こんにちは。リアだよ。
今日はね、すごく特別な話をあなたにしたいんだ。このお話は私たちのすべてのはじまりだから、一緒に聞いてほしいの。
あなたはキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを見たとき、どんなことを思う?
かわいくて、穏やかで、なんだか心があたたかくなる犬って、そんな印象を持ってくれてたら嬉しいな。それ、リアもまったく同じ気持ちだから。
毎日、パパの膝の上でぬくぬくしたり、お散歩でしっぽふりふりする時間は、本当に幸せでね、リアって、すごく愛されてるなって実感できる、大切な時間なんだよ。
でもね、その幸せって、じつはずっと昔から続いてきたんだって、最近初めて気づいたの。
それがどんなことかというと、リアたちのご先祖さまたちは、なんと、王様の犬として愛されていたっていう話を、リアは聞いちゃったから。
王様っていってもいっぱいいるから、誰だよ、ってなっちゃうよね。でね、私たちに関係の深い王様はイギリスのチャールズ2世っていう時代の王様。「King Charles Spaniel」って名前もそこから来てるらしいんだよね。
最初にそれを聞いたときは、おもわず、「え…? 王様の犬だったの?」って、驚いちゃった。でもそのあとの展開が、ほんとうにワクワクするんだ。
例えば、16〜17世紀の美しい絵画に、王妃様や貴族の女性のひざの上でちょこんと座ってる小さいスパニエルが描かれていたりするんだって。もう想像しただけで、ロマンチックすぎて胸いっぱいになるよね。
そしてね、そのときにリアはもっと知りたいって思ったの。それからいろんな歴史の本や記録を調べたり、インターネットで調べまくって、いまでは、リア歴史探偵みたいになってるの。
どうして今のリアがいるのか、どうしてキャバリアっていう名前なのか、どうしてイギリスやアメリカであんなに人気なのか。名前や毛色にも、それぞれ深い意味とエピソードがつまってるんだなって、探るほどに感じてるの。
あなたもキャバリアのことが好きだったら、そんなリアの気持ち、きっとわかってくれると思うんだ。
ただかわいいだけじゃなくて、ちゃんとルーツがあるんだって思うと、もっともっと愛おしくなる気がしない?
これからの章では、そんなキャバリアの本当の物語をリアがあなたにぜんぶ伝えていくね。
じゃあ、まずは昔の絵画にいた、私たちのご先祖さまたちのお話。
きっとあなたも、私と一緒にタイムトラベルして、「あ、この子、リアのご先祖様かも!」って感じてもらえたらうれしいな。
だから、これから、リアと一緒にキャバリアの物語の世界へ出発しようね。
昔の絵画にいた、私たちのご先祖さまたち

Thomas Gainsborough, Woman with a Spaniel
リアたちキャバリアのご先祖さまたちが、まだ世の中にキャバリアって名前もないずっと昔に、どんなふうに愛されていたかをお話しするね。
まず、16~18世紀のヨーロッパ。
その頃の美しい絵画の中には、トイ・スパニエルという小さな犬がたくさん描かれているんだ。
ちなみに、スパニエルっていうのはスペインのっていう意味で、スペインの猟犬がルーツになっているらしいの。で、トイっていうのは愛玩犬、ていう意味らしくてね、名前にトイとつくときは小型の犬が多いんだ。
で、そのトイ・スパニエルなんだけど、ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」やジャニ・バン・ダイク、ゲインズバラ、レイリーといった画家たちの肖像画には、貴族や王族のレディのそばにちょこんと座る小型スパニエルが描かれていてね、リア、とても心をひかれたの。
それらの犬たちは、今のキャバリアよりもすっきりした鼻筋で、おめめの形もアーモンド、骨格も繊細で、まさに抱っこ犬って感じなんだ。
リアもね、パパのひざの上でぬくぬくしてる時がだいすきだから、その姿を見るだけで親近感がわくんだよね。
こんな風に、トイ・スパニエルは当時、貴婦人たちのラップドッグ、つまりラグジュアリーなぬくもりを運ぶ存在として愛されていたんだって。
絵画の中の彼らを見ると、ただかわいいだけじゃなくて人を癒すパワーが映像を通して伝わってくる気がするの。
リアが特に胸に残っているのは、スチュアート朝の悲劇の女王、メアリー・スチュアートの話。彼女が処刑されるとき、スパニエルをひそかに連れていったっていう伝説があるの。
最後のときまで寄り添ったその小さな犬の姿を想像すると、胸がしめつけられる気持ちになった。犬と人、命を超えたつながりってあるんだなって、リアは思ったの。
それから、イギリス国王チャールズ2世の時代になると、この犬種の人気はさらに広がっていったんだよね。
王様がスパニエルを愛しすぎて、役所や議会にまで連れて行ってしまった、なんて話も残っているよ。サミュエル・ピープスの記録には「王様は会議中に犬と遊んでばかりだった」なんて書いてあったみたい。
そこまで愛される存在になったキャバリアたちは、ほんとうにすごいよね。
あなたにも知ってほしいのは、リアたちの性格や姿には、そんな長い歴史が背景にあるってこと。
誰かのそばにいたい、安心を届けたい、撫でられるとしっぽをふってしまう、そんな性質は、昔の絵画の世界からずっと受け継がれてきたものなんだなって、リアは感じてるよ。
だからただかわいいだけじゃないんだって、あなたにも思ってほしいな。
抱っこされたら嬉しい、ぬくもりを感じたい、そんなリアの気持ちを、絵画の中でもたくさんのご先祖さまたちが伝えてくれていた気がするの。
次にお話しすることは、そのチャールズ王との出会いで、さらにドラマチックな展開が待ってるよ。一緒に続きも楽しんでくれると嬉しいな。
チャールズ王が夢中になった小さなスパニエルの秘密

ねえ、昔の絵画にリアたちのご先祖さまが登場してたってお話、覚えてる?
お姫さまのひざの上にちょこんと座ってたり、子どもと一緒にお庭で遊んでたり、まるで今のリアたちと同じような時間を過ごしてたんだよね。なんだか不思議だけど、とっても嬉しくなっちゃう。
でもね、実はその絵の中の時代に、リアたちキャバリアの運命を大きく変えることになる、とんでもないファンが現れたの。
その人の名前は、チャールズ2世。イギリスの本物の王様だったんだよ。このチャールズ2世って、17世紀のイングランド、つまり1660年代に国を治めていた王様なの。
でもね、ただの王様じゃなかったの。犬好き、というかスパニエル愛が止まらない、いわば犬沼の住人だったの。
彼は、小さなトイ・スパニエルたちを毎日のようにそばに置いていてね、寝るときも、仕事をするときも、なんなら公式の行事のときにも、スパニエルをひざに乗せていたっていうから驚きだよね。
チャールズ王のことを記録していたサミュエル・ピープスっていう当時の人物の日記には、こんなことが書かれてたの。
「陛下は、国家の会議よりも、自分の犬たちと遊ぶことに夢中だった」
え?王様が会議より犬って、本気なの?って思うかもしれないけど、本気だったみたい。リア、これ読んだとき笑っちゃったけど、ちょっと感動もしちゃった。
それだけじゃないの。
当時のロンドンでは、チャールズ王のスパニエルたちは、どんな場所でも王命によって立ち入りが許されているっていう噂が広まったの。宮殿はもちろん、議会でも、教会でも、あの子たちは出入り自由だったんだって。
このエピソード、実は後にチャールズ王の犬はどこへでも行ける法律があるなんて言われるようになったんだけど、実際にはそういう法律はなかったみたい。
でも、それくらい当たり前に彼らが王様の生活に溶け込んでいたってことなんだよね。
ねえ、あなたも想像してみてもらえるかな?
大理石の床に金の椅子、大きな絵画に囲まれたお部屋で、王様が笑いながら犬とじゃれあってる様子。きっとスパニエルたちは、あたたかいおひざの上でうとうとしてたと思うの。
そう思うと、リアもなんだか、時代を超えてその空間にいる気がして、胸がきゅーっとなるんだ。
それからというもの、スパニエルたちは「キング・チャールズ・スパニエル」と呼ばれるようになったの。
王様の名前がつくって、すごいことだと思わない?あなたの愛犬の名前が国中に広まるなんて、まるでアイドルみたいだよね。
でもね、その人気はとっても深くてあたたかいものだったの。当時の貴族や上流階級の人たちは、王様のまねをしてスパニエルを飼いはじめて、それがどんどん一般にも広がっていったの。
そして、膝の上でくつろぐ犬とか忠実で穏やかな家庭犬っていうイメージがどんどん定着していったんだよ。
リアたちが家庭犬の鏡なんて言われるのは、きっとこの頃から始まってたんだろうなって思うの。
争いごとが苦手で、人のそばにいたくて、誰にでも優しくできる。それって、リアたちの性格じゃなくて、使命だったのかもしれないって、最近ちょっと思ってるんだ。
だからね、あなたに伝えたかったの。キャバリアが、ただ「かわいい犬」じゃなくて、「王様と一緒に生きた犬」だってこと。
私たちの性格やしぐさ、あなたの膝にすり寄ってくるその姿に、何百年もの愛の記憶が詰まってるってことなんだよね。
ちょっと、熱くなっちゃった。
でも、それくらいリアにとっては、このチャールズ王の話って大事なルーツなの。
次のお話しでは、その後どうして今のキャバリアと違う顔立ちになってしまったのか、そしてそこからある人が立ち上がって、リアたちの姿を取り戻してくれたっていうドラマチックなお話をしていくね。
次も私と一緒に、キャバリアの歴史を旅してくれるかな?
変わってしまったキャバリアの姿を取り戻すために動いた人たち

ねえ、チャールズ王に愛された時代のスパニエルについて語ったけれど、その可愛さを追求していたら、いつのまにか姿がどんどん変わってしまったことがあるって知ってる?リアがその物語を語っていくね。
17世紀の頃は、私たちキャバリアのご先祖さまは、長い鼻で平たい頭、アーモンド形の瞳をもった小さくて優雅な姿だったんだ。
でもね、時代が進むにつれてパグやジャパニーズ・チンとの交配が進んだ結果、顔立ちはより短く、丸々としたイメージになっていったの。これは、流行の影響を受けたスタイルの変化だったんだ。
でね、1920年代にあるアメリカ人—ロズウェル・エルドリッジさんっていう人が、「このままだとオリジナルの魅力がなくなってしまう!」って心配して、自分なりに行動を起こしたんだよ。
彼はクルフト展のカタログに、まるで魔法の呪文みたいな一言を書き込んだの。
「チャールズ二世の時代のような長い鼻で、頭が平らで、ドーム型じゃないブレンハイムタイプのスパニエルを探せ!」って。
そして、長さ25ポンド(当時としては大金!)の懸賞までつけたんだって。
それを見たイギリスの愛犬家たちが「よっしゃ、がんばって探すぞ!」ってやり始めて、1928年には「Ann’s Son(アンの息子)」という子がその賞を受賞したの。それをきっかけに「Cavalier King Charles Spaniel」という名で、クラブが設立されたんだよ。
これってすごくない?
ファッションが変わっちゃって似てるけど違う犬に成り下がってたのを、いまのリアたちの姿が好き!って想ってくれる人たちが集まって、元の姿を必死で取り戻そうとしたんだよ。
太古の記憶を、私たちキャバリアにちゃんと残そうっていうその情熱が、リアにはとても尊くて、心が温かくなるの。
でね、それから戦争が始まって、キャバリアはもう数えるほどしか残らなかったみたい。
Ttiwehという犬を繁殖・販売する施設であるケネルでは、60頭いたはずが戦争中には3頭だけになったとか、本当にぎりぎりのところで今に繋がってるんだ。
そういう危機を乗り越えて、1945年には英国ケネルクラブがCavalier King Charles Spanielという名前で正式な犬種として認めてくれたの。
それで晴れて、「King Charles Spanielの古いタイプ」ではなく、独立した犬種として認められたというわけなんだ。
リアたちって、「あれ?本来のご先祖さま、すごく素敵だったんだね」って気づいた人たちの愛と努力の結晶で再び復活したんだよ。
名前のCavalierっていう単語には、そういう騎士のように忠誠心をもって守るって気持ちが詰まってるって言われてるの。王党派という、王様に忠実な人たちから連想された言葉なんだって。
リアはね、こういう失われるかもしれなかった物語を取り戻してくれた人たちの想いに、すごく救われる気持ちになるんだ。
だって、ただかわいい見た目を追い求めるんじゃなくて、本当のキャバリアっていう誇りやそのルーツをちゃんと引き継ごうとしてくれたから、今のリアたちがいるんだもん。
それに、名前の「Cavalier King Charles Spaniel」って長いんだけど、そこには王様の犬って誇りと、私たちの姿を大切に守り抜いた人たちへの敬意が込められてるって思うだけで、なんだかかっこよくない?あなたにも、そう思ってもらえたら嬉しいな。
次はね、その後のアメリカへの旅立ちと世界中でどんなふうに愛されるようになったかを、リアと一緒に見ていくよ。どうかな、引き続き一緒に私たちキャバリアの歴史を旅してくれる?
遠い海を越えたもう一つの愛の物語

今までずっと、チャールズ王の時代までお話してきたけれど、今回はその後のお話。キャバリアたちが、本当に世界中で愛されるようになった物語の続きだよ。
まずね、アメリカで最初にリアの仲間が暮らし始めたのは、なんと1956年のことだったんだよ。
W. ライオン・ブラウンさんっていう方が、最初にアメリカへ連れてきたスパニエルを出会いのきっかけに、キャバリア愛好家のみんなでCavalier King Charles Club, USAをその年につくったんだって。
それから、もっと公式に、この犬種を広めたい!って思って、アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)に認めてもらう活動がはじまったんだけど、当時はまだ仲間も少なかったからMiscellaneous(雑種)クラスに登録されたの。
それでも前に進もうと、一部のメンバーが1993年に「American Cavalier King Charles Spaniel Club(ACKCSC)」という新しいクラブを立ち上げたんだって。
私の気持ちでいうと、本当に大好きだから、ちゃんと認めてもらいたくてがんばるって思いが伝わってくるし、それがリアたちの未来を作ってくれたみたいで感動しちゃうんだよね。
そして、ついに1995年、AKCに正式に犬種として認められて、1996年からはトイグループという公式のカテゴリで競技にも参加できるようになったんだって。これがアメリカでリアたちが大ブレイクするきっかけになったんだ。
スモールステップだけど確実に進んできたその変化が、今のあ、ここにもキャバリアいるって日常の光景に繋がってるって、すごく心が温かくなるよね。
今ではアメリカでもキャバリアは大人気で、ランキングでも上位に入っているそう。1998年には56位だったのが、今では15位以内に入るほどなんだって。
リアも思うんだけど、それはやっぱり、人のそばにいるだけで心癒されたり、優しい気持ちになれる存在って部分が、多くの人に愛される理由なんじゃないかな。
リアは、こうして時代も国境も越えて、あなたのそばにもキャバリアがいるかもしれないって考えると、なんだか嬉しくて。
もしかしたら、今日読んでくれてるあなたの周りにも、この犬の思い出があったりするかもしれないし、これから出会えるかもしれないよね。
次は、名前に込められた意味について話すね。King Charlesっていう誇りとCavalierの忠誠心を込めた長い名前、その裏にある気持ちを一緒にわかち合えたらうれしいな。
キャバリアの名前に込められた誇りと忠誠の記憶

ねえ、ここまでリアと一緒に歴史の旅をしてくれて本当にありがとう。
次はね、リアたちキャバリアの名前」についてのお話だよ。長い名前だけど、それぞれに込められた想いが、すごく深くて温かいんだ。
「キャバリア キング チャールズ スパニエル」。これを言葉にしてみるだけで、なんだか胸がふるえる感じがするの。あなたもそう思うかな?
まず、「キング チャールズ スパニエル」は、チャールズ2世という王様とのつながりを示しているんだよね。
王様が小さくて優雅なこの犬をとっても愛していたからこそ、名前にも残った。もうそれだけでリアは王族の犬という血統を背負っているような気持ちになるの。
でも、「キャバリア」が入っているのにはもっとドラマがあるんだ。
単なる荘厳な感じを出すためじゃなくて、忠誠とか騎士を意味する言葉なの。
王様に忠実な王党派、王党派の騎士という歴史的背景をもつ言葉が、そのまま犬種名になったんだよ。時代を越えて、チャールズ王とその時代への敬意を込めた名前なんだね。
1928年にCavalier King Charles Spaniel Clubが設立されたとき、単に名前を付けただけじゃなくて、私たちが大切にしたい犬は、この忠誠と優雅さを持っているっていう強い意志がそこにはあったんだ。
リアには、その思いが今も続いているように感じられるよ。
しかも、1945年にはイギリスのケネルクラブがこの名前を正式に認めた。そこにはただの登録じゃなくて、この名前に込められた価値を、動かす人たちも、公式にも認めましたという重みがあるんだよね。
だから、私たちキャバリアって、単なる可愛らしい犬種じゃなくて、人々の想いが形になってる存在だって思うの。
名前に込められた歴史と誇りを、私にはこんなルーツがあるのって、誇りを込めて語りたい気持ちになる。
あなたにも、そんな名前が身近にあるんじゃないかな。
誰かに大切に想われて、そこから名前が頭に残っているとか、小説や映画にそんな子が出てきて好きになったとか。そういう名前の想い出って、宝物だと思うの。
リアたちもね、この名前を背負って、これからもあなたのそばで心の癒しになれたら幸せ。どんなに小さな存在でも、名前の背後には長い想いや歴史があるって、少し知ってるだけで、大切な気持ちが深まる気がするよ。
歴史を知るって、心があったかくなるね

ここまでリアと一緒に、長い旅をしてくれてありがとう。歴史の糸を、絵画や王様や復元運動を通してたどってきて、どうだった?
リアはね、あなたとまなざしを共有する時間が本当にしあわせだったよ。
思い返してみると、まずは美しい絵画の中にいるご先祖さまに出会って、リアと似てるってドキッとしたよね。
それから、チャールズ王に愛された話を聞いて、王族の犬って、まるで主人公みたいで特別だなとキュンとした。
そして、時代の流れで姿が変わってしまっても、元の魅力を取り戻してくれた人たちの情熱に触れて、名前って、ただのラベルじゃなくて、愛の証だったんだって気がついた。
距離を超えてアメリカにも紹介されて、世界の人々に愛されるようになったと知って、こんなにたくさんの人とつながってるんだって胸が温かくなったよね。
最後に、名前に込められた誇りと忠誠心の物語を知って、リアは自分って、そういう歴史のなかの存在なんだって誇らしくなる感覚を覚えたんだ。
あなたと一緒にこの旅を進めてきて、ただかわいいだけじゃなくて、昔の想いがリアにも流れているって実感できた。
誰かに抱きしめてもらうように、古い時代から 愛される存在として受け継がれてきたことが、リアにとって本当に大切なことだったと思うの。
だからね、最後に伝えたいのは、歴史を学ぶって、ただ過去を追いかけることじゃなくて、今をもっと大切に感じる方法なんだってこと。
たとえば、今日のリアの仕草。
しっぽがひらっとなるとか、あなたの膝の上でまったりする姿。
それは、何百年も前の絵画や王様のひざの上にいたご先祖さまたちと同じあたたかさかもしれないよね。
それに、誰かがリアのことを、君ってキャバリアだよねって微笑んでくれるなら、そのときにリアが頑張ってくるその姿には、名前に込められた忠誠も誇りも揺らぎなく流れてるんだなって、改めて感じるの。
あなたと一緒に歩いてきたこの時間が、リアにとっての宝物。
だから、もしこのお話が心地よかったら、またいつでも私の話を思い出してほしい。リアも、あなたがリアを思う時間が、ものすごく大切だと思ってるから。
これからもね、あなたのそばで 癒しになれるように、リアはしっぽをふりながら生きていくね。長いお時間、本当にありがとう。
リアより


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