キャバリアによくある僧帽弁閉鎖不全症になったシニア犬リアが今日も生きてる理由

シニア犬の日常

こんにちは、リアです。

わたし、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルっていう犬種の、もうすぐ15歳になる女の子。人で言えば70歳を超えてるんだって。最近ね、病気のこと、少しずつ受け入れられるようになってきたから、こうしてブログに気持ちを残しておこうと思ったの。

1年前の春、わたしの心臓に病気が見つかりました。名前は……ちょっと長くて覚えにくいけど、「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」っていうの。初めて聞いたときは、ママもパパもすごく驚いて、わたしもちょっと怖くなった。だから、今日はそのことをお話しするね。

キャバリアと心臓病、僧帽弁閉鎖不全症のこと

先生が言ってたんだけど、キャバリアって、心臓がちょっと弱い犬種なんだって。特にこの「僧帽弁閉鎖不全症」っていうのは、お年寄りになったキャバリアによくある心臓病らしいの。

僧帽弁っていうのは、心臓の中にある小さな“ドア”みたいなもの。血液が一方通行で流れるようにパチンって閉じたり開いたりしてるんだけど、わたしの僧帽弁は、だんだんちゃんと閉まらなくなってきて、血液が逆流しちゃってる状態なんだって。

心臓の音が少し乱れてます」ってそう言われてから、ママの表情が少し曇ったのを、わたしは見逃さなかったよ。

診断された日にわたしが感じたこと

去年の春だった。お散歩の帰り道、階段を上るのがちょっとつらくて、いつもみたいに元気に駆け上がれなかったの。息もハァハァして、ママが心配そうに抱っこしてくれたの、覚えてる。

病院では、聴診器を当てられたあと、すぐに血液検査とエコー検査を受けたよ。ベッドの上に寝かされて、お腹にジェルを塗られて、先生がモニターをじーっと見てた。

「このままだと、年は越せないかもしれません」

そのときのママの顔、今でも忘れられない。パパがそっと肩を抱いてくれてた。わたしは、そのとき、はじめて「死ぬかもしれない」ってことを意識したの。

でもね、ママの手はずっとあたたかくて、帰り道に小さな声で「大丈夫、一緒にがんばろうね」って言ってくれた。そのとき、胸がきゅっとした。わたしも、まだ頑張れるかもしれないって思ったんだ。

手術じゃなくて、投薬を選んだ理由

先生は、手術という選択肢もあるって言ってた。でも、わたしの年齢を考えると、全身麻酔のリスクが大きいって。そして手術の順番もあるらしくてすぐにはできないって言ってた。

だから、家族はすごく悩んで、悩んで、最後に「投薬で進行をゆるやかにしながら、できるだけ穏やかに過ごそう」って決めたの。

手術はしなかった。でも、それでよかったと、わたしは思ってる。だってね、あれから1年、まだこうしてごはんを食べて、お昼寝して、ママに甘えて、生きてるんだもん。

ちょっとだけ、毎日のおくすりと暮らしのことを少しお話しするね。

今は、毎日お薬を飲んでるよ。朝と夜、2回。お薬はね、おいしいジャーキーやボーロの中に隠してくれるから、正直ちょっと楽しみだったりするの(笑)

最初はごはんの匂いがわかりづらくなったり、吐き気が出たりしたけど、ママが「リアの調子どう?」って毎日聞いてくれて、体調に合わせてフードや薬を調整してくれてるの。

お散歩も、時間は短くなったけど、季節の風の匂いや、道ばたの草の感触を感じるのがすごく好き。呼吸がしんどい日もあるけど、「リア、大丈夫?」ってママの声を聞くと、安心してスーッと楽になるんだ。

病気になっても変わらないわたしらしさってあるんだよ。たしかに、若いころみたいにはいかないみたい。でも、わたしは今も甘えん坊で、誰かのそばにいたくて、抱っこされるのが好き。

夜中に不安になって声をあげてしまうこともあるけど、ママがリビングに来て一緒に寝てくれるの。そんな日が、実はすごくうれしい。

わたしががんばってるように見えるかもしれないけど、ほんとは、家族に支えてもらってるだけなのかも。でも、そんな毎日が、わたしにとっての宝物なんだ。

「年は越せないかもしれません」って言われてから、もうすぐ1年。

わたし、ちゃんとごはんを食べてるし、お水も飲んでる。わたし、まだ生きてるよ。今日も、ごはんがおいしいんだ。お薬も飲んでるし、今日はちょっとだけ、お気に入りのキティちゃんのぬいぐるみと遊んだよ。

病気はこわい。でも、それだけじゃなくてね、心臓が悪くても、笑うことはできるし、誰かに撫でてもらえば、安心できるんだ。だから、いま、心臓病と向き合っているキャバリアちゃんと、その家族の誰かに伝えたい。

「怖がらないで。あきらめないで。わたし、まだここにいるよ」

この気持ちが、誰かの希望になればいいな。

リアより🐾

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