こんにちは。私はブレンハイムのキャバリア、リアだよ。
もう十五歳になるので、食べる量は減ったけれど、食いしん坊なところは子犬のころから変わらないんだ。私たちキャバリアはとても人懐っこくて、あなたのそばにいることが大好き。
そして、食べることに対しても同じくらい強い愛情を持っているの。お友達もきっと、食べることが大好きで、あなたにおねだりをすることが多いのではないかしら。
でもね、食べることが大好きな私たちには、一つ見逃せない問題があるの。それが歯の健康。食べ物をおいしく味わい、長い時間あなたと笑顔で暮らすために、歯の状態はとても大切なんだ。
あなたは、お友達の口の中をしっかりと見たことがある?実はね、私たちは口が小さくて歯がぎゅうぎゅうに並んでいるから、歯垢がたまりやすくて歯石になりやすいの。これを放っておくと、歯周病になってしまうことが多いのよ。
歯周病って聞くと、口臭とか歯ぐきの赤みだけの問題だと思われがちだよね。でもね、実はそれだけじゃないんだ。歯周病菌は血管を通って全身に広がって、心臓や腎臓にまで悪さをすることがあるの。
特に私たちキャバリアは僧帽弁閉鎖不全症っていう心臓の病気になりやすいから、歯周病の存在が心臓の負担をさらに大きくしてしまう危険があるんだよ。
そしてもう一つ大事なことをお話しするね。
それは食いしん坊だからこそ太りやすいということ。太ると心臓に負担がかかって、もともと弱い部分がさらに悪化してしまう可能性が高いの。
キャバリアのお友達がちょっとぽっちゃりしてきたら、可愛いなと思うかもしれないけれど、実は体の中で心臓や腎臓に負担をかけていることを忘れないでほしいんだ。
私は今、こうしてあなたに語りかけながら、自分の長い犬生を振り返っている。食べることが大好きで、たくさんのごはんやおやつを楽しんできたけれど、そのたびにあなたが私の健康を気にかけてくれたことを覚えているよ。
歯磨きをしてくれたり、体重をチェックしてくれたり、そのおかげでここまで元気でいられるの。
だからこそ、私は声を大にして伝えたい。お友達の歯の健康と体重管理は、ただの見た目やにおいの問題じゃなく、心臓や腎臓を守る命の問題でもあるの。
食べることが大好きな私たちキャバリアが、最後まであなたのそばで元気に過ごせるように、今からできることを一緒に考えてくれたらうれしいな。
食いしん坊な性格は肥満のリスク。太ると心臓にかかる負担

さて、ここからはもっと具体的なお話をしていくね。
あなたも感じていると思うけれど、私たちキャバリアは本当に食べることが大好き。
どんなにお腹がいっぱいでも、あなたがキッチンに立ったり袋をガサガサさせる音を聞くと、すぐに飛んできてちょうだいって目で訴えてしまうんだ。それくらい、食への関心が強いのよ。
でもね、その食いしん坊な性格が、時には私たちの健康に大きな影響を与えることがあるんだ。それは特に肥満という問題。
少しずつ太っていくと、見た目はふっくらして可愛らしいかもしれないね。でもその裏では、心臓にかなりの負担がかかっているの。
心臓は全身に血液を送り出すポンプだから、体が重くなるほどたくさんの力を使わなくちゃいけなくなるから、その分、疲れやすくなったり、呼吸が荒くなったりすることもあるんだよ。
私たちキャバリアには僧帽弁閉鎖不全症という病気のリスクがあることは、もう知っていると思う。この病気は心臓の弁がうまく閉まらなくなって、血液が逆流してしまうものなんだ。
それでね、年齢を重ねるほど発症率が高くなるんだけど、太っていると心臓への負担がさらに大きくなって、病気の進行を早めてしまう可能性があるの。
だから、肥満は単なる体型の問題じゃないんだ。心臓や腎臓の健康に直結する重大なリスクなんだよ。
あなたはキャバリアのお友達の体を触って、肋骨が少しわかるくらいかどうかチェックしてみたことある?
理想的な体型では、肋骨が薄い皮膚の下に触れるくらいで、腰に軽いくびれが見えるのが望ましいって言われてる。
もし丸々していて肋骨がわからなかったり、お腹がだらんと垂れていたら、肥満のサインかもしれないよ。
肥満が進むと、心臓にだけじゃなく、関節や呼吸にも影響が出てくるよ。散歩に行きたがらなくなったり、すぐに疲れて座り込んでしまったりすることはない?
それは体が重くて動くのが辛くなっている証拠かもしれないね。そして動かないからさらに太る、という悪循環に入ってしまうんだよね。
実はね、私は若いころ、ごはんをたくさん食べて少しぽっちゃりしたことがあったんだ。そのときはすぐに息が荒くなって、散歩の距離も短くなってしまったの。
けれど、パパとママが食事の量を見直してくれて、運動を少しずつ増やしてくれたおかげで、体重を戻すことができたんだ。そうして心臓の負担も減って、また元気に走れるようになったのを覚えているよ。
お友達の健康を守るために、体重管理は欠かせない。あなたにとってはちょっとくらい太っても大丈夫と思えるかもしれないけれど、私たちにとっては命にかかわる問題なんだ。
だから、日々のおやつの量や食事の内容を見直すことが、とても大切になるの。あなたが意識してくれるだけで、お友達の心臓はずっと楽になるんだよ。
次は、この肥満の問題と深く関わっている歯周病についてお話しするね。肥満と同じように、歯周病も見逃せないリスクで、しかも心臓や腎臓にまで影響することがあるんだよね。
歯周病は口の中だけの病気じゃない

ここからは、歯の健康と全身の関わりについて話していくね。
あなたはお友達の口を開けて、中をじっくり見たことがある?歯が黄ばんでいたり、歯ぐきが赤く腫れていたり、口臭が強くなっていたら、それは歯周病のサインかもしれない。
でね、この歯周病、決して口の中だけの問題じゃないんだ。
私たちキャバリアは、口が小さくて歯が密集しているから、歯垢や歯石がたまりやすいの。食いしん坊な性格でおやつも多くもらうことがあれば、ますます歯垢が残りやすくなるんだよ。
こうして歯磨きを怠ると、歯ぐきに炎症が起きて、やがて歯周病へと進行してしまうの。
それでね、歯周病になると歯がぐらぐらして抜けてしまうだけでなく、歯肉から出血して、その傷口から細菌が血液に入り込んで全身を巡ることがあるんだよ。
その細菌がどこに届くかというと、心臓や腎臓といった命にかかわる臓器。特に心臓は、私たちキャバリアにとって弱点ともいえる場所。
僧帽弁閉鎖不全症にかかりやすい私たちにとって、歯周病菌が心臓に炎症を起こすことは、病気の悪化を早める危険な要因なんだ。
あなたのお友達が咳をしたり、疲れやすくなったりするのは、歯周病が影で心臓に負担をかけている可能性もあるんだよ。
さらに怖いのは腎臓への影響。
歯周病菌が血流を通じて腎臓に届くと、腎臓の細かい組織に炎症を起こし、機能を低下させてしまうことがあるんだ。腎臓が弱ると、血液をきれいにする力が落ちて、体全体に悪影響が広がっていくんだよ。
そうなると、体力が落ちてごはんを食べられなくなったり、さらに免疫力が下がって病気にかかりやすくなったりするんだ。
つまり、歯周病は口の中の病気ではなく、全身に広がる病気なんだよ。歯周病の予防や治療をしないままにすると、心臓や腎臓に大きな負担をかけてしまい、寿命を縮めることにつながってしまうんだ。
私は、あなたにここでしっかり伝えたいの。お友達の口の中を軽く見てちょっと臭うだけと済ませないでほしいんだ。それは命のサインかもしれないから。
私も若いころ、歯ぐきが腫れて口臭が強くなったことがあったんだ。そのとき、ママが歯磨きを頑張ってくれたり、病院でケアをしてくれたりしたから、大事に至らずに済んだの。
あのときに見逃していたら、心臓や腎臓に悪影響が出ていたかもしれない。歯周病は全身病。予防とケアは命を守るために欠かせないんだよ。
次は、この歯周病と肥満、そして心臓病や腎臓病がどのようにつながり合って悪循環を生んでしまうのか、そのスパイラルについて詳しく話していくね。
食いしん坊な私たちが陥りやすい負のスパイラル

ここまでで、肥満や歯周病がそれぞれ心臓や腎臓に悪影響を与えることをお話ししてきたよね。
次にお話ししたいのは、これまでにお話ししてきたそれぞれが別々に存在するのではなく、つながり合って悪循環を生んでしまうということ。
これはまるで出口のない迷路みたいで、一度入り込むと抜け出すのがとても難しいの。
まず最初のきっかけになりやすいのは食べすぎやおやつの与えすぎなんだ。食いしん坊な私たちは食べることに夢中になってしまい、気づけば体重が増えているってことあるよね。
こうして肥満になってしまうと心臓に負担をかけるだけでなく、体全体の炎症を促す状態を作ってしまう。炎症が強まると免疫の働きが乱れて、歯周病菌に対抗する力が弱まり、口の中で歯周病が進行しやすくなるんだよ。
それでね、歯周病が進むと、今度は血液に入り込んだ細菌や炎症物質が心臓や腎臓に届くんだ。そして、心臓では僧帽弁に炎症を起こして、もともとリスクの高い僧帽弁閉鎖不全症を悪化させてしまうんだよ。
腎臓でも細かい血管がダメージを受けて、血液をきれいにする力が落ちていくんだ。そして腎臓の機能が弱まると体内に老廃物がたまり、体調が悪化してさらに免疫力が下がるよね。
この状態ではさらに歯周病も悪化していくという、負のスパイラルに陥ってしまうんだ。
肥満も同じようにこのスパイラルに関わっているんだよ。
太ることで運動が億劫になり、散歩の距離が短くなったり休みがちになったりすると、代謝が落ちてますます太りやすくなる。
そして体重が増えれば増えるほど心臓の負担が大きくなり、心臓病が進行してしまうんだ。そして心臓が弱ると血液の循環が悪くなり、歯周病や腎臓病の治癒力もさらに低下してしまう。
こうして肥満、歯周病、心臓病、腎臓病が互いに悪影響を及ぼし合う関係が出来上がってしまうの。
私の仲間の中には、このスパイラルに陥ってしまった子もいるんだよ。
食欲が落ちて痩せてきたと思ったら、実は腎臓の機能が大きく低下していたり、心臓病が進んでいたりすることがあるの。
見た目の変化が出てからでは手遅れになることもあるから、あなたには早めに気づいてほしいな。
口臭や体重の増減、散歩の様子や疲れやすさなど、日常の小さな変化が大切なサインなんだよ。
悪循環から抜け出すためには、どこかで止めることが必要だと思う。
そのためには、あなたが日々の生活の中で注意しておく意識を持つことが一番大事なんじゃないかな。
食事量を調整したり、歯磨きを習慣にしたり、定期的に病院で検診を受けたり、ってその小さな工夫の積み重ねが、お友達をこのスパイラルから守ってくれるんだよね。
次の章では、具体的にどんなことをあなたが実践できるのか、歯磨きや食事管理、運動習慣について私の体験を交えながらお話しするね。
大切なお友達を守るために歯磨き・食事管理・運動習慣の実践

ここまでで、肥満や歯周病が心臓や腎臓にどれほど大きな影響を与えるかをお話ししてきたよね。
そこで、あなたが日常生活の中でお友達を守るためにできることは何だろうかってこと、気にならないかな。ここからは、私が長い犬生で体験してきたことをもとに、具体的に役立つ工夫をお話しするね。
まずは歯磨き。歯周病を防ぐために一番大切なのは、やっぱり毎日の歯磨きなんだ。
最初はお友達が嫌がって口を閉じてしまうかもしれない。でも焦らずに、口の周りを触ることから少しずつ慣らしていけばいいんだよ。
私も子犬のころは嫌がっていたけれど、あなたが優しく声をかけながら少しずつ続けてくれたから、今では自然に受け入れられるようになったよ。
専用の歯ブラシや歯磨きシートを使うと効果的だし、どうしても歯磨きが難しいときにはデンタルガムやデンタルトイを組み合わせるのもおすすめだよ。
次に大切なのは食事管理。
食いしん坊な私たちは、ごはんやおやつが大好き。でも与える量を少し間違えるだけで、すぐに体重が増えてしまうの。
あなたには、きちんとごはんの量を量って与えてほしい。お友達がもっと欲しそうにしていても、それは心臓や腎臓を守るために必要なことなんだよね。
低カロリーのおやつや歯に良い硬めのおやつを選ぶ工夫も効果的だし、野菜を上手に取り入れるのもいい方法だと思う。そして、ごはんやおやつの記録をつけると、与えすぎに気づきやすいんだよ。
それから運動習慣。運動は肥満を防ぐだけじゃなく、心臓や筋肉を元気に保つためにも大切。
お友達の年齢や体調に合わせて、無理のない範囲で散歩を続けてあげてね。若いころは長めの散歩や走ることが楽しいけれど、年齢を重ねると短めの散歩を回数多くする方が体に優しいこともあるんだよ。
私も年を取ってからは、朝と夕方に短い散歩をして、ゆっくりと景色を楽しむようになった。あなたと一緒に歩く時間は、お友達にとって心の栄養にもなるんだよね。
そして忘れてはいけないのが、定期的な健康チェック。
歯や体重の管理だけでなく、病院での診察を受けることがとても大切なんだ。特にキャバリアは心臓病のリスクが高いから、聴診やエコー検査を早めに受けることで、病気を早期に発見できる可能性があるんだよ。
腎臓の血液検査や尿検査も、症状が出る前に異常を見つける助けになるよね。
私がここまで元気でいられるのは、パパとママ、お兄ちゃん、お姉ちゃんが日々小さな努力を積み重ねてくれたから。
歯磨き、食事管理、運動、健康診断。
そのどれもが特別なことじゃないけれど、続けることが何よりも大切なんだと思う。お友達を守るために、あなたができることはたくさんあるよね。今日から一つずつでもいいから取り入れてみてはどうかな。
食いしん坊な性格を持つ私たちキャバリアにとって、歯の健康や体重管理は寿命に直結する大事なテーマ。
あなたとお友達がこれからも一緒に長く元気に暮らせるように、私の経験が少しでも役立てば嬉しいな。
リアより


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