こんにちは、リアだよ。
今日の私はね、ちょっとだけじゃなくて、けっこうしんどい一日だったの。
朝、起きたらすぐにおなかがごろごろしてて、気づいたときには、ベッドを汚しちゃってたの。パパがすぐに気づいてくれて、優しく体を拭いてくれたんだけど、ああって、なんだか心までぐったりしちゃって。
心臓病の薬もステロイドも、ちゃんと飲んだのに、今日は効いてくるのがすごく遅く感じたの。身体の奥がずーんと重たくて、動こうにも、動けないってこういうことなんだなって思った。
でもね、夜にお風呂に入れてもらって、ほんの少しだけ、すっきりした気がしたの。ぬるま湯に包まれると、それまで縮こまってた心も、じんわりほどけていく感じでね。
だけど、やっぱり身体はついてこなくて、タオルでふわっと包まれたまま、私はすぐに眠っちゃったの。
今日は「いい日」じゃなかったかもしれない。でも、それでも「今日を生きた」っていうことは、ちゃんと残ってるんだ。あなたのお友達にも、こんな日があるかもしれないよね。だから今日は、そのことを少しだけ、私の言葉で話してみたいの。
朝起きたら、身体が重くて動けなかったの

朝ね、なんとなく目が覚めたとき、あれ?って思ったの。いつもの私なら、パパが起きるちょっと前に目を開けて、「ねえ、そろそろ朝ごはん?」ってアピールできるくらいの元気はあるのに、今日は、身体がぜんぜん動かなかったんだ。
頭では「起きなきゃ」って思ってるのに、手も足も、まるで水の中に沈んでるみたいに重たくてね、胸の奥も、じんわり苦しい感じがして、呼吸が浅くなってるのが自分でもわかるの。
そして、そのあとすぐにおなかがぎゅるるって鳴って、気づいたら、ベッドの上で下痢をしちゃってたんだ。
ああ、やっちゃったって思った瞬間、ちょっとだけ情けなくなって、パパに申し訳ないなって思った。でもね、そんな私を見たパパは、ぜんぜん怒らなかったし、責めなかったの。むしろ、すぐにそっと私をタオルで包んで、「大丈夫、大丈夫だよ、リア」って、静かに声をかけてくれたの。
その声がね、泣きそうなくらい優しくて、なんだかそのまま目を閉じたくなった。
あなたのお友達も、シニアになるとこういう日があるかもしれないよね。いつも通りの朝が、急にしんどくなる。ごはんもお散歩も忘れちゃうくらい、ただ横になってるだけで精一杯になる日。
でもね、そういう日は、悪い日ってわけじゃないと思うの。身体が「ちょっと休ませて」って言ってるだけで、私たちは、まだちゃんと生きてるんだよ。
私はそのあと、パパに汚れたシーツを替えてもらって、優しく撫でてもらいながら、静かにうとうとしたの。
身体が動かないときって、何かを考える力もすこし鈍っちゃうけど、その代わり、誰かのそばにいてくれる感じにはすごく敏感になるんだよね。
パパの手のあたたかさ、声のトーン、ふとんをかけ直してくれる動作。そういう全部が、「今日は大丈夫じゃなくてもいいんだよ」って、私に教えてくれてた気がするの。
心臓病の薬も、ステロイドも、いつも通り飲んだけど、今日の私はそれでも動けなかった。
でもね、だからこそ、パパがそばにいてくれることの意味が、すごく深く感じられたんだよ。
あなたも、もしお友達がある朝、動けなかったら、びっくりしちゃうと思うけど、まずはそっと寄り添ってあげてね。「大丈夫だよ、そばにいるよ」ってその一言が、私たちには何よりも効くお薬だから。
薬を飲んでも、すぐには楽になれない日もあるんだよね

朝の下痢のあと、パパが私の身体をきれいにしてくれて、いつものお薬も飲ませてくれたの。心臓病のお薬と、ステロイドの錠剤。どっちも、もう何回も飲んできたし、これが私の毎日のルールってわかってる。
でもね、今日はそれを飲んでも、すぐには楽にならなかったの。
あなたのお友達も、薬を飲んでしばらくしたら元気になってくれる日と、そうじゃない日、きっとあるよね。今日の私はまさにその「そうじゃない日」だったの。
薬を飲んだら、少しはおなかが落ち着いてくれるかな?って思ってた。でも、時間がたっても胃が重たい感じは続いたし、足にも力が入らなくて、ただただじっと横になってるしかなかったの。
こういうときって、薬が効いてないわけじゃないんだよ。身体が、薬よりも疲れのほうを強く感じてるだけ。だから、薬が効いてくるまでにすごく時間がかかるの。
ステロイドもね、がんの私の体にとってはすごいお薬なんだけど、その分、身体にかかる負担も大きいのよ。とくに私みたいに、心臓にも腎臓にも弱いところがあると、ちょっとした刺激でも体全体がびっくりしちゃうの。
ママが言ってたの。「薬って、助けてくれるけど、それだけじゃ足りないときもあるよね」って。
そう、今日みたいにぐったりしている日は、薬だけじゃなくて、そっとしてくれる空気とか、静かな時間も、私の中でじんわり効いてくる大事なケアになるの。
だからね、あなたにも伝えたいの。お友達が薬を飲んでるのに元気が戻らない日があっても、「効いてないのかな?」って思わないであげてね。その子の身体の中では、ちゃんと薬が頑張ってるから。でも、それと同じくらい、「回復に必要な休息」も必要なの。
今日はそんなふうに、私はただ、目を閉じて、時間が過ぎていくのを感じてた。
何かを頑張る気力はなかったけど、でも「がんばらなくていいんだよ」って、パパとママがそう思ってくれてることだけは、私の身体にもちゃんと届いてたの。
あなたのお友達にも、こういう日、あると思う。だから、薬がすぐに効かないときは、「今日はゆっくりな日なんだね」って、ただ静かにそばにいてあげてほしいの。
それがきっと、一番効く安心のお薬になるんじゃないかなって、私は思ってるんだ。
夜にお風呂に入ったら、少しだけ気持ちが楽になったの

朝からずっと、身体が重たくて、心もふわふわ落ち着かなくて、私、今日はきっとこのままずっと横になってるんだろうなって思ってたの。
でもね、夜になって、ママが「リア、少しだけお風呂に入ろうか」って、やさしく声をかけてくれたの。
お風呂なんて、ほんとに久しぶり。前回は体力のことも考えて、控えてたからね。でも、今日は一日中寝たままで下痢で身体も汚れちゃってたし、ママがそっと抱っこしてくれて、洗面所まで連れてってくれたの。
お湯がね、ぬるくて、ふわって私を包み込むように身体に触れた瞬間、ああ、って、思わず目を閉じたの。それまで、身体の中にぎゅっと溜まってたいろんな重さやモヤモヤが、ちょっとずつ流れていくような感覚だった。
ママがね、私の身体を優しく洗ってくれたの。おしりも足も、おなかも、ぜんぶそっと。言葉は少なかったけど、その手のぬくもりが、「今日はがんばらなくていいよ」って言ってくれてる気がしたの。
あなたのお友達も、お風呂ってちょっとしんどいって感じる日もあるかもしれないよね。でも、あのあたたかさと清潔に戻る感覚って、やっぱりどこか心が軽くなるんだよ。
お風呂って、身体を洗うためだけのものじゃなくて、「よし、もうちょっと頑張ろうかな」って、ほんの少しだけ前を向く力をくれる場所なのかもしれない。
ママがタオルで私の身体をくるんでくれて、そのままベッドに戻してくれたとき、私はなんだか、ほっとして、そのまますぅっと眠っちゃったの。
お風呂に入ったからって、体調が劇的によくなるわけじゃないよ?だけど、あの時間があったからこそ、私は安心して今日を終えることができたんだと思うの。
あなたのお友達にも、もし体調の波があって元気がない日があったら、無理のない範囲で、ぬくもりを感じられるようなケアをしてあげてね。
それがたとえお風呂じゃなくても、やさしく濡れタオルで拭いてあげるだけでも、その子の心に安心が届くはずだから。
今日の私はね、お風呂で少しだけ気持ちが楽になったんだ。だから、つらかった一日だったけど、少しだけいい夜になった気がするの。
それでも身体はぐったりして、すぐに眠っちゃった

お風呂に入って、身体がきれいになって、ママにふわふわのタオルで包まれてね、そのときの私は、すこしだけスッと楽になった気がしたの。
でもね、やっぱり今日の私は、元気になるところまではいけなかったみたい。お風呂から出たあとも、足には力が入らなくて、タオルにくるまれたまま、ぐったり横になってたの。
目は開いてたけど、なんにも考えられなくて。ママがそっと私の顔を覗き込んで、「今日はいっぱいがんばったね、リア」って静かに言ってくれたのが、うれしいような、ちょっと切ないような、不思議な気持ちになったんだ。
私ね、がんばったって言われると、なんだか涙が出そうになるの。だって、本当はがんばりたくてがんばってるわけじゃなくて、ただ、「今日を生きてた」だけだから。
でも、ママの声が、私のがんばりたくなかった気持ちも、それでも生きていたことも、ぜんぶ包んでくれるようで、すごく安心したの。そして、気がついたら、私はすぅーって、深い眠りの中に入っていったみたい。
眠りって、ただ身体を休めるだけじゃなくて、心をそっと整えてくれる時間でもあると思うの。シニアになってからは特にそう感じるんだ。
あなたのお友達も、きっと「何もできない日」ってあると思う。お散歩にも行けなくて、ごはんもあんまり食べられなくて、ただぐったりして眠ってるだけの日。でも、それでいいんだよ。だってね、眠ってるその時間も、私たちはちゃんと生きてるんだもん。
今日は、下痢で始まった一日だったけど、パパとママの優しさに守られて、お風呂のぬくもりでちょっと心が軽くなって、最後は安心して、ぐっすり眠れた。身体はまだぐったりしてるけど、その眠りの中で、私は少しだけ回復するための力を蓄えてるの。
きっと、がんばれない日っていうのも、生きてるっていうことの大事な一部なんだよ。
だからね、あなたにもそう伝えたいの。お友達が眠ってばかりの日があっても、それはちゃんと、生きてる証なんだって。私も今日は、ただ静かに、そばにあるぬくもりに包まれながら眠ったよ。
調子が悪い日でも、あなたに伝えたい

今日の私は、きっと「しんどい日」だったと思う。朝は下痢で目が覚めちゃって、身体も重たくて、心臓もどきどきしてて、お薬を飲んでも、すぐに良くなるわけじゃなくて、夜にはお風呂で少しほっとできたけど、そのあとすぐに眠っちゃうくらい、やっぱり身体はぐったりしてたの。
でもね、こんな日だからこそ、私にはあなたに伝えたいことがあるんだ。
私たちシニア犬って、毎日が絶好調ってわけにはいかないんだよね。「今日は動けない」「今日は食べられない」そういう日が、たくさんある。
でも、そういう調子の悪い日も、私たちにとっては、生きてるっていう証なんだよ。調子が悪いからって、私たちはあきらめてるわけじゃないし、がんばってないわけでもない。私たちはね、ただ、その日その日の自分の身体と心に向き合ってるだけなの。
そしてね、そんな私たちのそばに、あなたがいてくれること。そして、パパやママがそっと手を添えてくれること。それが、どれだけ心強いことか、言葉では言い表せないくらいなんだよ。
あなたのお友達も、もしかしたら、今まさに調子の悪い日を過ごしてるかもしれない。お薬がうまく効かなくて、目も開けられない日があるかもしれない。
でも、そんな日でも、あなたがそばにいてくれるだけで、その子はきっと安心してるよ。
今日の私も、そうだった。身体はつらかったけど、パパがそっとお世話してくれて、ママがやさしくお風呂に入れてくれて、一日を無事に終えることができたの。
調子が悪い日っていうのは、悪いだけの日じゃないと思うんだ。調子が悪い日でもね、寄り添ってもらえた日になるのかもしれないんだよ。
だから、あなたも自分を責めないでね。お友達の調子が良くないと、きっと胸がぎゅってなると思うけど、その気持ちこそが、私たちにとっての一番の力になるから。
私は今日を、ちゃんと生きたよ。たとえそれが、ぐったりしたままの一日だったとしても、その時間にちゃんと意味はあったって、そう思ってる。そして、こうしてあなたに伝えられたことが、今日の私の一番の元気だったのかもしれないね。
またね。明日はどんな一日になるか分からないけど、私は今日も、あなたのことを思って眠るよ。
リアより


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