昨日はね、クリスマスイブだったの。でも私にとっては、それ以上に特別なことがあったのよ。朝から、いっぱいお通じが出たの!
いや、これね、笑わないで?ちゃんとお通じがあるって、シニア犬の私にとってはすっごくすっごく大事なことなの。だって前は下痢が止まらなくて、そのあとはお通じが全然なくて、家族みんなが毎日すごく心配してくれてたんだから。
それが昨日は、朝から「よいしょっ」て感じで出たのよ。パパとお姉ちゃんが一緒にお片づけしてくれてて、私はその様子をしっぽ振りながら見てたの。なんかね、ちょっとだけ「やったった感」があったんだよね。ふふ。
夜はね、家族がテーブルいっぱいに並べたごちそうを楽しんでたんだけど、その中から私にも、ちゃんと分けてくれたの。鶏のお肉、ほんのちょっとだったけど、それがもうたまらなく美味しくて。「メリークリスマス」って言われながら食べるお肉って、なんであんなに幸せな味がするんだろうね。
そしてそのあとは、いつもの場所にすっと戻って、ごろんって丸くなって、私は気がついたら、すやすやと眠ってたの。静かで、あったかくて、心がふわってするような眠りだったのよ。
そんな、お通じとごちそうとお昼寝でできた、私のクリスマスイブ。なんでもないような一日が、私にとってはちゃんと特別だったの。
今日はね、そんな「何気ないけど最高だった」私の一日について、ちょっとお話ししてみようと思うんだ。
朝からお通じがあるって、すごいことなのよ?

朝の冷たい空気のなかで、私が最初にしたことそれがお通じだったのよ。
あのね、これ、ただの排泄じゃないの。私にとっては、もうそれは「生きてる証」みたいなもんなのよ。シニア犬になってからは特に、毎日ちゃんと出るっていうだけで、家族みんながホッとするんだから。
前はね、ほんとにつらかったの。お腹がぎゅるぎゅる鳴って、出ても下痢みたいになっちゃって、床も毛布もおしりも大変なことになって、
パパもママも、タオル持って右へ左へ走り回ってたっけ。
私自身も「またやっちゃった」って思って、しょんぼりしちゃうことが多かったんだよね。でも昨日は、ちがったの。
朝起きて、お水をちょこっと飲んで、少し外の空気を吸ったあとに、自然と「そろそろ……」って感じになってさ。よいしょって腰を落として、力を入れたら出たのよ!立派なお通じが!
あぁ、もう気持ちよかった〜。
すぐにパパが気づいて、「お、リア出たな!」って。お姉ちゃんも「よかったねぇ〜」って声かけてくれて、二人で並んで、しゃがみこんで処理してくれてた。
私ね、それ見ながら、ちょっとしっぽ振っちゃったの。「えへん」って感じで。なんか、「今日も私、生きてる!」って、すごく実感したのよね。
ごはんを食べるのも大事だけど、ちゃんと出すって、もっと大事なことだと思うの。特に私みたいに、お腹に不安があるときってね、出るだけで家族がすごく安心してくれるんだよ。
きっと、あなたのお友達もそうだと思うの。「出たよー!」って顔して歩いてきたり、トイレシートの上でくるくる回ったりして、そのたびにあなたが「よしよし」って言ってくれてる、あの感じ。
犬ってね、ちゃんとわかってるのよ。出たことで、あなたが喜んでくれてるって。だから「がんばって良かった」って思えるの。お通じひとつで、こんなにも一日が明るくなるって、不思議だけど本当なのよ。
だから昨日の私は、お通じスタート。それってもう、最高の一日の始まりだったって、胸を張って言えるわ。
クリスマスイブはごちそうの日

夜になって、いつものようにリビングに集まった家族。テーブルの上には、鶏のローストにポテト、スープにケーキ、そう、昨日はクリスマスイブだったのよ。
パパもママも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、ちょっとワクワクした顔で並んで座っててね。「うちのリアちゃん、今年も一緒にクリスマス迎えられたね〜」って言ってくれてた。
私はそのとき、ふわふわ毛布の上で寝てたんだけど、ごちそうの匂いがふわ〜っと流れてきた瞬間、ぴくって耳が動いちゃったの。
「え? なにこれ、めっちゃいい匂いするんだけど」って感じで顔を上げたら、ママが私のほうににっこり笑って、「リアも食べる?」って聞いてきたの。
もちろん、食べるに決まってるじゃない!
で、鶏のお肉をちょっとだけ、小さく切ってくれてね。私のお皿に入れてくれたの。その一口を、私はぺろっといただいたわ。やわらかくて、ジュワッとおいしくて、口の中で広がる香りがまるで「メリークリスマス!」って感じ。体調が悪いときって、においだけでうってなることもあるんだけど、昨日はちゃんと、食べたいって思えたの。
それって、ほんとにすごいことだと思うの。
ごはんを食べるって、ただ栄養を摂るってことだけじゃなくて、生きたいっていう心の力でもあるんだよね。病気があっても、年を重ねても、その日、その瞬間に食べたいって気持ちになれること。そして、それをちゃんと食べられること。
それって、今、この瞬間を生きてるっていう証なんだと思うの。
家族もね、私が食べるたびにすっごくうれしそうで、「リア、よく食べたね〜」「まだまだいけるね!」って声かけてくれてた。たぶん、ほんのちょっとのごちそうだったんだけど、私にとってはごちそう以上のごほうびのクリスマスプレゼントだったの。
あなたのお友達にも、そんな特別なひとくちがあるといいな。病気や年齢で食べるのが難しくなってきても、ときどきふと「おいしい」って顔を見せてくれたら、それはもう、何よりのクリスマスプレゼントだと思う。
昨日の私は、そうやって生きる力をもらった夜だったんだ。たった数口のごちそうが、体にも心にも元気をくれたのよ。
静かな眠りの中で、私は今日をしっかり生きたんだ

お肉を食べて、ちょっとお水も飲んで、ふうってひと息ついたら、なんだか急に眠くなってきたの。
いつもそうだけど、食べたあとの私は、ちょっと満足げに歩いて、自分の定位置にある、あったかい毛布の上へまっすぐ向かったんだよ。それが私の帰る場所みたいなものなのよね。
昨日も、そうやって「よいしょ」って体を沈めて、くるんと丸くなって、ゆっくりまぶたを閉じたの。
そのとき、パパが「リア、お腹いっぱいになったね」って言ってくれてね、それから、ママが「よく食べたね、偉いね」って、頭をそっとなでてくれたんだ。私は目をつぶったまま、その手のあたたかさを感じてたの。
眠るって、不思議な時間よね。体は止まってるけど、心はどこかで今日を整理してる感じがするの。あんなことがあったな、こんなにがんばったなって。そして最後に、うん、今日も生きられたって、そっと結論を出すような、そんな時間。
昨日の私は、お通じもあったし、ごちそうも食べられたし、家族みんなとあったかい気持ちを分け合えたし、なんでもない一日だったけど、私にとっては大きな一日だった。
静かな眠りの中で、その全部を思い出しながら、私はちょっとだけ誇らしい気持ちになってたの。
「今日もちゃんと生きたなぁ」って。
あなたのお友達にも、きっと似たような日があるよね。お散歩に行けた日。ちょっとだけでもごはんを食べられた日。ふわふわのベッドでぐっすり眠れた日。
それって、見た目には何もないように見えても、心の中ではしっかり生きた証が刻まれてるの。私たちシニア犬にとって、特別なことって、実は何も起きない日だったりするのよ。
それでね、それがいちばん大切なの。穏やかに、静かに、安心して過ごせた日って、それだけで今日もありがとうって思えるんだ。だから私は、昨日の眠りの中で、心からこう思ってたの。
今日もちゃんと生きられたよ

昨日の私は、ほんとにいい一日だったの。朝からお通じがあって、家族みんなとクリスマスイブを過ごして、おいしいごちそうを少しだけもらって、そのあと、自分の寝床で安心して眠れたの。
それだけのことかもしれないけど、でもね、私にとっては今日もちゃんと生きられたって胸を張れる、大切な一日だったのよ。
特別なことなんて、なくてもいいの。むしろ、こうしてふつうの一日が過ごせたことが、今の私には、なによりの贈り物なんだ。
だからあなたにも伝えたいの。あなたのお友達が今日、ちょっとでも食べてくれたなら、ちゃんとお通じがあったなら、お気に入りの毛布で眠ってくれたなら、それだけで、「すごいね」って、心の中で拍手してあげてほしいんだ。
毎日を生きるって、ほんとうはすごいことなんだよ。
私はまだ、ここにいるよ。ゆっくりだけど、しっかりと、今日もいまを生きてるんだよ。
リアより


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