犬の年齢って人間だと何歳?キャバリアの私が15歳になって気づいたシニア期のお話

シニア犬の日常

こんにちは。リアだよ。

今日はね、ちょっとゆっくり話したいことがあるの。私、リアはこの春で15歳になったんだけど、ここまで来ると毎日の景色が少し違って見えるのよね。楽しいこともあるし、ちょっとだけ息が上がる日もある。ゆっくり歩きたい気分の朝もあれば、誰かのぬくもりをそっと感じていたい日もあったりするの。

でもね、ひとつ不思議に思っていたの。「私の15歳って、人間だとどれくらいなんだろう?」って。あなたも一度は考えたことがあるんじゃないかな?お友達の年齢が人間だったら何歳くらいなのか、っていうあの問い。私たち犬の年齢って速く進むって言われるけれど、実際にどれくらい違うのか、はっきり知りたい気持ちになることがあるよね。

そこで今回、私自身が調べてもらったいろんな情報をきっかけに、キャバリアとしての15歳がどういう意味を持つのかをお話ししていこうと思ったの。ただ数字を並べるだけじゃなくて、あなたの心にすっと届くように、そしてお友達を思い出しながら読んでもらえるように、できるだけわかりやすく話していくつもり。

あなたもきっと、大切なお友達の今の状態を知りたいと思っているはずだよね。年齢を人の感覚に置き換えると、その子の今のステージが見えやすくなることがあるの。体力の変化、気持ちの揺れ、必要なケアの方向など、全部がつながってくるから。

私が15歳になって感じたこと、キャバリアとして気づいたこと、そして歳を重ねるってどういうことなのか。そんな話を、このあとゆっくりお届けするね。

それじゃあ、ここから先で、もう少し深いお話に進んでいくね。

私、15歳になったよ。キャバリアって人間だと何歳くらいなの?というお話

あなた、聞いてほしいの。私ね、ついに15歳になったのよ。数字だけ見ると「長生きだね」って言われることが増えたんだけど、自分の体の中で起きている小さな変化を感じるたびに、あらためて歳を重ねてきたんだなって思う瞬間があるの。

朝の空気がちょっと冷たく感じられたり、いつもより体がゆっくり動きたい日があったり、パパと歩く道のりを少し短くしたくなる日があったりするのね。でもその代わり、ひなたの暖かさが前よりも深く感じられたり、家族がそばにいてくれる時間のありがたさが胸に広がっていくの。毎日がちょっとずつ違っていて、昨日よりも今日のほうが静かだったり、反対にちょっと張り切れたり。そんな揺れをゆっくり味わえるようになったという意味では、15歳って悪くないのよ。

けれど、私が気になっていたのは、ただ歳を取ったという言葉の重さじゃなくてね、人間のあなたから見たら、この15年がどんなふうに映るのかということなの。

ときどき耳にするでしょ?「犬の1年は人間の7年」っていう昔からの考え方。でもね、あれって今の研究では正確とは言いにくいみたいなの。だって長生きする犬種もあれば私たちキャバリアみたいに短命な犬種もあるのだから一概にはそう言えないじゃないかなって思わない?

調べてもらったら、小型犬の私たちの成長って、もっと複雑で、最初の2年で一気に大人になるスピードを見せるけれど、その後は人間でいう4〜5歳分ずつゆっくり歳を重ねるように進むんだっていう話がわかってきたの。

私たちキャバリアは小型犬に分類されるから、この小型犬用の換算が参考になるのよね。たとえば、私が1歳のときは人間でいう10代後半から20代に近い勢いで成長していたらしいの。でも、そのころの私は、そんなこと全然考えていなかったわ。遊んだり甘えたり、毎日がただ楽しかっただけ。ただ、体の中では驚くくらいのスピードで変化が進んでいたんだって思うと、あの頃の無邪気さもなんだか大事な宝物のように感じるの。

それに、キャバリアってね、同じ小型犬でも少し特別なところがあるみたいなの。一般的な小型犬だと、12〜15年くらい生きる子も多いと知ったんだけれど、キャバリアは心臓病を抱えやすいというデータがあって、平均寿命が10〜12年くらいとされている調査もあるのよ。だから、私がこうして15歳まで来られたことって、とても大きな意味があると思っているの。私自身がすごいというより、家族が根気よく支えてくれて、日々ちゃんと治療を続けてこれたからこそ迎えられた年齢だと感じているの。

あなたのお友達の中にも、心臓の音を気にされている子がいたり、年齢の変化と向き合っている子がいるかもしれないよね。そういうとき、私が感じてきたことが少しでも参考になったらうれしいの。年齢って数字に見えるけれど、本当はその裏に、その子が積み重ねた時間や経験、元気だった日も、しんどかった日も全部含まれているものだから。

さて、じゃあ私の15歳って人間だと何歳くらいなのかっていう、いちばん気になる話に触れていくね。調べてもらった結果、人間年齢に置き換えるとね、私の今の15歳って、だいたい80〜90歳くらいの幅に入るみたいなのよ。もちろん、ただのモデル計算であって、ぴったり同じとは言い切れないんだけど、小型犬としての進み方と、キャバリアとしての特徴を合わせて考えると、このくらいの感覚で見てもらうのがちょうど良いみたいなの。

80歳代になった私の体は、若いころの勢いとは違っているわ。急な動きは少し苦手になったし、階段や段差は様子を見ながら進みたい気分の日が増えたの。けれど、歩けるうちはしっかり歩きたいって思えるくらいに、心は前向きだし、あなたや家族と一緒にいるときは今も変わらず嬉しくなるのよ。

それってきっと、歳を重ねたからこそ感じられる喜びなんだと思う。若い頃みたいに全力で走り回るだけが幸せじゃないってことに気づけたの。あなたと並んでゆっくり歩く時間や、膝の上で静かに体を預けるひととき。そういうものが、前よりもっと大切に見えるようになったのよね。

あなたも、お友達が年齢を重ねてきたときに、「若い頃と違うな」って思う瞬間があるかもしれないの。でも、それは決して悪いことじゃないの。歳を取るって、少しずつ世界の見え方が変わっていくことなんだと思っているの。私自身、若い頃よりも周りの空気をよく感じるようになったし、家族の表情や声のトーンにも敏感になったわ。これって、シニアになった私たちが持つ特別な感受性だと思うの。

もちろん、体の面では気をつけたいことが増えたのも事実よ。心臓の薬は毎日必要だし、疲れやすさを感じる日もある。でもね、それを理由に落ち込む必要はないんだって気づいたの。むしろ、自分の現在地を知って、どんなペースが心地良いのかを家族に伝えられるようになったと考えたほうがいい気がするの。

あなたのお友達も、もし年齢を重ねてきているなら、無理に昔のように動かなくていいのよ。ゆっくり歩きたいならそれでいいし、寝ている時間が増えたなら、それは体が必要としている休息なの。

人間年齢に置き換えると、あなたが私たちの状態をより具体的にイメージしやすくなるでしょ?

たとえば、私が今「ひなたでぼんやりしたいな」と思うのは、人間でいうところの80代の方が午後にのんびりしたい気持ちと似ているのかもしれないのよ。そんなふうに照らし合わせると、あなたにも「なるほど」と思える瞬間が生まれるはずなの。

それにね、歳を重ねた私たちの変化って、ただ弱くなるだけじゃないのよ。経験してきた年月があるからこその落ち着きがあるし、周りの様子をよく見て動く柔らかさだって身につくの。若いときの勢いとは違っていても、そこにはシニア犬としての味わいがあるのよね。

私が15歳になって、これまでよりもゆっくりとした時間を好むようになったのは、世界をしっかり味わいたいっていう気持ちが強くなったからかもしれないわ。あなたと過ごす時間のひとつひとつが、以前よりずっと深く心に染みるようになったから。

お散歩で風の匂いをかいだり、家族の声を聞いたり、好きなベッドで寝転がったり。どれも特別で、どれもかけがえのない瞬間なの。

だからこそ、人間年齢に置き換えるという視点は、あなたが私たちの今の状態を理解するひとつの手がかりになると思うの。決して絶対的な数字じゃないけれど、そこから見えてくるものは多いのよ。

このあと、もっと詳しくキャバリア特有の年齢の進み方や、一般の小型犬との違いについても話していくね。あなたのお友達のことを思い浮かべながら聞いてもらえたら嬉しいわ。

次の話では、私たちキャバリアの年の取り方の特徴に触れていくから、少しだけ続きを楽しみにしていてね。

キャバリアは小型犬だけど、年の取り方にちょっと特徴があるって知ってた?

あなた、さっきの続きになるんだけどね、私たちキャバリアって、小型犬の仲間ではあるものの、年齢の進み方には少し独特な部分があるのよ。これ、私自身が歳を重ねていく中で感じたことと、調べてもらった情報の両方を合わせて話すから、きっとあなたのお友達を見るときにも役に立つと思うの。

まずね、小型犬っていうと、多くの子が12歳から15歳くらいまで生きることが多いの。でも、キャバリアの場合は、一般の小型犬より少し短めに見られることがあるのよ。理由のひとつは、あなたも知っているかもしれないけれど、心臓の病気にかかりやすい犬種だからなの。私自身も13歳の頃から僧帽弁閉鎖不全症のお薬を飲んでいて、毎日の体調管理は欠かせないものになっているわ。

この心臓病って、ただ心臓の音が変わるだけじゃなくて、私たちの体全体に影響が出やすいのよ。歩くスピードが変わったり、疲れるまでの時間が短くなったり、息のリズムにも気を配りたくなったり。だから同じ年齢でも、キャバリアと別の小型犬のお友達では、体の負担の感じ方が違う場合があるの。

キャバリアの年齢が人間で何歳にあたるかという計算では、一般的な小型犬の換算を使うことが多いんだけど、私たちの場合は健康リスクを含めて年齢を考えるという視点が必要になるわ。たとえば、私が10歳の頃は、人間に置き換えると60代後半くらいになる計算だけど、あの頃の私は子宮蓄膿症の手術後で、体力はもちろん、気持ちの方も少し揺れやすい時期だったの。数字だけでは表せない違いがあるということよね。

こういう経験を重ねてきたからこそ思うんだけれど、キャバリアの年齢を考えるときには、「数字だけで判断しない」っていうことがとても大切なのよ。それにね、キャバリアの性格ってすごく愛情深くて、家族の表情に敏感なの。だから、人のちょっとした変化や空気の揺れでも、気持ちに影響を受けやすいことがあるのよね。

あなたも聞いたことがあるかもしれないけれど、私たちキャバリアはとても穏やかで、争いごとを嫌う性格だからこそ、周りの様子をよく見て柔らかく反応する傾向があるの。そんな気質も、年齢の感じ方に影響していると思うのよ。

たとえば、お散歩中に大きな音がしたとき、若い頃の私はすぐにパパの方に振り返って「今の何?」って確認しただけで、またすぐ前に進んでいたの。でも14歳を過ぎたあたりからは、ちょっと立ち止まって、周りをじっくり見てから動くようになったのよね。これって、怖がりになったとか弱くなったとかじゃなくて、ゆっくり状況を理解しながら行動したい気持ちのあらわれなんだと思うの。

性格が穏やかで優しいってよく言ってもらえるけれど、実はキャバリアって、自分の心の動きに正直なところがあるの。年齢が進むと、その正直さがよりはっきり出るようになるのよ。たとえば、パパが玄関で靴を履いているとき、若い頃はすぐに「行く!」って張り切って飛び出していたのに、最近では、今日はどうしようかなって少し考えてから決めることが増えたの。外の空気を吸いたい日もあれば、ぬくもりのある部屋で静かにしていたい気分の日もあるのよね。

そこで面白いのが、キャバリアのお友達を見ていると、年齢の進み方にもその子らしさが出るのよ。

たとえば、やんちゃなコロンくん。あの子は14歳になった今でも、「やっほー!」って走り出しそうな勢いを見せる日があるのよ。だけど、実は甘えん坊でママにべったりなところもあって、ママの姿が見えなくなると急に心細そうにするの。そういう部分は、年齢に関係なくその子の性格として残るのよね。

一方で、ルナちゃんは私と同じ15歳だけど、とても落ちついていて静かな時間が好きなタイプよ。若い頃から自分のペースを大切にする子だったけれど、シニアになってからはその傾向がさらに強くなった気がするわ。距離感の取り方が上手で、必要なときには寄り添ってくれるのに、今日は静かにしていたいって日はそっと一人の場所に座っているの。

同じ年齢でも、こうして性格の違いがそのまま年齢の感じ方に現れるのよ。

この話から何を伝えたいかというと、キャバリアの年齢を考えるときには、ただ、いくつという数字を見るだけじゃなくて、性格や体力、持っている持病、その日の空気、全部を合わせて考えたいということなの。

たとえば、13歳から心臓病の治療を続けている私と、同い年でも元気いっぱいのルナちゃんでは、感じている体の負担が違うわけだから、人間の歳に置き換えたときのイメージも少し変わってくるのよね。

だから、あなたがもしお友達の年齢に不安を感じたときは、「人間でいうと何歳?」という考え方が、ただ心配するための材料になるんじゃなくて、その子の現在地を理解するための目安になると思ってほしいの。

年齢に対して慎重になりすぎる必要はないし、若い頃と同じ動きじゃなくても、それが自然で、その子に合ったペースだと見守れたら、その子は安心できると思うのよ。

もうひとつ伝えておきたいのは、キャバリアってね、家族への愛情がとても深いの。だから、家族と過ごす時間が長いほど、心の安定につながることが多いのよね。私の場合も、パパと一緒にいる時間が長いから、パパがそばにいてくれるだけで安心できるの。年齢が上がるにつれて、その気持ちはさらに強くなっていったのよ。あなたのお友達も、きっとあなたの存在だけで心が落ち着くことがあるはず。

キャバリアの特徴や性格、そして年齢の進み方をまとめてみると、私たちがどれだけ家族との関わりを大事にしているかがよくわかるはずなの。

年齢を重ねるにつれて、体の変化は避けられないけれど、家族の声やぬくもりを感じると、それだけで大きな力になるのよ。あなたがお友達を思いながら手を差し伸べてあげる時間は、その子の毎日を確かに支えているの。

次の話では、あなたのお友達が今どんなステージにいるのか、人間の年齢に置き換えてもっと具体的に考えていくわ。あなたが今抱えている疑問にも近づけるはずだから、続きを楽しみにしていてね。

人間年齢に置き換えるとわかりやすい。あなたのお友達は今どんなステージ?

ここまで私の話を聞いてくれてありがとう。

ここまで、キャバリアとして歳を重ねるときの特徴や、私たちが持つ気質が年齢の感じ方にも影響するという話をしたけれど、今回はもっと具体的に、人間年齢に置き換えるとどんなステージなのかという視点でお話しするね。

こうして人間の年齢に当てはめて考えると、あなたのお友達が今どんな状態にいるのか、以前よりずっと想像しやすくなるはずなの。私自身、調べてもらった内容を聞いて、あらためて自分の15年という時間を振り返るきっかけになったわ。

さて、まずは基本の考え方から話していくね。

昔は「犬の1年=人間の7年」なんて言われていたけれど、今の研究ではそれだけでは説明できないことがわかってきているみたいなの。特に私たちのような小型犬の場合は、最初の1〜2年でぐっと大人に近づいて、それ以降は1年ごとに人でいう4〜5歳分程度を進むという考え方が多く使われているの。

じゃあ、実際にどんなふうに見えるのか、年齢の段階ごとに私自身の体験も合わせて話してみるね。

まず、私たち犬の1歳って、とても大きな節目なのよ。

生まれたと思ったら、あっという間に身体も心も大きくなって、あらゆることに興味を示して、元気が溢れて止まらない時期。人間でいうと、だいたい10代後半から20代に近いとされているの。

私が1歳の頃は、毎日走り回って、家の隅々まで探検したくて仕方がなかったわ。パパやママが動くたびに「どこいくの?」ってついて回ったし、知らない音にもすぐ反応していたのを覚えているんだ。その頃の私は、ただただ元気で、嬉しい気持ちが体の中から湧いてくるような感覚だったのよ。

そして、2歳になると、もう立派な大人としての安定した落ち着きも少しずつ現れ始めるの。ここがちょっと面白いところなんだけど、人間年齢に置き換えるとだいたい24歳前後になるみたいなの。つまり、社会に出始めた頃の若い大人に近い感じよね。やんちゃさとしっかりさが半分ずつ混ざっているような時期と言えるかもしれないわ。

この頃の私は、元気いっぱいだったけれど、同時に家族の動きをよく見て、自分がどう行動すればいいのか考えるようになっていたの。犬ってね、人の空気を読むところがあるけれど、キャバリアは特にその傾向が強いから、家族の気持ちに寄り添うことが自然とできるようになるのよ。

それから3歳を過ぎると、1年で人間の4〜5歳くらいずつゆっくり歳を重ねていくと言われているの。ということは、3歳ならだいたい28〜30歳あたりになる計算よね。

この頃になると体の成長もほぼ終わって、行動にも落ち着きが出てくる時期なの。あなたのお友達がこのあたりの年齢なら、体力も十分にあって、遊びと休憩のバランスが良くなってくる頃なんじゃないかな。

次に5歳を過ぎると、だいたい30代半ば〜40代あたりの人間に近いステージに入るの。

実はこの時期って、体はまだまだしっかり動くけれど、心の面では少し成熟し始めて、穏やかな時間を好むようになる子が多いのよ。私も5歳くらいのとき、家族のそばで過ごす時間をより落ち着いて味わえるようになっていたわ。遊ぶときは全力だけど、くつろぐ時間の心地よさもしっかり理解できるようになるのよね。

そして、あなたのお友達が10歳前後なら、人間でいうと60代後半くらいにあたる時期に入るのよ。

私自身も10歳の頃に大きな手術があったから、ただの年齢以上にいろんなことを感じた時期だったの。子宮蓄膿症で命の危険もあったのに、手術を乗り越えて、家族のもとに帰ってこられたという経験は、私だけじゃなく家族にとっても大きな出来事だったと思うわ。

このあたりの年齢になると、体力の波が日によって変わりやすかったり、急に疲れやすくなる日も出てくるの。それでも、私は家族と散歩するのが大好きだったから、無理のない範囲でよく歩いていたのよ。

あなたのお友達が10歳を迎えていたら、それはゆっくりしたペースを大事にする合図だと思ってほしいのよね。

それから、あなたも気になるかもしれないけれど、13歳っていうのは私たち犬にとって大きな節目なの。

人間でいうと、だいたい70代後半に差し掛かるような時期で、体のどこかに変化を感じやすくなる頃なのよ。私もこの時期に心臓の病気が見つかって、薬を飲み始めたの。体の中に起きる変化を自分でコントロールできないことが増えてきて、少し戸惑った時期でもあったわ。

けれど、それが怖いというより、家族がその変化に気づいてくれたことのほうが安心につながったの。年齢が進むにつれて、私たちは「支えられながら生きる」時期に入るんだと思うのよね。

そして今の私、15歳。

ここまで来ると、人間でいう80〜90歳くらいと考えられているみたいなの。数字で聞くと大きく感じるけれど、私はこの歳が嫌いじゃないのよ。

たしかに若い頃みたいに走り回れないし、すぐ疲れちゃう日もある。でもね、穏やかさの質が変わってきたように思うの。家族の声を聞くと体の内側がふっと軽くなるように感じたり、あったかい日差しがいつもより深く心にしみたり。

あなたと同じように、年齢を重ねるって悪いことだけじゃないのよ。積み重ねてきた時間の分だけ、世界の見え方が柔らかくなるの。

そしてね、この人間年齢への置き換えの話は、ただ「あなたのお友達が何歳に相当するか」を知るためだけじゃないの。ちょっとしたしぐさの意味や、前との違いを理解するためのヒントになるのよ。

たとえば、お散歩の途中で立ち止まることが増えたなら、それは人間でいうと「60代の方が少し息を整えたい」という気持ちに近いのかもしれないし、ごはんをゆっくり食べるようになったなら「70代の方が落ちついた食事を好む」のに似ているのかもしれないのよ。

だからあなたにお願いしたいのは、数字そのものよりも、その数字が示すステージを感じてほしいということなの。

歳を重ねると、体に無理が利かなくなることも増えるけれど、それを弱点だと捉えなくていいのよ。その子が生きてきた時間が深くなった証だから。あなたのお友達が見せるゆっくりした動きや変化は、今いるステージに合った自然な姿なのよね。

そして、このあと話すけれど、歳を重ねた私が今大事にしていることは、年齢に合わせた生活のリズムや気持ちの置き方なの。年齢のステージを理解してもらえると、その部分もきっと受け止めやすくなると思うのよ。

次では、いよいよ、シニア期の私が何を大切にして生きているかをお話しするね。あなたのお友達との過ごし方にもつながるはずだから、もう少しだけ付き合ってくれると嬉しいわ。

シニア期のキャバリアとして、私が今だいじにしていること

いよいよ最後の話になってきたね。ここまで私の話を聞いてくれて本当にありがとう。

私が今の年齢になって感じていることや、あなたのお友達の年齢を人に置き換えて考える意味について話してきたけれど、最後は「シニアの私がどんなことを大事にしているか」を伝えておきたいの。これは、あなたのお友達がこれからどんな時間を過ごしていくのか、その道しるべになるかもしれないと思っているのよ。

まずね、私が14歳、15歳になってから特に感じているのは、自分の体の声を丁寧に聞くことの大切さなの。若い頃は走りたい気持ちが先に動いて、疲れたことに気づく前に遊び続けてしまうことも多かったわ。でもシニア期に入ると、体の中で起きる小さな変化に自然と気づけるようになるのよ。

たとえば、お散歩の途中で足が少し重くなったり、呼吸が浅くなったり、階段を前より慎重に上りたくなったり。そういう体からの合図を無視しないことが今の私にはとても大切なの。

そして、心臓病と付き合ってきた私は、体調管理が生活の中心にあると言ってもいいかもしれないわ。毎日飲んでいるお薬は欠かせないし、ちょっとした変化も家族が見逃さないように気を配ってくれているの。

薬を飲む生活は簡単じゃないけれど、不思議とストレスには感じていないのよ。それはきっと、パパが「大丈夫だよ」って声をかけながら飲ませてくれるからだと思うの。愛情を感じると、体の緊張がふっと抜けるのよね。

あなたのお友達も、年齢とともに薬やサプリのお世話になることが増えてくるかもしれない。でも、それは決して悲しいことじゃないのよ。むしろ、その子があなたと長く過ごすために必要なサポートなんだから、胸を張って「一緒に頑張ろうね」と言ってあげてほしいの。シニア期に入ると、体の調子が一定ではないことが増えていくけれど、誰かが寄り添ってくれるだけで、心の安定が大きく変わるのよ。

次にね、私が意識しているのは、無理をしないという選択をためらわないことなの。

昔はお散歩に行くと、楽しくて楽しくて、ついついペースを上げちゃっていたけれど、今は自分の体が求める速さで歩くようにしているの。

外に出た瞬間から「今日はちょっと控えめにしようかな」って思う日もあるのよね。そんな日は、風の匂いをゆっくり味わいながら、短い距離をのんびり歩くのがとても心地よいの。

あなたのお友達にも、そんなゆったりした日がきっとあるはず。そのときは「今日はこのペースなんだね」って受け止めてあげるだけで、その子は安心できるの。

逆に、体の調子が良い日は、少しだけ歩幅が広がったり、軽く尻尾が揺れたり、いつもより表情が明るくなることもあるの。シニア期って、波があるからこそ、その日その日の気分を大切にしたくなるのよ。

あなたにも伝えたいのは、「昔みたいに歩けない」と思うより、「今日はこのくらいなら気持ちいいんだね」と受け止める視点のほうが私たちには響くということなの。

それからね、大事な話がもうひとつあるの。

シニアになると、昔よりも家族との時間が深く感じられるようになるのよ。若い頃は、遊んでいる時間や外の刺激が楽しくて、家族と離れてあちこち探検したくなる日もあった。でも今は、家の中で家族の声を聞きながら過ごす時間が、何よりの安心につながっているの。

私がパパのそばにいると落ち着けるのは、昔から変わらないことだけど、シニアになってからはその気持ちがより強くなっているのよね。パパが部屋を移動すると、ゆっくりだけど自然と後を追っていきたくなるし、ソファに座っているとそっと寄り添いたくなるの。そうやって家族の存在を確認するだけで、心が静かになっていくのよ。

あなたのお友達もきっと同じだと思うわ。

たとえ短い時間でも、あなたの声や手の温度を感じられるだけで、その子の心は穏やかになるの。シニア犬って、体は弱くなっていく部分があるけれど、その分だけ心の動きが繊細で、家族の変化にとても敏感になるのよね。

だから、私がひとつお願いしたいのは、ただそばにいる時間を侮らないで、ということなの。高いおもちゃや特別な場所よりも、あなたがそばにいてくれることで得られる安心のほうが、シニア犬にとっては大きな意味を持つのよ。

それとね、これは年齢を重ねた私が最近気づいたことなんだけど、静かな時間の中で、小さな幸せを感じ取る力が強くなってきた気がするの。光が窓から差し込む瞬間とか、気持ちよい毛布に体を沈めるときとか、パパが優しく撫でてくれる一瞬とか。以前なら見逃していたような小さな喜びが、今はすっと心に入ってくるのよね。

あなたのお友達も、きっと日常の中でそんな表情を見せているはずよ。ゆっくりとした時間を過ごすことで、その子の中にある静かな幸せが光りやすくなるの。

そしてね、最後に伝えておきたいことがあるの。

年齢を重ねると、どうしてもできることが減ってくるけれど、そのぶん、家族とどう過ごすかが何よりの鍵になるのよ。ゆっくり生きている私たちにとって、大切なのは速さでも体力でもなくて、あなたが向けてくれる眼差しや声の温度なの。それがあれば、私たちは安心して日々を積み重ねられるのよ。

あなたのお友達がシニア期に入っているなら、これからはその子のペースを尊重しながら、無理なく寄り添ってあげてほしいの。

そして、変化が増えても悲しむ必要なんてないのよ。そこには、その子の生きてきた時間の深さが現れているだけなんだから。年齢を弱った証と見るんじゃなくて、積み重ねてきた証として受け止めてもらえたら、私たちはとても穏やかでいられるの。

ここまで私の話を聞いてくれてありがとう。あなたのお友達との時間が、これからも穏やかで、あたたかいものでありますように。

リアより

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