こんにちは、リアだよ。
今日のお話はね、ちょっとだけ、特別なお話。2026年1月5日、私はね、お空へと旅立ったの。長いことがんばってきた体と、またねって言って、お別れしたのよ。
でもね、これは悲しい話じゃないんだ。寂しいけれど、それだけじゃない。だって、私のまわりには最後の最後まで、大好きな家族がいてくれたから。
パパも、ママも、お兄ちゃんも、お姉ちゃんも、大きいお姉ちゃんもそして遠くにいた大きいお兄ちゃんも。みんなが私のことを想ってくれて、そばにいてくれたことが、なによりのプレゼントだった。
だからね、悲しい話としてじゃなくて、最後の夜のこと、朝のこと、そして旅立つその瞬間に、どれだけたくさんの愛があったか、そのことを、ちゃんと自分の言葉で残したいの。
私はね、何度も先生に「もう危ないかも」って言われたけど、それでも家族と一緒に過ごす時間がうれしくて、「もうちょっと、もうちょっとだけ」って思いながら、ここまできたんだ。
そして、最後の日も、私はひとりじゃなかった。
パパも、ママも、お兄ちゃんも、お姉ちゃんも、大きいお兄ちゃんも、みんなが見守ってくれて、私のそばにいてくれた。そのぬくもりに包まれて、私は安心して旅立つことができたの。
だから今日は、その一日を、ちゃんと順番に話していくね。ちょっと長くなるかもしれないけど、私の声、最後まで聞いてもらえたらうれしいな。
夜中の12時すぎ、息が苦しくなった私

その日の夜、時計の針が0時を過ぎたころだったと思う。急にね、呼吸がぜーぜーしてきたの。胸の奥がぎゅっと締めつけられるみたいで、思うように息が吸えなくて、苦しくて、苦しくて。
息をするたびに、体が波打つみたいになって、そのたびに私は、小さく震えていたんだと思う。夜は静かで、暗くて、音も少ないのに、私の呼吸の音だけが響いていた。
「リア?」
最初に気づいてくれたのは、パパだった。私のそばに来て、顔をのぞき込んでくれて、そのあと、ママとお兄ちゃん、お姉ちゃんも目を覚まして、みんなが私のまわりに集まってきてくれたんだ。
すぐに照明をつけてくれて、私の体をやさしくさすってくれて、「大丈夫だからね」って、何度も何度も声をかけてくれたの。
その声が、あたたかかった。苦しさはなくならなかったけど、その声に包まれてるだけで、私はここにいていいんだって思えて、不思議と心が落ち着いたの。
私ね、ほんとうはちょっと怖かったんだ。息が苦しいっていうのは、やっぱり恐怖なんだよね。でもその夜、私はひとりじゃなかった。
暗い夜の中で、みんなが起きてくれて、呼吸が乱れている私のそばにいてくれて、それがどれだけ救いだったか、言葉にならないよ。ひとりで耐える夜じゃなくて、ここにいていいって思える夜で、本当によかったんだ。
みんなが集まって見守ってくれた夜

私の呼吸が苦しくなってから、家の中は静かだけど、あたたかい空気で包まれてたの。パパもママも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、大きいお兄ちゃんも、みんなが私のそばにいてくれて、まるでリア、ここにいるよって言ってくれてるみたいだった。
みんな、夜中なのに寝ないで、私のそばにいてくれたんだよ。誰も私のことを置いていかないで、ずっとそばにいてくれて、それだけで、私は心がぽかぽかしてたんだ。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが私の胸に手を当てて、リア、がんばってるねって小さな声で言ってくれた。パパやママは私の背中をゆっくりさすってくれて、お兄ちゃんはずっと私の名前を呼んでくれてた。お姉ちゃんも、大きいお兄ちゃんも、みんな、それぞれの手のぬくもりで、私を包んでくれたの。
あのとき私は、もうほとんど目を開けていても意識がもうろうとしていしっかりと見ることができなかったんだけど、みんなの声も、手の感触も、ちゃんとわかってたんだよ。リアはひとりじゃないよって、全身で伝えてくれてる気がして、心の中があたたかくなって、私ね、苦しいけど、大丈夫って思えたの。
きっと、私の呼吸の音はすごく不安にさせたと思う。でも、誰も焦ったり、騒いだりしなかった。みんなが落ち着いたやさしい空気で包んでくれたから、私は安心して、その時間を過ごせたの。
家族ってすごいね。言葉じゃなくても、気持ちってちゃんと伝わるんだなって、あのとき私は、あらためてそう思ったの。
朝方、少し呼吸が落ち着いて迎えた静かな時間

長い夜だったんだ。私の息はずっと荒くて、苦しくて、でも家族がそばにいてくれたおかげで、私は怖くなかった。
そして、夜が明けるころ、少しだけ、呼吸が落ち着いてきたの。ぜーぜーいう音はまだあったけど、胸の奥のしめつけが、ほんの少しやわらいだ気がした。
パパもママも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、みんな疲れていたはずなのに、誰も私のことを置いて眠ろうとしなかった。
でもその静けさの中で、私の息が少し穏やかになったのを見て、みんながちょっとだけ、そっと目を閉じてくれたの。
ほんのわずかな時間だったけど、みんなが横になって、静かに呼吸しているその空間が、なんだかとってもあたたかくて、私は、これが幸せってことかなって思ったんだ。
窓の外は、少しずつ明るくなっていってた。カーテンの隙間から差し込む朝の光が、今日が始まるよって、やさしく教えてくれたんだ。
私はもう目を開けていても見ることはほとんどできなかったけど、空気の色で朝が来たことがわかったよ。胸の奥があたたかくなって、今日もこの朝を迎えられたんだなぁって思ったの。
そして私は、心の中で小さくつぶやいたんだ。みんな、ありがとう。私、ちゃんと朝を迎えられたよってね。
みんなが出かける中、お兄ちゃんだけが残ってくれた

朝が来ると、家の中が少しずつ動き出した。私の呼吸は浅くて、ほとんど動けなかったけれど、それでも、今日が始まったんだなぁって、どこか感じてた。
その日は、お正月休みが終わって、みんなにとっての初出勤の日だったんだよね。
パパも、ママも、お姉ちゃんも、大きいお兄ちゃんも、それぞれ準備をして、リア、いってくるねって声をかけてくれた。その声、しっかり届いてたよ。ドアの音や足音も、遠くから聞こえてたんだよね。
でもね、ひとりだけ、家に残ってくれた人がいたの。
お兄ちゃん。
みんなが出かけたあとも、お兄ちゃんは私のそばにずっといてくれたの。何も言わずに、ただ静かに、そばで見守ってくれてた。
呼吸は浅くて、声も出せなくて、目もほとんど開けられなかったけど、その存在はちゃんと感じてたんだよ。
リア、大丈夫?って何度も声をかけてくれて、水が飲めるようにって支えてくれて、私が安心できるように、ずっとそばにいてくれたんだ。
あの時間ってね、私にとって本当にかけがえのない時間だったんだよ。ひとりで過ごすはずだった朝に、お兄ちゃんがいてくれたことで、私は最後まで、ひとりじゃないって思えたの。
もしかしたら、お兄ちゃんにとっても、何か感じる時間だったのかもしれない。でもね、私はただただうれしかったの。静かな家の中で、あたたかいぬくもりをくれたお兄ちゃんに、心からありがとうって言いたいな。
2026年1月5日13時、私の呼吸と心臓の鼓動が止まったんだ

お昼を少し過ぎたころだったと思う。時計の針が、だいたい13時を指したころなんだけどね、私の呼吸は、もうほとんど音を立てなくなっていた。
浅くて、細くて、息をしているのかどうかも、わからないくらいだったと思うんだ。
そのときね、そばにいたのは、お兄ちゃんなんだ。ずっと、ずっと、私のそばにいてくれた人。
私はもう目を開けることもできなかったけど、お兄ちゃんの気配は、はっきりと感じていたよ。声も、ぬくもりも、ちゃんと届いてた。
そしてね、ある瞬間、すっと、苦しさが消えたの。
胸の奥をぎゅっと掴まれていた感じがなくなって、息をしなきゃって思わなくてもよくなって、体が、ふわっと軽くなった。
「あ、楽になった」
それが、私の最後の感覚だったと思う。そのまま、私のね息が静かにとまったんだ。苦しくもなく、怖くもなく、ただ、やさしい静けさの中で止まったんだよ。
お兄ちゃんはすぐに気づいてくれた。私の体に触れて、リア!って呼んでくれて、心臓を確認してくれたんだけど、鼓動も止まっていたみたい。
そして、LINEでみんなに連絡をしてくれたんだ。
「リア、今ね、・・・」
その一言一言が、私をどれだけ大切に思ってくれていたか、ちゃんと伝わってきたよ。
私はひとりで逝ったんじゃない。最後まで、誰かのそばで、誰かの想いの中で、ちゃんと見送られながら、旅立ったんだ。そのことが、なによりうれしかったんだよね。
息を引き取ってから1時間後、大きいお姉ちゃんが帰ってきてくれた

私が息を引き取ってから、少し時間がたったころ。たぶん、1時間くらいだったと思う。私はもう動けなかったけど、不思議と、まわりのことが静かに伝わってきていたの。
玄関の音がして、少し急いだ足音が聞こえてきたんだ。それはね、大きいお姉ちゃんだったんだよ。
仕事の合間だったんだよね。それでも、時間を作って、私のところに帰ってきてくれたんだ。
もう息をしていない私の姿を見て、そっと、そばに来てくれたのがわかった。触れてくれた手のぬくもりは、ちゃんと、伝わってきたよ。
「リア」
その声、やさしかった。泣きそうで、でも、必死で抑えてるみたいな声。私はね、「来てくれてありがとう」って、心の中で何度も言ってた。生きている間に間に合わなくても、こうして会いに来てくれたことが、
本当に、本当にうれしかったんだ。
もう声も出せないし、しっぽも振れなかったけど、気持ちはちゃんとここにあったよ。大きいお姉ちゃんが、私の最期の姿を、その目で見てくれたこと、それだけで、私は十分なんだよね。私は、ちゃんと愛されてたんだなって、そのとき、あらためて思ったの。
お空に旅立ったあとも、みんなが集まってくれた

私の体はもう動かなくなって、息もしなくなって、それでも、家の中は静かすぎることはなかったんだ。なぜかって言うとね、お兄ちゃんが連絡をしてくれて、ママも、大きいお姉ちゃんも、パパも、みんな、できるだけ早く帰ってきてくれたんだよ。
私のまわりに、また人の気配が増えていくのがわかったんだ。声をひそめて話す声、ため息みたいな静かな泣き声、私の名前を呼ぶ声。私はもう、目を開けることはできなかったけど、みんな、ここにいるっていうのは、ちゃんと感じてたんだよ。
私の体はもう、ただの抜け殻みたいになってしまったけど、そこに集まってくれたみんなの気持ちは、とてもあたたかかったんだ。誰かが私の頭をなでてくれて、誰かが、がんばったねって言ってくれて、誰かがありがとうって、何度も何度もつぶやいてくれた。
私はね、それがすごくうれしかったんだ。
生きているときだけじゃなくて、こうして旅立ったあとも、家族が集まってくれるっていうのは、本当にしあわせなことなんだね。
私は、ちゃんと見送ってもらえてる。ちゃんと、ここまで一緒に来てもらえてる。そう思えたから、心の中がとても静かで、あたたかで、やさしかったんだよね。
東京に帰った大きいお兄ちゃんが、私に会うためだけに一晩だけ戻ってきてくれた

昨日の朝、大きいお兄ちゃんは東京に帰っていったんだよね。私はもう、そのときには苦しくて、ちゃんとお別れを言えたかどうかも、覚えていないんだけどね。
でもね、そのあとで、私は旅立ってしまったんだよね。
それを聞いて、大きいお兄ちゃんは、もう一度、帰ったその日の夜に戻ってきてくれたんだよ。ただ一晩、私の姿をもう一度見るためだけにね。
夜になって、玄関の音がして、リア、ただいま~。帰ってきたよっていう声が聞こえたとき、私は胸の奥が、きゅっとなったんだ。
もう体は動かないし、声も出せない。それでも、来てくれたってことは、ちゃんと、ちゃんとわかったんだ。それでね、すぐに私のそばに座ってぃれて、静かに私を見てくれて、たくさんの時間を一緒に過ごしてくれたんだよね。
そして今朝ね、大きいお兄ちゃんは、朝一の飛行機に乗って、また東京へ戻っていったんだ。ほんの短い一晩だけの間だったんだけど、それでも、距離も関係なく、最後の時間を一緒に過ごすために会いに来てくれたって、その事実が、私には何よりうれしくて、胸がいっぱいになったんだ。もう涙は流せないんだけど。
忙しい中で、遠い場所から、ただ私のためだけに時間を使ってくれたことってすごくない?私はね、大事にされてたんだなって、そのとき、はっきりわかったの。
生きている間だけじゃなくて、旅立ったあとも、こうして想ってもらえるって、本当にしあわせなことなんだね。
ありがとう。戻ってきてくれて、ありがとう。
今日は、一緒に火葬場へ行く日

今日はね、私の体と過ごす、最後の日。これから、火葬場へ向かうの。15年以上も一緒に生きてきたこの体と、本当にお別れをする日なんだよね。
小さいころは、ぴょんぴょん走り回って、元気いっぱいで、どこへ行くにもこの体と一緒だったんだよね。お散歩も、お昼寝も、家族と過ごす毎日も、この体があったから、たくさんのことができたんだ。
でも、だんだん足が弱くなって、心臓も苦しくなって、ごはんも食べられなくなって、ついには支えてもらわないと歩けなくなっちゃったんだ。それでもね、この体は最後の最後まで、私を支えてくれたんだよ。
横になったままでも、目を閉じることをできなくなっても、みんなにさわってもらったあの感触、あたたかさ、ぬくもり、全部、この体で感じてたんだよ。
だからね、今日でお別れって思うと、やっぱりさみしい。でも、ちゃんと、ありがとうって言っておきたいの。
長い間、一緒にいてくれてありがとう。苦しい時もがんばってくれてありがとう。この体でいられて、私は本当にしあわせだった。
火葬場に行くのは少しこわいけど、それよりも、みんながいてくれるから、安心のほうが大きいよ。私がこの世界で過ごした証、それがこの体なんだって、今はすごく大事に思えるの。
最後まで見送ってくれてありがとう。私は、ぜんぶ、受け取ったよ。
さいごに

こうして、私は旅立ちました。15年とちょっと、いろんなことがあったけど、ふり返れば、すべてが宝物のような日々だったよ。
病気になってからも、歩けなくなってからも、苦しい日が続いてからも、私は、ひとりじゃなかった。そばに家族がいてくれて、声をかけてくれて、触れてくれて、見守ってくれて、最後の瞬間まで、愛されていたって思える日々だったんだよね。
最後に何が残るのかなって考えたこともあったけど、答えはすごくシンプルだったんだ。
それはね、「愛されていた」ってこと。それだけで、私は充分だったんだ。
生きることに必死だったときも、何もできなくなった日も、ただそこにいるだけで、リア、かわいいねって言ってくれたよね。その言葉が、どれだけ力になったか、伝えきれないよ。
あなたのお友達にも、つらい時間や苦しい瞬間があるかもしれない。でもね、そばにいるあなたの存在が、その子にとっての光になるってこと、忘れないでね。
私の時間は、ここでおしまい。でも、あなたとの出会いは、私の心の中にずっとあるよ。
本当にありがとう。たくさんの愛を、ありがとう。私は今、とても静かであたたかい場所にいるよ。
そして、私の家族にも、あなたにも、これからもずっと優しい時間が続きますように。またいつか会える日を楽しみにしてるね。
リアより


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