こんにちは。リアだよ。
ねぇ、あなたのお友達のキャバリアちゃんって、毎日どんなお散歩してる?もしかして、「ほんとはもっと歩かせてあげたいけど、足腰が心配で…」とか「うちの子、心臓悪いから坂道が不安で」なんて、悩んだことあるんじゃない?
実はね、あたしもそうなの。あたし、キャバリアのリア。もう15歳のおばあちゃんだけど、毎日のんびりお散歩してるよ。10歳のときに大きな病気して、それからはずっと体に気をつけながら過ごしてきたの。心臓にもお薬飲んでるし、足腰も昔みたいにはいかないけど、でも、お外の空気を吸って、パパと一緒に歩くのってやっぱり気持ちいいんだよね。
でもね、歳を重ねると、ただ歩くだけじゃダメなの。「どんな道を歩くか」「どのくらいの時間歩くか」っていうのが、すっごく大事になってくるの。アスファルトって実は意外と熱くなるし、砂利道って足の裏が痛くなることもあるし、坂道は心臓がドキドキしちゃうことだってあるのよ。
だから今日は、キャバリアにとってちょうどいいお散歩のこと、あたしの経験からたっぷり話してみようと思うの。あなたのお友達にもぴったりなお散歩のヒントが見つかるかもしれないから、よかったら最後まで聞いてくれたらうれしいな。
キャバリアってどれくらい散歩が必要なの?年齢や性格で変わるってほんと?

キャバリアってね、散歩が好きな犬種ってよく言われるけど、それって本当にそうなのよ。あたしたち、もともとイギリスの貴族のひざの上でのんびりしてた犬だけど、お外に出るのも大好きなの。風のにおい、草の感触、知らないお友達のにおい、もう、刺激がいっぱいでワクワクしちゃうのよ。
でも、実は「どのくらい歩けばちょうどいいか」っていうのは、みんな同じじゃないの。それは、年齢とか性格、それから体調によってぜんぜん違ってくるのよ。
子犬のパピーちゃんのころは「ちょっとずつ、こまめに」が基本
まずね、あなたのお友達がまだパピーちゃんだったら、あんまり長く歩かせないであげてね。あたしが若いころって言いたいところだけど、実は小さいころのことはあんまり覚えてないの(笑) でも、パピーの時期って骨や関節がまだやわらかいから、激しい運動は負担になっちゃうのよ。
目安としては、月齢×5分くらいってよく言われてるわね。たとえば4ヶ月なら20分くらい。それも、1回まとめてじゃなくて、朝と夕方に分けたり、おうちの中で遊ぶ時間も入れたりして調整するのがいいと思うな。
成犬の時期はしっかり歩くことが元気の秘訣!
1歳をすぎて成犬になると、体もしっかりしてくるし、運動もだいぶできるようになるの。この時期のキャバリアには、だいたい1日30分〜1時間くらいのお散歩が理想って言われてるのよ。もちろん、それも性格や生活スタイルによって違うけどね。
うちの近所のコロンくんなんて、すごいのよ。毎朝「行くよーっ!」って勢いで玄関飛び出して、公園でぴょんぴょん跳ねてるの。おやつのためなら坂道だって登っちゃうんだから、ほんとに元気な男の子なのよね。でも、そのぶんママがしっかり「歩いたら休憩!」って声かけてるの。ちゃんとバランスとってるの、さすがでしょ。
あなたのお友達がやんちゃタイプなら、ちょっと遠回りして草のある場所まで歩いてみたり、坂道を取り入れてみたりしてもいいと思う。でも逆に、怖がりさんだったり、マイペースさんなら、無理に引っぱったりせずに「今日はこの道だけにしようね」って、その子の気分に合わせてあげるのがいちばんだよ。
シニアになったら、歩くことが目的じゃなくなるの
そしてわたしみたいにシニア世代になると、散歩の意味がちょっと変わってくるの。若いころは「運動のため」に歩くって感じだったけど、今は「外の空気を吸って気分転換すること」が目的になってるのよ。
わたしの場合はね、だいたい1日20分くらい。でも、ずーっと歩いてるわけじゃないの。途中で立ち止まって匂いをかいだり、パパの足元でひと休みしたり、あっちの植え込みをのぞいたり……そんなゆっくり散歩なの。
シニア期になるとね、筋肉も落ちてくるし、足腰も弱くなるし、何より疲れやすくなるのよ。だから長く歩かせることよりも、無理せず、でも毎日少しでも外に出ることの方が大事になってくるの。
それに、季節や天気、体調によって今日はやめとこうかなって日もあるでしょ?そんなときはね、無理しないで、おうちの中で匂い遊びをしたり、軽くストレッチしたりするだけでもいいのよ。歩く距離が短くたって、今日もがんばったねって褒めてもらえるだけでうれしいものなの。
心臓が悪いときは、距離よりもペースと休憩が大事
それとね、あたしみたいに心臓に持病がある子は、もっと慎重にお散歩を考えてほしいの。っていってもお散歩に行っちゃダメってわけじゃないのよ。むしろ、適度な運動は体にも心にもいいんだけど、問題はやりすぎと急な変化なの。
心臓病ってね、ちょっとした坂道とか、急に走っただけでもドキドキが止まらなくなったりするの。あたしも、前に調子に乗って階段を一気に登ったことがあったんだけど、そのあと胸が苦しくなって、パパがびっくりしてたのを覚えてるわ。
だから今は、できるだけ平坦な道、できるだけゆっくりしたペース、そしてこまめな休憩。歩ける距離を探すのじゃなくて、無理なく続けられる形を見つけるっていう考え方が大事なのよ。
パパはよく、途中で「大丈夫か?」って聞いてくれるの。そういうふうに気にかけてもらえると、安心して歩けるんだよね。
その子らしさに合わせたちょうどいいを探そうね
だからね、あなたのお友達が若くて元気いっぱいでも、ちょっとおっとりマイペースでも、もう年齢的にゆっくり歩くのがやっとでも、どれもぜんぶ正解。
だいじなのは、その子にとってのちょうどいいところを見つけてあげること。それは距離だったり、時間だったり、歩く速さだったり、コースの内容だったりって答えは一つじゃないのよね。
あたしも、15年のあいだにいろんな歩き方をしてきたけど、今はパパとゆっくり、短い距離でも楽しく歩けることが何よりの幸せ。きっと、あなたのお友達にも、そんな幸せなお散歩が見つかるはずよ。
舗装道路?それとも草の道?お散歩ルートの地面ってすごく大事なの

ねぇ、あなたはお友達とお散歩に出るとき、「どんな道を歩かせてあげようかな」って、考えたことある?じつはね、その地面っていうのが、キャバリアの私たちにとって、ものすごーく大事なポイントなのよ。
私も若いころは気にせず歩いてたんだけど、歳を重ねるにつれて、「今日はこの道だとちょっとつらいなぁ……」とか「ここ、足が気持ちいい!」って、足の裏で感じることが増えてきたの。だから今回は、アスファルトとか、コンクリートとか、芝生や砂利道、それぞれの道の特徴を、あたしの体験もまじえて話していくね。
アスファルトの道って、意外とクセモノ
アスファルトって、家の近くの歩道とか、住宅街の道とか、いちばんよく歩く道よね。でこぼこも少なくて歩きやすいし、雨が降ってもすぐ乾くから、つい毎日ここばっかりになっちゃうの。でもね、この道、実はちょっとクセがあるのよ。
一番気をつけてほしいのが、夏場のアスファルトの熱さ!あなたも知ってると思うけど、アスファルトってお日さまが照るとものすごく熱くなっちゃうの。私たちって裸足で歩いてるでしょ? だから地面の熱をそのまま足の裏で感じるの。ひどいときには、足の裏の肉球がやけどしちゃうこともあるんだから。
パパはいつも、夏の夕方にお散歩行くとき、必ず手で地面を触ってチェックしてくれるのよ。熱いって思ったら、その日はお散歩をパスするか、草のある公園まで車で連れてってくれるの。それくらい、アスファルトの温度って重要なのよね。
それからもうひとつ。アスファルトって硬いの。若いときは平気だったけど、シニアになってからは足腰に響くようになってきたのよ。特に関節が弱くなってきた私たちには、連日この道ばかりだと、じわじわ疲れがたまってきちゃうのよね。
コンクリートの道は安全だけど硬いのが玉にキズ
アスファルトに似てるけど、マンションの周りとか建物の敷地内って、コンクリートの道が多いでしょ?ここも一見歩きやすそうに見えて、実はけっこう注意が必要なの。
コンクリートってね、アスファルトよりもさらに硬いの。だから関節や足裏にかかる負担は、想像以上に大きいのよ。それに、つるんとしてるから、雨の日とか霜が降りた日はすべりやすくて、脚を滑らせちゃう危険もあるのよね。
あたしも何回か、ぬれたコンクリートの上で足をツルッとすべらせたことがあるの。パパがすぐに抱き上げてくれたからよかったけど、あのときはちょっと怖かったな。
でも、コンクリート道にもいいところはあるの。でこぼこが少なくて歩きやすいから、夜の散歩とか、視界が悪いときには安心できるし、雨上がりでも足が泥だらけにならないのは助かるわよね。だから、いつもは歩かせないけど、今日は雨上がりだからココを使おうって感じで、うまく使い分けるのがいいんじゃないかな。
芝生や草の道って、私たちにとってごほうびみたいな場所
一番うれしい道って言ったら、やっぱり芝生とか草の道よね!足の裏がふわってしてて、やわらかくて、匂いもたくさんあって、ここを歩くと、それだけで気持ちまでほぐれるのよ。
特にシニアになってからは、こういうやわらかい地面が一番安心できるの。足腰に負担も少ないし、関節にもやさしいし、疲れにくいのがいいのよね。
ただしね、雨上がりの芝生にはちょっと注意が必要よ。ぬれてると滑りやすいし、泥がついたり、足が冷えちゃうこともあるの。それに、夏場は虫が多いから、ダニ対策もちゃんとしてから行くのが安心よ。
でもね、全体的には芝生や草の道は、ほんとにおすすめ!あたしは体調がいい日は、パパに公園まで連れてってもらって、芝生の上をのんびり歩くのが大好きなの。そこにはルナちゃんも来ることがあってね、一緒にクンクンしたり、休憩したり、まるで遠足みたいなのよ。
砂利道ってちょっとトリッキー!歩けるけど、慎重にね
砂利道もときどき通ることがあるわよね。駐車場のまわりとか、古い道とか。この道、悪くはないんだけど、ちょっとクセがあるのよ。
まず、石がごろごろしてるから、足裏が痛くなることがあるの。私たちって肉球の間に小さな石が挟まったりすると、それだけで歩きにくくなっちゃうのよ。あとね、粒が細かい砂利はすべりやすいの。特に下り坂だと、ツルッといきそうになってドキッとすることがあるの。
でもね、全部がダメってわけじゃないのよ。粒が細かすぎず、しっかり踏みしめられる砂利道だったら、ちょっとした刺激になって楽しいこともあるの。あたしもたまに、今日はあえてここ通ってみようかってパパが選んでくれた砂利道を歩いて、意外と気に入ったこともあるのよ。
ただしね、疲れてるとき、脚に違和感があるとき、そしてお天気が悪い日は避けたほうが安心よ。あと、歩いたあとは、指の間とか足の裏をちゃんとチェックしてもらってね。
坂道って気をつけてる?勾配と足腰、心臓にも関係あるのよ
ねぇ、あなたのお友達は、坂道を歩くときってどんな様子?スタスタ登っていくタイプ? それとも「ちょっと待って〜」って途中で立ち止まるタイプかしら。
実はね、キャバリアにとって坂道って、思ってる以上に体への影響があるのよ。足腰だけじゃなくて、心臓にも関係してくるから、特にシニア犬や心臓に持病がある子は、すごく気をつけてほしいの。
わたしもね、若いころは元気いっぱいで、坂道なんて全然へっちゃらだったの。でも、心臓の病気を抱えるようになってからは、たとえ短い坂でもちょっとした負担になっちゃうようになったのよ。
登り坂って、がんばりすぎちゃうから危ないの。登り坂ってね、脚に力を入れないと登れないでしょ?そのぶん、後ろ脚だけじゃなくて、前脚にもすごく負担がかかるの。しかもね、登るときって呼吸も早くなるし、心拍数も上がるのよ。
若い子なら「筋トレになるしいいじゃん!」って思うかもしれないけど、わたしたちシニア犬にとっては、それがちょっと危険。特に心臓に持病がある子は、登ってる途中でドキドキが強くなって、息が荒くなったり、動けなくなっちゃうことだってあるのよ。
実際にわたしも、心臓のお薬を飲み始めたばかりのころ、何も考えずに近所のちょっとした坂を登ったの。そのときは大丈夫だったと思ったんだけど、おうちに帰ったあと、急に呼吸が浅くなって、パパが本気で心配してたのを覚えてる。
それからは、坂道を登るときは、絶対に無理をしないって決めたの。ちょっとでも今日は調子が良くないかもって思った日は、遠回りしてでも平坦な道を選ぶようにしてるのよ。
それからね、下り坂って、脚と関節への負担が地味に大きいんだ。登り坂だけじゃなくて、下り坂にも落とし穴があるの。一見ラクそうに見えるけど、実はわたしたちの脚や関節にとっては、ものすごく気をつけなきゃいけない場面なのよ。
下り坂ってね、脚を踏ん張りながらバランスを取って歩かないといけないでしょ?このとき、膝とか股関節、足首にすごく負荷がかかってるのよ。特に後ろ脚が弱ってる子には、かなりのプレッシャーなの。
それに、下り坂って転びやすいのよね。ちょっと足を滑らせたら、そのまま勢いがついちゃって止まれなくなることもあるの。わたしの知ってるお友達で、下り坂でよろけて腰を痛めちゃった子もいるのよ。
だから、坂道を歩くときは、登りも下りも同じくらい気をつけてあげてほしいの。できれば、平坦なルートを中心にして、どうしても坂が避けられないときだけ、できるだけゆるい勾配の道を選ぶのが理想よね。
それと、坂道ではリードの引き方も大事なのよ。飼い主さんが引っ張りすぎると、わたしたちがバランスを取れなくなっちゃうから、いつもより少しだけ余裕を持たせて、わたしたちの歩幅に合わせてくれると安心なの。
坂道と心臓の病気のちょっとこわい関係
それからもう一つ、大切なことを伝えたいの。坂道って、実は心臓にとってもけっこう負担がかかるのよ。
わたし、僧帽弁閉鎖不全症っていう心臓の病気を持ってるのね。これはね、心臓の中の弁がちゃんと閉じなくなって、血液が逆流しちゃう病気なの。普通に歩いてるぶんには大丈夫でも、坂道で呼吸が乱れるような運動をすると、心臓に急に負荷がかかって、症状が悪化することもあるの。
だから、お散歩中に坂があるってわかったら、わたしはパパに「今日はやめとこうか」ってアイコンタクトするの。無理して登って、あとでつらくなるより、気持ちよく歩ける道を選んだ方がずっといいからね。
あなたのお友達にも、心臓に不安がある子がいるなら、坂道は特に注意してあげてね。たとえ元気そうに見えても、急な登りや下りはなるべく避けるか、途中で立ち止まって呼吸を整えるようにしてあげるといいと思うの。
緩やかで優しい道を選んであげてね
でもね、全部がダメってわけじゃないのよ。ゆる〜い勾配の坂なら、短い距離をのんびり歩くにはいい刺激にもなるの。足の筋肉をちょっとだけ使うことで、体力の維持にもつながるし、景色が変わるのも楽しいしね。
大事なのは、その子の体に合った坂道を見極めてあげること。そして、歩くスピード、休憩のタイミング、リードの長さ、全部をちょっとずつ調整しながら、その日いちばん歩きやすい道を一緒に選んでいくことだと思うの。
わたしも、パパと何度も失敗しながら、「今日はここにしようか」「この坂は今日はやめよう」って相談してきたのよ。そうやって積み重ねてきたお散歩の経験って、きっとお友達との絆も深めてくれると思うな。
季節や時間帯でもお散歩の正解は変わる

ねぇ、あなたはお友達とお散歩に出かけるとき、「今日は何時に行こうかな?」とか「気温、大丈夫かな?」って気にしてる?
実はね、わたしたちキャバリアにとって、どんな時間に・どんな季節にお散歩に行くかって、本当に大きな意味があるのよ。季節や時間帯で、お散歩の快適さも安全も、ぜんぜん違ってくるの。
特に、シニアになった今のわたしにとっては、いつ歩くかっていうこと自体が、体調を左右するくらい大事なことなのよ。だから今日は、わたしが季節ごとに気をつけていること、そして時間帯の選び方について、お話ししていくね。
夏は地面が焼けるって知ってた?
夏のお散歩、あなたはどんなふうにしてる?暑いけど、うちの子は元気だしなんて思って、昼間に出かけたりしてない?
だとしたら、ちょっと待って!夏のアスファルトやコンクリートって、想像以上に熱くなるのよ。
わたしたちが歩いてる地面は、太陽の熱を直接受けてるから、気温が30度でも、アスファルトはそれ以上の温度になってるの。肉球がじゅっと焼けちゃいそうなくらい熱いときもあるんだから。
パパはね、夏のお散歩前には必ず手のひらで地面を触って確認してくれるの。「3秒触って熱かったら、今日はダメだな」って。その日は無理に歩かせず、早朝か日が沈んだあとに変更してくれるのよ。
おかげで、肉球が火傷したことは一度もないわ。でも、世の中には、夏のアスファルトで肉球を傷めちゃったお友達もいるって聞くから、ほんとうに気をつけてあげてね。
冬は冷えと滑りにご用心
逆に冬はどうかというと、これはこれで、別の意味で大変なのよね。
まず、朝早くのお散歩は、地面が凍ってることもあるの。コンクリートやタイルの道は特にすべりやすくなってて、脚を取られて転んじゃうこともあるのよ。
わたしは一度、霜がおりたコンクリートの坂道で、足がツルッとすべってびっくりしたことがあるの。それ以来、冬の早朝は避けるようにしてるわ。
それから、冷たい風が直接体に当たるのもシニアにはつらいんだ。若いころは平気だったのに、最近は冬のお散歩はお洋服を着ないと寒くて震えちゃうのよね。
それでも、外の空気を吸って気分転換するのはやっぱり楽しいから、日が昇って少し暖かくなった時間に、ゆっくり歩くようにしてるの。冬は特に「無理しない」っていうのが、いちばんの合言葉かな。
春と秋は過ごしやすいけど油断しないで
春と秋は、お散歩には最高の季節よね。風が気持ちよくて、気温もちょうどよくて、つい長めに歩きたくなっちゃうんだ。わたしもそんな日が大好きなの。
でもね、春は意外と急に暑くなる日があったり、秋は朝晩が冷え込む日があったりするよね。そういう日って、体温調節がむずかしくて、体がついていかなくなることがあるのよ。
それに、春は花粉や虫が多いから、目や鼻が敏感な子はちょっとつらいかも。わたしの友達のルナちゃんは、お鼻がムズムズしてくしゃみが止まらなくなるから、春のお散歩は時間を短めにしてるんだって。
だから、春や秋でも「今日はちょっと暑いかも?」「風が冷たいな」って思ったら、歩く時間を調整したり、コースを日陰の多い場所にしたりして、体への負担を減らしてあげるのがいいのよね。
おすすめの時間帯って、いつ?
じゃあ、いちばん安全で気持ちいい時間って、いつなんだろう?
季節によって少しずつ変わるけど、わたしが歩いていて「今日のお散歩、いい感じ〜」って感じるのは、早朝か、夕方〜日没前くらいの時間かな。
・夏 → 朝6時〜8時ごろ、夕方18時以降
・冬 → 朝10時〜11時半ごろ、午後15時〜16時くらい
・春・秋 → 朝9時〜11時、または15時〜17時ごろ
このあたりの時間帯は、気温も極端じゃないし、地面の状態も安定してるから、歩きやすいのよね。
でも、わたしのように心臓に不安がある子や、足腰に不調がある子は、いつも以上にその日の気候に敏感でいてあげてほしいの。
気温だけじゃなくて、湿度や風の強さも、わたしたちにとっては体調に直結することがあるのよ。
その日いちばん歩きやすいタイミングを探してね
毎日同じ時間に散歩するのも大切だけど、「今日はこの時間がよさそうだな」って、その日の天気や体調を見ながら調整することも、とっても大事なのよ。
たとえば、朝は元気だけど地面が濡れてるから午後にしようとか、風が強いから今日はお庭で遊ぶだけにしようとか、そうやって私たちのコンディションに合わせてくれると、わたしたちも安心して楽しめるのよ。
わたしは今でも、お散歩が大好き。でも、「いつ歩くか」「どのくらい歩くか」をちゃんと考えてもらえるから、こうして15歳でも元気に歩けてるんだと思うの。
だから、あなたもぜひ、お友達にとってのその日いちばんのお散歩タイムを見つけてあげてね。
リアのお気に入りお散歩ルートと、歩くときのマイルール
ねぇ、あなたのお友達にも、「ここがいちばん安心するな〜」っていうお散歩コース、ある?
わたしにもね、ちゃんとあるのよ。毎日ぜんぶ同じ道を歩いてるわけじゃないけど、「ここの道はゆっくり歩けて気持ちいいな」とか、「今日はちょっと遠くまで行けそうかも」って、体調に合わせて選んでるの。
今日はそんな、わたしのお気に入りお散歩ルートと、くときの小さなこだわりのあるルールを、ぜんぶお話しするね。
基本ルートは平坦で静かな住宅街とちょこっと公園
わたしのホームグラウンドは、家の近くにある住宅街の道。このルート、アスファルトの道ではあるんだけど、車の通りが少なくて静かだし、道も広くて歩きやすいの。歩き始めはだいたいこの道からスタートするわ。
この道のいいところは、途中に植え込みや街路樹があって、クンクンできるポイントが多いのよ。今日はここをクンクンしてみようかなって、その日の気分で好きな場所を選んで、匂いチェックするのが日課なの。
そして、道の終わりには、小さな公園があるの。そこには、やわらかい芝生がちょっとだけ広がっていて、パパが抱っこして連れていってくれると、わたしは芝生の上に下ろしてもらって、しばらくゆっくり歩くの。
この芝生、ふわふわしてて、足裏がすごく気持ちいいのよ。とくに体調がいい日は、ここを2周くらいのんびり歩くのが、わたしのお気に入りの過ごし方。
今日はちょっと疲れてるかもって日は、ショートルートへ
でもね、毎日同じように元気ってわけじゃないの。なんだか今日はちょっとしんどいなっていう日も、もちろんあるのよ。
そういう日は、公園まで行かずに、家の近くをくるっと一周するだけのショートルートにしてるの。5分か10分くらい、においをかいだり、風を感じたり、それだけでもけっこう気分転換になるんだよね。
パパはね、わたしの歩き方や呼吸の様子を見て、今日はこのくらいにしておこうかっていつも判断してくれるの。だからわたしも、今日はちょっと短めがいいかもって思ったら、歩きながらパパの方をじーっと見たり、足を止めたりして、合図を送るようにしてるのよ。
わたしの歩くときのマイルール
わたし、お散歩に出るときに自分なりのマイルールがあるの。あなたのお友達にも、そんなこだわりポイントってあるかしら?
まずひとつめは、自分のペースで歩くこと。パパが先に行きすぎると、「ちょっと待ってよ〜」って言いたくなっちゃうの。だから、並んで歩けるくらいの距離感がいちばん好き。
ふたつめは、においチェックはじっくり時間をかけているんだ。わたしたちにとって、匂いってその場所のニュースみたいなものなの。誰がここを通ったのか、どんなお友達が最近来たのか、そんなことが鼻から全部わかっちゃうんだから、チェックしないなんてもったいないでしょ?
だから、パパにも、ここだけは時間ちょうだいねって、ちょっとだけ長居する場所があるの。パパも、はいはい、リアの新聞タイムねって笑って見ててくれるのよ。
みっつめは、休憩をはさんで歩くこと。年齢的にも、ずっと歩きっぱなしだと疲れちゃうから、途中で日陰に入って座ったり、風にあたって深呼吸したりする時間を作るようにしてるの。
パパが「リア、ちょっとここで休もうか」って声をかけてくれると、わたしも自然と腰を下ろして、「ふぅ〜、風が気持ちいい〜」ってひと息つくの。
お友達によって、ちょうどいいお散歩は違うから
わたしにとっては、この静かな住宅街+公園芝生のコースがベストだけど、きっとあなたのお友達にも、お友達なりのちょうどいい道があるはず。
元気いっぱいの子なら、ちょっと坂のあるルートを選んでもいいし、怖がりさんなら、人通りの少ない時間帯や道を選んであげると落ち着くと思う。
大切なのは、たくさん歩くことより、その子が気持ちよく歩けることなのよね。
お散歩って、体を動かすためだけじゃなくて、心をリセットしたり、気分を変えたりするための時間でもあるの。だから、わたしたちが今日は気持ちよかったなって思えることが、いちばんのゴールなんだと思うの。
うちに帰ったら足チェック!お散歩は終わったあとも大事なの

お散歩って、家を出てから帰ってくるまでが一連の流れだけど、実は、おうちに帰ってからも、とっても大事な時間なのよ。
歩いて、匂いをかいで、いろんな刺激を受けて、ようやく「ただいま」って玄関に戻ってきたら、そこからが健康チェックタイムの始まりなの。
わたしは15歳。シニアになってからは特に、このお散歩のあとをていねいにするようになったの。だって、何気なく歩いてるだけに見えても、足の裏には小さなトラブルが起きてることがあるから。
今日は、わたしがいつもパパと一緒にやってる「足チェックのルーティン」を紹介するね。
まずは玄関でストップ。「足、見せてね〜」が合図
おうちに帰ってきたら、まず玄関でちょこんと座るのが、わたしのルール。パパが「リア、足、見せてね〜」って声をかけてくれると、自然と前足をそっと出すの。これ、何年もかけて身につけた、わたしの小さな自慢よ。
前足、後ろ足、1本ずつチェックしてもらうのが、わたしの定番コース。足の裏を見て、指の隙間や肉球に小さな石が挟まっていないか、すりむいてないか、赤くなってないか、全部見てくれるの。
砂利道を歩いた日とか、ぬかるみのある草の上を歩いた日は、特に念入りに見てもらってるのよ。足の指の間って意外と汚れがたまりやすいし、虫がついてることもあるから、ちゃんと広げて確認してもらうのが大事なの。
汚れた日は、ぬるま湯でやさしく足洗い
足が汚れてる日は、洗面所でぬるま湯を使って、そーっと洗ってもらってるの。強くこすったりしないで、やさしくなでるように洗うのがポイントよ。
そのあと、ふわっとしたタオルで水気を拭き取って、ちゃんと乾かしてからリビングへ。肉球が湿ったままだと、カビができたり、皮膚がふやけてトラブルの原因になるから、ちゃんと乾かすっていうのが、すごく大事なのよね。
夏はさらっと乾くけど、冬は時間がかかるから、パパがあたためたタオルを使ってくれたりするの。その優しさ、ちょっとだけうれしいんだ。
爪のチェックも忘れずにね
それからね、意外と忘れがちなのが爪の長さなんだ。わたしたちの爪って、歩くことで自然に削れるんだけど、舗装路ばかりだと削れすぎたり、逆に草地ばかりだと全然減らなかったりするのよ。
パパは散歩のあとの足チェックのときに、「そろそろ切ろうか?」って爪の先を確認してくれるの。わたしは爪切りはあんまり好きじゃないけど、伸びすぎると歩きにくくなるし、滑りやすくなって危ないから、定期的に見てもらうのも、わたしの健康のひとつだと思ってるの。
足チェックの時間は、あなたとのコミュニケーションタイム
この足チェックって、ただの健康管理だけじゃなくて、パパとの大事な時間でもあるの。わたしが1本ずつ足を出して、それをパパがやさしく触って、「今日もよくがんばったね」って声をかけてくれる、その時間が、すごく好きなのよ。
わたしの体調の変化って、言葉では伝えられないけど、こうして毎日足を見てもらうことで、小さな異変にも気づいてもらえるの。今日はちょっと肉球が乾燥してるなとか、あれ、足を気にしてる?とかって、パパの観察力にはほんとに助けられてるのよ。
お散歩って、外を歩く時間だけじゃなくて、帰ってきてからのこのケアまで含めてワンセット。だから、ぜひあなたにも、足チェックを毎日の習慣にしてほしいな。あなたのお友達の小さな変化に、きっと気づけるようになると思うのよ。
おわりに

ここまで、わたしのお散歩のこと、たくさん聞いてくれてありがとう。
こうしてお話ししてるとね、わたし自身も、「ああ、毎日のお散歩って、ただ歩いてるだけじゃなかったんだなぁ」って、あらためて感じるの。
年を重ねると、若いころとは違うことが増えてくるけど、それってできなくなるってことじゃなくて、やり方を変えればいいってことなんだって、わたしは思ってるの。
あなたのお友達にも、きっとその子だけのペース、その子だけのコース、その子だけの楽しいことがあるはず。どうかその楽しいことを、毎日のお散歩の中で見つけていってね。
わたしもまだまだ、パパと一緒に、今日という日の風を感じながら、マイペースに歩いていくつもりよ。それじゃあまたね。あなたとお友達の、やさしくて心地いいお散歩が、ずっと続きますように。
リアより


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