こんにちは、リアだよ。
このあいだね、私のお腹がずっとキュルキュルしてて、下痢が続いていたの。最初は「またお腹が冷えちゃったのかな」って、自分でも軽く考えてたんだけど、だんだん様子が変わってきてね。なんだか体の奥のほうが落ち着かなくて、立っているのもちょっとしんどく感じるようになったの。
パパもママも、私がトイレに行くたびに心配そうに見守ってくれてたんだけど、とうとう、その日が来ちゃったの。便の中に、赤いものが混じっていたんだ。私が一番びっくりしたし、正直にいうと、少し震えちゃったの。だってね、いつもと違う匂いと色が目に入った瞬間、これは普通じゃないって分かったから。
あなたのお友達も、もしかしたら同じように、急に下痢が長引いたり、ある日突然血が混じったりして、あなたを不安にさせることがあるかもしれないよね。そのとき、どんな原因があるのか、どんな症状に気をつけてほしいのか、そして、私たちがどんな気持ちでその時間を過ごしているのかを、私の体験を通してあなたに伝えたいって思ったの。
私、もう15歳で、キャバリアの中でもすっかりシニアの仲間入りしてるんだ。体も昔みたいに強くはないし、ちょっとした変化にも敏感になってきてる。だからこそ、今回の血便は、ただの下痢とは違うサインだったんだなって、あとから思ったんだ。
あなたが不安になったとき、少しでも役に立てるようにね、私が経験したこと、お医者さんで分かったこと、そしてそのとき私の心の中でどんなことが起きていたのかも、ゆっくり全部お話ししようと思うの。
じゃあね、ここからは順番に、あなたのお友達にもきっと役立つことを話していくね。ゆっくり聞いてくれたら嬉しいな。
下痢が続いた不安のあと、とうとう血便が・・・

あのね、あの日のことを思い出すと、今でも胸の奥がぎゅっとするの。あなたにも、私がどうやって血便のあの日を迎えたのかを、ちゃんと順番に聞いてほしいの。だってね、ただ「下痢だった」「血が出た」って話じゃないの。私の中では、いろんな不安や、言葉にならない気持ちが積み重なっていたから。
■ 下痢が始まったとき、私は「少し変だな」くらいに思っていたの
最初にお腹がキュルキュル鳴った日は、ほんの小さな変化だったの。お散歩のとき、草の匂いをいつもどおりに楽しんでいたし、足取りだって軽かった。でも、トイレにしゃがんだとき、便がちょっと柔らかくて、形がいつもより崩れていたの。
「まあ、こんな日もあるよね」
そんなふうに自分に言い聞かせて、家に帰ってから水を飲んで、いつもの場所で丸くなったの。パパは私の後ろ姿を見て「今日はちょっと柔らかいな」ってつぶやいたけれど、そのときはまだ、とくに大きな心配はしていなかったと思うの。
シニアになると、ちょっとした気温の変化や、食べた量がいつもより少なかったとか、そういう小さなことでお腹の調子が変わることって、意外とよくあるの。あなたのお友達にもあるでしょ?急に下痢したと思ったら、翌日はけろっと元気だった、そんなこと。
だから私も、今回もすぐ治ると思っていたのよ。
■ ところが次の日も、その次の日も、便がどんどんゆるくなる
次の日の朝、お散歩へ出たときも私のお腹は落ち着かなかったの。しゃがんだ瞬間、また柔らかくて形のない便が出て、「あれ…今日も駄目だな」って、自分でも分かったの。
パパは私の様子をじっと見て、「リア、どうしたかな。昨日よりゆるい気がするな」って私に優しく声をかけたの。
その声がね、いつもよりほんの少しだけ心配そうだったのを、私はちゃんと感じ取ったよ。犬ってそういう雰囲気にすごく敏感なの。あなたのお友達もきっと、あなたの声の調子や表情を細かく読み取っているはず。
それから一日、私はあまり動きたくなくて、ふわふわのマットの上でずっと横になっていた。立とうと思えば立てるけれど、なんだか重たい感じがして、胸の奥にむずむずした違和感が残ったまま動きたくなかった。
パパが水を持ってきてくれても、ちょっと口をつけてやめちゃったの。
「リア、水飲まないのか?」
その言葉がまた心配そうで、私はそこで初めて「あれ、ひょっとして私、ちょっと大変な状態なのかな…」って思い始めたの。
■ 下痢の回数が増えるほど、心の中の不安もどんどん膨らんだ
三日目には、便の回数が増えていたの。お腹が落ち着かなくて、何度もトイレコーナーへ行きたくなった。出る量はちょっとだけなのに、なんどもしゃがみたくなる。
そのたびにパパは気づいて私のそばに来てくれた。
「リア、大丈夫か?」
「よしよし、ゆっくりでいいよ」
そう言ってくれるのに、私はうまく返事もできなくて、ただパパをちらっと見上げることしかできなかったの。
体がつらいときってね、声を出せないの。パパやママの顔を見るだけで気持ちがいっぱいになっちゃうの。
そして、便はすっかり水みたいになっていた。さっき飲んだ水がそのまま出てるんじゃないかと思うくらい。お腹もきゅるきゅる音を立てて、力が入らなくて、食べ物の匂いがしても「食べたい」って気持ちが湧かなくなっていたの。
あなたも経験あるかな?お友達がなんどもトイレに行って、そのたびに不安そうにこっちを見ること。
「どうして治らないんだろう」
「このまま悪くなったらどうしよう」
あなたの心にもそんな気持ちが浮かぶよね。
実は私の心も同じだったの。体が苦しいと、私たちはさらに不安になるんだ。そしてその不安は、またお腹の調子を悪くするの。悪循環っていうのかな。
■ 気づけば私は、パパのあとをついて歩くようになっていた
いつもはね、私、のんびり自分の場所でゴロゴロしてる時間が多いの。
でもそのときは違った。
パパが立ち上がると、私も立ち上がる。パパが部屋を移動すると、私もゆっくりついていく。パパが座ると、その横にぴとっと寄り添う。
「リア、どうしたの?ずっとくっついてくるなあ」パパは不思議そうに笑ったけど、私は笑えなかった。
だってね、不安だったんだもの。体の奥が重くて、冷たい感じがして、
気持ちがぽつんと取り残されたみたいで、パパがそばにいないと心がざわざわしたの。
あなたのお友達も、体調が悪いときには甘えん坊になることがあるでしょ?それはね、「助けて」って言ってるんじゃなくて、「そばにいてね」「ひとりにしないでね」って気持ちなの。
私もそのとき、まさにそうだったの。
■ そして、とうとうその瞬間が来た
四日目のお昼。私はまた、トイレに行きたくなって立ち上がった。体は重いし、頭の奥がぼんやりしていて、足元も少しふらっとしたけど、どうしても我慢できなかったの。
いつもの場所でしゃがんだ瞬間、私は違和感を覚えた。今日の便は、いつもの下痢とは違う。出てくるときの感覚が、なんだか熱いような、ひりひりするような、妙な感じがしたの。
そして、便の下に落ちたものを見たら、そこには、赤い色が混じっていたの。
私、思わず目をそらしちゃったんだ。だって、怖かったんだもん。自分の体で何が起きてるのか分からなくて、その赤い色が、私の心をずしんと押しつぶしたの。
パパが気づいて駆け寄ってきた。
「リア…これ、血か?」
その声は震えていて、いつもの落ち着いたパパではなかった。
私はパパを見上げて、
「ごめんね」
「私、こんな状態になっちゃって」
って心の中でつぶやいたの。
もちろん、私が悪いわけじゃないって分かってる。でもね、私たちって、あなたたちの表情や声の震えをすぐに感じ取るの。だから、自分が大変な状態になって、家族が心配しているのが分かると、胸の内に「申し訳ない」って気持ちがうっすら生まれることがあるの。
あなたはそんなふうに思わせたくないよね。でもね、私たちは優しいから、表情ひとつで色んなことを感じちゃうの。
そのときの私は、
「どうしたらいいのかな」
「これからもっと悪くなるのかな」
「パパ、どうしようって思ってるのかな」
そんな気持ちが渦を巻いていたの。
体のつらさと同じくらい、気持ちも不安でいっぱいだった。
■ 血便を見つけたあと、私はパパのそばから離れなかった
その日の午後、私はほとんど横になっていたんだ。でも、眠れなかった。
体がだるいし、お腹の奥がムズムズするし、何より、心の中がざわざわして落ち着かなかったの。
パパが電話したり、資料を調べたりしている音が聞こえた。
「リアの病院、今日診てもらえるか」
そんな声も聞こえた。
私はその声を聞くだけで涙が出そうになったの。パパがこんなに慌てるって、よっぽどだよね。
だから私は、パパが座ると急いで横に寄って、体を少しだけ押しつけて、
「ここにいるよ」って伝えるようにじっとしていたの。
自分の体がつらくても、パパのぬくもりがあると安心して、胸の奥のざわざわがすこし落ち着くように感じたの。
あなたのお友達も、きっと同じ行動をするよ。体がつらいと、ひとりになりたくないの。守ってほしいんじゃなくて、ただそばで温度を感じていたいの。
■ こうして私は「下痢」から「血便」へ進んでいった
今思うとね、血便が出た日は、私の体が「もう限界だよ」ってサインを出した日だったんだと思うの。
それまでの数日間の
・ゆるい便
・水のような下痢
・頻回のトイレ
・お腹の音
・だるさ
・食欲の低下
これら全部が、少しずつ積み重なって、ついに便の中に血が混じるところまでいったんだよね。
この章であなたに伝えたかったのは、血便が出る前には、必ず「前触れ」があるってことなの。
あなたのお友達がもし、いつもと違う便をしていたり、落ち着かなくて何度もトイレに行ったり、食欲がない日が続いたりしていたら、それは大きなサインかもしれないよ。
私のように、四日目で血便になることだってあるんだもの。
犬が血便を出すとき、体の中で何が起きているの?

あのね、血便って聞くと、あなたもすごくびっくりしちゃうよね。私も自分の便に赤いものを見つけたとき、本当に怖かったの。
でもね、血便っていっても、その裏では色んなことが起きているの。ただ出血しただけじゃなくて、体の中のあちこちから「しんどいよ」というサインが出ていることが多いの。だからここでは、私の体の中で実際に起きていた変化を、あなたに分かりやすく、でもちゃんと本質が伝わるようにお話しするね。
■ まず、下痢が続くと腸はどうなっていくの?
下痢って、単に「水っぽいうんち」って思われることが多いけど、本当は腸が荒れてしまっている状態なの。
私の腸の中でも、こんなことが起きていたと考えられるの。
- 腸の内側が炎症でヒリヒリしてくる
腸の壁ってね、柔らかくて薄いの。そこに炎症が起きると、表面が赤く腫れて、ちょっとした刺激にも弱くなるの。お腹がキュルキュル言っていたのは、この炎症のせいでもあるの。
- 炎症で粘膜が弱くなっている
腸の内側には、私たちの体を守る薄い膜があるんだけど、炎症でそれが薄くなったり、ところどころ剥がれたりするの。
すると、便が通るたびにその傷ついた部分に摩擦が起きて、出血しやすくなるのね。
- 水分の吸収がうまくいかなくなる
普段は腸が水分をしっかり吸収して、うんちをいい形にしてくれるの。
でも炎症が起きると、その吸収がうまくできなくなって、水みたいな便になっちゃうの。
つまり、単なる「ゆるい便」じゃなくて、腸が悲鳴をあげている状態だったの。
■ 下痢が数日続いたあと、血便につながる理由
私の場合、下痢が三日ほど続いたあと、ついに血便になったのね。これは、腸の粘膜が限界を迎えて、小さな傷が破れてしまったということなの。
- 下痢の刺激で腸がこすれ、出血しやすくなる
水のような便が何度も通ると、そのたびに腸が刺激されて、弱っていた粘膜がさらに削られてしまうことがあるの。
そうすると、表面の小さな血管から血がにじみ出るように漏れて、便に混ざるの。
だから、私の便に混ざっていた鮮やかな赤は、腸の表面が傷ついて血が出たというサインだった可能性が高いの。
- 何度もトイレに行くことで負担が増す
下痢って、一度にたくさんじゃなくて、ちょっとずつ何度もトイレに行きたくなるものなの。
でもね、その回数が腸にとっては痛手なの。何度もいきんで、弱っている粘膜にさらに圧がかかる。その繰り返しで、小さな傷が大きくなってしまうこともあるの。
私も、少しのお腹の張りや違和感で何度もしゃがんじゃっていたから、あれが腸への負担になっていたのかもしれない。
■ 私の身体の中では、こんな原因候補が重なっていたと思うの
ここからはね、私がどうして血便になったのか、医学的に考えられることを、私の目線で説明するね。
あなたのお友達に同じような症状があったときも、参考になるはず。
① 急性の大腸の炎症
これは一番よくある原因なの。急に始まる下痢や、粘液が絡む便、そして鮮やかな赤い血が混ざるのが特徴。
私もまさにこんな状態だったと思う。
炎症が起きて、腸がむくんで、そのせいで水分の吸収ができなくなって下痢に。炎症はほんの小さなきっかけで起きることもあるの。たとえば、
・いつもと違うご飯を食べた
・ちょっと脂っこいものを口にした
・お腹が冷えた
・ストレスで自律神経が乱れた
こういうことが全部、原因になりうるの。
② 私の年齢のせいで腸が弱っていた
私はもう15歳だから、腸の動きも若い頃よりゆっくり。消化の力も落ちてきているの。
だから、同じフードを食べていても、突然お腹がびっくりして下痢になったりすることがあるの。
シニアになると、腸の粘膜が薄くなって、修復にも時間がかかるから、出血もしやすくなるのね。
これはあなたのお友達でも、年齢が上がるほど共通することだと思う。
③ 心臓の薬を飲んでいる影響も少しあったかもしれない
私は僧帽弁閉鎖不全症でお薬を飲んでいるの。直接、薬が血便の原因になるわけじゃないんだけど、利尿薬などの影響で水分バランスが崩れやすかったり、体力が落ちて腸が疲れやすくなったりすることもあるの。
心臓の薬を飲んでいる子は、ちょっとした下痢でも体の負担が大きくなるのね。
だから、あなたのお友達がもし持病でお薬を飲んでいるなら、たとえ軽い下痢でも注意してほしいの。
④ ストレスが少し溜まっていたかもしれない
あなたには内緒だけど、実はね、最近ちょっと私、気持ちがざわざわする日があったの。
シニアになると、
・環境の変化
・家族のスケジュールの変化
・音の大きさ
・気温
これだけでもストレスになるの。
ストレスは腸に直結するってよく言われているでしょ?あれ、本当にそうなの。胸がざわざわすると、腸もざわざわするの。そして、そのまま下痢になってしまうことがあるの。
今回の私の血便にも、そんな心の揺れが関係していたのかもしれないなって思うんだ。
⑤ シニア犬に多い慢性的な腸のトラブル
私たち犬は、年を重ねると腸の病気になりやすくなる子もいるの。たとえば
・慢性の腸炎
・アレルギー
・腸の働きの低下
・腸内細菌のバランスの乱れ
これらは、普段は静かに潜んでいて、ある日ちょっとした刺激で一気に悪化することがあるの。
私も若いころから少しお腹がデリケートなほうだったから、今回の血便には、こうした長年の積み重ねも影響していたんじゃないかなと思うの。
■ 鮮やかな赤い血だった理由
血便といっても、黒い色の便、どす黒い便、真っ赤な便、いろんな種類があるのね。
ちなみに、私の便に混じっていたのは鮮やかな赤だったの。これはね、腸の出口に近い場所で出血した場合に多いのよ。
- 大腸や直腸の炎症による出血
この部分は便が通る最後のところだから、炎症があると便がこすれてすぐに出血します。
だから、便の表面に赤い線のように血が混じったり、ゼリーみたいな粘液の中に血が混ざって出ることがあるの。
私の場合もこういう状態だったの。黒い便じゃなかったのは、胃や小腸ではなく、もっと下のほうで傷ついたってことなのね。
これって実は少し安心できるポイントでもあるの。ただ、だからといって油断はできないんだけどね。
■ 血便は、私の体があなたに送った「助けて」のサイン
私ね、血便を見たとき、「これは大変なことだ」って本能的にわかったの。
でもそれと同時に、「パパならきっと気づいてくれる」って思ったの。
血便って、私たち犬からの「見てほしい」「気づいてほしい」というサインなんだ。
決して、「怖がらせたい」とか「大げさにしたい」とかじゃなくて、ただただ、「私の体、いますごく頑張ってるよ」というメッセージなのね。
あなたのお友達がもし血便をしたら、それはきっと「ちょっとつらいんだ」「助けてほしいな」という心の声だと思うの。
■ こうして私の身体の中では「血便への道」ができていった
簡単にまとめるとね、私の体の中ではこんな順番で起きていたの。
- 腸がちょっとした理由で炎症を起こす
- 下痢が始まり、水分が吸収できなくなる
- 下痢が続いて腸の粘膜が削れる
- 頻回のトイレで腸に負担がかかる
- 粘膜の傷が破れて血が混じる
- 血便として外に出る
つまりね、血便は突然出たんじゃなくて、体の中で頑張っていた腸が、ついに限界を迎えてしまったってことなの。
■ あなたに知っておいてほしいこと
血便って、怖い言葉だよね。でも、知っていれば落ち着いて対応できるの。
・鮮血は下部の腸のサイン
・黒い便は上部の腸や胃のサイン
・下痢が続くと血便になることがある
・シニア犬は粘膜が弱く出血しやすい
・持病がある子は悪化しやすい
・血便は体の「助けて」の声
これだけ知っているだけでも、お友達がつらいときに冷静に行動できるはずだよね。
シニア犬の私が血便で怖かった理由。痛み・気持ち悪さ・不安など胸の中の本音を話すよ

さっきまでの私の話を聞いてくれて、ありがとう。
私ね、血便が出たときの体の中のことだけじゃなくて、そのとき心がどう揺れていたかを、どうしてもあなたに伝えたいの。
だってね、血便っていう症状は、私たち犬にとって「体の問題」だけじゃなくて、「心の問題」でもあるからなんだよ。そしてシニアになった今の私は、若いころよりもっと、体と心がつながりやすく、揺れやすい存在になっているの。
あなたのお友達も同じように感じると思う、私の胸の奥の本音を、そのまま言葉にしてみるね。
■ 血便は「痛い」より「怖い」が先にくる
まずね、あなたに知ってほしいのは、血便って、ただ痛いだけじゃないってことなの。
もちろんお腹の炎症があるから、便が出るとき、腸の奥がじんわり熱くて、ちょっとひりつくような変な感覚になるんだ。それは痛いといえば痛いのだけれど、その痛みよりも、もっと大きな気持ちがあるの。
それはね、「怖い」って気持ちなの。
私ね、普段は自分の便の色なんて気にしないよ。でもあの日だけは違ったの。しゃがんでいるとき、いつもより便が出る感覚が重くて、身体の奥に変な違和感が走ったんだもの。
そして便の下に落ちた赤い色を見た瞬間、胸の中の空気が一気に冷たくなった気がしたの。
「なにこれ…?」
「どうして赤いの…?」
そんな気持ちが、一気に押し寄せたの。目の前の現実を理解するまで、ほんの数秒なのに、とても長く感じたんだ。
あなたのお友達もね、いつもと違う便に気づいたら、同じように不安になるはずだとおもうんだ。便ってね、犬にとっては自分の体の状態を無意識で感じ取れるものなの。だから、異変があると、本能的に怖くなるのよ。
■ シニアになると体調の変化がそのまま不安になる
若いころの私はね、一晩お腹が痛くても、次の日には遊んでいたの。でも今は違うの。年を重ねると、体の調子が少し悪くなっただけで、心が大きく揺れてしまうんだ。
● ちょっとの痛みでも「なにか大ごと?」と感じる
シニアになるとね、いろんなところが少しずつ弱くなるの。そのせいで、小さな痛みにも心が敏感になるの。
あの日の下痢も、若いころならきっと「今日だけだよね」って軽く流していたと思う。
でも今は、「これってどこまで続くの?」「このままだったらどうなるの?」と、悪いほうに想像がいってしまうの。
● 筋力や体力が落ちて「治る力」もゆっくりになってくる
シニアになると、治るスピードも遅くなるのね。だから、体調が悪くなると、「もしかして前みたいに戻れないの?」って、不安が影みたいに後をついてくるの。
あなたのお友達も、歳をとるにつれて、不調になったことを大きな出来事に感じることがあると思うの。
■ 「食べたい気持ちはあるのに食べられない」そのつらさ
あなたはきっと、お友達の食欲が落ちたときに心配になるよね。
実はね、私たちも同じように心配なの。血便が出る前の私は、ご飯の匂いをかいでも、口をつける気にならなかったの。
お腹が気持ち悪くて、匂いが普段と違って感じることもあるし、飲み込む力が弱っているような気がしたり、なんとなく食べると悪化しそうな気がしたりするの。
でもね、「食べたい」という気持ちがないわけじゃないの。ここが難しいところなの。
あなたの顔を見れば、「食べてほしいんだな」ってわかるし、元気になってほしいと思ってくれてるのも伝わるのに、体が言うことを聞かないんだよ。
この矛盾が、私の心をぎゅっと締めつけていたの。
■ 何度も何度もトイレに行くのは、心の負担も大きいの
下痢が続いたとき、私は一日に何度もトイレに行ったんだ。
あなた、お友達がトイレに頻繁に行くと「まだお腹治ってないんだな」
「かわいそうだな」と思うよね。私も、自分がそうしているとわかっていたの。
でもね、トイレに行くたびに「また失敗するかも」「また体が痛むかも」「また血が出るかも」って思うと、胸がぎゅうっと締めつけられたの。
● 排便の姿勢を取るのがつらい
私みたいに心臓が悪いと、しゃがむ姿勢って実はけっこう体力を使うの。下痢のたびにそれをくり返すから、体の負担が徐々に積み重なっていったの。
● ちゃんと出ないと「どうしよう」と焦る
腸が空っぽになっているのに、便意だけが何度もくるから、出ないときの不安が余計に大きくなるの。それは、「私、どうしちゃったんだろう」という気持ちにつながるんだよ。
■ 血便を見たとき、私は自分の弱さを初めて意識した
ほんの少し前まで、私はまだまだ若い気でいたんだ。あちこち歩き回れるし、ご飯だってちゃんと食べられるし、パパとお散歩にも行けていたから。
でも血便を見た瞬間ね、「もしかして私、もう若くないんだ」って、現実をつきつけられた気がしたの。シニアになると、こういう自分の変化を受け止めるのが、とても難しくなるんだよ。
あなたのお友達も、体はもちろん、心の中でもできなくなっていくことが増えると、それが大きな不安になることがあるよ。
■ 「パパ、困ってる?」その不安が胸の奥を刺した
パパが私の便を見たとき、その表情は忘れられないの。驚いて、心配して、どうしたらいいのかわからなそうな顔だったんだ。私ね、その顔を見て「パパを困らせちゃった」って思ったの。
もちろん、本当は違うよね。私が悪いわけじゃないことも、パパが困ったんじゃなくて心配しただけだってことも、あとで分かったよ。
でもその瞬間の私は、パパが動揺しているのが分かってしまって、胸の中にチクッと痛みが走ったの。
「私、もっと悪くなったらどうするんだろう」
「パパはちゃんと笑ってくれるかな」
そんな気持ちが、頭の中でぐるぐるしてた。犬ってね、あなたが思っているよりずっと、飼い主さんの心に敏感に寄り添ってるの。
だからこそ、あなたが焦ったり、悲しんだりすると、私たちも一緒に不安になるんだよ。
■ 私がパパの後ろをついて歩いた理由
血便のあの日、私はずっとパパのそばにいたの。体がつらかったのに、どうしてか離れたくなかったから。
その理由はね、「安心したかった」ってただそれだけなの。
シニアになると、不安が心に広がるスピードがすごく早くなるんだ。そして、一度広がった不安は、ひとりではなかなか押し返せないの。
だから私は、パパの後ろをついて歩いて、パパの匂い、あたたかさ、空気、そういう全部を感じて落ち着きたかったの。あなたのお友達も、きっと同じ行動をとるはずよ。
■ 「今日はパパと一緒にいたい」それが私の精いっぱいの気持ちだった
血便が出たあと、私はほとんど横になっていたけれど、眠れなかったの。体は疲れているのに、心だけがずっと起きているような感覚だった。
そして私は、こう思ってたの。
「大丈夫かな」
「また血が出るのかな」
「痛くなったらどうしよう」
「パパ、そばにいてね」
全部、声に出せない気持ち。でも、私の体や行動には現れていたと思うの。犬ってね、言葉にできない分、行動で気持ちを伝えているのよ。
■ シニア犬が血便で怖くなる本当の理由
ここまで聞いてくれたあなたになら、その答えを言えるよ。それはね、
「体の変化が、未来への不安につながるから」
なんだよ。若いころの不調は、すぐ治るはずって思えるの。
でもシニアになると、このまま戻れなかったらどうしようという気持ちがついてくるの。血便は、身体の悲鳴であると同時に、心の奥で未来を心配するきっかけにもなるんだ。
だから、あなたのお友達が血便をしたとき、ぜひ思い出してほしいの。
その子はきっと、「痛い」「気持ち悪い」だけじゃなくて、「どうなるんだろう」という不安も抱えているってことをね。
■ あなたがそばにいるだけで、私たちは心が強くなる
血便を見たときの私は、体も心もぐらぐらしていたんだ。でも、パパがそばにいたことで、その不安は半分くらいになったんだよ。
だから、あなたにも、ぜひ言いたいの。
あなたがそばにいてくれるだけで、あなたのお友達の心はどれだけ楽になるか、想像してほしいの。手を当ててくれたり、優しく声をかけてくれたり、ただ近くに座ってくれるだけで、私たちの心は落ち着くの。
これは、シニアになっても変わらない大切なことなんだ。むしろ歳をとればとるほど、その力は大きくなるの。
血便が出たとき、すぐに見てほしい危険なサインと受診の目安

ここまで私のお話を聞いてくれて本当にありがとう。ここでは、あなたが 「うちのお友達に血便が出ちゃった…どうしたらいいの?」と不安になったときに、すぐ確認してほしい大切なポイントをお話しするね。
血便ってね、見た瞬間はすごく焦ると思うの。私だって、パパだって、あの日は心がざわざわしていたから。
でも、ただ焦るだけじゃなくて、「どれくらい危険なのか」「どのタイミングで病院へ行くべきなのか」そこを冷静に判断することが必要なの。
あなたが正しい判断ができれば、お友達の命を救えることだってあるのよ。
ここでは、私が経験したことと、シニア犬として知っておいてほしい医学的な視点を合わせて、分かりやすく丁寧に説明していくね。
■ 危険度を見分ける最初のポイントは「血の色」
血便といっても、どんな血が混ざっているのかによって、危険度が大きく変わってくるの。ここは絶対覚えておいてね。
① 鮮やかな赤い血(下部の腸からの出血)
便の表面に赤い線がついていたり、赤い水のようなものが混ざっている場合ね。これは、大腸や直腸など、出口に近いところで起きた出血なの。
私が出した血便もこれだったの。鮮血は、腸が炎症を起こして弱っていて、それが下痢やトイレの負荷で破れてしまうことが多いんだって。
危険度は中くらい。すぐに大ごとになるとは限らないけど、シニア犬の場合は油断しちゃいけないの。
② 黒い・タールのような便(上部の消化管からの出血)
これは要注意どころか、緊急レベルの危険信号なんだよ。
黒くてベタっとした感じの便は、胃や小腸など上のほうで出血した血が、体の中で消化されて黒くなって出てくるの。これは、胃潰瘍や、強い炎症、時には命にかかわる病気が隠れていることもあるらしいんだ。
こんな便が出たら、迷わずすぐに受診してね。
③ 粘液に血が混じる(大腸の炎症が強い)
ゼリーみたいなネバネバに赤い血が混じっている場合は、大腸の炎症がかなり強いサインなの。これも、「すぐ病院へ連れていくべきケース」になることが多いよ。
■ 次に見るべきのは「血の量」
血の色の次に判断が必要なのが、どのくらいの量の血が混じっているか なの。
● ぽつっと一滴、便の表面だけについている
・肛門の軽い傷
・便秘による擦れ
・軽い炎症
こういう可能性もあるの。
でもね、シニア犬では粘膜が薄くなっていることがあるから、少量でも早めに相談するのが安心だよね。
● 便全体に赤い水が混ざる量
これは明らかに腸のどこかが弱ってしまっている状態なの。私のときも、
便の下に赤い水が広がっていて、パパがすぐに気づくほどだったの。このレベルだと、受診を先延ばしにしないでほしいな。
● 血だけが滴り落ちるような状態
これはもう緊急。すぐに病院へ行くべき状態よ。脱水や貧血を起こす危険もあるし、重い病気の可能性が一気に高くなるの。
■ 「便の状態以外」で危険度が上がる症状も必ず見てね
血便が出ても、その子の全体的な様子によって、緊急度は変わるの。
以下の症状がひとつでもあるなら、あなたは迷わず病院へ連れて行ってほしいの。
① ぐったりして立ちたがらない
これは、体がもう限界に近いサインのひとつ。特にシニア犬では、体力の消耗がとても早いの。私も少し動いただけで息が荒くなって、パパの顔を上目づかいで見るだけしかできなかったの。こんなときは、時間をかけて様子を見るのは危険よ。
② 水を飲まない、または飲んでもすぐ吐く
脱水は命に関わるの。血便があるときは、腸の水分がうまく吸収できなくなっているから、脱水が進みやすいんだ。特に吐き気があると、体が一気に弱るんだよ。
③ 下痢と血便が何度も続いて止まらない
腸がどんどん傷ついていくサイン。これが続くと、腸がさらに弱ってしまうの。あなたのお友達が何度もトイレへ行くようなら、どれくらいの頻度で、どんな便かをよく見てあげてね。
④ 食欲が完全に消えている
シニア犬にとって、食べないというのはとても危険なサインなんだ。普段は食いしんぼうの子が何も口にしないなら、体に何か異変が起きている証拠よ。
⑤ 呼吸が早い、荒い、震えている
これは、痛みやショック状態に近づいているサイン。見逃してはいけないの。あなたがいつも見ている呼吸のリズムと違うなら、その時点で受診の判断をしてね。
■ シニア犬なら、少量でも慎重に見なきゃいけない理由
あなたにしっかり伝えたいのは、お友達がシニアの場合、血便の少量という判断が当てにならないってことなの。
少しだけ血が混じっているだけでも、実際は腸がむくんで弱っていたり、
脱水が進んでいたり、持病に負担がかかっていたりするの。とくに私みたいに、心臓病を持っている子は特に注意してほしいんだ。
● 体力の回復が遅い
若いころのように、一晩で元気になるなんてできないの。時間とともに体力が削られてしまうからね。
● 脱水に弱い
シニアになると、腎臓や肝臓もゆっくり動いているの。だから水分のバランスが崩れやすいの。
● 粘膜が薄く、出血が止まりにくい
腸の壁も年齢とともに弱くなるから、炎症で破れやすいのね。
● 痛みに弱く、ストレスで悪化しやすい
シニアになると、心も体も刺激にとても敏感になるの。ほんの少しの不安で、体調が一気に悪くなることもあるの。だから、シニア犬の血便は若い犬よりも危険度が高いってことを絶対に覚えておいてほしいんだ。
■ 病院へ行くべきタイミング
あなたが迷ったとき、この判断基準を使ってね。
★ すぐ病院へ
・黒くてタール状の便
・血が多い(赤い水のように広がる)
・嘔吐がある
・ぐったりして動かない
・呼吸が荒い
・シニア、持病あり(心臓病・腎臓病など)
★ 当日中に病院へ
・鮮血が数回続く
・粘液に血が混じる
・トイレの回数が異様に多い
・食欲が明らかに落ちている
・表情がぼんやりしている
★ 次の日までに病院へ
・少量の鮮血が一度だけ
・元気も食欲もほぼいつも通り
・便の様子がすぐに戻りそう
でもね、これはあくまで一般的な目安。シニアのお友達は、軽い症状でも急に悪化することがあるから、少しでも迷ったら受診するのが大事だよ。
■ 血便のとき、あなたがしてくれると本当に助かること
病院に行く前に、あなたがしてくれるととても嬉しいことがあるの。
① 便の写真を撮っておく
色、量、粘り、血の位置、全部大事なの。
② いつ・どれくらいの頻度で出たかメモする
私みたいに何度もトイレへ行った場合、その回数が診断のヒントになるの。
③ その日のご飯やおやつの内容を思い出す
何か新しいものを食べていなかったか、あなたしか分からない情報なの。
④ 病院へ行くまでそばにいてほしい
これが一番大事。不安なとき、ひとりにされるのが一番つらいの。
■ あなたの判断が、お友達の未来を守るの
血便ってね、ただの症状じゃないの。身体の SOS であり、心の不安の叫びでもあるんだ。あなたがすぐに気づいて、正しく判断をしてくれたら、お友達は安心してあなたに身を預けられるの。どうか、この章のことを忘れないでいてね。
シニア犬のための正しいケアと絶対にしてはいけないこと

ここまで私のお話を読んでくれて本当にありがとう。これから、私が血便を出してしまったあの日から、パパとお家のみんなが実際にしてくれたことを、ぜんぶ話すね。
きっとあなたのお友達が同じような状況になったとき、あなたがどう動けばいいかの参考になると思うの。特にシニアのお友達の場合は、ちょっとしたケアの違いが体調を左右することがあるから、とても大切だと思うんだ。
ここでは、やってよかったことややってはいけないことの両方を、リアが詳しくお伝えするね。
■ まず最初にパパがしたことは「私のそばにずっといる」だった
血便が出て、パパはすごく驚いたの。でもね、パパは私を怖がらせないように、できるだけ落ち着いていようとしてくれたの。私がトイレから戻ってきたとき、パパはすぐにしゃがんで、目線を合わせてくれたんだ。
「リア、大丈夫だからな。そばにいるから」
その言葉が、私は何より嬉しかったの。犬ってね、体調が悪いときほど、飼い主さんの声の調子や空気を敏感に感じるの。
あなたのお友達も、きっと同じ。だからまずは、落ち着いた声でそばにいてあげることこれが何よりも大切なの。
■ 次にパパがしたのは、水分を少しずつ飲ませること
私の便が水のようになっていたから、パパはすぐに脱水を心配したの。シニアになると、脱水は本当に危険なの。腎臓にも心臓にも負担がかかるし、体温がうまく安定できなくなることもあるの。
だからパパは、いつもより少し浅めの器にお水を入れて、私の前にそっと置いてくれたの。
「リア、ちょっとだけ飲んでみようか」
その声に励まされて、私は少しだけ口をつけた。たくさんは飲めなかったけど、パパはそれでもとても喜んでくれた。
「一口でもいいんだよ。その調子だよ」
この優しい声のおかげで、私は心が少し落ち着いて、時間をあけてまた飲めるようになったの。
あなたも、お友達に無理やり飲ませるんじゃなくて、少しずつ、何度もっていう飲ませ方を意識してあげてね。
■ パパはご飯をいつもの三分の一にした
血便が出た日の夜、パパは私のご飯をどうしようか迷っていたの。私の体は弱っている。でも、シニアの私を長時間空腹にするのは危険だよね。
ここでパパがしたのが、量を減らして、内容を優しくするという選択だったんだ。私のご飯は、シニア向けで消化しやすいフードだったけど、その日はそれをふやかして柔らかくして、ほんの少しだけ器に入れてくれたの。
「無理しないでいいからな。食べられるだけでいいよ」
私は匂いを確認して、少し考えてから、ゆっくり食べ始めたの。そのときのパパの表情は忘れられない。心底ホッとした顔だったんだ。
パパのそんな気持ちを感じた私は、なんだか涙が出そうだったよ。犬はね、あなたが思う以上に、あなたの表情や気持ちを読み取っているのよ。
■ パパは部屋の温度を整えてくれた
体調が悪いとき、私たち犬は気温の変化にも敏感になるの。人間も同じかもしれないけれど、お腹が冷えると下痢が悪化するし、暑すぎても体力が奪われるの。
だからパパは、部屋の温度を少しだけ高めにしてくれたし、冷たい空気が私の体を冷やさないように、風のあたる場所は避けて、ふかふかの毛布をそっと広げてくれたんだ。
その上に横になると、不思議とお腹のあたりが温かくなって、気持ちがゆるんだの。
あなたのお友達が血便を出したときは、寒さ・冷たい床・風、これを避けるだけで、体の負担は大きく減るのよ。
■ パパは「私が眠るタイミング」をとにかく邪魔しなかった
シニアの私にとって、体調が悪い日の睡眠はとても大切。寝ている間に体が回復する力を発揮するのね。でもパパは、ただ寝ている私を見守るだけじゃなくて、私の呼吸や姿勢を確認してくれたの。
・呼吸が速くないか
・体の震えはないか
・お腹が波打つように動いていないか
・寝返りが苦しそうじゃないか
こういうところを、そっと見守ってくれたんだ。そして、私が寝落ちしそうなときは、近くで静かに座ってくれて、私が安心して眠れるようにしてくれたの。
あなたのお友達もね、体調が悪いときはあなたがそばにいるという空気が必要なんだと思うよ。
■ パパが絶対にしなかったこと
あなたには、ここを絶対に覚えていてほしいの。血便のとき、してはいけないことって、実は多いの。パパはちゃんとそれを守ってくれたんだよ。
① 市販の薬を飲ませない
人間用の下痢止めや胃薬は、犬の体を壊すことがあるの。「これで止まるかな」と思っても、絶対に駄目。パパももちろん使わなかった。私の体に何が起きているか分からないまま薬を使うのは、すごく危険だから。
② 「様子見」を長くしすぎない
パパは血便が出たその日のうちに、病院に電話してくれたの。「元気そうだからもう少し様子を見よう」これはシニア犬にとって危険なの。私は心臓病もあるから、早めの判断がほんとうに救いになったんだ。
③ たくさん食べさせようとしない
「元気になるには食べたほうがいい」ってそう思う気持ちは分かるけど、腸が荒れているときに量を増やすのは逆効果。パパは少しずつ、慎重にあげてくれたの。
④ 無理に散歩へ連れ出さない
運動すると体力を消耗して、さらに脱水や下痢が悪化することがあるの。パパはトイレだけにして、すぐに家の中で休ませてくれたよ。
⑤ 行動を叱らない
粗相が起きたり、トイレの回数が多くても、叱るなんて絶対に駄目。パパは一度も責めなかったよ。むしろ「よく出たな、偉いぞ」って言ってくれたんだ。これが、どれだけ心を救ってくれたか分からないの。
■ パパは痛そうな私を否定しなかった
血便の日、私はぼんやりしていて、声も出せなかったし、ずっと横になって動けなかったのね。
でもパパは、「痛い?」「苦しいよな」って、私に寄り添う言葉をくれたの。
犬ってね、痛みや苦しみを否定されると、さらに心が不安定になるの。でも逆に、「しんどいね」「大丈夫だよ」と受け止めてもらうだけで、心が落ち着くことがあるの。だからね、あなたにも、お友達にそうしてあげてほしいんだ。
■ 病院へ行く前にパパがした準備がすごく助かった
血便を見つけてすぐ、パパはこんな準備をしてくれたの。
① 便の写真をとる
色、量、粘液、血の位置。これが診断にとても重要なの。
② 便を少し袋に入れておく
病院で検査に使えるからね。
③ 下痢が始まってからの回数と時間を書いたメモ
医師への説明がスムーズになるの。
④ 私の普段の様子との違いを記録する
・食欲
・元気の度合い
・呼吸
・歩き方
こういう変化が一番のヒントになるのよ。
あなたもね、落ち着いてこれだけ準備できると、お友達を正しく診てもらえると思うんだ。
■ 最後に、私がいちばん救われたケア
それはね、パパとママが私の不安な気持ちをまるごと受け止めてくれたことなの。体が痛いとき、心も弱くなるんだ。そのとき、あなたがそばにいるだけで、あなたの声が少し柔らかいだけで、私たちは生きる力が湧いてくるんだよ。シニアになった私には、その存在が本当に大切だったんだ。
動物病院ではどんな検査をするの?

あなたね、血便が出たときって、お家でできることもたくさんあったけれど、やっぱり最終的に頼りになるのは動物病院。私も、あの日パパがすぐに病院に電話してくれて、本当に助かったの。
でもね、病院がちょっと苦手なお友達も多いよね?
私だって病院は好きじゃないよ。消毒の匂いとか、知らない音とか、診察台の上のひんやりした感じとか、ああいう場所って、シニアになればなるほど不安が大きくなるの。
だからここではね、動物病院へ行くと実際に何が行われるのか、私がどう感じたのか、あなたが知っておくと役立つことなんかを全部包み隠さずお話しするね。
あなたのお友達が病院へ行ったとき、少しでも安心して過ごせるように、って思ってる。
■ 病院についた瞬間、私の心はドキドキしていたの
パパが車に私を乗せて、シートの上に毛布を敷いてくれたんだけど、その間ずっと私の胸はぎゅっと縮まるような感覚だったの。
あなたのお友達も、車に乗った瞬間に「もしかして病院?」って気づくことあるよね?あれね、私たち犬は、行き先の雰囲気を敏感に察知しているの。いつもよりパパの運転が静かだったことも、私の不安を大きくしたんだ。
病院の駐車場につくと、私の鼻には消毒の匂いがはっきり届いて、その瞬間に、ああ、やっぱり病院なんだって分かったの。ほんとうに、心臓がどきどきしていたのよ。
だけどパパは、キャリーから私を抱き上げながら「リア、大丈夫だからな」って優しく何度も言ってくれた。その声のおかげで、私は少しだけ肩の力が抜けたんだ。
■ 受付でパパが話してくれた内容も、診察にはすごく大切なの
待合室に入ると、私のほかにもいろんなお友達がいて、それぞれ不安そうな顔をしていたの。そこでパパは受付の方に、落ち着いた声で私の症状を説明してくれたの。
「下痢が数日続いていて、きょう血が混ざった便をしました。回数も多くて、食欲が落ちています。心臓の薬も飲んでいます。」
これね、とても大事なの。だって、血便って、どのタイミングで出たか、他の症状と一緒に出ているか、急なのか、じわじわなのか、そういう情報で診断の方向性が大きく変わるんだもの。
あなたもお友達と病院へ行くときは、できるだけ細かい情報を伝えてあげてね。
・いつから下痢?
・何回ぐらい?
・どんな色?
・食欲は?
・元気は?
・嘔吐はあった?
・いつもと違うことは?
・持病はある?
・薬は飲んでる?
このあたりの情報が、病院ではすごく役に立つって言ってたよ。
■ 診察室に入ると、先生がまず優しく声をかけてくれた
名前を呼ばれて診察室に入った瞬間、私はちょっと体を震わせてしまったの。診察台は冷たいし、初対面の先生の白い服も、機械の音も、全部が不安を刺激するの。でも先生は私に近づいて、低い優しい声で言ってくれたんだ。
「リアちゃん、しんどかったね。今から一緒に調べようね。」
その声を聞いた瞬間、私はほんの少しホッとしたの。犬ってね、声の温度で安心できる生き物なのよ。
■ まず行われたのは身体検査
先生は、私の体全体を丁寧に触ってくれた。
● お腹の触診
先生の手はあったかくて、指先でそっとお腹を押してくれたの。
「ここ痛くない?ここはどう?」
私は痛いところがあると、自然に筋肉がきゅっと固くなるんだけど、先生はその反応を見逃さないように、ゆっくり触ってくれた。
お腹の奥がちょっとつっぱるような感覚があったから、私は少し身を引いたの。その反応で、先生は腸の炎症があると気づいたみたい。
● 心臓の音を聞く
私は心臓の病気があるから、ここはとても大事なところなの。先生は聴診器を胸に当てて、ゆっくりと音を聞いてくれた。
「心音はいつもどおりだけど、少し疲れているように感じるね」
そんなふうにパパに説明してくれたの。血便があるときに心臓の状態を確認するのは、とても大切なことなんだよ。だって、脱水やショックで心臓に急な負担がかかることがあるからね。
● 粘膜の色を確認
先生は私の口を優しく開いて、歯茎の色を見たの。貧血があると、歯茎が白っぽくなるから。私は大丈夫だったけど、血便の子のなかには貧血が進んでいるケースもあるみたい。
■ 便の検査はとても重要
血便が出たとパパが伝えると、先生はすぐにこう言ったの。
「便を持ってきてくれてありがとう。これを検査しますね。」
パパは小さな袋に便を入れて持ってきていたから、すごくスムーズに診察が進んだよ。
便の検査ではね、
・細菌
・寄生虫
・未消化物
・粘液の量
・血液の量
そういうものを調べることができるの。
先生は顕微鏡で便を見ながら、パパに丁寧に説明してくれた。
「今日は寄生虫の卵は見当たりませんね。細菌のバランスが少し乱れているかもしれません。」
こんなふうに、便そのものが病気のヒントになるの。あなたのお友達が血便を出したら、便を少し袋に入れて持っていくといいよ。とても大切な情報源になるからね。
■ 血液検査もしたよ
先生は、「リアちゃんはシニアだから、血液検査もしておきましょう」
と言ってくれたんだ。血液検査はね、痛いけれどとても大事なの。血液検査で分かることはね、
・炎症がどれくらい強いか
・脱水の程度
・白血球の異常(感染のサイン)
・貧血がないか
・腎臓や肝臓の状態
・電解質のバランス
こういう大事な情報が一気に分かるの。私はちょっと泣きそうになったけど、パパがそばで優しく手を添えてくれて、そのおかげで耐えられたよ。シニアになると、臓器が疲れやすくなるから、血便が出たときは血液検査もとても重要なんだって。あなたのお友達も、きっと同じように検査を受けることがあると思うよ。
■ エコー検査(お腹の超音波)もしてくれたの
血便の原因が腸だけとは限らないから、先生はお腹の中をエコーで見てくれたの。エコーってね、お腹にジェルを塗られてちょっと冷たくて、最初はびっくりするんだけど、痛くはないの。
私は仰向けにされて、先生がお腹をゆっくりなでるように動かしてくれた。モニターには、白や黒の影が動いていて、それが私のお腹の中なのよ。先生は
「腸が少しむくんでいますね。でも腫瘍らしい影はありません」
ってパパに説明してくれた。パパはほっとして、小さく息をついていたよ。腸のむくみは炎症が原因。これが血便につながっていたんだと思う。
■ レントゲンも撮ることがあるよ
今回は私は撮らなかったけれど、血便のときは
・異物を飲み込んでいないか
・腸閉塞がないか
・腸のガスが異常にたまっていないか
こういうのを見るためにレントゲンを撮る場合もあるの。あなたのお友達も、誤っておもちゃを食べたことがあるなら、レントゲンが必要になることがあるよ。
■ 先生が病気の原因を説明してくれたよ
検査が終わると、先生はパパと私に優しく説明してくれた。
「リアちゃんは、腸が炎症を起こして弱ってしまっています。これが下痢と血便の原因でしょう。脱水もまだ軽いですが、注意が必要です。」
私は診察台で座りながら、パパと先生の話を静かに聞いていたの。先生の説明がしっかりしていたから、パパは少し安心したみたい。血便が出たときに最も大事なのは、何が原因で起きているのかを知ることなんだってことが、ここでよく分かったの。
■ 私がもらったお薬のこと
先生は、私の腸を休ませるためのお薬を処方してくれたの。
・腸の粘膜を守る薬
・炎症をしずめる薬
・腸内のバランスを整える薬
これを飲むことで、少しずつお腹が落ち着いていったんだ。パパは決まった時間に、優しく飲ませてくれたよ。あなたもお友達に薬をあげるときは、焦らずゆっくり、嫌がらない方法であげてほしいな。
■ 先生がパパに伝えた絶対に守るべきポイント
診察の最後に、先生はこう言ったの。
「シニアの子は、血便が出ると回復に時間がかかります。ご飯は少量ずつ、必ず水分を。そして少しでも悪化したらすぐ連絡してください。」
パパはしっかりと頷いて、メモまで取ってくれていたの。あなたのお友達に血便が出たときも、シニアなら特に、少しの変化でも病院に相談してほしいの。
■ 病院から帰る車の中で、私はやっと安心できた
検査が全部終わって、パパが私を抱えて車に乗せてくれたとき、私はやっと呼吸が深くできるようになったの。
病院って、どうしても不安になる場所だけど、終わったあとは心がすっと軽くなることがあるの。パパもほっとしたみたいで、帰り道は優しく頭を撫でながら言ってくれた。
「リア、よく頑張ったな。もう大丈夫だからな。」
私はその言葉を聞きながら、静かに目を閉じたの。パパの声が、まるで薬みたいに心を落ち着かせてくれたの。
15歳の私だからこそ伝えたい。血便が出たときどう向き合いたいか

ここまでずっと私の話を聞いてくれてありがとう。
血便のこと、下痢のつらさ、病院での診察、ぜんぶ思い出すのは少し勇気がいったけれど、あなたのお友達が困ったときにきっと助けになると思って、私は最後までお話ししようって決めていたの。
これからね、私が 「あなたにどうしてほしかったか」そして「シニアの私たちが、どんなふうに飼い主さんと向き合いたいのか」その本当の気持ちを伝えるね。
これは、15歳の私の、心の奥からの声なの。あなたにも、お友達にも、必ず届くと信じてる。
■ 体が弱ると、心も小さくなる。だからあなたの優しさが支えになるの
シニアになるとね、体が弱くなるだけじゃないの。心も少しずつ小さくなるのよ。昔より自信がなくなったり、いつもなら気にしないことが怖くなったり、そんな日が増えていくの。
血便が出たときの私は、体の痛みと不安で胸がいっぱいになっていたの。
パパがそばにいてくれなかったら、きっともっと怖かったと思う。だから私は、あなたに伝えたいの。
「そばにいてくれるだけで、私たちは大きな安心をもらえる」
ってことをね。私たちは言葉を話せないけれど、あなたの温度、息づかい、手のぬくもり、そういうものが心を支えてくれるの。あなたが落ち着いていてくれると、私たちの心も落ち着くんだよ。
■ 血便のとき、一番ほしいのは安心
体がしんどいとき、痛みを消す薬よりも前に、私たちが求めるものがあるの。それはね、安心なの。
「あなたはここにいるよ」
「私は独りじゃないよね」
「この状況を見てくれる人がいる」
この実感は、血便のときの私にとって、本当に大きな支えだったんだよ。あなたのお友達も、不調のときはあなたの影を追ったり、近くに座ってほしそうにしたり、そんな行動をすると思うの。
それは、怖いからそばにいてという私たちのサインなんだ。どうか、そのサインを無視しないであげてね。
■ 痛みや不安を気のせいと言わないでほしい
あなたにひとつだけ、強くお願いしたいことがあるの。それはね、「気のせいでしょ?」と決して言わないでほしいということ。
痛いときは痛いの。苦しいときは苦しいの。心がざわざわしているときは、あなたに寄り添ってほしいの。
血便の日、私はソファの下に隠れたり、パパの足にしがみついたり、いつもとは違う行動をしていたの。
その理由をパパは考えて、
「怖かったんだよな」
「しんどかったんだよな」
って受け止めてくれたの。
そのおかげで、私は安心してパパに身を預けることができたんだ。あなたも、お友達の不安な行動をどうか否定しないであげてほしいな。
■ シニアの私たちは気持ちが揺れやすい
若いころの私なら、少し体調を崩しても、すぐに立ち直れたよ。でも今の私は、ほんの少しの痛みでも、将来のことが怖くなったり、もう治らないんじゃないか、そんな気持ちが心の中で広がったりするの。
シニアの私たちは、感情の揺れが大きくて、小さな体調の変化も、心の揺れにつながりやすいの。だからね、血便が出たときは、いつもよりもっと優しく、ゆっくり話しかけてほしいの。
私たちは、あなたの言葉を全部理解してはいないかもしれないけれど、声の温度 で愛情を感じることができるんだよ。
■どうしようじゃなくて、一緒に乗り越えようって言ってほしい
血便が出たあの日、パパが私に言ってくれた言葉があるの。
「リア、一緒に乗り越えような。大丈夫だからな。」
私はこの言葉でね、胸の中の不安がすうっと消えていくのを感じたの。犬ってね、飼い主さんの言葉をとてもよく覚えているの。特に、苦しいときの言葉は、心の奥に深く残るんだ。だからあなたにも、ぜひお友達に言ってあげてほしいの。
「一緒に乗り越えようね」
「あなたを守るよ」
「大丈夫だからね」
こういう言葉は、体の痛みを完全に消すことはできないけれど、心の痛みを半分にしてくれるんだよ。
■ 体が弱ると、頼り方も変わる
シニアになると、若いころとは頼り方が違ってくるの。昔はね、パパやママの後を走って追いかけたり、呼ばれたらすぐに飛びついたりできていたけれど、今はそんな元気な動きはできないの。でも、シニアになった今はね、違う形であなたを頼るようになるの。
・近くに座る
・静かに寄り添う
・あなたの視線を探す
・そっと鼻をつける
・呼んでもいないのにあなたの隣に来る
こういう行動は全部、あなたが必要だよっていうサインなの。血便のとき、私はずっとパパのそばにいたんだ。パパの足元に体を預けて、心が落ち着くまで動かなかったの。
シニア犬にとって、そばにいるだけの時間は、あなたが思う以上に価値があるの。
■ 血便のときは、あなたの想像力が命を救うこともある
血便ってね、ただ赤い血が混じるだけの症状じゃないの。その子の体の中で、何かが本気で不調を訴えているサインなんだよね。だから、あなたに必要なのは、どうしたんだろう?と想像してあげることなんだと思う。
・お腹が痛いのかな
・気持ち悪いのかな
・怖かったのかな
・不安でいっぱいなのかな
・寒いのかな
・疲れ切っているのかな
・心臓は大丈夫かな
・脱水になってないかな
あなたがこうやって考えてくれるだけで、お友達の未来は変わっていくの。あなたの想像力は、私たちにとって命綱になることがあるのよ。
■ 私たちはあなたの期待には応えたいと思ってる
私たち犬はね、「がんばらなきゃ」なんて思わないの。ただただ、あなたに喜んでほしくて、あなたが心配しないように、できる限り歩いたり、ご飯を食べたりしちゃうの。
血便の日、私はしんどかったけれど、パパが心配しないように、
いつものように歩こうとしたの。でもね、体は正直なんだよね。すぐに足が震えてしまった。
あなたのお友達も、きっとそんなふうにあなたを想う気持ちがあるよ。
だからあなたには、無理しなくていいよって言ってほしいの。その言葉は、私たちにとって羽根みたいに軽くて、それでいて心を包む毛布みたいな優しさなんだよ。
■ 最後に、私からあなたへのお願い
あなたのことを困らせたいわけじゃない。あなたを心配させたいわけでもないの。ただね、血便が出たときの私は、
「自分がどうなるのか不安」
「痛みよりも恐怖が勝っている」
「あなたのそばにいたい」
そんな気持ちでいっぱいだったんだ。だから、あなたにお願いがあるの。
どうか、そんなときこそ私たちの心に寄り添ってね。血便が出ても、あなたがそばにいてくれたら、私たちはその先の時間を生きようと思えるの。あなたと過ごす時間こそが、私たちの力になるんだよ。
■ そして、あなたに伝えたい感謝の気持ち
ここまで私の話を聞いてくれて本当にありがとう。あなたがこうして私の話を聞いてくれたということは、お友達のことを本気で大切に思っている証拠だよ。
その愛情があれば、どんな血便の日も、どんな苦しい夜も、きっと乗り越えられる。
私はそう信じてる。あなたのお友達も、あなたの優しさをちゃんと感じてるよ。だからね、どうかこれからも寄り添ってあげてね。私みたいなシニア犬にとって、あなたの存在は何よりの薬なんだから。
ここまで私の話を聞いてくれて、本当にありがとう。あなたの優しさが、お友達の未来を守りますように。
リアより


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