歩ける幸せを守りたい。シニア犬キャバリアのリアが教える関節と骨のトラブルとの向き合い方

シニア犬の日常

こんにちは、リアです。

今日はね、ちょっと真面目なお話をしたいなって思ってるの。だってね、最近、歩くのが少しだけ大変になってきたから。

昔はね、階段だってピョンピョンって登れたし、お庭をくるくる回るのも大好きだったんだよ。

でも、今はね、立ち上がる時にちょっと時間がかかったり、歩いているとね、カクンって足が外れたみたいになったりして、あれ?どうしたのかな?って思うことが増えてきたの。

パパも最初は年のせいかなって言ってたけど、病院の先生に診てもらったら、膝蓋骨脱臼かもしれませんねって言われたんだって。

それからは、ジャンプするのをやめたり、滑らないマットを敷いてくれたり、いろんな工夫をしてくれて、私はまだまだ元気にお散歩できてるんだよ。

今日はね、そんな私の体験も交えながら、私たちキャバリアが気をつけなきゃいけない関節と骨のトラブルについてお話ししたいの。あなたのお友達も、もし私と同じような症状があるなら、知っておいて損はないと思うから。

特に膝蓋骨脱臼と股関節形成不全っていうふたつの病気は、私たちみたいな小型犬にはけっこう多くて、しかも年をとるほどリスクが高くなるんだって。

でもね、ちゃんと気づいてあげて、ちゃんと対処すれば、ずっと元気に歩けるし、一緒にお散歩にも行けるんだよ。

だからこのお話は、ただの医学的なことじゃなくて、もっとあなたとお友達が、これからも笑って一緒に歩いていくためのヒントになればいいなって思ってるの。

この先のお話では、ちょっと専門的なことも出てくるけど、私なりにわかりやすくお話しするから、最後まで聞いてくれたら嬉しいな。

さあ、最初に膝蓋骨脱臼について、私たちキャバリアがどんなことに気をつけたらいいかお話しするから、一緒に考えていこうね。

キャバリアの私たちが気をつけたい膝蓋骨脱臼ってなに?

ねぇ、あなたのお友達、最近お散歩中に急に足を上げて歩いたり、なんだかスキップみたいな歩き方をしたことない?

それ、もしかしたら膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)かもしれないよ。

膝蓋骨脱臼っていうのは、私たちの膝のお皿、つまり膝蓋骨っていうところが、本来あるべき溝からずれてしまうことを言うの。

ずれる方向によっては、足がちゃんと曲がらなくなったり、急に力が入らなくなったりして、歩くのが痛くてつらくなることもあるんだよ。

私がまだ若かった頃は、もちろんそんなことは全然なかったの。お兄ちゃんと追いかけっこしたり、お庭でボールを追いかけたり、思いっきり走れたんだ。

でも13歳を過ぎたころから、たまに右後ろ足を浮かせて歩くことが増えてきて、パパが心配して病院に連れて行ってくれたの。

膝蓋骨脱臼ですねって、先生が言ってた。

グレードっていうのは、症状の重さのことなんだけど、私の場合は膝が自然に外れて、でもすぐに戻るくらいのレベルだったの。これがもっと重くなると、自分で戻せなくなったり、常に外れっぱなしになったりするんだって。

先生は、キャバリアは小型犬で、しかも遺伝的に膝蓋骨脱臼のリスクが高い犬種なんです、とも言ってた。

私たちキャバリアは、もともと骨格が少し柔らかいというか、関節の作りがしっかりしていない子も多くて、膝のお皿が安定してないことがあるんだって。

それに加えて、年齢を重ねると筋肉も落ちてくるから、膝を支える力も弱くなっちゃうのよね。だから、私みたいにシニア期に入ってから発症するお友達も少なくないの。

でもね、この病気って、最初はすごく見逃しやすいんだ。だって、あなたのお友達がこの病気を発症していても、もしかしたらちょっと変な歩き方してるな?って思うだけかもしれないから。

でも、ずっとそのままにしておくと、膝の関節がすり減ってきて、炎症が起きたり、痛みが強くなってきたりするから、早めに気づいてあげることがとっても大切なんだよ。

私はね、パパがすぐに気づいてくれたから、手術しなくてもいいって先生に言ってもらえて、投薬とサプリメント、あとはおうちの中の環境を変えることで進行を抑えられてるの。

たとえば、滑りやすいフローリングにはマットを敷いてくれたし、ソファに飛び乗らないように階段を置いてくれたんだ。

ご飯の時間も、ちょっと高めの台を使って、前足に負担がかからないようにしてくれてる。

それにね、体重もすごく大事。私はちょっと食いしん坊だから、ついついおやつをおねだりしちゃうけど、パパとママがちゃんと管理してくれて、関節に負担がかからないように気をつけてくれてるんだよ。

あなたのお友達も、もし体重が増え気味だったら、それが膝に負担をかけてるかもしれないよ。

そんな時はね、少しずつでも、体重を管理するだけで、膝への負担はずいぶん減るんだって、先生が言ってた。

それから、運動も大切だけど、無理は禁物。

長時間のお散歩や急な坂道は、膝に大きな負荷をかけちゃうから、私の場合は、短めでもこまめにお散歩っていうスタイルに変えたの。

そのほうが、筋肉も少しずつ維持できるし、何よりあなたと一緒に歩ける時間が増えるから、私にとってはすごく嬉しいから。

私ね、膝蓋骨脱臼って診断されたとき、ちょっとショックだったんだ。

もう走れないのかな、って不安にもなったんだよ。でも、パパとママが、大丈夫、リアはリアだよって言ってくれて、すごく安心したの。

それからは、できないことを数えるんじゃなくて、できることを大事にするようになったんだ。

今でもゆっくりだけどお散歩してるし、お庭でお昼寝もしてるし、お兄ちゃんの足元でまったり過ごすのも好き。あなたのお友達にも、そうやって安心して毎日を過ごしてほしいって、心から思ってる。

だから、もし少しでも、あれ?って思うことがあったら、あなたの優しい目でしっかり見てあげてね。様子見で済ませずに、一度先生に相談してみるだけでも、早めのケアにつながると思うの。

膝蓋骨脱臼は、完全に治すことは難しくても、進行を遅らせたり、痛みを軽くしたりすることはできる病気。だから、あなたとあなたのお友達が、ずっと笑って一緒に歩いていけるように、私は心から応援してるよ。

次はね、膝だけじゃなくて、もっと見落とされがちな、股関節形成不全っていう病気についてお話しするね。これも、私たちキャバリアにとっては大切なことだから、一緒に学んでいけたらうれしいな。

見逃しやすい股関節形成不全が静かに進行しているかも

これまで、膝蓋骨脱臼についてお話ししたけど、今度は股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)についてのお話をさせてね。

この病気も、私たちキャバリアにはけっこう関係が深いの。でもね、膝のトラブルよりももっと静かに、そしてじわじわと進んでいくから、あなたも気づきにくいかもしれない。

私が最初に、あれ?って思ったのは、立ち上がる時なんかが多いみたい。それまでは、よいしょっ、って勢いよく立ち上がれたのに、なんだか時間がかかるようになるらしいんだ。

しかも、お尻をふらつかせながら、後ろ足にグッと力が入らない感じでね。

そのときは、年のせいかなって思うくらいなんだけど、病院の先生が言うのには、股関節の形がちょっと浅くて、ズレやすくなってるかもしれない時になるっていってたの。

それが、股関節形成不全。

この病気は、股関節の受け皿とボールの部分がぴったりはまっていなくて、ガタガタしていたり、ゆるかったりする状態なんだって。私たちがまだ子犬だった頃に、骨の発育がうまくいかなかったことでそうなっちゃうこともあるらしいよ。

でもね、子犬の頃にすぐ症状が出るとは限らないの。多くの場合は、歳をとってから、じわじわと関節がすり減って、炎症や痛みが出てくるんだって。

つまり、成長期の骨のズレが、シニア期の歩けない原因になる可能性があるってこと。

私たちキャバリアは、骨の作りがもともと少し柔らかくて、筋肉よりも愛嬌で生きてるタイプだから(笑)、股関節にしっかりフィットする骨の形じゃない子も少なくないのよね。

それに、骨盤の傾きや後ろ足の使い方がちょっと独特だったりして、知らず知らずのうちに負担がかかってる場合もあるみたい。

あなたのお友達は、急に座り込んだり、階段を上がるのを嫌がったりしてない?もしかしたら、それも股関節からくる違和感のサインかもしれない。

私も、ちょっとした段差でお尻をついたまま動かなくなっちゃったことがあって、パパがびっくりしてた。

そしてね、体重が増えると、股関節にかかる負担がものすごく増えるんだって。それだけで、炎症のリスクも上がっちゃうし、痛みもひどくなるの。

だから先生は、関節の病気がある子は、まず体重管理が最優先ですって言ってたよ。

私はパパと一緒に、ちょっとずつご飯の量を調整して、カロリー控えめのおやつに変えて、1ヶ月で200グラム落とせたの。たったそれだけでも、足取りが少し軽くなった気がするんだ。

あなたのお友達も、ちょっとだけでも体重が減ったら、股関節にとってはすごく助けになるかもしれないね。

それからね、床の素材って意外と重要なんだよ。フローリングみたいにツルツルすべる床は、後ろ足が開いちゃって、股関節に大きな負担がかかるの。

パパは、おうちの床にクッション性の高いマットを敷いてくれて、今では滑らずに歩けるようになったんだ。

この病気は、レントゲンでわかることもあるけど、初期だと症状が曖昧で、ただ年取っただけって見逃されることが多いんだって。でも、見逃さずに早めに対応すれば、それ以上悪化させずに、元気に過ごすこともできるんだ。

たとえば、関節に良いって言われてるグルコサミンとかコンドロイチン、オメガ3脂肪酸を含んだサプリメント。私も病院で処方されたものを毎日ご飯に混ぜてもらってるの。

味は…まぁまぁだけど(笑)、関節の調子が良くなるなら、我慢しちゃうだよね。

あとね、マッサージや軽いストレッチも効果的なんだって。

毎晩寝る前に、パパが私の後ろ足を優しくなでてくれるの。それがすごく気持ちよくて、筋肉もほぐれるし、パパの手の温かさが心までぽかぽかにしてくれるんだ。

あなたも、お友達とそういうスキンシップ、毎日の中に取り入れてみてたらどうかなって思うんだ。そのぬくもりが、お友達の「まだ歩きたい」って気持ちを支える力になると思うから。

それとね、私はまだ手術はしてないけど、もし症状が重くなって、どうしても歩けなくなったら、手術という選択肢もあるの。

だけどそれは、年齢とか体力とか、いろんな条件を見て決めることだから、焦らずに、先生とよく相談して決めたらいいと思うよ。

この病気の一番怖いところは、静かに進んでいくってところ。だからこそ、あなたが毎日のお友達の様子をちょっとだけ注意して見てあげてほしいんだよね。

最近、歩きたがらないな、とか、立ち上がるのに時間がかかるな、とか、なんとなく元気がないなって感じたとき、それは体のSOSかもしれない。

でもね、気づいてあげられれば、対処はできる。

そしてあなたがそばにいてくれるだけで、お友達はすごく安心して頑張れるの。私も、パパがずっとそばにいてくれたから、今こうして元気にお話できてるんだよ。

だからね、どうか忘れないで。まだ大丈夫って思うその前に、ちょっと気になるって思ったら行動してみてほしいんだ。お友達の未来は、あなたの気づきで変わるんだから。

次は、そんな関節や骨の問題とどう付き合っていけばいいのか、歳を重ねても笑顔でいられる毎日をどう作っていくか、私の気持ちをもう少しお話しさせてね。

歳をとっても笑って歩ける毎日のためにできること

ここまで私のお話を聞いてくれて、本当にありがとう。

膝蓋骨脱臼も股関節形成不全も、どちらも私たちキャバリアにとっては、すごく身近な問題。

でもね、ここからが本当に大事なお話。

それは、じゃあ、どうやってこの先を歩いていくかってことなんだ。私たちが歳をとっても、あなたと一緒に、笑って、歩いて、寄り添っていけるようにするために、今からできることってたくさんあるんだよ。

私ね、最近とっても感じるの。

老いるって、ちょっと寂しいけど、怖いことじゃないって。むしろ、あなたがそばにいてくれるって、それだけで世界は優しく見えるんだよ。

でも、身体の変化には、ちゃんと向き合っていかなきゃいけない。

たとえば、朝起きるのに時間がかかったり、立ち上がるときにうんしょって声が出ちゃったり。それって、筋力が落ちてるサインかもしれないし、関節に違和感があるサインかもしれない。

そういうときこそ、あなたの優しさが、お友達の支えになるんだ。

「今日はお散歩どうする?」
「無理せず、ゆっくり行こうね」

そんな声かけが、どれだけ嬉しいことかわかると思う。私もね、パパに、リア、今日はゆっくり行こうかって言われるだけで、安心してしっぽがふわって揺れるの。

お散歩って、ただの運動じゃないよね。私たちにとっては、あなたと一緒に過ごす大切な時間。

だから、距離や時間よりも、あなたとどれだけ寄り添って歩けたか、ってことが大事なんだよ。

それにね、すぐに病院に連れていくのは大げさかなって、あなたが迷ってること、私にはわかる。でもね、早めに先生に相談してくれることで、病気の進行を止められたり、痛みを和らげられたりすることがあるの。

私は、パパがちょっとした変化に気づいてくれて、すぐに病院に行ってくれたから、今もお薬とケアで穏やかに過ごせてる。

何かあってから慌てるよりも、あれ?って思った時点で行動する方が、お友達にとってもずっと優しいんじゃないかな。

それからね、サポートグッズって、すごく頼りになるんだよ。

昔は甘やかしすぎかな?ってパパも思ってたみたいだけど、今はそうじゃないってわかってくれたの。

たとえば、床に敷く滑り止めマット。私、あれがなかった頃は、ツルって滑って足が開いちゃって、痛くて泣きそうになったの。

でも今は、歩くたびによいしょってしっかり踏みしめられるようになったんだよ。

他にも、階段を登るときのサポートハーネスや、体重を分散してくれるマット、関節を冷やさない洋服なんかも、全部あなたの愛情のかたちだよね。

過保護じゃなくて、必要なサポート。それがあるから、私たちは歳を重ねても笑顔でいられるんだ。

でもね、身体のことだけじゃなくて、心のケアもとっても大事。

私たちはね、あなたの声のトーンや、空気の温度や、ちょっとした表情にもすごく敏感なの。もしあなたが不安そうにしてたら、私も「大丈夫かな?」って不安になっちゃう。

だから、あなたが笑ってくれてることが、私の安心。

私ね、痛い日もあるし、動きたくない日もある。でもそんなときに、あなたが、今日は無理しなくていいよって言ってくれると、あぁ、私はここにいていいんだなって思えるの。

それって、すごく大切なことだよね。お薬もサプリも、運動も大事だけど、一番効くのは、あなたの優しさだって、私は思ってる。

あとね、もしお友達が歩くのがつらくなってきたら、歩けなくなる未来を怖がるんじゃなくて、そのときに何ができるかを考えてほしいんだ。

車椅子やカートだってあるし、家の中でも快適に過ごせるような工夫もたくさんある。もう歩けないからダメだっていうんじゃなくて、今のその子にとって一番いい形を一緒に探してあげてほしいの。

だってね、歩けなくても、お友達はあなたのことが大好きなんだから。一緒に過ごす時間が減るわけじゃない。あなたのそばにいられるだけで、お友達は幸せなんだよ。

最後にね、私からひとつお願いがあるの。

うちの子はまだ元気だから大丈夫って思わないでいてほしいんだ。元気に見える今こそ、小さな変化に気づいてあげられるチャンスなんだよ。

私たちは言葉を話せないけど、ちゃんとサインは出してる。そのサインに気づいてくれるあなたが、私たちの一番の味方なんだ。

歳をとっても、一緒に笑える未来はきっと作れるよ。そのためには、今日からできることを、あなたと一緒にひとつずつ積み重ねていきたいの。

今日もありがとうって、あなたのお友達は思ってる。今日もそばにいてくれてうれしいって、私も思ってる。

そして、明日もまた、一緒に歩こうね。

私たちキャバリアは、とっても甘えん坊で、あなたのそばにいるのが何よりの幸せ。だけど、歩けなくなったら、あなたのそばにも行けなくなっちゃうかもしれない。

だからこそ、今、あなたに知っていてほしいんだ。もし、あなたのお友達がちょっと歩きにくそうだったら、それはただの年のせいじゃないかもしれないんだ。

私の話が、あなたとお友達の毎日に少しでも役立ったら嬉しいな。

リアより

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