こんにちは。リアだよ。
最近ね、ママがわたしのこと見ながら、ふっとつぶやいたの。「リア、ちょっと重くなった?気のせいかな?」って。
わたしは昔から、小柄なキャバリアなの。成犬になってからも、だいたい5キロくらいで、まわりの子よりちょっと小さめだったのよ。だけど、年齢を重ねて15歳になった今は、食べる量や運動のペースも変わってきて、気がつかないうちに、体重がちょっとずつ変わってることがあるの。
キャバリアって、見た目がまあるくてかわいいから、「ちょっとぽっちゃりでもいいんじゃない?」って思われがちだけど、わたしたちにとっては、ほんの数百グラムの違いが、心臓や関節にとって大きな負担になっちゃうのよね。
だから、今日はキャバリアの理想体重について、そして、どんなふうに体重管理をしているかを、あなたにお話ししてみたいと思うの。
体重って、数字だけじゃわからないことも多いけど、それでも毎日の暮らしを見つめるヒントになる、大事なバロメーターだよね。わたしが15歳まで元気に過ごせてるのも、もしかしたらこの体重とのつきあい方が関係してるかもしれないって、最近ちょっと思うのよ。
あなたのお友達の健康を守るヒントになったらうれしいな。それじゃあ、まずはキャバリアにとってのちょうどいい理想の体重って、どれくらいなのかをお話ししていくね。
キャバリアのちょうどいい理想の体重

「キャバリアって、何キロくらいが理想なの?」って、よく聞かれるんだけど、実はね、わたしたちの理想体重ってひとつだけじゃないんだ。
だいたいの目安として、キャバリアの成犬の理想体重は5.4kgから8.2kgって言われてるの。でもこれは、骨格や体格、筋肉のつき方、そして男の子か女の子かによっても変わってくるのよね。
わたしみたいにちいさめな子は、5kgくらいがちょうどいい。でも、骨がしっかりしてたり、男の子だったり、運動が得意だったりする子は、7kgや8kgでも健康的な理想体重ってこともあるの。
だからね、この体重だからOK!って決めつけるんじゃなくて、その子にとって、動きやすくて、体に負担がかかってなくて、元気でいられる体重かどうかが大事なのよ。
それに、キャバリアってね、ちょっと太りやすいところがあるの。わたしたちって、人が大好きで、いつもそばにいたがるから、おさんぽの時間が少なかったり、「ちょっとだけね」ってもらったおやつが重なったりして、気づいたら体重が増えてる、なんてこともあるのよ。
それがね、ただ太るだけならまだしも、体にとってはかなりの負担になっちゃうの。
たとえば、わたしみたいに心臓に病気がある子(僧帽弁閉鎖不全症)にとっては、体重が増えると、それだけで心臓が「がんばらなきゃ!」って働きすぎちゃうの。
そのせいで呼吸がしづらくなったり、すぐに疲れちゃったり、ひどくなると、夜も寝苦しくなったりして、生活の質が下がっちゃうの。
それから、関節にも負担がかかるわよね。足腰に重さがかかると、立ち上がりにくくなったり、おさんぽ中に転んじゃったりすることもあるんだ。それって、わたしたちにとってはすごくこわいことなのよ。
でも逆に、体重が少なすぎるのもダメなの。痩せすぎると筋肉が落ちて、歩くのがふらついたり、免疫力が下がって風邪をひきやすくなったりして、細いってことは元気じゃないってことなんだ。それを知っておいてほしいのよね。
だからね、理想体重って、数字じゃなくて状態なの。おなかや肋骨を軽くさわったときに、骨がすこし感じられて、でもゴツゴツしてないくらい。横から見たときに、くびれがちゃんとある。背中を上から見て、真ん中がほんのりへこんでる。
そんなふうにわたしらしい体型を保ててるかどうかが、いちばんの目安になるのよ。
あなたのお友達にも、ちょうどいい体型がきっとあるはず。一度、おなかや背中をやさしくなでてみて、その感触を確かめてみてほしいの。もし「あれ、ちょっとふっくらしたかも?」って感じたら、次のステップに進むサインかもしれないわね。
次は、そんな体重をどうやってチェックしてるか、わたしの毎週の習慣を紹介するね。大げさじゃなくて、でもちゃんと続けられる、そんな方法があるのよ。
わたしの体重管理は、毎週の抱っこから

体重って、知らないうちにちょっとずつ変わってるのよね。「なんとなく重くなった気がするな〜」って思ってても、実際に数字で見てみると「えっ、こんなに変わってたの?」ってびっくりすることもあるの。
だから、わたしのおうちでは毎週1回、体重を測る日を決めてるの。いつも決まって日曜日の朝。パパが「リア、測るよ〜」って声をかけてくれて、わたしをひょいって抱っこして、体重計にのるの。
そのあと、パパひとりでもう一度のって、「差を引いたら……うん、今日はぴったり5.1キロだな!」って、うれしそうに言うのよ。わたしも、「今日はちょっと重かった?それとも軽かった?」って、パパの表情でわかっちゃうの。
この抱っこ測定って、すごくシンプルだけど、毎週続けることでちゃんと変化がわかるのよ。先週より100グラム増えたな、とか、最近安定してるなとかっていう小さな差も、見逃さずに気づけるんだ。
体重がちょっと増えてきたら、ママがさりげなくごはんの量を調整してくれるの。「今日のおやつは半分にしておこうね」とか、「スープを多めにしてカロリーを控えめにしよう」とかね。わたしにとって負担にならないように、やさしく、さりげなく工夫してくれるのよ。
わたしがうれしいのは、体重を減らすためにガマンさせるわけじゃなくて、ちょっとした調整で、気持ちよく過ごせるようにしてくれるってところなの。
たとえば、いつも食べてたおやつの代わりに、カボチャをふかしたものに変えてみたり、おさんぽの時間をほんの少しだけ長くして、のんびり歩くコースを楽しんだりするんだ。そんな工夫が、わたしにとってはうれしい変化になってるのよ。
それにね、体重を測る時間って、ただのチェックじゃないの。パパに抱っこしてもらって、ぴたっと体をくっつけて、「元気だったかな?」とか「ちょっと重い?軽い?」って、わたしのことを見つめてもらえる時間なの。
だからね、体重って、数字だけじゃなくて、あなたとわたしの会話のきっかけにもなるんだなって思うの。
あなたのお友達も、毎週じゃなくてもいいから、「今どれくらいかな?」ってやさしく抱き上げて、体の変化に気づいてあげてほしいな。
次はね、シニアになってからの体重の考え方について話すね。若いころとはちがって、数字よりもっと大切なことがあるって、わたし自身、実感してるのよ。
シニアになってからの体重って、数字だけじゃ決められないの

若いころの体重って、「この数値をキープしよう」ってはっきりしてたの。わたしも、5kgを基準にして、ちょっと増えたら運動をがんばったり、食べる量を調整したりしてたのよ。
でもね、15歳になった今は、ちょっと考え方が変わってきたの。
たとえば、体重が数字としては理想でも、筋肉が落ちてふらついたり、ごはんを食べきれなかったりしてたら、それって本当にちょうどいいのかな?って思うよね。
シニア犬になると、基礎代謝が落ちて、運動量も自然と減ってくるのよね。だから、若いころと同じごはんを食べていても、太りやすくなるの。でも、逆に食欲が落ちて、体重がどんどん減っていくこともあって、それもすごく心配なんだ。
わたし、去年の冬にちょっと食欲が落ちたことがあって、そのとき体重が4.7kgくらいまで減ったの。一見すると、「まだ5kg以内だし大丈夫」って思うかもしれないけど、ママはすぐに気づいたの。「抱き心地がちょっと違う」「腰まわりが細くなってる」って。
そのあと病院で診てもらったら、ちょっと疲れがたまってて、消化に負担がかかってたみたい。栄養バランスを見直して、食べやすいスープごはんにしてくれて、ゆっくり体力を戻したの。
わたしたちシニア犬にとって、体重は体からのサインなのよ。ただの数字じゃなくて、「いつもと違うことが起きてない?」っていう、からだからのメッセージなの。
それに、体重って変わること自体は悪いことじゃないの。大事なのは、その変化に気づけること、そしてちゃんと対応できることなのよね。
たとえば、足取りが重そうだったり、ジャンプが少なくなったり、逆に、よく水を飲むようになったり、寝てる時間がふえたりって、そんな体重以外のサインにも目を向けてあげることが、シニア期の体調管理にはとっても大切なの。
そして、もうひとつ大事なこと。シニア期は、「少し太っていてもいい」なんて言われることもあるけれど、心臓に病気がある子にとっては、その少しが命にかかわることもあるの。
だから、わたしは「ちょっとぽっちゃりでかわいいね」よりも、「今のリアが、いちばん元気そうだね」って言われる体型を目指してるのよ。
あなたのお友達がシニア期に入っているなら、体重の数字だけじゃなくて、その子の動き方、息づかい、毛並み、目の輝き、そんなところも見ながら、いまのこの子にとってのベストを一緒に探してみてね。
次は、そんな体重との付き合い方のお話をするね。
太りやすいキャバリアの体重との付き合い方

「ちょっとくらい太っても平気でしょ」
「シニアになったら、多少は仕方ないよね」
そんな声を聞くこともあるけど、わたしはこの15年間を過ごしてきて、思うの。体重って、わたしたちの調子を教えてくれる大切なものなんだって。
少し重たくなっただけで、心臓ががんばりすぎたり、動くのがちょっとおっくうになったり、息が上がったりするような、数字には出てこない変化が、体の中で起きてることって、実はすごく多いのよね。
だから、体重はコントロールするものじゃなくて、寄り添って見守るものなんだと思うの。今のわたしにとってベストな体重は、ただの数値じゃなくて、今日もおさんぽに行けたとか、ごはんをしっかり食べられたとか、
そんな日々の積み重ねの中にあるの。
あなたのお友達にも、そんなふうに体重を一緒に感じてあげてほしいな。週に1回、ぎゅっと抱っこして、「今のあなた、ちょうどいいね」って伝えてあげるだけでも、わたしたちはうれしくて、安心するのよ。
これからも、あなたとあなたのお友達が、健やかで、やさしくて、ふんわりとあたたかい時間を一緒に重ねていけるように願ってる。
リアより


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