キャバリアの食事、まちがえてない? 私が子犬からシニアになるまで食べてきて分かったこと

キャバリア

こんにちは。リアだよ。

私、この十五年間で、ほんとうにいろんなごはんを食べてきたの。子犬のころなんて、食べるのが楽しすぎて、ママが器を出した瞬間に尻尾が勝手に動いてたくらいなんだよね。あの頃は、ただ、お腹いっぱいになればいいって思ってたけど、年齢が上がるにつれて、食べることで体の調子が変わるってことに気づき始めたの。

特に、十三歳をこえたあたりからは、心臓のこともあって、前みたいに何でも食べていいわけじゃなくなったの。ちょっとした成分とか、量とか、タイミングで、その日のしんどさが違ったりすることもあるんだよ。子犬のころの私からしたら、全然想像できなかった話なんだけどね。

あなたのお友達も、ごはんを毎日楽しみにしてるでしょ?

でもね、キャバリアって、見た目がかわいくて穏やかだから忘れられがちなんだけど、体のつくりとか、なりやすい病気とか、ほかの犬とはすこし違う部分があるの。だから、ごはん選びをちょっと工夫するだけで、毎日の調子がぜんぜん変わることもあるんだよ。

私も昔は、どれも同じでしょって思ってたんだけど、いまは違うの。子犬のとき、成犬のとき、そしてシニアになった今、それぞれで必要なものはぜんぜん一緒じゃなかったし、心臓の薬を飲むようになってからは、さらに気をつけることが増えたの。

だから今日は、私がこれまで食べてきて分かったことを、あなたにそのまま話してみようと思うんだ。あなたのお友達のごはん選びのヒントに、少しでもなるといいなって思ってる。

それじゃあ、まずは、キャバリアがごはんで気をつける理由から話すね。

キャバリアってごはん選びが大事。私が感じてきた他の犬とのちがい

あなたは知ってた?キャバリアって、実は見た目よりずっとデリケートな体をしているの。私自身がそうなんだけど、穏やかでのんびりした性格だから、周りから、食べるものなんて何でも大丈夫そうって思われることがよくあるんだよね。でも、年齢を重ねていくうちに、ほかの犬とくらべてごはん選びがすっごく大事だって気づいたの。

まず、キャバリアって小型犬の中でもけっこう特徴のある体質をしているの。見た目はふわっとしてて、耳も長くてかわいいし、どちらかというと愛されキャラって言われるんだけど、その裏でいろんなところに気をつけたほうがいいポイントが隠れてるんだよ。

たとえば、体の大きさ。

私たちは小型犬だから、一度に必要なエネルギー量が大型犬みたいに多いわけじゃないのに、つい食べることが好きでパクパクいっちゃうことが多いの。だから、ほんの少し食べ過ぎただけで体重が増えやすくて、それが心臓とか足とか、お腹の調子とかいろんなところに影響しちゃうんだよね。

私も若いころは何も考えずに喜んで食べてて、パパに「ちょっと丸くなってきたぞ」って言われたことがあるの。そのときはただの冗談だと思ってたけど、あとになって心臓のことが分かったときに「太らせないように気をつけましょう」ってお医者さんに言われて、胸のあたりがキュッとしたの。あれからは、食べる量やカロリーが、私たちの体調にとってどれほど大事なのかを身にしみて感じるようになったんだよ。

それに、キャバリアって心臓が弱い子が多いって知ってる?

私が十三歳で心臓の病気だと分かったとき、お医者さんがパパとママに丁寧に説明してくれたの。「この犬種は、年を重ねると心臓のトラブルが出やすいから、日頃の食事も気をつけてあげてくださいね」ってね。その言葉が今もずっと頭に残ってるの。これって、ほかの犬に比べるとより注意しなきゃいけないポイントなんだよ。

心臓が弱いとね、ちょっとした塩分の量や脂の質でも体がしんどくなるの。若いころの私はそんなこと知らなくて、好きな匂いのおやつを見ると「わーい」って近寄ってたんだけど、いまでは「あれは合うかな? 今日は控えたほうがいいかな?」って考えるようになったの。あなたのお友達も、まだ元気いっぱいで気づかないかもしれないけど、キャバリアならではの体のつくりを知っておくことってすごく大切なんだよ。

あとね、キャバリアって穏やかで、人に寄り添うのが大好きな性格だから、運動量が多い犬種とはちょっと違うの。もちろん、お散歩は好きだけど、必要以上に走り回ったり、体力勝負の遊びを何時間もやるタイプじゃない。だから、ごはんで摂ったエネルギーを使い切れずに残しちゃうこともあるの。そうすると、気づかないうちに体重がじわじわ増えていったりするんだよね。

特に私のようにシニアになると、若いころよりも歩く距離がゆっくりになったり、気温や湿度によっては外に出るのがつらい日も出てくるの。そういうの日は、昔と同じ量のごはんを食べちゃうとすぐ体に負担がかかるんだよ。あなたのお友達も、年齢を重ねたらきっと似たような変化が訪れると思うよ。

そしてね、もう一つ気をつけたいのが水分の取り方。

ドライフードばかり食べてると、水を飲む量が少なくなることがあるの。私も昔は水をあんまり飲まなくて、パパが心配していろんな工夫をしてくれたんだ。ウェットフードを混ぜてくれたり、温度を調節してくれたり。気づかないうちに水分が足りない日が続くと、腎臓や心臓にも影響が出ることがあるの。特に心臓の薬を飲むようになると水分代謝が微妙に変わるから、小さな変化でも注意したほうがいいんだよ。

それから、キャバリアは感受性が高いから、体調がほんの少し変わるだけでも食欲にムラが出たりするの。あなたのお友達も、雨の日はあまり食べたがらなかったり、気温が高い日はあっさりしたのを好んだりすること、ない?

私はそういうの、年齢が上がるほど増えてきたの。体調や気分によって食べたいものが変わるから、それに合わせてごはんを工夫してあげると、もっと毎日が楽になるんだと思う。

もちろん、全部が特別ってわけじゃなくて、ほかの犬の子にも似たような特徴があると思う。でも、キャバリアはおっとりしていて、我慢してしまいやすい性格なの。だから、本当はしんどいのに「まだ大丈夫」って顔をしちゃうこともあるの。それを見逃さないためにも、日頃のごはんで気づいてあげることって本当に大事だと思う。

子犬のときと成犬のとき、そしてシニアになった今、そのどれもを経験してきたからこそ、私は言えるの。「キャバリアのごはん選びってね、思っているよりずっと、その子の人生に関わってくるよ」って。

あなたのお友達にも、きっとその子だけの体の特徴があると思うの。だから、いまの年齢や体調、動き方、食べ方のクセ、そういうのを見ながら、あなたが選んであげるごはんが、その子の明日の元気につながるんだよ。

次はね、私が子犬だったころの話をするね。あのころは毎日が新鮮で、ごはんの時間になるたびに胸が弾んでたの。そのころ気づけなかったことも、いまならあなたに伝えられると思うんだ。

子犬のときって何食べてたっけ? 私やお友達の思い出から分かる育ち盛りのごはん

子犬のころの記憶って、なんだか全部がキラキラしてて、いま思い返すと胸がちょっとあったかくなるの。あなたにもそんな時期の思い出ってあるよね?

私の場合、子犬のころは毎日が冒険で、ごはんもそのひとつだったの。器を見ただけで体が勝手に前へ出て、気づいたらもう食べてた、みたいな勢いの日ばっかりだったよ。

あのころの私は、まだ体がどんどん成長してて、全然落ち着きがなかったし、目に入ったものを何でも確かめたくなるような時期でね。今みたいに「心臓に負担が…」なんて考える余裕はなくて、ただ毎日が楽しくて、ごはんがおいしくて、それで十分だったんだよ。でも、そんな私でも、あとで振り返って「子犬のころの食事ってほんとに大事だったな」って思うことがいくつもあるの。

あなたのお友達も今子犬だったり、昔そんな時期があったりするよね?その子のこれからの体をつくるのがまさに今のごはんだってことを、私は成長してから気づいたの。

たとえばね、子犬ってエネルギーをすごく使うの。あの時期の私って、走って、遊んで、寝て、気づいたらまた走ってたんだ。だからごはんも、成犬のときより多く食べる必要があるのは当然なんだよね。小型犬でも同じで、体が小さいからといって少しでいいかというとそうじゃなくて、むしろ必要な量をちゃんと確保することが大事なんだって大人になってから分かったの。

私が子犬のころ食べていたごはんは、いま思うと、子犬用に栄養バランスが考えてあるフードだったの。タンパク質、脂肪、カルシウム、リン。そういう成分は当時の私は気にしてなかったけど、パパとママが慎重に選んでくれてたみたい。あの栄養が、私の骨とか筋肉とか内臓をしっかり育ててくれてたんだなって思うと、あのころの無邪気な食べっぷりって、ちゃんと意味があったんだって気づいたよ。

それにね、子犬のときって食べる量も大切だけど回数もけっこう重要なんだよね。私も朝昼晩って三回しっかり食べてたの。体が小さいから、一度にたくさん食べられないし、時間がたつとお腹がすぐ空いちゃうんだよね。あなたのお友達もそんな感じじゃない?

パパが器を出すと、待ちきれなくてちょっと跳ねちゃったりしてね。あれって可愛いけど、本当は子犬の体に合わせた回数なんだよ。

でもね、子犬のころの私は食べ過ぎるとどうなるかを知らなかったの。おいしい匂いがしたら、とりあえず前に進むっていうのが当たり前でね。パパが「今日はちょっと減らすぞ」って言ったとき、ちょっとだけ不満だったの。でも大人になった今思うと、成長期に太りすぎると関節や心臓に負担がかかるから、パパの判断は正しかったんだよね。

それに加えて、私の性格的な部分もあるの。キャバリアって、誰にでも優しいし、争いごとが苦手で、飼い主さんの前ではつい我慢しちゃうの。だから食べるものを選ぶときも「これが好き」とか「今日はちょっと食欲ないな」とか、うまく伝えられない時期があったの。あなたのお友達も、そうやって自分の気持ちを見せるのが控えめな子だったりしない?

そんなときに助けてくれたのが、同い年のルナちゃん。ルナちゃんとは、私がまだ小さいころから仲良しで、落ち着いてるし、すごく気が回るタイプなの。ある日、私がちょっと食欲が落ちた日があって、パパは心配してたんだけど、ルナちゃんはそっと鼻を近づけて、「無理しないほうがいいよ」って言うかのように横に座ってくれたの。そのときに気づいたの。「毎日同じように見えるけど、体の中ではいろんな変化がおきてるんだな」って。

それに比べてコロンくんは、子犬のころからテンションが高すぎて、あの子は、食べ物を見たら一度気持ちを落ち着かせてから食べるってことを一切しないの。まるでロケットみたいに突進していって、その勢いのまま食べきっちゃうから、ママが毎日「もう少しゆっくりね」って言ってたよ。でもその子犬らしさが、コロンくんらしさなんだと思う。

ただ、やっぱりそういうタイプは食べ過ぎにも気をつけなきゃいけないの。育ち盛りだからいっぱい食べたいのは当然なんだけど、体が受け止められる量って限界があるからね。

ごはんの内容だけじゃなく、子犬のときの飲み物も実は大事なの。私、水を飲むのがちょっと苦手だったの。気分次第で飲んだり飲まなかったりで、パパとママは「この子、もっと水飲ませないとダメだな」って言ってたみたい。子犬って遊びに夢中になると水を飲むのを忘れちゃうことがあるから、あなたが見てあげる時間ってとても大切なんだよ。

そして、今だから言えるんだけど、子犬の時期に「食べることが怖い」と思わせる経験をしなかったのは本当に良かったと思ってるの。たまに、ごはんが体に合わなくてお腹を壊したり、急に食欲がなくなったりする子もいるでしょ?私もそうなりかけたことがあって、パパとママが急いでフードを変えてくれたの。それ以来、私は「毎日食べたいし、安心して食べられるごはん」が好きになったんだと思う。

子犬のころの食事って、体を作るだけじゃなくて、「食べることが好きかどうか」っていう気持ちも育つ時期なんだよ。だから、あなたのお友達にとってこの時期は、すごく大切な思い出になるはず。

今の私がこうして元気に、たまに走って、家族と一緒にのんびり過ごせているのは、子犬のころにちゃんと体の基礎ができたからなんだと思う。あのときの栄養が積み重なって、いまの私の体ができたんだよ。

だからね、あなたにも伝えたいの。子犬のころのごはんって、後から取り返すのがすごく難しいの。そのときにしか作れない体の部分がたくさんあるんだよ。

次はね、成犬になってから気づいた、ごはんの役割のお話をするね。あのころの私は、好きなものを食べることが正解だと思ってたけど、成犬期は子犬期とはまたちがう問題が出てくるんだ。あなたのお友達にも役に立つことがきっとあるから、聞いてほしいな。

成犬キャバリアの食事のコツ

成犬になったころの私は、子どものときみたいに無邪気に走り回るだけじゃなくて、少しずつ自分のペースっていうのができてきたの。あなたのお友達もそうじゃない?子犬のころって毎日全力で、全部が新鮮で、体力が無限みたいに思えるでしょ。それがね、成犬になるとこれは好きとか、これはあとでいいとか、自分なりのリズムを持つようになるんだよ。私も成犬になってから、心も体も落ち着いてきて、ごはんとの付き合い方も変わっていったの。

そんな変化の中で、いちばん大事だったのが体型を保つことだったの。子犬のときは多少ムチッとしててもかわいいし、大きくなる途中だからそこまで気にしないこともあるけど、成犬期は本当に気をつけたほうがいいよ。特に私たちキャバリアは、見た目がもこっとしてるから太っているのに気づきにくいの。体重が増えると、それだけで心臓や関節に負担がかかって、将来的に大変なことにもつながるからね。

私も成犬になったころに、一度ちょっとふくらんだ時期があったの。パパが抱っこしたとき、「あれ、ちょっと重くないか?」って言ったのを覚えてるの。そのときの私は、気づかないまま少しの食べ過ぎていた上に、運動量の足りなさが積み重なってたみたい。

キャバリアって、あのまったりした性格と愛嬌のある顔のせいで、甘やかされやすいのよね。かわいいからついおやつをってなりやすいでしょ?でも、その積み重ねが後から心臓や腰に影響してくるんだって、大人になってから痛感したの。

成犬期って、体はもう完成していて、でも老化にはまだ早いっていう、すごく大事な時期なの。この時期のごはんの選び方や量の管理が、その子の未来の元気さに直結するんだよ。

たとえばね、成犬期はタンパク質の質がすごく大事なの。骨とか筋肉は子犬のころにしっかり作られるけど、成犬期はそれを維持する力が必要になるの。質のいいタンパク質が入っているフードを食べると、筋肉が保ちやすくて、遊ぶ時間も軽やかになるの。遊びたいのに体が重いと気持ちが落ちることがあるから、これはほんとに大事だと思う。

それに、脂肪の種類にも気をつけるといいよ。成犬になるとエネルギーの使い方が変わってくるから、同じ脂でも体に良い脂を選ぶことが必要なの。オメガ3の脂は、体だけじゃなくて心臓にもいい影響があるって聞いたことがあるの。私は心臓のこともあって、フードを選ぶときにオメガ3の量をパパが必ずチェックしてくれてるよ。

あとね、成犬期の私が気づいたことの一つに食事回数の調整があるの。子犬のときほどたくさん食べなくていいし、逆に年齢を重ねるほど一回量が多いと胃が重くなっちゃう。私はこのころから1日2回になったの。あなたのお友達も、1回量が多すぎたり少なすぎたりすると体に違和感が出ることがあるんだと思う。例えばなんとなく落ち着かない日が続いたら、ごはんの時間や量を少し変えてみるのもひとつの方法だよ。

それにね、成犬期は水分の取り方も変わってくるの。子犬のころは遊びながら自然と飲んでたんだけど、成犬になると気持ちに余裕が出るせいか、飲むタイミングが少なくなることもあるの。特にドライフードを食べていると、知らないうちに水分不足になっちゃうことがあるのよね。私はシニアになる前にちょっと水分が足りない時期があって、そのころは皮膚の調子もイマイチで、体が重い日もあったの。パパがウェットフードを混ぜてくれたり、フードをふやかしてくれたりして、だいぶ変わったんだよ。

成犬期には、体だけじゃなくて心の変化もあるの。私はこのころ、落ち着いた性格がもっとはっきりしてきて、のんびり座っている時間が増えたの。でもその分、運動量が少なくなって、余ったエネルギーが体に残ってしまうこともあったの。そんなときのごはんの量って、けっこう重要でね。あなたのお友達も、遊ぶより寝るのが好きな日が続くようなら、その子の生活に合わせてごはんの内容をちょっと調整するといいかもしれないよ。

そういえば、成犬のころのコロンくんは相変わらず元気いっぱいだったけど、あの子はあの子で悩みがあったみたいなの。ごはんを食べるのが早すぎて、ママが「もうちょっと落ち着いて」って毎回注意してたの。早食いすると胃に負担がかかったり、噛まないまま飲み込んじゃって消化しにくくなることがあるから、コロンくんみたいなタイプはフードの形を工夫してあげるといいの。

逆にルナちゃんはすごく慎重派で、一粒ずつ味わうみたいに食べるの。マイペースなあの子らしくて、私はその姿を見るのが好きだったな。でも、あまりにゆっくりだと食欲が落ちてるときもあるから、その変化に気づけるのって大事なんだよ。

成犬期のごはんって、ただお腹を満たすだけじゃなくて、その子がどんな毎日を送りたいかに合わせて調整できる時期なの。運動が好きな子にはエネルギーを補えるフードを選ぶといいんじゃないかなって思うんだ。おっとりした子には太りにくいバランスのフードを、そして、お腹が弱い子には消化に負担のないフードをって感じでね。それぞれの生活スタイルにあったごはんが必要なんだよ。

そして何より、成犬期に体重管理がきちんとできていると、シニアになったときの負担が全然違うの。私はいま心臓の薬を飲んでいて、そのとき先生にも言われたの。「若いころに太りすぎなかったのは本当に良いことです」っていってくれたあの言葉がすごく印象に残ってるんだ。だからあなたのお友達にも、いま体が元気で動きやすいうちに、ちょうどいい体型を保っておくと将来の安心につながると思う。

成犬期は、ちょうど人生の真ん中。ここで何を食べて、どう体をつくるかが、この先の元気を左右するの。私はそのことを、今になって強く感じてるんだよ。

次は、私がシニアになってから気づいた年を重ねてシニアになったキャバリアのごはん事情を話すね。この時期はね、またまったく違う悩みや工夫が出てきたの。だからあなたにも聞いてほしいんだ。

シニアになった今だから言える年を重ねたキャバリアのごはん事情

シニアって聞くと、なんだか急に老け込んだみたいで寂しい気がするでしょ?私も十歳を過ぎたころ、パパに「そろそろシニアだな」って言われたときは、ちょっとだけ胸の奥がざわついたの。でもね、実際に年を重ねるって、ただ弱っていくことじゃなかったんだよ。

むしろ、自分の体の声をきちんと聞けるようになる時期っていう感じなの。子犬や成犬のころみたいに勢い任せじゃなくて、ちゃんと体と向き合うようになるから、ごはんの選び方もぐっと変わってくるんだ。

あなたのお友達も、いずれそんな時期がくるよね。だから今日は、年を重ねた私がどんなふうにごはんと向き合ってきたのか、そのまま話してみたいと思うんだ。

まず、シニアになると真っ先に変わるのが基礎代謝。若いころは同じ量を食べてもすぐエネルギーに変わって、走ったり遊んだりして自然に消費できてたんだけど、十歳を過ぎるころには体が以前ほどエネルギーを使わなくなってくるの。食べる量を変えていないのに、気づいたらお腹まわりにぬくもりが増えてきたり、背中のラインがふっくらしたり、そんな変化があるのよ。

私は十一歳くらいのころに、パパが「少し重くなってきたかな」と言ったのがきっかけで、ごはんの量を見直すことになったの。それまでの私の感覚では、お腹いっぱいになることが幸せだったんだけど、シニアの体はそれだけじゃ追いつかないんだよね。ほんの少し量を減らすだけで、体が軽く感じる日が増えたんだよ。これは私にとって大きな気づきだったの。

そして、味覚の変化もあるの。昔はどんなフードでも、匂いがしたらそれだけで食べたくなっていたのに、シニアになったら突然、今日はこれじゃ食べたいと思える気になれないと思う日が出てくるんだよ。あなたのお友達も、急に好き嫌いが出てきたり、ごはんの前で考え込むような仕草を見せたりすること、あるんじゃない?それってただのわがままじゃなくて、年齢による体の変化のサインかもしれないんだ。

私も十二歳のとき、それまでずっと食べてたフードを急に残すようになったことがあって、パパとママが心配してお医者さんに相談してくれたの。特に悪いことがあったわけじゃなくて、年齢による食欲の波っていう話だったんだけど、そこから食べやすさを大事にしてもらえるようになったんだ。

それとね、シニアになると消化のスピードがゆっくりになるの。若いころならすぐお腹が減っていたのに、シニアになると一回の食事で胃が重かったり、食後に眠くなりすぎることが増えるんだよ。だからパパが一日に食べる量を二回に分けてくれたり、ときどき三回にしたり、私のその日の体調に合わせてくれたのが助かったの。

水分もすごく大事になるよ。私たちって年を重ねると水をあまり飲まなくなることがあって、それが心臓や腎臓に負担をかけることもあるの。パパはそれに気づいて、フードを少しふやかしてくれたり、温かいスープを少しトッピングしてくれたりして、自然と水分が取れるように工夫してくれたるんだよね。

そして私にとっていちばん大きな変化が心臓の病気だったの。十三歳の春に、私の心臓が頑張りすぎているって言われて、そこから薬を飲む生活が始まったんだ。それからはね、心臓に負担をかけないように、塩分の少ないフードに変えて、脂の質も良いものにしてもらって、体の中が軽くなるような食事になったの。あなたのお友達にも、いつか体調に合わせたごはんが必要になるかもしれないけど、それは決してネガティブなことじゃなくて、その子の今の体を守るための大事なサポートなんだよ。

それにね、シニアになると筋肉が落ちやすくなるの。私は昔より階段が苦手になったし、寝起きに少し時間がかかる日もあるの。そんなとき、タンパク質がちゃんと入ったフードにしてもらっていると、体が上手に動くようになるのが分かるんだよ。高齢のキャバリアって、筋肉が落ちすぎると心臓にも負担が出るって聞いたことがあるの。だから私は低カロリーすぎるだけのシニアフードではなくて、必要な栄養はしっかり入っているフードを食べるようにしているの。

そして、シニアになるとね、心の余裕が少しずつ変わるのも特徴だと思うんだ。私、若いころよりも自分の時間を大切にするようになったの。ゆっくり寝たい日があったり、家族の足元で静かに過ごしたかったり、そういう気分の日が増えるんだよね。そんなとき、ごはんの匂いや味が強すぎると、体が受け付けないことがあったりするの。だからパパとママは、香りがやさしいフードを選んだり、消化にいい食材を入れたりしてくれたんだよ。

ルナちゃんも同じようなことを話していたんだよね。あの子も十五歳になって、自分のペースがはっきりしてきたみたいで、ごはんをゆっくり味わって食べるようになったのよ。今日はちょっと控えめにしたい気分っていう日もあるらしくて、そんな日は無理せず少しだけ食べて、あとは横になってるんだって。その子に合わせた食事って、年齢が上がるほど大切になるのよね。

逆にコロンくんは、おじさんになってもテンションが高いままで、ごはんの前ではずっと元気。でもね、早食いしすぎてむせちゃう日が増えてきたらしくて、ママがスローボウルに変えたんだって。シニアってほんとにその子らしさが強く出る時期だから、ごはんもその分だけ個別に考えていくといいんだと思う。

シニア期を過ごしていると、本当に気づくことが増えるの。体のこと、食べ物のこと、気分のことなんかをね。その全部が毎日のごはんに影響して、食べ方にも表れるんだよ。

だからこそ、私は言いたいんだ。シニアのキャバリアにとって、ごはんはただの栄養じゃなくて、生き方そのものを支える力になるよってね。

次は、薬を飲んでいるキャバリアのお話をするね。私が実際にどうやって体調とごはんのバランスを取ってきたのか、そのまま伝えるね。

薬を飲んでいるキャバリアの私が実感した体調に合わせたごはんの選び方

薬を飲み始めるって、正直なところ、最初はすごくこわかったよ。私が十三歳の春に心臓の病気だと分かったとき、パパもママも落ち込んでいたし、私も「これからどうなるんだろう」と思って静かに座り込んだ日があったの。でも、薬を飲むようになってしばらくすると、前より呼吸が楽になったり、散歩の足取りが軽くなったり、自分でもはっきり分かるくらい体が安定したの。

ただね、薬を飲む生活が始まると、ごはんとの向き合い方がまたガラッと変わるの。あなたのお友達にもしそんな時期がきたら、きっといろんな不安が出てくると思う。だから今日は、薬を飲むようになってからの私の経験を、できるだけそのまま話すね。

まずね、薬を飲み始めてすぐ気づいたのが食欲の変化だったの。薬の種類によっては、お腹が減りやすくなったり、逆に食べる気が落ちたりすることがあるんだよ。私は最初、薬を飲んだあとに食欲が急に湧く日があって、パパが「これで調子が戻るかな」って喜んでた。でも別の日は、薬を飲んでもぼんやりしてしまって、ごはんが進まないこともあったの。

こういう波は、私の気持ちというより体の反応なんだとあとから分かったの。薬って体を守るためのものだけど、その分だけ体の働きも変わることがあるのね。

それから、水分のこともすごく気をつけるようになったの。私の薬には利尿剤があって、飲むとトイレが少し増えることがあるの。そのせいで体の水が減りやすくて、たまに口がかわくような違和感が出る日もあったよ。だからパパは、ごはんを少しふやかしたり、ウェットタイプを混ぜてくれたりして、自然と水分が入るように変えてくれたの。それを続けていたら、口のかわきも少なくなって、体が軽い日が増えたんだ。

あなたのお友達が薬を飲んでいるなら、水分の取り方がほんとうに大切になるよ。ただ水を置いておくだけだと、気分によって飲んだり飲まなかったりするからね。

あとね、薬を飲むときに注意しなきゃいけないのが塩分と脂の質。心臓の薬を飲んでいるときに塩分の多いものを食べると、体の水分バランスが乱れて心臓に負担がかかることがあるの。昔の私は、ちょっと味の強いおやつでも気にせず食べてたけど、今はパパが成分表をしっかり見てから選んでくれるようになったよ。

脂の質もすごく大事。オメガ3が入っているフードを食べると、体の重さがスッと軽くなる感じがして、散歩の呼吸も少し楽になる日があったの。もちろん、医学的な効果を断言するわけじゃないけど、自分の体で感じた変化は確かにあったよ。

それから、薬を飲むようになってはっきり分かったのがごはんと薬のタイミングの大切さ。私、薬だけを口に入れるのが苦手で、パパがごはんの中に入れてくれているんだけど、その日によって飲むスピードが違うの。薬を飲んだあとにすぐ食べたほうが落ち着く日もあれば、逆に少し時間をおいたほうが体に合っている日もあったんだ。パパはその変化を見ながら調整してくれて、私のその日の体調に合わせてくれたんだよ。

薬を飲んでいる時期って、元気なころには気づけなかった体の細かいサインが見えるようになるの。

  • 食べるペース
  • フードの種類の好み
  • 一度に食べられる量
  • 水を飲む回数
  • 呼吸のリズム
  • 寝ている時間の長さ

こういう小さな変化がすごく大事になってくるの。あなたのお友達も、薬を飲んでいるなら、毎日のほんの小さな違和感を見てあげるといいよ。

それに、薬を飲んでいるからといって特別なフードだけをずっと食べないといけないってわけじゃないの。私も心臓をサポートするフードを中心にしつつ、違うブランドを試したり、タンパク質源を変えたりして、パパとママが私に合うものを探してくれたよ。

大事なのは、「その子が気持ちよく食べられるかどうか」。それが健康を守る基本になるんだと私は思うの。

そういえば、コロンくんは薬を飲んでいるわけじゃないけど、子犬のころにお腹を壊しやすい時期があって、そのときにママが消化にやさしいごはんに変えてあげていたの。あの経験のおかげか、今でも体調管理がとても上手なんだよね。薬を飲んでいるかどうかに関わらず、その子の体のクセを知ることってものすごく価値のあることなんだと思う。

ルナちゃんは薬を飲む前にフードへのこだわりが出てきたタイプで、今日は軽いものがいいとか、ちょっと香りが強いかもとかっていうような行動の変化があったの。あの子はマイペースだから、自分に合わないときは静かに距離を置くの。それをママがちゃんと理解してあげて、ごはんを変えてあげたおかげで、体調が整っていったんだよ。

薬を飲んでいるキャバリアにとって、ごはんはただの栄養じゃなくて体調管理の一部。薬とごはんがうまく噛み合うと、体が驚くくらい軽くなる日があるの。私はそれを何度も経験してきたから、あなたのお友達にもぜひ知ってほしいなと思うんだ。

そして最後に、私からあなたに伝えたいことがあるの。薬を飲んでいるときって、どうしても不安になりやすいよね。でもね、それは決して弱くなったってことじゃないんだ。体と向き合う時間が増えたからこそ、ごはんの力をもっと上手に使えるようになる時期なんだよ。

次は、いままで話してきたことを踏まえて、あなたとあなたのお友達に伝えたいことをまとめていくね。

キャバリアの食事でいちばん大事なこと

ここまで、私が子犬のころから今のシニア期まで、ずっと向き合ってきたごはんの話を聞いてくれてありがとう。こうして振り返ってみると、私の人生って、ごはんと一緒に歩いてきたようなものなんだなって思うの。食べる内容が変わるたびに体の調子も変わって、気持ちの落ち着き方も違って、家族との過ごし方だって少しずつ形を変えてきたの。

あなたのお友達も、きっと同じように食べることを通して毎日の元気を積み重ねているんだよね。だからこそ、最後にどうしても伝えたいことがあるの。

それはね、「食事はその子の今日を支えるものであり、未来を守る力になる」ということ。

これは私が十五年間、生きてきて感じた一番大きな実感なんだ。

子犬のころは、まだ体ができあがっていないから、ごはんが体の土台をつくる。成犬のころは、元気の維持とバランスの調整を助けてくれる。シニアになると、ごはんは体の負担を軽くしたり、薬の効果をサポートしたり、心の落ち着きを保つ役割まで果たしてくれる。

年齢が変わると体の声も変わるし、必要なものも変わるよね。これは、どんなキャバリアでも同じだと思う。

そしてもうひとつ、とても大切なことがあるの。それは「その子の体調や気持ちの変化を、毎日の食べ方や食べる量から読み取ることができる」ということ。

私が薬を飲むようになってから、パパは毎日私の食べるスピードや量、食べ方のクセ、水を飲む回数まで気にしてくれるようになったの。最初はそんなに見なくてもと思ったけれど、今ではその細かな変化に気づいてもらえることが、どれだけ心強いか分かるようになったよ。

あなたのお友達も、体の小さな変化を出しているかもしれない。それを見逃さないためにも、ごはんの時間って本当に大事なんだよ。

そして、私たちキャバリアはとても穏やかで優しい性格だから、本当はしんどくても我慢してしまうことがあるの。大丈夫だよって顔をしていても、実は体に疲れがたまっていたり、気持ちが落ち着いていなかったりすることもあるんだよね。そういうとき、ごはんの量や食べ方が変わることがあるから、そこでいち早く気づいてもらえると、私たちにとってはすごく救われるんだ。

それにね、あなたが選んでくれるごはんって、ただの食べ物じゃないんだよ。あなたがどうしたらこの子が元気でいられるかなって考えながら選んだその時間まで含めて、私たちにとっては大切なものなんだ。どんなに高級なフードでも、どんなに人気のあるブランドでも、その子に合わなかったら意味がない。逆に、あなたがお友達の体の声を聞いて、合うものを選んでくれたら、それがその子にとっての最高のごはんになるの。

私も、子犬のころのやんちゃな自分、成犬のころのバランスが難しかった自分、そして今のシニアの私。どの時期も、パパとママが私に合うごはんを探し続けてくれたおかげで、いまこうして元気にあなたに話せているんだと思うの。

もちろん、あなたのお友達にはその子だけのペースがあるし、好き嫌いも体のクセもあるはずだよね。でも、それでいいの。それを知ってあげるのが、あなたの役目なんだと思う。

そしてね、キャバリアは家族と一緒に過ごす時間がとても好きな犬種なの。だから、ごはんの時間はただの栄養補給じゃなくて、大好きな人と一緒に過ごす安心の時間でもあるのよ。私も、ごはんの前にパパが名前を呼んでくれる瞬間が昔からすごく好きなの。その声を聞くと、今日も一緒にいられるんだなって、体の奥がふっと落ち着くんだ。

あなたのお友達もきっと同じだと思う。だから、ごはんの時間を特別な安心の時間にしてあげてね。

最後にもうひとつだけ。

ごはんで気をつけることはたくさんあるけれど、完璧じゃなくても大丈夫だよ。あなたがその子のために考えてくれたなら、それで十分なんだ。迷うことがあったら、少しずつ試して、その子に合う形を見つけていけばいいの。私だって、十五年かけてやっと自分に合う食べ方が分かってきたんだからね。

あなたとあなたのお友達が、これからも毎日をのんびり楽しく過ごせますように。その時間を支えてくれるのが、ごはんなんだと私は信じているよ。

リアより

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