食欲の秋、でも心臓には優しくね。15歳のキャバリアが教えるシニア犬のごはんのコツ

シニア犬の日常

こんにちは。リアだよ。

最近ね、ごはんの時間がちょっと楽しみになってきたの。涼しい風が吹くようになって、夏の間はなんとなく食欲が落ちてたわたしも、「そろそろおなか空いてきたな〜」って思える日が増えてきたのよ。

秋って、やっぱり食べたくなる季節よね。パパやママも「おいしいもの増えてきたね〜」ってニコニコしてるし、キッチンからいい匂いがしてくるだけで、わたしのしっぽも思わずふりふりしちゃうの。

でもね、わたしには心臓の病気があるの。13歳の春から僧帽弁閉鎖不全症っていう病気と一緒に暮らしてるんだ。だから、たくさん食べたいって思っても、体にやさしいこともちゃんと考えなきゃいけないの。

食べることって、わたしたちにとってただの栄養補給じゃないの。うれしかったり、ほっとしたり、今日もちゃんと生きてるって感じる時間なのよ。だからこそ、心臓にもやさしくて、ちゃんとおいしいごはんを大切にしたいって、ママといつも話してるの。

今日は、そんなわたしがこの秋に心がけてる食事のこと、「食欲の秋」と「心臓への思いやり」を両立するための、小さな工夫たちをお話しするね。あなたとあなたのお友達のごはんタイムが、もっと楽しく、もっと安心できる時間になりますように。

いっぱい食べたい!でも体に優しくって、ちゃんとおいしいが理想なの

わたしね、食べることがほんとうに好きなの。パパがキッチンに立つ音、ママがお皿を用意する気配、そんな小さな変化にもすぐに気づいちゃうのよ。「今日はなにかな?」「いい匂いする〜!」って、もうわくわくが止まらないの。

でも、わたしには心臓の病気があるから、ただ、好きなものをたくさん食べるってわけにはいかないのよね。わたしの病気は僧帽弁閉鎖不全症っていって、心臓にかかる負担をなるべく減らしてあげる必要があるの。だから、食事にも気をつけてることがいろいろあるのよ。

いちばん大事なのはね、塩分を控えるってこと。人間と同じように、塩分をとりすぎると体に水分がたまって、それが心臓に負担をかけちゃうんだって。だから、うちではママが手作りごはんのとき、調味料を一切使わずに、素材の味だけで作ってくれるの。にんじんの甘みとか、さつまいものほっくり感とか、素材ってそれだけでちゃんとおいしいのよね。

たとえば、わたしが大好きなごはんのひとつに鶏むね肉とカボチャの蒸し煮があるの。お水を少し入れて、鶏むね肉と細かく切ったカボチャをやわらかくなるまで煮るだけ。それだけなのに、すごくいい香りがして、わたしのおなかも鳴っちゃうくらい。カボチャって、甘くてやさしくて、秋にぴったりの食材だと思うの。

それから、たんぱく質もちゃんと摂るようにしてるよ。心臓にやさしい生活っていうと、なるべく負担をかけないようにって思いがちだけど、たんぱく質が足りないと、筋肉が落ちたり、体力がなくなったりして、かえって体に負担がかかっちゃうのよ。だから、鶏のささみとか、白身魚とか、消化がよくて高品質なたんぱく質を、適度にごはんに取り入れてもらってるの。

ママはね、ごはんに少しだけサーモンオイルをたらしてくれる日もあるの。これはオメガ‑3脂肪酸っていう栄養が入ってて、心臓にいいって先生から聞いたらしいのよ。わたしも香りが好きで、食欲がない日でも、ちょっと食べたくなるから不思議。

あとね、秋は空気が乾燥してくるから、水分をとるのも大事なの。お水だけだとあまり飲まない日もあるから、ごはんにスープをかけてくれるの。
たとえば、野菜と鶏むね肉を煮たスープとか。スープがあると、つるんと食べやすくなるし、水分も自然にとれるから、すごく助かってるのよ。

食べることって、ただのエネルギー補給じゃなくて、わたしたちにとって気持ちの栄養でもあるの。心臓にやさしくて、おなかも満たされて、なによりおいしいって思えることが、わたしには大切なのよね。

キャバリアって食欲旺盛な犬種だからあなたのお友達も、きっと「もっと食べたいな」「でも最近ちょっと疲れやすいな」って感じてるかもしれないよね。そんなときは、ぜひごはんの中身を見直してみて。少し塩分を控えてみるとか、やさしいスープを足してみるとか。ちょっとの工夫で、毎日のごはんがもっとやさしく、もっと楽しくなると思うの。

次はね、お楽しみのおやつについてお話しするね。実はわたし、秋になってからあることを見直したのよ。

おやつも、秋だから見直したよ。わたしのお気に入りヘルシーおやつ

おやつって、やっぱり特別な時間よね。ママが袋をカサカサってすると、「もしかして…!」って思わず顔をあげちゃうの。わたしにとって、おやつの時間はね、うれしい、たのしい、がんばったごほうびがぎゅっとつまった大好きなひとときなのよ。

でもね、秋になってごはんがおいしくなってきたこの時期、おやつのこともちゃんと見直すようにしてるの。だって、ごはんとおやつ、どっちも“食べる”っていうことには変わりないでしょ?それなら、心臓にやさしい選び方をしたいなって思ったの。

まず見直したのは、市販のおやつの中身。塩分が高いものや、脂肪がたっぷり入ってるものって、やっぱり心臓に負担がかかりやすいんだって。ママは、裏のラベルをちゃんと見て、ナトリウム量や脂質量をチェックしてくれてるの。「リアの心臓にやさしいものだけにしようね」って言ってくれて、ちょっと安心したの。

最近のわたしのお気に入りはね、ママが作ってくれる焼きかぼちゃ。オーブンでじっくり焼くだけで、カリッとして香ばしくて、かぼちゃの甘みがぎゅっと詰まっててね、それをちいさく切って、「ひとつだけね」って言いながらくれるの。あれがもう、最高なのよ。

それから、鶏ささみを蒸して薄く裂いたものも大好き。市販のものより塩分がないし、何よりママが作ってくれたっていうのが嬉しくて。ちょっとした愛情の味ってやつかしら。

おやつの回数も、以前より少し見直したの。「欲しがったらすぐあげる」じゃなくて、「今日はお薬がんばったから」「歯みがきもちゃんとできたね」っていうふうに、ごほうびとしてあげるようにしてくれてるの。そのほうが、わたしも、がんばってよかったなって思えるし、食べすぎ防止にもなるのよね。

それに、ママはね、おやつだって栄養の一部って考えてくれてるんだ。だから、わたしの体調や食欲に合わせて、今日はお野菜系とか、明日はたんぱく質系とかっていうふうに、バランスも意識してくれてるのよ。

たまにね、おやつの中にオメガ‑3が入ってるおやつもあるの。先生におすすめされたって言って、魚ベースのおやつを試してくれたんだ。心臓にもいいし、毛並みにもよくて、一石二鳥だって。わたしは香りが好きだから、これも気に入ってるのよ。

おやつって、ただ、口が寂しいからじゃなくて、心がうれしくなるからあげるものなんだと思うの。でも、体のことを考えたら、おいしいだけじゃ足りないよね。だからこそ、おいしいっていうのとやさしいっていうのがちゃんと両立する、そんなおやつを選んでもらえると、わたしたちはとっても幸せなの。

あなたのお友達も、きっとおやつの時間が楽しみだと思うんだ。でも秋は、ちょっと食べすぎたり、体重がふえちゃったりしやすい季節。だからこのタイミングで、一緒に見直ししてみるのもおすすめよ。

次はね、その「体重」について、わたしがどんなふうに気をつけてるかをお話しするね。ごはんもおやつも楽しみながら、でもちゃんと体をいたわる。それが、長く元気でいるためのヒントだと思うんだ。

食欲が出た今こそ、体重チェックも忘れずに

秋になるとね、空気がさらっとして気持ちよくて、ごはんもおやつもなんだかおいしく感じるの。わたしもついつい、「もうちょっと食べたいな」って思っちゃうのよ。でもね、それだけじゃなくて、ちょっと気をつけないといけないこともあるの。

それが、体重のこと。

心臓に病気を抱えてるわたしにとって、体重がふえるって、思っている以上に大きな負担になるんだって。体が重くなると、それだけで心臓は、もっとがんばらなきゃってなっちゃうのよね。わたしたちの心臓はとっても頑張り屋さんだから、無理して働きすぎちゃうの。それが続くと、咳が出やすくなったり、疲れやすくなったりしてしまうこともあるんだって。

だから、わたしのうちでは毎週1回、体重をチェックする習慣があるの。パパが抱っこして体重計にのって、そのあとパパひとりでもう一回のって、「リアは何キロかな〜」ってニコニコしながら計算してくれるの。これが、わたしにとってちょっとしたイベントみたいで、うれしい時間になってるのよ。

体重がちょっと増えてたら、ママが「よし、明日からごはんをちょびっと調整しようね」ってやさしく言ってくれるの。無理に減らすんじゃなくて、たとえばスープを多めにしたり、おやつの量をほんの少し見直したり。無理なく、楽しくっていうが、うちのルールなんだ。

それから、秋はね、ちょっと歩いてみようかなって思える季節でもあるから、体を動かす時間も見直してるのよ。わたしの場合は、1日2回のおさんぽと、おうちの中での軽い運動。それが体にも、気持ちにも、ちょうどいいみたいなんだ。

体重って、見た目ではなかなか気づきにくいものだけど、こまめにチェックしてると、「あ、最近ちょっと増えてるな」とか、「順調に保ててるな」っていうのがわかってくるのよ。それだけで、わたしの体も心も、ずいぶん楽になるの。

あなたのお友達も、もし秋になって「ごはんの食いつきがよくなったな〜」って感じてるなら、ぜひいちど体重を測ってみてほしいな。そして、「ちょっと増えすぎたかも」と感じたら、少しずつ調整してみてね。

ごはんも、おやつも、楽しい時間も、わたしたちにとってはすごく大事なこと。でも、それを長く続けていくためには、ちゃんと体を見守っていくことも同じくらい大事なのよ。

次は、そんな思いを込めて、わたしからあなたへの最後のメッセージをお届けするね。

おわりに

食べるって、わたしにとって毎日のたのしみ。秋になると、それがもっと特別に感じるの。おいしい香り、ほくほくのごはん、ママのやさしい声。そんな全部がそろうと、心までぽかぽかしてくるのよね。

でも、病気をかかえてるわたしにとって、ごはんは命の一部でもあるんだよね。ただおなかを満たすだけじゃなくて、どうやって食べるかとか、何を食べるかで、体の調子が大きく変わってくるのよ。

ママが作ってくれるごはんは、やさしくて、あたたかくて、心臓にも負担が少ないように工夫されてるの。それって、見えないところで、わたしの明日をつくってくれてるってことなんだと思うんだよね。

あなたのお友達にも、ぜひそんなやさしさの詰まったごはん時間を過ごしてほしいな。食欲の秋だからこそ、食べることを楽しみながら、体をいたわるっていうバランスを、いっしょに考えてもらえたらうれしいの。

おいしくて、やさしくて、あたたかい秋を、あなたとあなたのお友達が笑顔で過ごせますように。

リアより

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