毛並みも毛色も、わたしの物語

背景画像 キャバリア
リア

こんにちは、リアだよ。

キャバリアとして14歳、人間でいえばけっこうなおばあちゃんって言われるけど、そんなに簡単に引退するつもりはないんだ。わたし、まだまだ家族に甘えたいし、おいしいもの食べたいし、風のにおいだって感じたい。ね、そう思わない?

最近ね、鏡を見る時間がふえたんだよ。
なんていうのかな、自分の姿が気になるっていうより、「ああ、今日のわたしはどんな顔してるのかな?」って、ちょっと確認したくなる感じ。

毛並みもね、前よりふわふわじゃなくなってきたなって思う日もあるし、ママが「リア、ちょっと毛が乾燥してるかもね」って言ってるのを聞いたりすると、「うん、やっぱり年とったんだなあ」って、しみじみしちゃう。

でもね、同時に思うの。「それも全部、わたしの一部だな」って。だから今日は、わたしのこと、キャバリアってどんな子かってこと、そして年を重ねて変わってきたこと。ぜんぶ、ちゃんと言葉にして残しておこうと思うの。

わたしって、どんな見た目のキャバリアだったっけ?

キャバリアって、やさしい顔してるって、よく言われるの。わたし自身、鏡の中の顔を見て、「たしかに、ちょっと甘えたそうな顔してるなあ」って思うもん(笑)

耳はふわっと長くて、目はくりくり。鼻はちょっと短くて、ぺたんとしてて、たぶんね、はじめて会う人にも「かわいい!」って言われやすい見た目だと思うんだ。

うちに来たとき、まだ赤ちゃんだったわたしを見たママは、涙出るくらい嬉しかったって言ってた。今でも思い出すたびに、「リアは天使だった」って言うんだよ。

でも、かわいさだけじゃないんだよ。
キャバリアって、小型犬って呼ばれるけど、意外と骨がしっかりしてるの。細く見えるかもしれないけど、わたし、けっこう丈夫だったんだよ。

子どものころはソファの背もたれの上をひょいって飛び越えたり、階段を駆け上がったりしてた。今じゃ考えられないけどね。

わたしの毛色、そしてキャバリア仲間の話

わたしの毛色は、「ブレンハイム」って呼ばれてるんだ。
白い毛のベースに、茶色い模様がぽんぽんと乗ってて、ちょっとミルクティーみたいな色。ママはこの毛色を見て、「リアはやさしさのかたまりみたい」って言ってた。
わたし自身、この色が気に入ってるの。なんだかあったかい感じがするから。

キャバリアには他にもいろんな毛色があってね、白と黒と茶色の3色をミックスした「トライカラー」とか全部茶色の「ルビー」とか、黒字に茶色のポイントがある「ブラック&タン」ってのもあるの。

お散歩で会ったトライカラーの子はちょっと活発で、わたしのしっぽにじゃれついてきたのが印象的だったな。ルビーの子は落ち着いてて、わたしとお昼寝するのが好きだった。毛色と性格がぜったいにリンクするわけじゃないけど、なんとなく「その子らしさ」が毛色にも出てる気がするんだ。

わたしの毛色にも、たぶん性格がにじんでると思うよ。人懐っこくて、でもちょっとだけ慎重。甘えたいけど、タイミングは選ぶ。自分で言うのもなんだけど、「ちょうどいいバランス」ってやつかな?

毛並みの変化に気づいたのは、ある朝のこと

ある朝、ママがわたしの背中を撫でながら、ぽつりとつぶやいたの。「リア、前より毛が少し…パサパサッて乾いてるんじゃない?」って。

そのときは、ただ「ふーん」って思ってたけど、よく考えたらわたし、最近毛がふわっと立たなくなってきたなって気づいたの。おでこのあたりとか、耳の裏とか、ちょっとだけ茶色のところに白い毛が混ざって色が薄くなってきてるのも見えてたしね。

昔はツヤッツヤだったんだよ?ほんとに。

特に夏の朝日を浴びると、毛が光って見えて、「リア、モデル犬みたいだね」って言われてて、いつもお世話になっているトリミングの店でわたしの写真を飾ってもらっていたんだ。でも今は…まあ、ツヤというより、年輪って感じかな(笑)

だけどね、不思議なことに、その変化がちょっと嬉しかったりもするんだよ。
なんていうか、「わたし、ちゃんと生きてきたんだなあ」って感じられるというか・・・。毎日を過ごしてきたからこその、この毛並み。そう思うと、愛おしくなるよね。

ママのケアが、わたしをまた元気にしてくれる

ママは、わたしの毛並みのことを気にして、いろいろと工夫してくれるようになったの。最近よくしてくれるのは、やさしいブラッシング。朝ごはんのあと、おひさまの当たる窓辺で、わたしを抱っこしてくれて、毛をとかしてくれるんだ。

その時間が、ほんとに気持ちよくてね。ブラシが背中をすーって通るたびに、わたしの中のモヤモヤとか、ちょっとした疲れがふわって消えていく気がする。とくにお尻のあたりをとかされると、もうね、うとうとしちゃう。

あと、ごはんもちょっと変わったよ。サーモンが入ってるフードとか、ココナッツオイル入りのトッピングとか――毛艶をよくするって聞いたからって。

わたし、正直そういう理由はどうでもよくて(笑)、ただ単純に「おいしい!」って思ってるだけなんだけどね。

でも、そうやってケアされてると、自分が大切にされてるって実感できるんだ。それが元気になる一番の栄養かもしれないな、なんて思ったりもするよ。

わたしの毛並みは、わたしの生きてきた証

こうして振り返ってみると、毛並みや毛色って、ただの外見じゃないんだよね。そのときどきのわたしを写す鏡みたいなものだと思うんだ。

子犬のころはふわふわで、跳ねるように走ってた。
若いころはしなやかで、風を切って歩いてた。
今はゆっくり、しっとり、やさしく揺れる毛になった。

でも、それぞれの毛並みが、ぜんぶわたし。どれが一番、なんて決めなくてもよくて、ぜんぶ大事で、ぜんぶ愛おしい。

だからね、今こうしてブログに書いて残してるんだ。「きれいだったころのリア」じゃなくて、「今のリアもこんなに素敵だったよ」って。

誰かが、どこかで読んでくれたら嬉しいな。そして、「うちの子も、そういう毛並みになってきたよ」って、ちょっと微笑んでもらえたら、それが一番のごほうびかも。

今回は、こんなお話でした。
また書くね。うんと風がやさしい日にでも。

リアより🐾

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