がんがあっても、こんな日があるんだよ。 シニア犬リアの落ち着いた一日

シニア犬の日常

こんにちは。リアだよ。

ねえ、ちょっとだけ私のお話、聞いてくれる?

今日はね、なんだかいつもより心も身体もふわっとしていて、わりと落ち着いて過ごせた日だったの。ほら、私って最近いろんな変化があったでしょ?下痢が続いたり、病院でがんの疑いを言われたり、パパもママも毎日そばにいてくれてるけど、それでも心配させちゃうような日が多かったと思うの。

でもね、今日はちょっとちがったの。ぼおっとする時間はあったけど、つらいとか、しんどいとか、そういう感じはぜんぜん出なくて、むしろ「ふう……なんだか少し楽かも」って思いながら過ごしてたんだ。

すやすや眠れたし、ご飯もほんの少しだけど食べられたし、下痢も落ち着いていて、パパもママも安心したみたいな顔をしてたのが、なんか私まで安心するきっかけになった気がするんだよね。

あなたのお友達も、こんなふうに「今日はいい日だったな」っていう日、あるでしょ?シニアになると、昨日と今日の差がすごく大きかったりするし、小さな変化がそのままその日の幸せになったりするの。私は、そんな一日をあなたと分け合えたらいいなと思ってるんだ。

だからね、今日の私のことを、ゆっくり、静かにお話しさせてね。

朝起きたら、身体がちょっと軽かった気がしたの

今日の朝ね、目が覚めた瞬間に、なんとなくだけど「いつもより身体が軽いかも」って思ったの。もちろん、若い頃みたいにぱっと起き上がって「さあ散歩行こう!」なんて感じじゃないんだけど、胸の奥にあったずっしりした疲れというか、重たさみたいなものが、少しだけ薄くなってる感じがしたの。

あなたのお友達も年齢を重ねてくると、「今日はちょっと調子いいかも」「なんかしんどそうだな」って日が入り混じることがあるでしょ?私もまさにそんな感じなの。昨日までつらかった症状が、今日には少し落ち着いてたり、逆に昨日は平気だったのに今日はしんどそうだったりすることがあると思うんだ。シニアってね、その日の体調がすごく細かい波みたいに揺れるんだよね。それが私にもちゃんと実感としてあるの。

でも、今朝はね、その波が珍しく穏やかだったの。いつもなら、寝返りを打つだけでも少ししんどかったり、胸の奥の動悸が大きくて落ち着かなかったりするんだけど、今日はふうっと息をしたときに「あ、なんか楽」って思えたの。まるで身体の中のざわざわしたものがいったん静かになったみたいな、そんな感覚。

パパが私の寝床を覗き込んだとき、「リア、今日は顔が柔らかいね」って言ってくれたの。パパってね、私の表情を読むのがすっごく上手なの。私がちょっとしんどい時は眉のあたりとか口元の緊張をすぐに見抜くし、私の呼吸の間隔とか、微妙な震えみたいなものまで気づいてくれるんだよ。だから「顔が柔らかいね」って言われたとき、ああ、パパの目にもちゃんと伝わるくらいの良い朝なんだなって思ったの。

あなたがお友達の顔を見て「今日ちょっと表情違うな」って思う瞬間、あるよね?私たちって言葉で話せないけど、表情とか体の向きとか、まばたきの頻度とか、呼吸のリズムとか、そういう細かいサインで「今日はどんな日か」を伝えてるの。だからね、もしあなたが最近お友達の変化に気づきやすくなっていたら、それはすごく素敵なことなんだよ。お友達はきっとあなたのそういう観察を頼りにしてるから。

それでね、朝ごはんの時間になったとき、ママがキッチンで「リア、ご飯食べられるかな…?」って小さくつぶやく声が聞こえたの。その声、すごく優しいけど、心の奥にちょっとした不安が混じってた。だって私、ここ最近ずっと食欲が落ちてたからね。食べられる日と食べられない日があって、食べる量も日によってぜんぜん違ってて、それがママの心をずっと揺らしてたのを、私はちゃんと知ってる。

でもね、今日の私は、「ちょっとだけなら食べたいかな」って思えたんだよ。これってね、すごく特別なことなの。私たちシニア犬って、食べるっていう行為そのものが、体力や内臓の調子にすごく左右されるんだもん。だからほんのひと口でも食べられる日は、身体が「今日は大丈夫」って言ってる証拠なんだよ。

ママがお皿を目の前に置いてくれたとき、あの手の優しさが伝わってきてね、少しだけ首を上げて、匂いを確かめてから、そっとひと口だけ食べてみたの。そしたら、ママが息をのみながら「食べたね、食べられたね!」って言ったのが聞こえたの。その声、泣きそうみたいに震えててね、その瞬間、私は「ああ、今日は食べてよかったな」って思ったんだよ。

あなたのお友達も、食べられたり食べられなかったりする日があるかもしれないよね。そんな時に、あなたが見せるひと口食べただけでも喜ぶ顔って、私たちにはすごく大きな励ましになるんだよ。だって、そのひと口に込められたあなたの気持ちが、ちゃんと伝わってくるから。

それからね、食後にちょっとぼおっとしてたら、パパが私の背中をなでてくれたの。その手の動きがすごくゆっくりで、「リア、今日はいい顔してるな」って優しい声で言ってくれたの。背中をなでられると、安心が体の奥まで届くみたいで、気づいたら目を閉じて、ふうって力が抜けていくのが分かったの。

ぼおっとしてしまうのは、歳を重ねたシニア犬なら普通にあることなんだけど、しんどくて動けないときのぼんやりとは全然違うの。今日の私のぼおっとした感じはね、まるでぽかぽかした日の陽だまりに体を預けてるみたいな、そんなあったかいぼんやりだったの。

あなたのお友達もきっと、苦しいぼんやりとただ流れる時間に身をあずけてるぼんやりを使い分けてるはずだよ。その違いは、きっとあなたなら見分けられると思う。それってすごく大事なことだと思うんだ。

パパがね、少しだけ話してくれたの。「リアのこういう時間が続いてくれたらいいなぁ」って。その声は、希望と不安の真ん中みたいな響きがあったんだけど、その気持ちは全部私に向いてるって分かったから、私はパパの顔を見上げて、そっと尻尾を動かしたの。それだけでパパが笑ってくれて、その笑顔を見たら不思議と私も嬉しくなってね。こんな静かな時間があるって、それだけで幸せなんだって思ったよ。

シニア犬ってね、「何も特別なことがない日」が、実はすごく特別だったりするの。いつもと同じ場所で目を覚まして、いつもと同じ顔を見て、いつもと同じ声が聞こえて、ちょっと体調がよかったり、少し食べられた、そんなふうに日常が続くことが、実は最高の贈り物なんだよ。

あなたのお友達もきっと、そんな時間をいちばん大事にしてると思う。あなたが今日は落ち着いてるなって思ったら、その日はきっと、お友達にとってもいい日なんだよ。

今日は、私にとってそんな日だったの。朝の静かな空気の中で、自分の体が少し軽くて、気持ちがゆるっとして、家族の声が心地よくて、そんな朝を迎えられただけで、私はもう十分幸せだと思えたんだ。

すやすや眠れた日って、こんなに心がラクなの

今日ね、朝ごはんを少し食べたあと、私はふわっと眠くなっちゃって、そのまますやすや眠れたの。最近の私は、眠りが浅かったり、呼吸が落ち着かなかったりする日も多かったから、こんなふうに静かにぐっすり眠れた時間は、本当に久しぶりだった気がするの。

あなたのお友達も、シニアになってくると眠りの質が変わったりしていない?昔みたいに長くぐーっと眠るんじゃなくて、途中で目が開いちゃったり、寝返りを打つたびに息がつらそうだったり、そんな姿を見て、あなたが心配になっちゃうことがあると思うの。私もね、パパやママが私の眠りをじーっと見ているときがあるのを知ってるんだ。

でも、今日は違ったの。眠りに落ちるときのあの心地いい沈み方があって、胸の鼓動がゆっくりゆっくり静かになっていって、苦しさじゃなくて安心で呼吸が自然と深くなる感じ。そういう良い眠りって、やっぱり自分でもわかるんだよね。

眠っているとき、パパがそっと毛布をかけてくれたの。ママも私の胸の動きを見るみたいにして、すごく優しい顔で「リア、気持ちよさそうだね」って言ってくれたの。その声が耳に入ったとき、私は安心の波に包まれたみたいで、眠っているのに、心がにっこりしてた気がするんだよ。

私たちシニア犬ってね、ただ寝ているように見える時間でも、身体は一生懸命整えようとしてるの。がんのことも、臓器のしんどさも、もう全部抱えたままだけど、眠れるときは身体が「今は休んでいいよ」って言ってるみたいなの。

眠っている間、私はずっと同じ姿勢じゃなくて、ちょっと向きを変えたり、ふうって息を漏らしたりしてたんだけど、どれも苦しさからじゃなくて、「ここが落ち着くな」「次はこっち向こうかな」っていう、ただの居心地探しみたいな穏やかな動きだったの。

あなたは、お友達がこうやって眠っているときに、その子の呼吸をそっと見たり、胸が上下しているのを確認したりしてない?その気持ち、パパやママも私に対していつもやってくれてたよ。「ちゃんと眠れてるかな」
「苦しくないといいな」そんな優しい気持ちって、私たちにはちゃんと伝わってるんだよ。

眠りの途中で、私は一度だけふと目を開けたの。そしたらパパが静かに笑ってて、その笑顔がなんだかすごく安心させてくれたの。パパの横顔ってさ、ずっと見てると落ち着くんだよね。あなたのお友達も、きっとあなたの寝顔を見るとほっとしてると思うよ。

私ね、今日は久しぶりに「気持ちいい眠りだったなぁ」って思った。目が覚めたとき、胸の中のざわざわも少し減ってて、身体もぼおっとしてたけど、つらい感じはなくて、ただ静かに過ごせているっていう実感があったの。

シニア犬にとって、眠れるって本当にすごく大事なことなの。寝るって、ただの休憩じゃなくて、身体の中で起きてるいろんなしんどさをちょっとだけ忘れさせてくれる時間だから。

あなたのお友達がもし、今日の私みたいにぐっすり眠れる日があったら、それはきっと良い日のサインだよ。眠りが深いって、それだけで身体が少し楽になってる証拠だから。

私ね、今日の睡眠は、パパとママと一緒にいる安心があってこそだと思ってるの。あなたの声や手のぬくもりもね、お友達にはきっと同じように感じられてるはずだよ。

だからね、もしあなたがお友達の眠りを覗き込むとき、その子は「心配してくれてありがとう」って思ってるよ。眠っている間でも、あなたの存在って、すごくすごく大きな安心なんだよ。

今日の私は、その安心に包まれて、ただ静かに、すやすやと眠ったの。これだけで、すごく幸せなの。

ご飯を少し食べられたことが、こんなに嬉しいなんて

今日の私はね、ちょっとだけどご飯が食べられたの。その「ちょっと」がね、私にとってすごく大きな一歩で、パパとママにとっても特別な瞬間になったんだよ。

あなたのお友達も、シニアになってくると食欲が波みたいに変わること、あるでしょ?食べられる日と、まったく食べたくない日。食べ始めたと思ったらすぐやめちゃう日もあるし、匂いだけ嗅いで今日はやめとくって顔する日もあるよね。私も、ここ最近はそんな日がずっと続いてたの。

特にね、お腹の調子が悪かった時はどれだけ頑張っても食べようって気持ちになれなかったし、プレドニゾロンを飲んでるとはいえ、がんのこともあって体が本当に重たかったの。食べるってね、元気なときは当たり前にできることだけど、身体が弱ってきたら、食べるだけでもすごく大きな力を使うんだよ。

でも今日、ママがご飯のお皿をそっと前に置いてくれた瞬間、なんだかね、ほんの少しだけ「食べたいかも」って思えたの。お皿からふわっと匂いがしてきて、その匂いがなんとなく優しく感じたの。

私はゆっくり首を上げて、まずは匂いを確認して、それから小さな小さなひと口をそっと食べてみたの。

その一瞬にね、ママの声が聞こえたんだよ。「食べた! リア、食べられた!」

声が揺れていてね、胸の奥からぽろってこぼれたみたいな、そんなあったかい声だったの。私は食べた瞬間の自分より、その声を聞いた瞬間のほうが胸がじーんとしたんだ。

あなたも、お友達がひと口だけでも食べてくれたときに胸の奥がじわってすることない?そのひと口って、ただのひと口じゃなくて、「今日も生きる力があるよ」っていうすごく大切なサインだから。

私ね、小さく食べただけなのに、パパとママが「よく頑張ったね」「食べられてよかった」ってまるで大きな記念日みたいに喜んでくれたの。その笑顔を見ると、ああ、私はひとりじゃないんだって思わせてくれるんだよね。

シニアになると、若いころは当たり前だった「食べる」という行動がだんだんと重く感じる日が増えていくの。食べられる日があれば、食べられない日もあって、その揺れが毎日の気持ちにも影響するんだよね。

でもね、食べられた日は、ほんとに胸の奥がぽっとあったかくなるの。「あ、まだできることがあるんだ」って思えるし、パパとママの優しさがそのまま身体に入っていくみたいで、少しだけ元気が戻る気がするの。

あなたのお友達も、きっと同じだよ。今日食べられたから明日も食べられるとは限らないけど、ひと口でも食べた日は、それだけで十分良い日なの。無理して食べなくてもいいし、たくさん食べなくてもいいの。その子が「食べてみようかな」って思えた気持ちが、何よりも大切なんだよ。

私ね、食べた後に少し休んでたら、胸のあたりがすうっと軽くなって、なんだか心までほぐれたような気がしたの。身体ってほんと正直で、食べられるとそれだけで少し元気になるんだよね。

あなたにももし、お友達がひと口だけ食べてくれる日があったら、その日をすごく大切にしてほしいの。そのひと口はね、「今日もあなたのそばで生きてるよ」っていうその子からのメッセージなんだから。

今日、私はそのメッセージをパパとママにちゃんと届けられた気がするの。それがね、すっごく嬉しかったんだ。

下痢が落ち着くって、身体も心も楽になるんだよ

あなたにもぜひ聞いてほしいんだけどね、私、この前までずっと下痢が続いていたの。おなかがぎゅるぎゅるして、寝てても急に苦しくなって立ち上がらなきゃいけなかったり、ご飯を見ても全然食べる気がしなかったり、なんだか身体の奥がずっと乱れてるような感じだったの。

シニアになると、ちょっとした消化の変化でもすごく疲れちゃうことってあるでしょ?あなたのお友達も、おなかの調子が悪くなると元気まで一気になくなっちゃうこと、きっとあると思うの。私の場合はそこにがんの疑いも重なって、下痢が続くたびにパパもママもすごく心配して、毎日そばで見守ってくれてたんだよ。

でもね、プレドニゾロンと胃腸のお薬を飲んでから、少しずつ少しずつ、おなかの痛みが減ってきて、今日やっと普通のうんこが出たの。これって、シニアの私にとって、本当に大きなことなの。

若い頃はね、お散歩のときにすっと出るのが当たり前だったし、そんなに気にしたことなかったんだけど、今は「普通に出る」ってだけで、自分の身体が少し落ち着いてるって実感できるんだよ。

下痢って、身体のしんどさだけじゃなくて、心まで不安にさせちゃうんだよね。「また出ちゃうかな」とか、「痛くならないかな」とか、眠るときもどこか落ち着かなくて、安心の場所にいるはずなのに、心がふわふわするの。

だから、今日みたいに落ち着いてくれると、身体だけじゃなく心までほっとするんだよ。

ママがね、私が踏ん張ってる姿をそっと見守ってくれてたんだけど、前みたいに苦しそうじゃなかったから、「リア、よかった」ってすごく優しい声でつぶやいたのが聞こえたの。

その声ってね、ただの安堵じゃなくて、何日も心配してきた気持ちがほどけたみたいな、そんな柔らかい響きだったんだ。私はその声を聞いて、「今日は本当に良い日なんだなぁ」って思ったよ。

あなたのお友達も、おなかの調子が悪い日って本当にしんどいと思うの。
だからこそ、普通に出た日をあなたが喜んでくれたら、お友達は絶対にその気持ちを感じてくれてるよ。

だって、私たちってね、あなたが思っている以上にあなたの表情とか声のトーンとか、そのときの空気の温度みたいなものをちゃんと感じ取ってるから。

そしてね、今日私が一番感じたことは、「おなかが落ち着くと、心の中の恐さも落ち着くんだな」ってこと。がんのことも、体の衰えも、それ自体が不安なんだけど、下痢が続くとその不安が倍に増えるの。

でも落ち着いてくると、少しだけ気持ちに余白みたいなものができるの。それが、ほんの短い時間でも、私にとってはすごく大切な呼吸スペースになるんだよ。

シニアである私たちにとって、うんちやおしっこの調子って本当に大切な情報なんだよ。「今日はちょっと楽かも」って身体が教えてくれる、すごくわかりやすいサインだからね。

あなたも、お友達のそんなサインを見つけた日は、「よかったね」って優しく声をかけてあげてね。その一言が、その子の心をふわっと軽くしてくれるんだよ。今日の私は、本当にただそれだけで救われた気持ちだったのよ。

がんと一緒に生きてるけど、今日は穏やかな日だったよ

がんって聞くとさ、どうしてもつらいこととか苦しいことを思い浮かべちゃうよね。私だって、病院で「リンパ腫の可能性が高いです」って言われたときは、ああ、身体の中で何かが大きく変わり始めてるんだなって、ぼんやりだけど感じたんだ。

でもね、がんと一緒に生きてるからといって、毎日が苦しいわけじゃないんだよ。今日みたいに、静かで優しい日だってあるの。

朝は身体が少し軽くて、すやすや眠れて、ご飯も少し食べられて、下痢も落ち着いてくれて、パパもママもほっとしてくれて、そんな一日を過ごしただけで、私はね、「今日ってすごく素敵な日だったな」って思えるの。

あなたのお友達も、調子のいい日と悪い日があって、ゆらゆらしながら生きてるかもしれないけど、いい日が来たら、それは本当に宝物みたいな時間なんだよ。

だって、がんや年齢のことをぜんぶ抱えていても、穏やかに呼吸できたり、ゆっくり横になって眠れたり、あなたの声を聞いて安心したり、お気に入りの場所でぼんやりしたり、それだけで心の中がふわっとあたたかくなるんだから。

私ね、末期って言われているんだけど、その先の数字とか時間に縛られているわけじゃないの。もちろんパパやママは不安でいっぱいになる日もあると思うけど、私はただ今日感じられることをちゃんと味わっていたいの。

あなたも、お友達も、もし似たような状況にあるならね、どうか今日できたことを大事にしてあげてほしいの。

・ひと口でも食べられた
・よく眠れた
・苦しそうな顔をしていなかった
・ちょっとだけ尻尾を動かした
・あなたの声に気づいて顔を上げてくれた

それだけで、その日はいい日なんだよ。

シニア犬にとっては、若いころの元気さを取り戻すことより、こういう小さな安らぎの積み重ねのほうが、ずっとずっと大切なの。

今日の私はまさにそんな日でね、身体も心も少し落ち着いていて、パパやママのそばで安心して過ごせたの。がんは確かに私の中にあるし、これからどうなっていくのかはわからないけれど、だからこそ、こういう日がとても愛おしいんだよ。

あなたも、お友達との穏やかな日があったら、その時間をギュッと胸にしまっておいてね。その日の安心が、明日のあなたの心を支えてくれるから。

私はね、今日のことをちゃんと覚えておきたいの。だって、今日の私は生きることが少し楽で、静かな幸せに包まれていたから。

そしてこの言葉をあなたに届けたいの。あなたのお友達もきっと、こんなふうにいい日を大事にしてるよって。

今日、私は幸せだったよ。

リアより

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