15歳キャバリアの冒険日記〜フルーツフラワーパークでバーベキューもゴーカートも満喫!

シニア犬の日常

「今日は、お天気はちょっとだけど……ぜったい楽しい日になる予感がするの」

そんな気持ちで朝からそわそわしてた私。パパもママもお兄ちゃんもお姉ちゃんも、みんなワクワクしてるみたいで、なんだか私までうきうきしてきちゃって。あたし、こう見えても15歳。最近はおうちでゆったり過ごす日が多いけど、今日はちょっとした冒険の日なのよ。

向かったのは神戸市の北区にある「フルーツフラワーパーク」っていうところ。お友達に聞いたことがあるんだけど、わんこも一緒に行ける、広くてお花がいっぱいの場所なんだって。車の中で窓の外を見てたら、少しずつ景色が変わってきて、気がつけばそこはまるで、外国の宮殿みたいな場所だったの!

お花のゲートをくぐった瞬間、ふわっと風に乗ってきた香りと、カラフルなお花たちのお出迎え。目の前に広がる広場と、噴水の音が「ようこそ」って言ってくれてるみたいだった。もう、胸がどきどきして、自然としっぽがふりふりしちゃったんだから。

さあ、どんな一日になるのかしら?今日はそのリアの小さな冒険のこと、あなたにも聞いてもらいたくて、お話ししようと思うの。

色とりどりのお花に囲まれて、冒険スタート!

「ここ、ほんとに日本なの……?」

車から降りた瞬間、思わずそう思っちゃうくらい、あたりはお花と素敵な建物に囲まれていて、まるで外国の公園に来たみたいだったの。私の足元には色とりどりのコスモスたちがふんわり揺れてて、風が運んでくるお花の香りがふわ〜っと鼻に入ってきたとき、「うん、今日はぜったい楽しくなる」って、確信したのよね。

この写真、見てくれる? 私、ちょっとウィンクしてるの。えへへ、風が気持ちよかったからついやっちゃった。でもね、ほんとの理由はね、「またこんなきれいな景色に会えるなんて」って、ちょっと感動してたからなんだ。

お兄ちゃんが「リア、ちょっと歩こうか」って言ってくれて、私も「うん!」って返事して一歩ずつ前へ。段差はちょっと注意しながらだけど、足取りは軽かったのよ。ほんとはね、最近おうちではたくさん歩くってあまりしないの。でもこの日は、あたしの中でなにかが違ったの。きっとお花たちのパワーよね。

パパは私のこと、ずっと気にかけてくれてて「無理せんでええからな」ってやさしく言ってくれるの。でもね、その声を聞くたびに「まだまだ行けるよ」って、私、がんばりたくなっちゃうんだよね。

この入口が、あたしの新しい一日のはじまり。胸の中で、ちっちゃな冒険の地図がひらいた瞬間だったのよ。

焼ける匂いにくんくん♪バーベキューでひと休み

「んんっ……なんかおいしい匂いがする……!」

お花畑のエリアを抜けて少し歩いたら、ふわ~って鼻に届いたのは、あたしの大好きなあの香ばしい香り。お肉とかお野菜が焼けるあの匂い……そう、バーベキューの匂いだったの!

家族が選んでくれたのは、屋根付きでペット同伴OKのバーベキューエリア。天気がちょっとぐずついてても、風や雨を気にせず過ごせるのがすっごくありがたかった。なにより、私も一緒にテーブルのそばで過ごせるのがうれしかったのよね。

この写真、見て? パパの膝の下でちょこんと顔を出してるのが、あたし。お肉の匂いに思わず前のめりになっちゃったけど、さすがに「ちょうだい!」とは言えなかったのよ。だって、お姉ちゃんが「リアのごはんはあとでね」ってやさしく声をかけてくれたから……その声だけで、十分幸せだったんだもん。

それにしても、じゅうじゅうって音がするたびに、パパもママもニコニコしてた。あたしはっていうと、その音と香りのコラボレーションにもう、うっとり。たまに風が強く吹くと、煙がくんくんって鼻に入りすぎて「ぶえっ!」ってなったけど、それも思い出よね。

パパが私のために持ってきてくれたお気に入りのクッションと水筒も活躍したわ。こういう場所って、シニアの私たちにはちょっとした準備がほんとに大事。冷たい地面に座らないようにしたり、人が多いところではリードを短めにしたりっていう、ちょっとした気づかいがあると、安心して過ごせるのよね。

バーベキューって、食べるだけのものじゃないの。こうやって家族みんなが笑って、一緒の時間を過ごせるから特別なのよ。お肉の匂いはもちろん最高だったけど、それよりも、このおいしい時間のまんなかに私がいられたことが、いちばんうれしかったな。

お散歩は私のリズムで♪自然の中をてくてく探検

お腹も満たされて、すこしベンチで休んだあとは、そう、いよいよあたしの時間の始まりよ。バーベキューエリアを離れて、家族と一緒に園内をお散歩してみることにしたの。

見てこの笑顔、あたしほんとにうれしかったの。舗装された広い道に、両側には自然がいっぱい。葉っぱの音、鳥の声、どこかで笑う子どもたちの声も聞こえてきて、あたしの耳はあっちこっち大忙し。でも不思議と怖くなかったの。むしろ「もっと知りたい!」って気持ちがどんどん湧いてきたのよね。

「リア、こっち行ってみる?」ママのその声に、うんうんってしっぽをふりふり。ときどき立ち止まっては空気をくんくん、草の匂いも、風の匂いも、地面の匂いも、ぜんぶぜんぶ、初めましてなものばかりだった。

私たちシニア犬はね、若いころより歩くスピードもゆっくりになってきたし、長い時間はちょっと疲れちゃう。でもね、こうやって、自分のペースで、自分の気分でてくてく歩ける時間って、ほんとうに心がほどけていくのよ。

途中でベンチに座って、パパの膝にのってひと休みしたとき、私は思わず目を閉じちゃった。あったかくて、やわらかくて、風がすーっと通りぬける感覚。ね? それって、まるで夢みたいでしょ。

歩いた距離はそんなに長くないけれど、あたしにとってはすっごく深い時間だったの。ゆっくり、じっくり、いまこの瞬間を感じるって、年を重ねたからこそ、気づける幸せなのかもしれないわね。

風を感じる!ゴーカートでちょっぴりスリル体験

「えっ、これ乗るの? ちょっと待って、ほんとに?!」

最初、あたしが目をまんまるにしたのは、目の前に現れたあの赤い車。そう、ゴーカートよ。今までいろんな乗り物には乗ってきたけど、これはまたちょっと違う雰囲気だったのよね。

最初はパパの膝の上にぴったりくっついて、体を小さくしてたの。でもね、カートが「ぶぉん!」って音を立てて走り出すと、ふしぎなことが起きたの。風がね、私の耳をふわっと持ち上げて、「さぁ冒険だよ」って言ってくれてるみたいだったの。

走ってるときはちょっとだけ怖かった。でも、そのスピードに少し慣れてきたら、風の中にあたしの鼓動がまぎれていくような、そんな感覚になったのよ。スリルって言葉、こういうのを言うのね。ドキドキとワクワクが一緒にきて、思わずしっぽもふりふりしちゃった。

パパもママも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、みんなであたしのこと見てくれてた。「リア、がんばってるやん!」ってパパが笑ってたの、ちゃんと聞こえてたよ。

もちろんね、私たちシニア犬にとっては、こういうアクティブな体験は慎重にしなきゃいけない。でも、しっかり抱っこされて、安全を確認して、無理のない時間で楽しむなら、こんな冒険もできるんだって、ちょっぴり自信が持てたの。

カートを降りたとき、「リア、かっこよかったなぁ!」ってお兄ちゃんが言ってくれて、私はちょっと得意げな顔をしたんだよ。ふふっ、見てくれた? あの顔。

冒険の終わりに思ったこと。まだまだいろんな景色を見たいな

「今日は、なんだか、夢の中みたいだったなぁ」

バーベキューであったかい匂いに包まれて、お花の中をてくてく歩いて、ゴーカートでは風に吹かれて。全部が特別で、全部が思い出になった日。
家族と一緒にベンチに座って、空を見上げたとき、ふとそんな言葉が浮かんできたの。

見てくれる? この写真。あたし、ちょっと物思いにふけってる顔してるでしょ。うれしい気持ちも、ちょっと疲れた気持ちも、全部が入り混じった幸せの顔なの。

私たちシニア犬にとって、こうやって新しい場所に行くことは、ちょっぴり挑戦でもあるの。でもね、今日みたいに、無理をせず、あたしのペースで楽しむこと、そして家族が見守ってくれるってそんな条件がそろっていたら、まだまだ、世界は広くて、おもしろくて、わくわくすることだらけなんだって気づけたの。

あなたのお友達にも、こういう時間、きっとあると思うの。もう年だからとか、長距離はちょっととかって、いろんな理由でためらっちゃう気持ちも、よくわかる。でも、ほんの少しだけ勇気を出してみて。あなたのそばにいるお友達も、もしかしたら「あたしも新しい風を感じたいな」って思ってるかもしれないから。

おでかけって、遠くまで行くことだけじゃない。こうやって、一緒に笑って、同じ風景を見て、匂いを感じて、それだけで、今日という日は宝物になるの。

次はどこへ行こうかなって、帰り道の車の中で、もう考えちゃってた私。
ねえ、あなたのお友達も、こんな冒険、きっと待ってるかもしれないよ?

またひとつ、新しい思い出ができた大切な一日。聞いてくれてありがとう。

リアより

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