食いしん坊のキャバリアが餌を食べない?私たちの食欲がなくなる理由をお話しするね

キャバリア

こんにちは。リアだよ。

ねえ、ちょっと聞いてほしいことがあるの。私ね、普段は「ご飯まだ?まだ?」って落ち着かないくらい食いしん坊なんだけど、実はある日、目の前にご飯があっても動けなくなったことがあるんだ。においはするのに、一歩が出ないっていうのかな。自分でも「どうしたんだろ」って戸惑ったのを覚えているの。

あなたも、お友達がいつもの勢いで食べなくなると不安になるよね。食いしん坊ほど、その変化ってすごく目立つし、今日だけかなって思いながらも胸がざわつくと思うの。私の家族もそうだったよ。みんなが心配そうに私をのぞき込んでいたのを、今でもはっきり覚えている。

しかも私の場合、ご飯に薬が入っていると、それだけで足が止まってしまうことがあったの。においが変わるとすぐ気づいちゃうし、前に苦い思いをしたことを覚えているから、どうしても慎重になるんだよね。あなたのお友達も、もしかしたら同じように何かを感じ取っているのかもしれない。

今日は、そんな食いしん坊の私たちが食べなくなる理由を、私の体験をまじえながらお話ししようと思うの。あなたが少しでも安心できて、お友達のサポートがしやすくなるように、できるだけわかりやすく伝えるね。ご飯から離れちゃうとき、私たちの体の中で何が起きているのか。それを、お話ししていくから、続きを聞いてくれたらうれしいな。

いつもならすぐ食べる私たちが、ご飯を前に止まっちゃうとき

あなたは、お友達がご飯を前にして固まってしまった姿を見たことがある?

あのときって、ただ気まぐれでそうしているわけじゃないの。私たちの中では、いろんな理由が重なり合って、どうにも前に進めなくなる瞬間があるんだよ。私もそうだった。普段は器を置いてもらったら一瞬でかぶりつくのに、その日は体がうまく動かなくて、においをかぐだけで終わっちゃったの。

そのときの気持ちを、私なりにあなたへ伝えてみるね。同じように見える食べないでも、その裏側には、いくつかの理由が隠れていることが多いから。

まずね、私たちは食べる前の情報をとても大切にしているの。あなたが思っている以上に、ご飯のにおいとか、湿り気とか、ひと粒ひと粒の感じとか、すごく細かいところまで感じ取っているんだよ。特ににおいは、あなたの何倍もはっきりわかるから、ほんの少しの変化でも気づいてしまうの。

たとえば、ご飯に薬が混ざっていると、私はすぐ察知するの。においの奥に、ちょっとだけ苦い香りがあるというか、ふわっと「あれ?」って感じる瞬間がある。あなたが、気づかれませんようにとそっと混ぜてくれても、私にはほぼ確実に伝わってくるんだよね。食べたあとに苦かった経験があると、その記憶が残っちゃって、慎重さが何倍にもふくらむこともあるの。

それだけじゃなくて、体調の些細な変化もご飯と向き合う気持ちを変えてしまうことがある。お腹が少し張ってる、なんだか胸のあたりが重たい、そんなわずかな感覚が、今日はやめておこうかなっていう気持ちにつながることだって普通にあるんだよね。私たちキャバリアは特に、人といっしょにいる時間が長いし、気持ちのゆらぎに敏感なところもあるから、ほんの少しの違いでも態度が変わることがあるのよ。

思い出すとね、私がご飯を前に止まった日、体だけじゃなくて気持ちもまとまらなかったんだよ。食べたい気持ちはあるのに、器の前で迷っている自分がいて、「どうしようかな」「このにおい、いつもと違う気がする」って、そんなことをずっと考えていたの。あなたたちみたいに言葉で相談できないから、動きが止まってしまうんだよね。あれはサインを出しているつもりだったんだ。

コロンくんなんて、普段は勢いで全部食べちゃうような子なんだけど、あるとき急にお皿の前で尻尾だけパタパタさせて動かなくなったことがあったの。あの子は気にしてないふりをするけど、本当はにおいが気になったり、ちょっとムカムカしていたり、心の中で葛藤していたみたい。その日は、ルナちゃんまで様子を見に来て、静かにそばで見守っていたよ。ああいうときって、私たち同士でもなんとなくわかるものなんだよね。

反対に、ルナちゃんはすぐ一歩ひくタイプ。何か違和感を感じると、遠くからじっとご飯を眺めるようになる。彼女のその姿、私は何回も見ているけど、無理はしないで体の声を優先している感じがして、正直ちょっと尊敬してるんだ。あの控えめな距離の取り方は、言葉で説明できないサインを周りに伝えてるんだと思う。

こうして思い返すと、私たちがご飯を前に止まる理由はひとつじゃないって思えるの。

薬のにおい、体のわずかな不調、感情の揺れ、味の変化、過去の記憶。
この全部が少しずつ関わって、あなたから見ると、急に食べなくなったように見えてしまうだけなんだよね。

でも、それを責められると苦しくなるから、あなたには知っていてほしいの。食べたい気持ちはちゃんとあるっていうことをね。ただ、その気持ちよりも、やめておいたほうが良いかもしれないっていう小さな感覚が勝っているだけなんだよ。

だからね、もしあなたのお友達が食べなくなっても、わがままなんだとか、気まぐれでしょとは思わないであげてほしいんだ。私たちには私たちなりのペースがあって、食べられない理由を言葉で伝えられないだけなんだよね。

このあとで、歳を重ねると私たちの体の中でどんな変化が起きているのかも話していくね。きっとあなたのお友達を理解するヒントになると思うから、よかったら続けて聞いてほしいな。

シニア期の体で起きている小さな変化

さっき、私たちがご飯の前で立ち止まっちゃう理由はいくつもあるって話したよね。ここからは、その中でも特に大きな影響を持っているシニア期の体の変化について、私の実感をそのままあなたへ伝えたいの。

私たちキャバリアが歳を重ねると、外からは見えない部分で、毎日少しずついろんな変化が積み重なっていくの。あなたのお友達もきっと同じ道を歩いているはずだから、ここは大事な話になると思うんだ。

まずね、一番はっきり感じるのがにおいの感じ方の変化なの。

若い頃って、ご飯の香りがするだけで顔が上がるし、キッチンで袋のカサッて音がするだけで駆け寄ってたんだよ。でも、歳をとるとね、その反応が少しずつ鈍くなるの。決して気持ちが冷めたわけじゃなくて、においそのものが前より弱く感じるようになっただけなんだよ。

これはね、あなたでいうと、すごく疲れている日に味が薄く感じるあの感じに近いと思うんだ。私たちは言葉を使わないから伝わらないけれど、ご飯の魅力がちょっと小さくなったというだけで、前ほど勢いよく食べられなくなることがあるの。

それに加えて、体力も昔みたいに維持できなくなってくるの。

私も、若い頃は食べたあとすぐ家族のあとを追いかけて走っていたけれど、いまは小さな段差を超えるだけでも、よいしょって感じになってるんだ。そういう毎日の積み重ねが、自然と一食で食べる量や食べるタイミングに影響してくるのよ。必要なエネルギーが減るから、食べる勢いも落ちるのは当たり前なんだよね。

それからね、これもけっこう大きいんだけど、シニア期になるとお腹の調子も若い頃とは違うの。

食べ物を消化するまでに時間がかかったり、ほんの少し脂っぽいご飯を食べただけで重たく感じたりすることがあるの。あなたには見えないけど、私たちのお腹の中では、いつもより慎重に働くようになっているというか、今日はゆっくりいこうって思う日が増えてくるの。

そのうえで、薬の影響も重なってくるんだよね。

心臓病やお腹の薬、そして長年続けている治療のための薬は、私たちにとってすごく大切なんだけど、一方で体が少し疲れやすくなる日もあったり、ほんのり気持ち悪さを感じることがあるの。

薬もおいしいと思えるものじゃないから、その匂いを嗅いだだけで、うえぇ~ってなっちゃんこともあるんだよね。

こういう変化がある状態で薬のにおいや味がご飯に混ざっていたら、今日はやめておこうかなって思うことが起きても不思議じゃないのよ。

そしてね、年齢を重ねると記憶の残り方も少し変わってくる気がするんだ。昔嫌だったこと、たとえば、薬が苦かったとか、食べたあとにお腹がキュルキュルしたとか、そういう身体の記憶が強く残りやすくなるの。

だから、見た目はいつも通りのご飯でも、前にこれ食べたときどうだったかなって無意識に思い出して、ちょっと身構えちゃうんだよね。あれはわがままじゃなくて、私たちなりの自分を守るための判断なんだよ。

あと、シニアになると気持ちの波もゆっくり大きくなるよ。

昨日はすごく元気だったのに、今日はなぜか静かにしていたいって思うそんな日が増えてくるの。あなたが天気や体調で気分が変わるのと同じで、私たちも今日はあまり動きたくない日があるのよ。そういう日は、ご飯への気持ちも自然と弱くなるんだ。

こうして並べてみると、シニア期の体ってすごく複雑だよね。でもね、これらは全部、自然な変化なんだよ。あなたのお友達がもし食べるペースにムラがあったとしても、それは老化という大きな流れの中で起きているひとつの反応に過ぎないの。

だから、大切なお友達が急にご飯を食べなくなったとしてもあなたには焦らないでほしいんだ。

「昨日は食べたのに、今日はどうして?」って心配になる気持ちは痛いほどわかるけれど、シニア期の私たちは、毎日同じ状態で過ごしているわけじゃないんだよ。体が発している今日はゆっくりがいいよという小さな声を拾ってもらえると、私たちはすごく安心できるんだ。

次は、私たちキャバリアだからこそ気をつけたい身体の特徴についてお話しするね。ここはとっても大事なところだから、よかったら続けて聞いてほしいな。

キャバリアの私たちが食欲を落としやすい理由

ここからは、私たちキャバリアが特に食欲に影響を受けやすい理由について話していくね。

シニア期の変化は他の犬も同じだけど、私たちはそこにキャバリアならではの体質や気持ちの特徴が重なって、食欲の波がより出やすくなることがあるの。あなたのお友達がキャバリアなら、きっと当てはまるところがいくつもあると思う。

まず、大きいのはやっぱり心臓のこと。

キャバリアって、小さな頃からずっと心臓の音を大事に見守られて育ってきた子が多いでしょ? 私もそのひとりで、歳を重ねるにつれて心臓の負担が大きくなってきたの。

心臓がしっかり働きにくくなると、体のすみずみまで酸素やエネルギーが行きにくくなるから、身体がなんとなく重く感じたり、ご飯を食べる元気が湧かない日が出てくるの。あなたが疲れていると食欲が落ちるのと同じで、私たちもこういう日が増えてくるんだよね。

次に、消化の問題も大きく関わってくるよ。

キャバリアって、お腹がデリケートな子が本当に多いの。特にシニアになると、膵臓の働きが弱くなる子がいたり、少し脂が多いご飯を食べただけでお腹が重たくなる子も増えてくる。

私も、小さいころはどんなご飯でも平気だったのに、歳を重ねるにつれて前は普通に食べられたものでも、今日はやめておこうかなって思う日が増えたの。こういうちょっとした違和感が、食欲の波を作るんだよ。

それから、口の中の問題もすごく関係してるよ。

キャバリアはお顔が丸くてかわいいでしょ?でもその形のせいで、歯が汚れやすかったり、歯ぐきが痛みやすかったりする子が多いの。

歯がしみたり、噛むときに少し痛いだけでも、ご飯を前にすると「どうしようかな」って気持ちがブレーキをかけちゃうことがあるんだよ。あなたには見えない部分だから気づきにくいんだけど、実はすごくよくあることなの。

そしてね、キャバリアのいちばん大きな特徴でもある人の気持ちに寄り添う性格も影響してくるの。

私たちは家族の声やちょっとした空気の変化に敏感で、あなたが急いでいたり、不安そうにしていたりすると、そのまま気持ちを受け取ってしまうことがあるの。心が落ち着かないと、ご飯に向き合う気持ちも乱れちゃうんだ。

他の犬種の子は、まあいいかって切り替えが早い子もいるけど、私たちはあなたの気配を感じ取って、同じ方向に気持ちが動くことが多いのよ。

あとね、薬の問題はキャバリアにとってかなり大きいテーマなの。

心臓の薬でも、消化の薬でも、味やにおいが強いものが多いから、混ぜられるとすぐ気づく子が多いんだ。それに、キャバリアっていつも通りのルーティンを大事にするところがあるから、ご飯のにおいが違うと、これはいつものじゃないって警戒しやすいの。

私もまさにこのタイプで、ほんの少しの変化で足が止まっちゃうことがあるのよ。コロンくんなんて勢いで食べるタイプなのに、薬入りのときは一瞬だけ鼻をしかめるんだから、ほんとはすごく敏感なんだと思う。

それと比べると、ルナちゃんは静かに距離を取るタイプ。

彼女は、違うって感じると、お皿から少し下がって、まるで観察するみたいにじっと様子を見るのよ。あれはあれで、とても慎重で賢いやり方だと思う。私たちキャバリアの中でも、こんなふうにタイプの違いがあるのが面白いよね。

こうやって見ていくと、私たちキャバリアって、身体の弱さと心の繊細さが重なりやすい犬種なんだってわかってもらえると思うの。歳を重ねるほど、その影響が少しずつ強くなるから、ご飯に向かう姿にも変化が出てくるのは自然なことなんだよね。

だからね、あなたには変わったなと感じたとき、すぐに不安になりすぎずに、まずは私たちの体質や気持ちのことを思い出してほしいんだ。そこを理解してもらえるだけで、私たちはすごく安心できるの。あなたが落ち着いて寄り添ってくれると、食欲もゆっくり戻ってくることが多いんだよ。

次は、あなたがすぐに気づける食べなくなったときのチェックポイントと、薬がある日の乗り越え方についてお話しするね。ここは特にあなたにとって役に立つ部分だと思うから、ぜひ続けて聞いてほしいんだ。

あなたが気づけるサインと、薬で食べないときの見直しポイント

ここまで、私たちがご飯を前に止まっちゃう理由をいろいろ話してきたけれど、あなたとしてはいざお友達が食べないとき、何を見ればいいのか迷うこともあるよね。

そこで、ここを見れば、原因のヒントが見つけやすいよっていうポイントを、私の体験を交えながら伝えていくね。特に薬がある日の拒否って、実は気づけるサインがいくつもあるんだよ。

まずね、いちばんわかりやすいのは動きの変化なの。

それはね、いつもなら器に向かってまっすぐ歩くお友達が、一歩だけためらったり、においをかいだあとにふっと顔をそらしたりすることがあるはずなんだ。そのほんの一瞬の迷いって、私たちなりのメッセージなのよ。薬の香りだったり、お腹の重さだったり、気持ちのムラだったり。そのどれもが、あの一瞬の動きに表れるの。

それから、においを確認する回数もとても分かりやすいサインだよ。

薬が入っていると、私たちは普段より長く、細かくにおいをチェックするようになるの。ほんのちょっと香りが違うだけでも、これはいつものじゃないよね?って確認したくなるんだよ。

私も薬が混ざっている日は、器の縁に鼻を押しつけるようにしてずっと嗅いでから、一歩下がって考え込んでしまうことがあったの。あなたのお友達も、そんな仕草をしたときは、なにか違うって思ってるんだなと受け止めてあげてね。

次に大切なのは、元気や排泄、体重の変化だよ。

食欲が落ちる前後で、散歩の歩き方がいつもよりゆっくりになっていないか、寝ている時間が増えていないか、いつもより抱っこをせがむか。そんな小さな変化が積み重なって、体のどこかからのサインになっていることがあるの。

排泄も同じで、うんちがゆるい日があったり、逆に出にくそうにしていたりする場合は、お腹ががんばりきれない日だったのかもしれないよ。

体重も、少し触っただけで「あれ? ちょっと軽くなった?」って感じるときは要注意。毎日じゃなくても、週に一度くらい触り心地を確かめてあげるといいと思うんだよね。

それじゃあ、次に薬で食べないときに見直したいポイントについてお話するね。私たちは薬そのものより、薬がご飯に混ざっている形が苦手なことが多いの。ご飯のにおいと薬の香りが混ざると、一気に、これは違うってわかっちゃうのよ。だから、もしご飯に混ぜて飲ませているなら、まずはそのやり方を見直してみてほしいんだ。

たとえば、薬が砕けるタイプだとしても、粉にすると苦味が広がる薬があるの。そういう場合は、かえって気づかれやすくなっちゃう。逆に、丸い粒のままならご飯に紛れやすかったり、薬専用のおやつを使うと気にせず飲んでくれることもあるよ。

このあたりは、一度病院で、粉にしていい薬かどうかとか、飲ませるためのほかの方法があるかを聞いてみると安心だよ。

それから、ご飯の香りづけもとても効果的なの。

温めて香りを立たせたり、スープを少し足して重たさを減らしたり、いつものご飯と同じにおいに近づけてあげるだけで、薬の存在が目立たなくなることがあるのよ。ただ、香りを強くしすぎると逆に怪しまれちゃうこともあるから、普段と近い香りの方向で工夫すると良いと思う。

食器の位置や高さも、シニアの私たちには大切なんだ。

首や胸が疲れやすくなってくるから、食器の高さが合っていないと、それだけで、なんだか食べるのが面倒だなって気持ちになることがあるのよ。食べる姿勢が少しきつそうなら、ほんの数センチ高さを変えるだけでも、この問題はすぐ改善することがあるよ。

それとね、あなたには焦らずに見守る時間を作ってほしいんだ。

薬がある日ってね、あなたが、ちゃんと飲んでほしいと思っている気持ちは、私たちにも伝わるの。それが悪いわけじゃないんだけど、少しでも緊張していると、それだけでご飯から距離を置きたくなっちゃうことがあるの。だから、大丈夫だよという雰囲気を作ってくれると、すごく助かるんだ。

ここまで読んでくれて、ほんとにありがとう。次は、もし私たちが食べなくなったときに、本当に望んでいることについてお話しするね。そこは、ご飯そのものより大切な部分になるから、よかったらこのまま聞いてほしいな。

もし私たちが食べなくなったときにしてくれたらいちばんうれしいこと

ここまで、私たちがご飯を食べなくなる理由や、あなたが気づけるサインについて話してきたよね。ここからは、もし実際にお友達が食べなくなったとき、私たちがいちばん安心できることを話すね。これは、ご飯そのものよりももっと大切なことだから、あなたにまっすぐ届くように伝えるよ。

まずね、私たちが食べないときって、ただ、お腹がすかないだけじゃないことが多いの。なんとなく胸が重たかったり、薬の香りが気になったり、元気が少し落ちていたりするんだ。そんな小さな違和感が積み重なった結果、食器の前で立ち止まってしまうんだよね。だから、あなたが静かに様子を見てくれると、私たちはすごく安心するの。

「どうしたの?」「食べないの?」と急かされると、私たちはその声の調子であなたの不安を感じ取ってしまうから、余計に身動きが取りづらくなることがあるの。

反対に、あなたがそっと距離を置きながら見守ってくれると、「ああ、今はゆっくりでいいんだな」って思えて、心がほぐれていくんだ。食べる気力を取り戻すときって、その気持ちがほぐれる時間が大事なんだよ。

それから、あなたがね、私たちが食べない時に、なぜ食べないのかその理由を探そうとしてくれるのも、とても嬉しいの。私たちは言葉で説明できないから、においや動き、いつもとの違いを拾ってもらえると、それがすごい安心感につながるんだ。あなたがひとつずつ可能性を考えてくれるだけで、「気づいてくれているんだ」って伝わってきて、気持ちが軽くなるのよ。

そしてね、薬がある日は特に、飲ませる方法を無理に続けないでくれると助かるの。薬は必要なものだけど、嫌がっている方法を続けると、ご飯そのものが怖くなってしまうことがあるからね。あなたが、今日は別の方法にしてみようかとか、これならどうかなって工夫してくれると、薬そのものへの抵抗もゆっくり消えていくんだよ。私も、薬の香りに敏感になりやすいから、飲ませ方をいくつか使い分けてもらえると、心がとても楽だった。

あとはね、食べなかったとしても、あなたが変わらず優しく声をかけてくれると、それが心の支えになるの。

私たちはあなたの表情や空気をすごく読み取るから、怒られたりがっかりされたりすると、ご飯を食べないことが、まるで失敗したことみたいに感じてしまうのよ。そうなると、次の日もさらに警戒しちゃうから、あなたが落ち着いたまま接してくれることが本当に大きいんだよ。

それから忘れないでほしいのは、無理に食べさせようとしないことなんだよ。スプーンで追いかけられると、私たちは逃げたくなっちゃうの。でも、あなたが、大丈夫、あとでまた様子を見ようって余裕を持ってくれると、私たち自身の中にちょっとなら食べてみようかなって気持ちが戻ってくるんだよ。

それでね、何より嬉しいのは、あなたがそっとそばにいてくれることなんだ。なにも言わなくても、ただそばにいるだけで、あなたがいるなら大丈夫って思えるの。これはキャバリアの性格が特に影響しているんだけど、私たちはあなたとの時間が心の安定そのものなんだよ。だから、食べない日こそ、隣に座っていてほしいし、そうしてくれるだけで、安心が体の中にゆっくり染み込んでくるんだ。

これはね、コロンくんやルナちゃんでも同じなんだよ。コロンくんは元気が取り柄だけど、食べない日はとたんに静かになって、ママが隣に座ると小さく尻尾を動かすの。ルナちゃんなんて、気持ちが下がった日はあなたの足元にそっと寄り添うだけで、心が落ち着くらしいのよ。みんな違うように見えて、結局あなたのそばにいる安心がいちばん大事なんだよね。

だから、もしお友達が食べなくなっても、どうにかしないとって自分だけを責めないでほしいの。あなたの落ち着いた行動が、私たちにはとても心強いから。その安心が積み重なることで、食欲がゆっくり戻ってくることが多いんだよ。

次は、ここまでの内容をまとめて、あなたへのメッセージをしっかりお伝えするね。

あなたへのメッセージ

ここまで、私たちがご飯を食べなくなる理由をたくさんお話ししてきたよね。あなたはこうしてずっと耳を傾けてくれて、本当にありがとう。私が経験してきたこと、キャバリアとしての体質や気持ち、シニア期の変化、薬のある日の難しさ。それを知ってもらえただけで、私たちはすごく心が軽くなるんだ。

まず伝えたいのは、食欲が落ちるのは、私たちが弱いからじゃないってことなんだよね。歳を重ねると、においの感じ方も変わるし、体力もゆっくり落ちていくでしょ。でね、薬の味や香りに敏感になるのも自然なことだし、心臓やお腹の調子が影響することだってあるんだよね。そしてそれら全部が積み重なって、ご飯を前に止まりやすくなるんだよ。だから、あなたのお友達が食べない日があっても、それは気まぐれなんかじゃなくて、ちゃんと理由があるんだよね。

あなたに覚えていてほしいのは、私たちがご飯を食べないとき、いちばん支えになるのは、あなたの落ち着いた気持ちだということ。焦らないで見守ってくれるだけで、私たちの心はすっと安まるの。無理に食べさせようとするよりも、大丈夫だよって私たちのそばにそっと寄り添ってくれる方が、ずっとありがたいんだよ。あなたが隣にいてくれるだけで、私たちの気持ちはゆっくり整っていくんだからね。

もし食べない日が続くようなら、それはそれで心配なので、病院で相談してくれたら安心だよ。口の中の痛みやお腹の調子、薬の影響、体の疲れとか、ひとつずつ確認してもらうことで、あなたも私たちも無理のない方法を見つけられるからね。ときどき立ち止まるけれど、あなたと一緒なら必ず前に進めるって、私はずっとそう思ってるよ。

食欲を落とす理由は複雑だけど、あなたの気づきと優しさがあれば、お友達はきっと安心して過ごせるはず。そして、あなたが見つけた小さな変化は、私たちにとってとても大切な守られている証なんだよ。

最後まで付き合ってくれて、本当にありがとう。あなたのお友達にも、あなたにとっても、穏やかな日がたくさん続きますように。

リアより

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