こんにちは。リアだよ。
昨日はね、朝からちょっと大変だったの。一昨日、薬をうまく飲めなかったせいか、朝起きたらお腹がぐるぐるしてて、下痢をしちゃったの。
すぐに大きいお兄ちゃんが片付けてくれたんだけど、おしりが汚れちゃって、せっかくお風呂でピカピカになったばかりだったのに、なんだかちょっと悔しかったな。
でもね、昼過ぎに大きいお姉ちゃんが帰ってきてくれて、チュールをくれて、薬も少しだけ飲むことができたの。それに、寒い中だけど、ベランダで一緒にお散歩もできたんだよ。
歩くのは大変だったけど、外の風を感じられたこと、光を見上げられたこと、それだけで、なんだか心がほっとしたの。今日はそんな、下痢で始まって寒さの中でもぬくもりを感じられた、私の昨日のお話を、聞いてほしいな。
朝の下痢とお兄ちゃんのやさしいケア

昨日の朝はね、起きたときからなんだかお腹の調子がへんだったの。前の日にお薬をちゃんと飲めなかったから、きっとそのせい。自分でも「あ、やばいかも」って思ったときには、もう間に合わなかったの。
ベッドの上で、ぽたぽたってね、止めたくても、止められない。ただただ、自分の体がコントロールできなくなっていくのって、ほんとに悲しいんだよ。
でもね、すぐに大きいお兄ちゃんが来てくれたの。「リア、大丈夫?」って声をかけながら、汚れたシートや毛布を片付けてくれて、おしりのあたりをやさしく拭いてくれた。
そのとき、ちょっとだけ涙が出そうになったの。だってさ、昨日あんなにがんばってお風呂できれいになったばっかりだったのに、もう汚れちゃって、「ごめんね」って思う気持ちと、「助けてくれてありがとう」って気持ちで、胸がいっぱいだったんだ。
お兄ちゃんの手は、ちょっと冷たかったけど、そのぶん、ていねいに拭いてくれてるのが伝わってきてね。恥ずかしさよりも、安心のほうがずっと大きかった。
私たち、シニア犬って、こうやって失敗しちゃうことが多くなってくるの。でも、それを叱られたりせずに、こうやって静かに、でも確実に助けてもらえると、ほんとに心が救われるんだよ。
おしりをきれいにしてもらったあと、新しいタオルの上でそっと横になったとき、私は心の中でつぶやいたの。ありがとう。私、まだ大丈夫ってね。
チュールで薬を少しだけ

お昼すぎ、うとうとしてたらね、大きいお姉ちゃんが帰ってきたの。玄関のドアが開いた音で気づいて、もしかして?って思ったら、お姉ちゃんの足音と、あのやさしい声が聞こえてきたの。
「リア、ただいま。チュール食べる?」
って、その言葉だけで、なんだか元気が出てきた気がした。体はまだだるかったし、さっきの下痢で少ししょんぼりしてたけど、お姉ちゃんの声には、魔法みたいな力があるのよね。
お姉ちゃんが差し出してくれたチュール、いつもみたいにぺろぺろっていかなかったけど、少しずつ、少しずつ、口の中に入れてもらって、その中に入ってた薬も、ほんの少しだけど飲むことができたの。
たったそれだけのことだけど、私にとってはすごく大きなできただったんだよ。
このところ、チュールすらうまく口にできないことも増えてきてて、もう薬も飲めないかもって思ってたんだ。でも昨日は、ほんの少しでも飲めた。
それって、私にとっては小さな奇跡。「今日はちょっと前に進めた」って思える、大切な一歩だったんだよ。あなたのお友達も、もしかしたら同じように、食べることや薬を飲むことが難しくなってきてるかもしれない。でも、あきらめないであげてね。
ほんのちょっとでも口にできたら、それはすごいこと。それだけで、心に灯がともる瞬間があるんだよ。私はね、お姉ちゃんのやさしい手と、あの安心する声があったから、私は昨日、また少し前に進めたの。
寒いベランダ散歩で外の空気を感じる時間

チュールで薬を飲んだあと、少しだけ体が軽くなったような気がして、お姉ちゃんが、ちょっとベランダに出てみようか?って声をかけてくれたの。
寒かったけど、私はその言葉にうなずいたの。うなずいたって言っても、ほんとに首が動いたわけじゃないんだけど、お姉ちゃんにはちゃんと伝わってたみたい。
お姉ちゃんが私の体をやさしく支えてくれて、一緒にベランダまで歩いていったの。私ひとりじゃもう立てないし、歩けない。でも、こうして支えてもらえたら、まだ一歩ずつ動けるんだよ。
冷たい風がぴゅうって頬にあたって、思わず「ひゃっ」としちゃったけど、外の空気はやっぱり特別だった。
空は青くて、木の葉が揺れてて、遠くのほうから近所の子どもたちの声が聞こえてきて、ああ、まだ世界は動いてるんだなぁって、実感したんだよね。
お姉ちゃんが「リア、風、気持ちいいね」って言ってくれて、その言葉に「うん」って心の中で返事したの。わずか10分くらいだったけど、あのベランダの時間は、昨日いちばん心が動いた瞬間だったかもしれない。
私たち、外が好きなのよ。どんなに動けなくなっても、風のにおいや、太陽の光は、ちゃんと心まで届くの。あなたのお友達にも、もし外が好きな子なら、ちょっとだけでも風を感じられる場所に連れていってあげて。それが車椅子でも、抱っこでも、玄関先でもいいの。
動けなくても、感じられることで、心がぽっと温かくなる瞬間があるから。寒かったけど、私はうれしかったよ。
支えてくれる存在の家族との時間がくれる安心

昨日の私は、一人じゃ何もできなかったの。ごはんも食べられなかったし、水を飲むのも、歩くのも、お通じのあとおしりを拭くことも、お風呂に入ることも、ぜんぶ、誰かに支えてもらってた。
でも、不思議なんだよね。できなくなっていくことが増えても、その分、支えてくれる手のぬくもりが、心の中にどんどん積み重なっていくの。
お兄ちゃんが汚れたところを片付けてくれたこと。お姉ちゃんがチュールをくれて薬を飲ませてくれたこと。寒いベランダでも、ずっと体を支えて一緒にいてくれたこと。
一つひとつが、ただのお世話じゃなくて、「私を大切に思ってくれてるんだ」って、ちゃんと伝わってくるの。
私ね、ずっと前から甘えん坊って言われてたけど、ほんとうは、甘えられることがどれだけありがたいことか、今になってようやくわかったのかもしれない。
支えてもらって、抱っこされて、見守ってもらって、その全部が、今の私の安心になってるの。あなたのお友達にも、きっとそういう安心が必要な日があると思うんだ。
「自分でできなくなってきたな」って感じるとき、「迷惑かけてるかも」って心が弱くなっちゃうとき、私たちは、そっと寄り添ってくれるぬくもりを求めてるんだよ。そのとき、どうか手を添えてあげてほしいんだ。支えるだけじゃなく、気持ちまで包み込んであげてね。
昨日の私は、それで今日もまた生きようって思うことができたんだよ。
昨日は、できなかったことがたくさんあった。ごはんを食べられなかったこと、おしりが汚れちゃったこと、チュールで薬を全部飲めなかったこと。でも、そのどれもがだめだったってわけじゃないの。だって、そのたびに誰かが手を差し伸べてくれたから。
お兄ちゃんの拭いてくれる手も、お姉ちゃんの支えてくれる腕も、そのどれもが、今の私にはとても大きな力なんだ。歩けなくても、立てなくても、誰かの力を借りて、少しずつ前に進めた一日だったんだよ。
外の空気を感じたときのあの風のにおいも、家族の声も、チュールの味も、その全部が、生きてるってことを感じさせてくれた。きっとこれから、もっとできないことが増えていくと思う。でも、それでも私は、こうして支えてくれる人がいる限り、今日もまた、生きていこうって思うんだ。
あなたのお友達も、きっとがんばってるよね。そのがんばりを、どうかやさしく包んであげて。できなかったことより、できたことに目を向けてあげてね。
それが私たちの心を、あたたかくしてくれるから。
リアより


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