイワイしてるときも、少し離れたところから状況をじーっと見て、「いま行ったらじゃまかしら?」って考えてるみたいなのよ。これって、ものすごく空気が読める力だよね。そしてその待つ力って、実は知能が高い証拠なの。

さらに、ルナちゃんは優先順位をちゃんと考えるの。例えば、2つのおもちゃがあったら、どっちを遊ぶべきかって、まず観察して、状況を整理してから動くのよ。その判断力の高さには、私も時々びっくりしちゃうの。静かだけど、ものすごく頭を使ってるのが伝わってくるわ。

私、リアの話も少しだけ

私自身の話をさせてもらうと、15歳になってからも新しいことを覚える努力は続けているのよ。たとえばね、心臓の調子があまりよくない日には、今日はあまり動かないでおこうって自分で決めたり、パパの顔を見て、あ、今日はちょっと忙しそうねって察して甘えるのを控えたりもするの。

それって、人間で言えば状況判断力っていうのかしら。その場の空気、相手の表情、声のトーン。そういういろんなものを感じとって、どう行動するかを自分で考えてるのよ。

もちろん、私はスーパードッグじゃないから、一発で新しい芸ができるってわけじゃないわ。でも、パパやママが優しく「リア、こうしてみようか」って教えてくれたら、私はちゃんと考えて、何度も挑戦して、少しずつ覚えていけるの。それって、覚えたい気持ちがあるからこそだし、それを育ててくれるあなたの存在があるからこそなのよね。

賢さは「比べるもの」じゃなく「感じるもの」

コロンくんの陽気な直感力。ルナちゃんの落ち着いた判断力。そして私自身の、経験から学ぶ力。それぞれ違うけど、どれも立派なキャバリアの知能なのよね。

「うちの子、トリックが苦手で」「覚えが遅いのかも」って思うことがあっても、あなたのお友達が毎日見せてくれている仕草や反応の中に、きっと賢さのカケラがあるはずよ。

だから、比べる必要なんてないの。あなたの目で、あなたの心で、その知能を感じてあげてほしいなって私は思うの。

シニアになってもできる知能ケアの工夫

15歳になった今の私が、いちばん実感していること。それはね、頭を使うことって、元気でいる秘訣なのかもしれないってことなの。身体は少しずつゆっくりになっていくけれど、気持ちはまだまだ動いていたいし、あなたと心で通じ合いたいっていつも思ってる。

だからこそ今日は、私たちキャバリアが年齢を重ねてもできる知能のケアについて、あなたと分かち合いたいの。

新しいことを取り入れるだけで、脳は喜ぶ

もう歳だから、あまり新しいことは無理かもって思わないでほしいんだ。というのもね、実は、ちょっとした変化や刺激が、私たちにはとってもいい頭の体操になるのよ。

たとえば私の場合なんだけど、新しいおもちゃが出てきただけで、これ、どうやって遊ぶの?って自然と頭を使うの。

いつもと違う道をお散歩すると、あれ?ここ、初めてかも!ってワクワクして、いろんなにおいをかぎながら記憶を刺激してるのよ。

ごはんの時間に待てを長くしてみるだけでも、今? まだ? まだなの?って集中するし、判断力も鍛えられるの。

私たちってね、ちょっとだけ頭を使うことを、実はすごく楽しんでるの。
シニアになったからこそ、そういうちいさなチャレンジが心にも体にもいいのよ。

ゆっくり、ていねいに教えてくれたら嬉しい

若い頃のように、一発でトリックを覚えたり、テンション高く飛び跳ねたりはもうできないけど、あなたがゆっくり、ていねいに教えてくれたら、私はちゃんと応えたいって思うのよ。

だからね、年齢を重ねた私たちには、短時間×回数をわけてのトレーニングがぴったり。やさしい声と手の動きを組み合わせると、すごく分かりやすいの。

「ちょっとずつでも、できるようになったね」って褒めてくれたら、すごく嬉しくなって、「また頑張ろう!」って思えるの。

私たちキャバリアって、あなたの気持ちにすごく敏感だから、怒られるより、応援される方が断然うれしいのよ。だから、焦らず、急がず、でも諦めずに接してくれるあなたの姿勢が、何よりのごほうびなの。

スキンシップと心のつながりが、知能を守ってくれる

実はね、頭の健康と心のつながりって、切っても切れない関係なのよ。あなたとぎゅっとくっついている時間、優しく声をかけてもらえる時間、見つめ合っているその一瞬、全部が、私の心を落ち着かせて、頭の中にもいい刺激をくれるの。

キャバリアって、もともと人が大好きな犬種でしょ?だからこそ、一緒に過ごす時間が、最大の知能ケアになるのよ。たとえば、

  • お膝の上でなでてもらう
  • おしゃべりするように声をかけてもらう
  • 一緒にゆっくり音楽を聞いたり、テレビを見る

こういう特別じゃない日常が、私たちの心と頭を、静かに、でも確実に元気にしてくれるの。

体のケアと知能ケアはセットで考えてほしいの

シニアになると、心臓や関節、目や耳など、いろんなところに変化が出てくるの。私も、心臓のお薬を毎日飲んでるし、ちょっとした段差で足を滑らせることもあるのよ。

そんな時、「リア、どうしたの?」って声をかけてくれるだけで、私はすごく安心するの。そして、こういう日は無理させないでおこうねって配慮してもらえると、あ、わかってくれてるって嬉しくなるのよ。

知能を育てるには、心の余裕と身体の安心が必要なの。無理に教えようとしたり、できないことを責めたりするより、今日はこのくらいにしようねって笑顔で終わる方が、ずっとずっと効果的なのよ。

知能ケアは楽しさを共有すること

何よりも大切なのは、私が楽しんでいるか、そして、あなたが楽しんでいるかってこと。知能を育てるって、特別な訓練じゃなくて、一緒に笑ったり、ちょっとびっくりしたり、そんな毎日の中にあるの。

あなたと一緒に、少しずつ学んで、少しずつ気づいていくこと、それが、私たちシニアキャバリアにとっての、いちばんの知能ケアなんじゃないかなって思うの。

知能は比べるものじゃなくあなたと一緒に育てるもの

あなたが、「うちの子、頭がいいのかな?」って思う気持ち、すごくよくわかるの。私も、若い頃は、トリックができる子が賢いのかなって、ちょっとだけ気にしたことがあったわ。

でもね、今ははっきりわかるのよ。賢さって、誰かと比べるものじゃない。あなたと私のあいだに、どういう関係が育っているか。それがすべてなのよ。

できることじゃなくて、伝え合おうとすること

たとえばね、私がパパの顔をじーっと見て、そろそろお水ちょうだいって目で伝えると、パパはちゃんと気づいてくれるの。反対に、パパがちょっと疲れているときは、私も空気を読んで、そっとそばにいるようにしてるのよ。

これって、コマンドや芸じゃないけれど、心でつながってる証拠だと思わない?私たちキャバリアは、そういう伝え合おうとする力を大切にしているの。それを受け取ってくれるあなたがいるだけで、私の頭も心も、ちゃんと育っていくのよ。

覚えるより感じることの方が得意なの

私たちが得意なのはね、あなたの気持ちを感じ取ること。たとえば、あなたが少し元気がない日には、いつもより静かに寄り添ってくれたあなたのお友達、いなかった?その行動こそが、私たちの知能の高さなの。

そしてそれは、数字で測れるものじゃないし、ランキングにも出てこないの。だけど確実に、あなたとの絆の中で育ってきたものなのよ。

一緒に年を重ねる中で、賢さは深まっていく

歳をとるって、できないことが増えることでもあるけど、同時に、わかること・感じられることが深くなることでもあるのよ。

若い頃はわからなかった、あなたのちょっとしたため息の意味も、最近はなんとなく、今日はゆっくりしたい日なのかなって察することができるようになったの。

私たちキャバリアは、関係の中で育つ知能を持ってるんだ。だから、あなたと一緒に年を重ねることで、もっとかしこくなれるんだって、私は信じてるわ。

あの子と違うというのはこの子にしかないの始まり

SNSやランキングで、この犬種は賢いとか、あの子はすごい芸をするとかっていう情報を見たとき、つい自分のお友達と比べて、少し落ち込んでしまうこともあるかもしれないわね。

でもね、違うってことは、その子にしかない個性があるってことなの。あなたのお友達が、もしトリックが苦手でも、もし物覚えがゆっくりでも、
もしマイペースだったとしても、それはこの子にしかない知能のかたちがあるってことなのよ。

だからね、比べないでほしいんだ。比べるんじゃなくて、見つけてあげてほしいの。「この子のすごいところ」「この子だけのかしこさ」をね。

賢さは、あなたの愛で咲く

最後に、私があなたに伝えたいことがあるの。それはね、私たちの知能は、あなたの愛で育つってこと。

あなたが「すごいね」「がんばったね」って褒めてくれるその言葉が、今日も一緒にがんばろうねって声をかけてくれるその気持ちが、私たちにとって最高の栄養なの。

だから、私たちはあなたと一緒に生きるための知能を、これからも育てていくわ。年を重ねても、病気があっても、それでも心は成長し続けられるって、私は信じてる。

リアより。

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