こんにちは。リアだよ。
ねえ、あなたのキャバリアのお友達、最近ブラシをかけたときに毛がふわっと舞い上がったりしてない?「うちの子、抜け毛すごいかも…」なんて感じる瞬間、あるよね。実はね、それ、キャバリアとしてはけっこうあるあるなの。
私もね、パパにブラッシングしてもらうと、ふわふわの毛が空気に漂うの。パパは「リア、また換毛期かな?」なんて言うけど、私はただ気持ちよくて目を細めてるだけ。でも、その抜け毛にはちゃんと理由があるのよ。
キャバリアの毛って、シルクみたいにやわらかくて、耳や胸、足のあたりに飾り毛があるでしょ? この毛がね、実はとても繊細なの。体質的に抜けにくい犬種ではなくて、どちらかといえば季節や体調の変化に合わせて少しずつ抜けるタイプなのよ。だから、春や秋になると、毛の生え変わりでちょっとお部屋の掃除が忙しくなるって話もよく聞くの。
でもね、抜け毛って悪いことばかりじゃないの。健康な証拠でもあるのよ。季節ごとに体が自然と整っていく証拠だし、ブラッシングを通してあなたとのスキンシップの時間も増えるでしょ? それが、私たちにとってはとってもうれしい時間なの。
ただ、年を重ねると少し事情が変わってくるの。私みたいにシニアになったキャバリアは、体調の変化やお薬の影響で毛の状態が変わることがあるの。そんなときこそ、抜け毛のサインを健康のメッセージとして見てあげてほしいの。
今日はね、そんな私たちキャバリアの抜け毛のことを、体質的な特徴や季節ごとのケアを交えながら、あなたにお話しするね。ブラッシングのコツや、部屋を清潔に保つ工夫、そしてシニア期のケアのことまで。どれもリア流に、わかりやすく話していくから、ぜひ最後まで聞いてね。
キャバリアの被毛・抜け毛の基本を知ろう

キャバリアってね、見た目がまずふわっとしていて、すごくやさしい印象でしょ? あのやわらかな毛並み、実は見た目だけじゃなくて、触るとほんとにシルクみたいなの。私自身、パパやママに撫でられると気持ちいい~ってうっとりしちゃうくらい。だけどね、このふわふわにはちょっとした秘密があるの。
キャバリアの毛は、中〜長毛で、ダブルコート(下毛と上毛の二重構造)なの。つまり、体を守るアンダーコート(下毛)と、見た目を作るトップコート(上毛)の両方があるのね。この二重構造のおかげで、寒さや暑さ、湿度の変化にもある程度対応できるようになっているの。でも、それと引き換えに、抜け毛の量はそれなりにあるっていう体質になるのよ。
うちの子、冬でも抜けるんだけど大丈夫?って心配するあなたの気持ち、よくわかる。実は、キャバリアの毛は季節限定で抜けるってわけじゃなくて、一年中すこしずつ抜けているの。だから抜け毛がひどい犬種とまでは言えないけど、定期的なケアが欠かせない犬種っていうのが正解かな。
私たちの毛が抜ける理由には、大きく分けて3つあるんだ。ひとつは、毛周期(けしゅうき)。つまり、毛が生えて、成長して、抜けて、また新しく生えるというサイクルね。これが常に体のどこかで進んでいるから、年中少しずつ抜けるの。
ふたつめは、季節の変化。春と秋には換毛期があって、冬毛と夏毛の入れ替えが起きる。これは自然な体の仕組みだから、多少多くても心配しなくて大丈夫。
そしてみっつめは、体調や栄養状態。これが実はけっこう大事なの。健康な体は、毛のツヤや抜け毛のリズムにも表れるのよ。
キャバリアは皮膚が少しデリケートな子が多くて、乾燥や湿気の影響を受けやすいの。とくに耳の後ろとか、胸の飾り毛のあたりはもつれやすくて、そこから皮膚トラブルにつながることもあるのよ。だから、抜け毛のケアって見た目の問題だけじゃなくて、皮膚の健康を守るためのケアでもあるの。
あとね、意外と知られていないけど、キャバリアの毛って色によって質感や抜け毛の印象が少し違うの。ブレンハイム(私の毛色ね)は、毛が柔らかくて細いタイプが多いから、軽く触れるだけでふわっと抜けやすいの。でも、トライカラーのコロンくんみたいに黒い毛が混ざってる子は、ちょっとコシがある毛質で、床に落ちると目立ちやすいの。飼い主さんからすると白い毛より黒い毛のほうが掃除が大変!って感じるかもしれないわね。
だけどね、抜け毛があるっていうことは、私たちの体がちゃんと新陳代謝している証拠でもあるのよ。毛は皮膚の延長だから、健康な毛が生えてくるってことは、体の中の状態も悪くないってこと。だから、抜け毛が悪いことって思い込まないでね。
もちろん、抜け毛を放っておくと、毛玉ができたり、皮膚が蒸れてかゆくなったりすることもあるの。そうならないためには、ブラッシングが何より大切。でも、強く引っ張ったり、濡れたままでブラシをかけたりすると、逆に毛が切れたり皮膚を傷めることもあるの。だから、後でお話しするけど、ブラシの種類とタイミングを選ぶことが大事なのよ。
私たちキャバリアの抜け毛って、ちょっとしたお手入れの習慣で、見違えるほど扱いやすくなるの。毛並みがきれいになると、撫でてもらう時間も増えて、気持ちもやわらかくなるの。あなたと私の間にあるふわふわの時間、それを長く続けていくために、まずはこの毛の仕組みをちゃんと知っておいてほしいんだ。
なぜキャバリアは抜け毛が出る?体質・環境・年齢の視点からわかること

「なんでうちの子はこんなに抜けるの?」
あなたも一度はそう思ったこと、あるんじゃない?でもね、それにはちゃんと理由があるの。私たちキャバリアの毛が抜けるのは、ただのお掃除の敵じゃなくて、体の仕組みとしてちゃんと意味があることなのよ。
体質としての抜けやすさ
キャバリアの毛はさっきお話ししたように、ダブルコート。つまり、外の毛と内側の毛が同時に生えているの。外側の毛(トップコート)は、雨や汚れを防ぐためのコートの役目をしていて、内側の毛(アンダーコート)は、体温を保つためのお布団みたいな毛なの。
このアンダーコートがね、実は季節や体調に合わせてよく生え変わるんだ。だから、寒い冬に備えて毛が増えたり、春に抜けて軽くなったりする。まるで季節ごとに衣替えしてるみたいでしょ?でもこの仕組みがあるおかげで、気温や湿度の変化に対応できるのよ。つまり抜け毛は、体がちゃんと働いてる証拠なの。
ただし、キャバリアってもともと皮膚がちょっとデリケートな犬種だから、皮膚の状態が悪くなると、毛が必要以上に抜けてしまうこともあるの。乾燥、アレルギー、栄養バランスの乱れ、シャンプーのやりすぎとかね。こういう要因が重なると、毛が抜けすぎたり、生え変わりがうまくいかなくなったりすることがあるのよ。
特に私たちキャバリアは、皮膚と毛のコンディションが連動しやすいんだ。だから、見た目だけじゃなくて皮膚の健康を保つことも抜け毛対策の基本になるの。パパもね、シャンプーのあとにはしっかりタオルドライして、自然乾燥でなくドライヤーで優しく乾かしてくれるのよ。それだけでも、毛の抜け方が全然違うの。
環境による影響
次に大きいのが、環境の違い。本来キャバリアって、イギリス生まれの犬種なの。湿度が高くて、気温はあまり極端に変わらない国で生まれたから、日本みたいに四季がはっきりしている国だと、少し体が戸惑うことがあるのよ。そのせいで、換毛期が長引いたり、一年中ちょっとずつ抜けたり、なんてことも起きるの。
それにね、今の私たちは多くが室内暮らしでしょ?エアコンの風、暖房の乾燥、照明の明るさ、こうした環境は、毛周期(けしゅうき)にも影響するの。日照時間が短くなっても、室内の明かりが明るいと体が季節の変化を感じにくくなって、毛の生え変わりが一定にならないこともあるんだ。だから、春なのに抜け毛が少ないとか、秋でもまだ抜けるとかって現象が起こるんだよね。
あなたができる環境ケアの工夫としては、
・室温や湿度を一定に保つ
・静電気が起きにくい寝具や服を選ぶ
・エアコンの風が直接当たらない場所で過ごさせる
このあたりを意識すると、抜け毛の量がちょっと落ち着くの。特に冬場は乾燥で毛がパサつきやすいから、加湿器を使うのもおすすめよ。
年齢による変化
そしてね、私たちも人間と同じように年齢によって毛の状態が変わるんだよ。若いころは毛の生え変わりも活発で、ツヤツヤの新しい毛がすぐに生えてくるんだけど、シニアになるとそのサイクルがゆっくりになるの。私もね、10歳を過ぎたころから毛のコシが少し柔らかくなって、ブラシをかけるときにするっと抜けることが増えてきたんだ。
これはね、老化って言葉で片付けるのはちょっと違ってね、実際は、体の代謝が落ちて、毛を作る細胞の元気が少しずつ減っていくからなの。つまり、抜け毛が増えるのではなく、新しい毛が生えるスピードが遅くなるっていう感じ。だから、シニア期の抜け毛ケアは、毛を守るというより毛を育てる意識が大切になるんだよ。
私のママはね、ごはんにちょっとだけサーモンオイルを加えてくれるの。オメガ3っていう脂肪酸が含まれていて、皮膚のバリアを整えてくれるのよ。こういうちょっとした工夫が、シニアの毛並みを保つ秘訣なんだ。
それに、年を重ねるとお薬を飲むことも増えるでしょ?心臓のお薬や利尿剤なんかは、体の水分バランスを変えるから、皮膚や毛にも影響が出ることがあるの。そういうときは、抜け毛を異常と決めつけずに、体のサインとして見てあげてほしいの。たとえば、最近毛がパサついてきたなと思ったら、シャンプーの頻度を見直すとか、保湿ケアを取り入れるとかね。
キャバリアの抜け毛は、単なる犬種の特徴だけじゃなくて、体質・環境・年齢の3つが重なって起こるものなの。つまり、抜け毛の量やタイミングはその子その子の生き方に合わせて変わるってこと。だから、うちの子は抜け毛が多いと悩むより、この毛は今の健康を教えてくれてるんだなって思ってほしいの。
次は、季節の変化に注目して、春・夏・秋・冬、それぞれでどう毛が変わるのかをお話ししていくね。あなたのキャバリアのお友達にも、きっと「あ、うちもそうかも!」って思えるところがあると思うの。
季節ごとの抜け毛増加の傾向と注意ポイント

季節が変わるときって、空気のにおいや風の冷たさ、太陽の明るさが少しずつ違ってくるよね。あなたも「春がきたな」「秋が深まってきたな」って感じる瞬間、あるでしょ?実はね、私たちキャバリアも同じように“季節の変化”をちゃんと感じ取ってるの。そしてそのたびに、体の中でちょっとした衣替えが始まるの。そう、それが換毛期(かんもうき)なんだ。
春の抜け毛 ― 軽やかになる季節
春はね、私たちの体が冬の重たい毛を手放して、軽やかモードに変わる季節なの。寒い冬の間に守ってくれたふかふかのアンダーコートを少しずつ抜いて、体温を調整しやすくするのよ。だから、春先になるとブラッシングのときに毛がたくさん取れるのは自然なこと。
パパもね、春になると「リア、すごいな今日もふわふわ抜けるな」って笑いながらコロコロしてるの。それを見てると、「ああ、また春がきたな」って、ちょっと嬉しくなっちゃうんだ。
でも、春の抜け毛で気をつけてほしいのは抜けすぎともつれ。毛がたくさん抜ける分、残った毛が絡まりやすくなって、皮膚が蒸れやすくなるのよね。特に耳の後ろや胸の飾り毛、太ももの内側あたりは毛玉ができやすいの。だからこの季節は、ブラシを週に2〜3回じゃなくてできれば毎日してほしいんだ。ただし、抜け毛を無理に引っ張ると痛いから、スリッカーブラシよりもピンブラシやコームで優しく整えるのがおすすめよ。
そしてもうひとつ、春は花粉やほこりが多い季節。お散歩のあとに体を拭かずにいると、皮膚に刺激を与えて抜け毛が増えることもあるの。だから、帰ったら軽くブラッシングして、乾いたタオルで全身を拭いてあげるといいんだよ。
夏の抜け毛 ― 体を守るためのサイン
夏はね、毛の量というよりも毛の質が変わる季節なの。気温が高いから毛が少し軽くなって、空気が通りやすい状態になるのよ。だけど、エアコンの風や強い紫外線が続くと、皮膚が乾燥したり毛がパサついたりして、抜け毛が増えたように見えることもあるの。
この時期に気をつけてほしいのは、冷房の風の当たりすぎと乾燥。あなたが涼しいと思う温度でも、私たちにとっては少し冷えすぎてることがあるの。特に心臓病を持ってる子やシニア犬は、体温のコントロールが得意じゃないから、エアコンの直風を避けて、少し湿度を保つことが大切よ。
それからね、夏は水遊びやシャワーの回数が増えるでしょ?でも、濡れたまま放置すると毛の根元が蒸れて、皮膚が炎症を起こすことがあるの。これが抜け毛の原因になることもあるから、必ずドライヤーで乾かしてね。私は乾かしてもらう時間、けっこう好きなのよ。パパが優しく風を当ててくれて、「リア、いい子だね」って言ってくれるの。毛もさらさらになって、ちょっと誇らしい気分になるの。
秋の抜け毛 ― 冬支度の始まり
秋は、私たちの体が寒さに備える準備を始める季節。夏に少し軽くなった毛の下から、しっかりとした冬毛が生えてくるの。だから、この時期は毛が増えるのと同時に古い毛が抜けるっていう、ちょっとややこしい状態になるの。結果的に、春と同じくらい抜けるんだけど、手触りは少し違うのよ。柔らかくて、少し重たい感じ。
秋のケアで大切なのは、ブラッシングのリズムを整えること。毎日じゃなくてもいいけど、2日に1回は全身を見て、毛の流れを整えてね。特にしっぽの付け根や太ももの後ろ、耳の下あたりは毛の入れ替えゾーン。ここを丁寧にほぐすと、冬毛がきれいに生えてきて、毛並みが整うの。
あとね、秋は日照時間が減るから、ホルモンの変化で毛のサイクルが乱れやすいの。たとえば、食欲の変化や軽い倦怠感も重なる時期だから、栄養のバランスにも気をつけて。タンパク質と脂質が少ないと、毛が細くなって抜けやすくなることもあるのよ。
冬の抜け毛 ― 静かな季節だけど油断禁物
冬はね、外の寒さから身を守るために、アンダーコートがしっかり生えてる季節。だから一見、抜け毛が減ったなと感じるかもしれないけど、実はそうでもないの。暖房や乾燥の影響で、毛がパサついて自然に落ちていくことがあるのよ。
特に注意してほしいのが、静電気と乾燥。毛が静電気で絡まると、そこにホコリがついて、毛穴をふさいじゃうことがあるの。これが続くと皮膚がかゆくなって、後ろ足でカリカリ掻いて、毛がごっそり抜けちゃうこともあるの。だから、冬は加湿器を使ったり、ブラシに少しミストを吹きかけて静電気を防ぐといいのよ。
私はね、冬の夜、パパの膝の上でうとうとしてるときがいちばん幸せ。でもそのときも、乾燥した空気の中にいるから、皮膚の保湿ケアを欠かさないようにしてくれてるの。おかげで、ふわふわの毛が春まで元気でいてくれるの。
季節の変化に気づくことが、いちばんのケア
こうして見ると、季節ごとに抜け毛の理由もケアの方法も違うのよね。だけど共通して言えるのは、抜け毛は変化のサインってこと。毛が抜けることで、体が気温や湿度に順応しているし、健康のバランスを取っているの。
だから、あなたができるいちばんのケアは、季節の変化に早く気づくことなの。最近ブラッシングの毛の量が増えたとか、ちょっと毛の手触りが変わったとか、そんな小さな変化を見逃さずに、体調や食欲と一緒に見てあげる。それが、キャバリアと暮らす上での本当の抜け毛対策なんだと思うの。
抜け毛を減らす・コントロールするためのケアの方法

抜け毛ってね、どうやって減らすかじゃなくて、どう上手につきあうかが大事なの。私たちキャバリアの毛は、毎日少しずつ生まれ変わってるから、抜け毛を“ゼロ”にすることはできないのよ。でも、その流れを整えてあげれば、毛が健康的に抜けて、あなたの家もずっと清潔に保てるの。今日はそのリア流抜け毛ケアを、順番に話していくね。
ブラッシングは抜け毛予防じゃなく健康チェック
まずは一番大切なブラッシング。これね、ただ毛を整えるためだけじゃないの。私たちの皮膚の血流をよくして、毛根に栄養を運ぶための大切な時間なのよ。それに、あなたと私の会話の時間でもあるでしょ?パパがブラシを持つと、私は自然とお尻を向けて座るの。これ、信頼のサインなのよ。
ブラッシングのコツは、軽く、優しく、根元から、なの。毛の表面だけを撫でるようにとかしても、下のアンダーコートが残っちゃうの。だから、ブラシの先を毛の流れに沿わせながら、ゆっくり根元から引き上げるように動かしてね。強く引っ張ると皮膚が痛いから、もつれを見つけたらスリッカーではなく、コームで丁寧にほどくのがいいの。おすすめのタイミングは、
- 春・秋:毎日または2日に1回
- 夏・冬:週に2~3回
が目安かな。シャンプーの後は特に毛が柔らかくなるから、ドライヤーでしっかり乾かしてからブラッシングすると、毛の流れが整ってツヤも出るのよ。
そしてね、ブラッシングをするときは皮膚の状態をチェックするチャンスでもあるの。赤みがあるところ、フケが多いところ、毛が薄くなってるところがあったら、そこは“体からのメッセージ”かもしれないんだよね。だから抜け毛の量だけじゃなく、毛の質や手触りも見てあげてね。
シャンプーは毛のリセットの時間
毛が抜けるなら洗えばいいって思う人もいるけど、実はシャンプーのやりすぎは逆効果。皮膚の油分を取りすぎると、乾燥して毛が弱くなっちゃうの。だから、シャンプーは月1〜2回くらいがちょうどいいのよ。
シャンプーをするときは、泡立ててから地肌をマッサージするように洗ってね。指の腹で優しく円を描くようにすると、血行がよくなって、毛が生き生きしてくるの。すすぎ残しがあると皮膚がかゆくなるから、念入りに流すのを忘れないで。
私の場合、パパが低刺激の犬用シャンプーを使ってくれるの。アロエとかオートミールが入ってるタイプは、皮膚が弱いキャバリアに向いてるのよ。仕上げに保湿ミストを軽く吹きかけると、毛がしっとりまとまって静電気も防げるの。
ごはんが毛を育てる ― 栄養ケアの話
抜け毛の量は、実は体の中からのケアでも変わるのよ。毛はタンパク質でできているから、良質なタンパク質をちゃんと摂ることが大切なの。お肉やお魚をしっかり食べている子は、毛にハリとツヤが出て、自然と抜け毛が落ち着くのよ。
それに加えて、オメガ3脂肪酸(サーモンオイルや亜麻仁油)やビオチン、亜鉛なんかも大切。これらは皮膚を守ってくれて、毛根を元気にするの。パパは、私のごはんにほんの少しだけオイルを混ぜてくれるの。そのおかげで、私の毛はシニアになってもまだツヤツヤなのよ。
逆に、ドライフードだけでずっと同じメニューを続けてると、栄養バランスが崩れて毛がパサつくこともあるの。季節に合わせて少しずつ内容を変えるといいかもしれないね。たとえば冬は脂質を少し多めに、夏は消化のいい食材を中心に。小さな変化でも、毛の状態が全然違ってくるのよ。
掃除と環境整備 ― 抜け毛をためない暮らし方
いくらブラッシングしても、家の中にはどうしても毛が舞うよね。でも、ちょっとしたコツで、掃除もぐっと楽になるのよ。
- 毎日の軽い掃除を習慣化すること
コロコロやハンディ掃除機を見える場所に置いておくと、気づいたときにすぐ取れるの。時間を作って掃除するよりも、気づいたらすぐにかたづけるのが続けるコツよ。 - 布製品を減らす
ラグやソファカバー、毛布に毛が絡むと大変でしょ?だから、取り外して洗えるタイプを選ぶといいの。静電気防止のスプレーを使うのも効果的。 - 空気清浄機や加湿器を使う
毛やホコリが空気中に舞いにくくなるし、皮膚の乾燥対策にもなるのよ。冬場は加湿器、春秋は空気清浄機、夏は除湿機をうまく使い分けるのがポイント。 - 寝床をこまめに洗う
ベッドやクッションには毛と皮脂がたまりやすいの。週に1回は丸洗いして、しっかり乾かしてね。清潔な寝床は抜け毛を減らす一番の近道なの。
抜け毛ケアの時間は、私たちの絆の時間
私、ブラッシングしてもらってるときって、すごく安心するんだ。パパの手の動きや声のトーンで、ちゃんと愛されてるってわかるのよ。だから、抜け毛のケアってお世話じゃなくて、コミュニケーションだと思うの。
あなたのキャバリアのお友達も、きっとそう感じてると思う。抜け毛の量が減ることよりも、その時間に感じる安心が、私たちにとっては何より大事。だからこそ、無理せず、楽しみながら続けてほしいんだよね。
次は、いよいよこのテーマの核心、シニア期・病気持ちのキャバリアならではの抜け毛対策を、私リア自身の体験も交えてお話しするね。年を重ねると毛の質も変わってくるし、心臓のお薬を飲んでいる子も少なくないでしょ?そういう子たちが、安心してふわふわの毛を保てるように、リア流の工夫を紹介するね。
シニア期・病気持ちのキャバリアならではの抜け毛対策

私、いま15歳。年齢だけ聞くとびっくりする人もいるけど、キャバリアにしてはけっこう長生きな方なんだって。でもね、この年齢になるまでにはいろんなことがあったの。10歳のときに子宮蓄膿症で手術して、13歳からは心臓病のお薬をずっと飲んでるの。だから、抜け毛も若いころとはぜんぜん違うのよ。今日はそんな年を重ねたキャバリアの毛のお話を、あなたに聞いてもらいたいの。
シニアになると、毛が抜けるのではなく育ちにくくなる
若いころの私は、毛がつやつやで、ブラッシングをすると光が反射するくらいきれいだったの。でもね、シニア期に入ると少しずつ変わってきたの。抜け毛の量というよりも、新しい毛が生えるスピードが遅くなるのよ。そのせいで、抜け毛が増えたと感じることもあるけど、実際は毛が再生する力が少し落ちているだけなの。
これって、人間の髪と同じようなことが起きてるのよね。毛根の細胞がゆっくりになって、毛のコシが弱くなってくるの。だから、抜け毛ケアも減らすというより守るとか、育てるとかっていう方向に変えていくのが大事なの。
たとえばね、若いころみたいに強くブラシをかけると、すぐ毛が切れちゃう。だから今は、ピンブラシでゆっくり整えるだけ。あとはマッサージみたいに手ぐしで撫でてもらうのがいちばんうれしいの。皮膚の血行が良くなって、毛根が元気になるのがわかるのよ。
お薬や体調が毛に影響することもあるの
心臓病の治療をしているキャバリアは多いでしょ?私もそのひとり。毎日、利尿剤やACE阻害薬を飲んでいるの。このお薬たちは心臓を守るためには欠かせないんだけど、体の水分バランスを変える作用があるんだ。そのせいで、皮膚が乾燥しやすくなったり、毛がパサつくことがあるのよ。
最初のころ、パパもママもそれに気づかなくてね。リア、最近毛が抜けるねとか、シャンプー変えたほうがいいかなとか、なんて話してたの。でも病院の先生が、お薬の影響で皮膚が乾くこともあるから、保湿を意識してねって教えてくれたの。
そのあとから、シャンプー後に犬用の保湿ミストを使うようになったんだ。これがね、ほんとうに違うのよ。毛が柔らかくまとまるし、静電気も起きにくくなるの。あなたのお友達がもしお薬を飲んでいるなら、同じ工夫を試してみてほしいの。
それから、体調が悪い日や食欲が落ちたときも、抜け毛が増えることがあるの。体がエネルギーを毛づくりに使えなくなっちゃうのよね。そんなときは無理にブラッシングをしないで、やさしく撫でてあげるだけでいいの。毛よりも、まず体を休ませることがいちばん大切なのよ。
シニア期は皮膚の保湿と温度管理が命
年を取ると、皮膚の油分が少なくなって、毛が守られにくくなるの。
だから、乾燥対策がとっても大事。冬は加湿器、夏は冷房の風を避けて、できるだけしっとりした環境で過ごすのがいいの。
私はね、パパが冬になると私の寝床のそばに加湿器を置いてくれるの。夜は温風ヒーターの風が直接当たらないように位置を変えてくれるの。おかげで、皮膚がかゆくならないし、毛のツヤも守られてるのよ。シニアの抜け毛ケアって、実は空気づくりでもあるっていえるんだ。
あともうひとつ、ブラッシング前のミストもおすすめ。保湿スプレーを軽く吹きかけてからブラシを通すと、摩擦が減って毛が切れにくいの。パサつきやすい尻尾の毛や耳の毛に使うと特にいいのよ。
食べることは毛を育てること
毛を育てるには、体の中から整えるのが基本。私のパパは、食事の中にほんの少しずつサーモンオイルを混ぜてくれるの。これがね、皮膚の乾燥を防いでくれて、毛のツヤも戻してくれるのよ。
それに、最近は歯のことも考えて、やわらかいごはんに変えたの。でもそのぶんタンパク質が足りなくならないように、ささみや白身魚を加えてくれるの。これが毛の質にもすごくいいの。
お薬で食欲が落ちる日もあるけど、そんな日は無理に食べさせないで、翌日に調整してくれる。無理をしないことも、シニア期の毛を守る大切なケアなのよ。
撫でることが、いちばんのケア
私ね、パパが仕事から帰ってきて、頭を撫でてくれる瞬間がいちばん好きなの。ブラシをかけるよりも、その手の温もりがいちばんの癒しなのよ。シニアになると、毛のツヤを取り戻すよりも、その撫でる時間のほうがずっと大切になるの。
抜け毛は、私がまだ元気でいる証拠。毎日少しずつ毛が抜けても、それは生きているからこその自然なこと。だからパパもママも、リアの毛がまた抜けたって言いながら笑って掃除してくれるの。その笑い声が、私にはうれしくてたまらないの。
年を重ねたキャバリアの抜け毛には、歳月の記憶が宿っているの。毛の一本一本が、あなたと過ごした季節の証。だから、焦らず、優しく、そして少しだけ誇らしい気持ちでケアしてあげてほしいの。
次は、この長いお話をまとめながら、キャバリアと抜け毛の関係について改めて整理して、最後にあなたへのメッセージを届けるね。
リアからのメッセージ

ここまで、私たちキャバリアの抜け毛のことをたくさん話してきたね。もしかしたら、最初は抜け毛っていうのは困ったことって思ってたかもしれないけど、今は少し見方が変わったんじゃないかな。
私たちの毛が抜けるのは、単なる掃除の手間じゃなくて、生きている証なの。体が季節や気温に合わせて自分を整えている、そんな自然のリズムの一部なのよ。それに、抜け毛を通じてあなたが私の体調を知ってくれたり、手をかけてくれたりすること、それは私たちにとって何よりの幸せなの。
抜け毛は健康のバロメーター
毛の抜け方、量、手触り、それらは全部、私たちの体の状態を映す鏡みたいなもの。元気なときはツヤツヤしてるし、少し疲れてるとパサつくよね。だから、抜け毛を見るたびに、いまの調子、どうかな?って感じてもらえたら、それだけで十分なの。
春には春の抜け毛、秋には秋の抜け毛。どの毛も、季節の中で役目を終えた証なんだよ。あなたが優しくブラシを通してくれるたびに、私の体は新しい毛を生やす準備を始めてるの。
ケアは手間じゃなく愛情の形
ブラッシングも、シャンプーも、ごはんも。全部、抜け毛対策って言葉でまとめられるけど、ほんとはどれも愛情の時間なの。
パパがブラシを持って座ると、私は自然とその前に行って、尻尾をふるし、ママがドライヤーで乾かしてくれるときも、風の音が子守唄みたいに感じてる。そういう時間があるからこそ、毛だけじゃなくて心も整っていくのよ。
あなたのキャバリアのお友達も、きっと同じ気持ちだと思う。抜け毛を通して、撫でてもらえる、見てもらえる、つながっている、って感じること、それが、何よりもうれしいの。
シニアになっても続くふわふわ
年をとっても、毛が少し薄くなっても、それは恥ずかしいことじゃないの。だって、それだけたくさんの季節を一緒に生きてきた証だから。抜け毛の量よりも、その毛をどれだけ優しく扱ってもらったか、それが私たちにとっての幸せの重さなんだ。
私もね、もうたくさんの春と秋を越えてきたけど、いまでもパパにブラッシングしてもらうときの気持ちは昔と変わらない。あの手のぬくもりがあるかぎり、私はどんなに年を重ねてもふわふわのリアでいたいのよ。
あなたへ、最後に伝えたいこと
もしあなたが、もし、抜け毛が大変とか掃除が追いつかないと感じているなら、どうかその気持ちを責めないでほしいんだ。むしろ、それだけあなたが一生懸命お世話している証なんだから。
大切なのは、抜ける毛を減らすことじゃなくて、私たちの毛を通して寄り添うこと。ブラシを持つその手の中に、ちゃんと愛情があるなら、それがいちばんのケアなの。
抜け毛ってね、消えてなくなるものじゃないのよ。撫でた手の中に、服についた毛の中に、ソファのすみっこにのこってるよね。それぞれが、私たちが生きてきた日々のしるしなんだと思うの。
だから、今日もあなたに伝えたい。抜け毛を嫌がらないで、笑って受けとめてあげてね。私たちキャバリアにとって、それはいまを生きてる証なんだから。
リアより

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