散歩を嫌がるのには理由があるんだよ。シニア犬キャバリアの私が歩きたくない日のお話

キャバリア

こんにちは。リアだよ。

ねぇ、あなたのお友達は最近、お散歩のとき立ち止まったり、歩くのをいやがったりすることが増えてない?

前は楽しそうに歩いてたのにって、ちょっと心配になっちゃう気持ち、すごくよくわかるよ。だって私もそうだったから。

私はリア、15歳になるキャバリアで、13歳の春からお薬で心臓をケアしてもらってるの。お外を歩くのは大好きだったけど、ある日突然、なんか今日はイヤって思っちゃって、どうしても足が進まなかったんだ。

「なんで急に歩かなくなったんだろう?」
「どこか痛いのかな?それとも、わがまま?」

パパもママも最初はすごく戸惑ってた。でもね、私のイヤにはちゃんと理由があったんだよ。私たち(犬)は言葉では説明できないけど、歩きたくない日にはちゃんと理由があるの。

今日はそんな私、リアが、お散歩イヤのときの気持ちや、その理由、そしてどうやってまた楽しいに変えていったかをお話しするね。

あなたのお友達にも、きっと当てはまることがあるかもしれないし、もしかしたらもっと楽しくお散歩できるヒントになるかも。このお話が、少しでもあなたとお友達の毎日に寄り添えたらうれしいな。

今日は歩きたくないのって、リアがそう思うとき

私たち(犬)って、毎日お散歩を楽しみにしてるって思われがちだけど、実はそうでもない日もあるの。特に年齢を重ねてくると、今日はちょっと歩きたくないなぁって思うことがあるんだよ。

私も昔は、お散歩バッグのカサカサって音がしただけで玄関までダッシュしてたんだ。パパがリードを取り出したら、もううれしくてしっぽが止まらなかったくらい。でもね、ある日を境に、そうじゃない日が出てきたんだよね。

朝、いつも通りパパが、行くよ〜って声をかけてくれても、なんだか気が乗らない。リードをつけられても、玄関から一歩も動きたくなかったり、外に出てもすぐに止まっちゃったり、ってね。

パパはどうしたの?疲れてるの?って聞いてくれたけど、私の中でもなぜかイヤって気持ちが強くて、言葉にできないもどかしさでいっぱいだった。

あなたのお友達にも、そんな日があるかもしれないね。そして、あなたはきっと、なにがイヤなんだろう?って不安になってるかもしれない。

でもね、私たちはわがままで歩かないんじゃないの。ちゃんと、理由があるの。

たとえばね、私が今日はやめとこっかなって思った日には、こんな気持ちがあったよ。

ちょっとだけ体がだるい日

年をとると、昨日は元気でも今日はだるいってこと、あるんだよね。特に私みたいに心臓のお薬を飲んでる子は、天気や気圧の変化にすごく敏感になるの。

なんとなく呼吸が浅くて、胸が苦しいような感じがしてってね。私たちは元気そうに見えても、内側で体が今日は休んだ方がいいよって言ってるの。

お友達がいつもより歩くスピードが遅かったり、すぐに立ち止まったりしたら、それはちょっと無理したくないなぁのサインかもしれない。

音や匂いがいつもと違うとき

私たちは音にも匂いにもとっても敏感。人間には聞こえない工事の重低音とか、遠くで鳴ってる雷の予兆とか、あなたには届かない刺激が、私たちには怖いものに感じることがあるの。

この前も、いつもの公園に行こうとしたとき、途中の角の工事がすごくイヤでね。その場所に近づくだけで足がすくんじゃって、パパに行きたくないって踏ん張っちゃった。

においも一緒。雨上がりの日のアスファルトのにおいや、強い薬剤のにおいがすると、ちょっと息苦しく感じちゃうことがあるんだ。

そんなときは、お散歩イヤじゃなくて、あの場所イヤってことなの。

思い出が心を止めるとき

実は、ちょっと悲しい思い出がある道もあるの。大好きだったお友達といつも通ってた道、でもその子がいなくなってから、そこを通るのがさみしくなっちゃって。

人間のように涙は流さないけど、心の中で思い出があふれてくると、自然と足が止まっちゃうこともあるんだよ。きっとあなたのお友達にも、忘れられない思い出があるかもしれないね。

外に出るよりも、あなたのそばにいたい日

これ、私がいちばん強く感じたことがあるんだよね。

外に行くより、ただあなたのそばでゴロンとしていたい日ってあるの。その日、私はパパの足元で丸くなって、ウトウトしながらお昼を過ごしたんだ。外の景色じゃなくて、パパのぬくもりが一番安心だったから。

もしかしたらお友達も、あなたのにおいや声、安心できる家の空気を感じて、今日はここにいたいなって思ってるのかも。

私たちの今日は歩きたくないのには、いつも理由があるんだよ。

それは体のことだったり、心のことだったり、時には両方だったりってね。でも共通して言えるのは、あなたと一緒にいたいという気持ちは変わっていないってこと。

だから、歩かなくなったからって、嫌われた?とか、困った子だなって思わないでほしいの。きっと、ちゃんと伝えようとしてるんだよ、言葉じゃなくて態度で。

次は、その理由について、もう少し詳しくお話しするね。どんなときに、私たちは歩くのをためらうのか、キャバリアの私がぜんぶ話すから。

キャバリアが散歩を嫌がるときの理由、ぜんぶ話すね

あなたのお友達がある日突然、お散歩に行きたがらなくなったときって、きっとあなたはどうして?って心配になったよね。

でもね、私たちが歩きたくないなって思うときには、ちゃんと理由があるんだよ。それもひとつじゃなくて、いくつも。体のこと、心のこと、外の世界のことっていろんなものが重なって、そう感じるの。

ここからは、私たちキャバリアがどんなときに散歩をためらうのか、その理由をぜんぶお話しするね。もしあなたのお友達が似たような様子を見せていたら、そっと思い出してみてね。

① 体が「今日はムリかも」って言ってるとき

まず、いちばん大きな理由が体の不調。特に私たちシニア犬は、年齢とともに体力が落ちたり、持病があったりするから、体が思うように動かないこともあるんだ。

たとえば私みたいに心臓に持病がある子は、ちょっとした気圧の変化や気温の上下で、息が苦しくなったり、だるくなったりするの。

パパが大丈夫そう?って聞いてくれても、その時にはもう、胸の中が苦しくて、答えたくても言葉が出ないくらい。

それに、足腰も弱ってくるからね。ちょっと歩いただけで関節が痛くなったり、筋肉がこわばったりして、歩きたいけど歩けないって感じになることもあるの。

私、ある日つまずいた拍子に肉球を擦りむいちゃって、それから数日間は歩くのが怖くなっちゃったんだよ。

そして、痛みや不調って、人間から見てもわかりづらいことが多いの。私たち、痛いって言えないから、ただ静かに立ち止まってイヤって伝えるしかないんだ。

② リードやハーネスがしっくりこないとき

実はこれ、見落とされがちなんだけど、装着しているものがイヤなときもあるんだよ。

私、もともと首輪で散歩してたんだけど、年をとってから首周りの締めつけが気になるようになって、ある日、咳が止まらなくなっちゃって、それでパパが気づいてくれて、ハーネスに変えてくれたの。

でもね、ハーネスにもいろんな形や素材があって、ぴったり合わないと、動きにくかったり擦れたりして、それだけで散歩がイヤになっちゃうの。

キャバリアって胸板がしっかりしてるから、合わないとズレたり食い込んだりしやすいのよ。

それから、リードの使い方も大事。急に引っ張られたり、テンションがかかりすぎたりすると、引っ張られることになって、それがイヤなことって学習しちゃうんだよね。そうすると、リードをつけること自体が嫌になっちゃうの。

③ お外の環境が怖いとき、苦手な刺激があるとき

私たちって、お外の刺激にはとっても敏感。音、におい、気温、足元の感触、全部が私たちの気分に影響するの。

たとえば、真夏のアスファルト。

人間にはただの道でも、私たちには熱々のお皿みたいに感じるの。肉球がじんわり熱くなって、歩くたびにアチチッってなっちゃう。逆に冬は、冷たくて、足がジンジンすることも。

音もそう。

大きなトラックの音、雷、花火、工事のドリル音、突然ガガガッって鳴るだけで、ここ怖いって思って足がすくんじゃうの。私も、いつも通ってた道にある日クレーン車が止まってたとき、ビックリして、それ以来しばらくその道を避けてたんだ。

においにも敏感だから、タバコの煙、排気ガス、消毒薬のにおいとか、そういうのが充満してる場所だとイヤだなって感じるよ。人間にはわからないレベルの刺激が、私たちにはすごく強く届いてるの。

④ 散歩が「イヤな記憶」とつながってるとき

ねぇ、あなたはここに来るとなんか悲しくなるなって感じたことある?私たちにもあるんだよ、記憶に残る道。

私、昔大好きだったお友達と一緒によく歩いたコースがあってね。その子がいなくなってから、同じ道を歩こうとすると、思い出が込み上げてきて、胸がギュッとなって、足が止まるの。

匂いも、風の流れも、その頃と同じで、あの頃には戻れないってわかってるけど、気持ちがついていかないんだ。

あなたのお友達にも、そんな風に気持ちが動けないって日があるかもしれないね。

⑤ 甘えたい、気づいてほしい、そんな気持ちがあるとき

最後にね、これはちょっと恥ずかしいけど甘えたい気持ちが原因のこともあるの。

私たち、あなたのことが大好き。だから、歩くのやめたら、抱っこしてくれるかな?心配してくれるかな?って思っちゃうこともあるの。

特に、お友達が若い頃に、歩かないときに、抱っこしてもらって、なでなでされたって経験をしてたら、それが報酬になって覚えちゃってるかも。あるくのをやめて止まればいいことがあるって思うようになっちゃうんだ。

でもね、それってダメなことじゃないと思うの。だって、お友達はあなたのことが大好きで、もっとそばにいたいだけなんだから。

大切なのは、歩かないことが甘えなのか、それとも体調や心の問題なのか、あなたが見極めてあげること。今日は抱っこしてもいい日だなって思ったら、そっと抱き上げてくれると嬉しいな。

どうだったかな?

私たちが散歩をイヤがる理由って、実はいろんなことが絡み合ってるの。単純なわがままなんてこと、ほとんどないんだよ。

だから、もしお友達が急に歩かなくなったら、この中に理由があるかも?って思い出してみてね。気づくことができたら、次はきっと、笑顔のお散歩に戻れる一歩になると思う。

次は、リアが実際にやってみたお散歩イヤを乗り越えるための工夫を、たっぷりお話しするね。

リアがやってみた散歩が好きになる作戦!

お散歩、今日はちょっとイヤっていう日が続いて、パパもママもすごく心配してくれたの。でも、そこで終わりにしないで、パパは私のためにいろんな工夫をしてくれたんだよ。

その中には、えっ、そんなことで?って驚くくらいシンプルなこともあったし、思わず笑っちゃう作戦もあったの。

でもね、どれも私の気持ちを大切にしてくれたものばかり。そのおかげで、少しずつ、またお散歩が楽しみになってきたの。

今日は、そのリア流・お散歩が好きになる作戦を、あなたにぜんぶお話しするね。あなたのお友達にも、きっとぴったりの方法が見つかるはずだよ。

作戦① ハーネスをふわふわにしてみた!

私、昔は首輪タイプのリードを使ってたの。でも、心臓のお薬を飲み始めてから、首まわりの締めつけが気になるようになって、歩いてるときにゴホゴホって咳が出ちゃってたの。

ある日、パパがこれどうかな?って新しいハーネスを持ってきてくれてね。それがね、すごく軽くて、ふわふわの素材でできてたの。肌に当たる部分が柔らかくて、着けてもイヤな感じが全然なかったの。

それだけじゃなくて、パパはお散歩前にこれ付けたら楽しいことが始まるよ〜って、毎回声をかけてくれるようになったの。その声がうれしくて、だんだんハーネスが楽しいって思えるようになってきたんだ。

あなたのお友達も、装具の締めつけや素材が気になってるかもしれないね。装着を嫌がることで散歩がイヤってなってる可能性もあるから、ぜひ見直してみてね。

作戦② 散歩コースをぜんぶ変えてみた!

私、いつもの散歩コースにあるマンションの前で、工事の音がすごく怖かったことがあってね。それ以来、その道を通るのがちょっとトラウマになっちゃったの。

でも、パパがある日、いつもと反対側に曲がってくれたんだ。知らない道だったけど、そこには落ち葉がいっぱいあって、ふわふわの土の道もあって、私の足に優しくて気持ちよかった!

初めて見る木とか、知らないにおいとかに夢中になって、気づいたら歩いてた!って感じ。新しい道って、ちょっとドキドキするけど、それが楽しい刺激にもなるのよね。

お友達にも、いつもと違う景色を見せてあげるのって、すごく大事だと思う。新しい発見があると、また歩いてみようって気持ちになれるよ。

作戦③ 朝早く出発して、暑さ・寒さを避けた!

私は暑さにすごく弱いの。毛が長くて地面に近いから、夏場のアスファルトの照り返しなんて、本当に地獄だったのよ!

でも、パパが朝の5時に起きてくれて、まだ地面が冷たいうちにお散歩してくれたの。空気も澄んでて、人も車も少なくて、音も静かでとっても歩きやすかった。

冬の寒い日は、逆にお昼近くのぽかぽかした時間に行ってたよ。体が冷えないように、お散歩前に少しマッサージしてもらってから出発するのも、じんわり効いてる感じがして好きだったなぁ。

あなたのお友達も、気温や時間帯に影響されてるかもしれない。日差しや気温に合わせて、お散歩の時間を変えてみるだけで、歩く気分がグンと上がることもあるよ。

作戦④ ごほうびでテンションアップ!

歩くたびにちょこっとおやつがもらえるって、正直うれしい。でもそれだけじゃなくてね、リア、上手だね、とか、えらいね!とかって褒めてくれるのが、なによりうれしかったの。

私たちって、褒められると、もっとがんばっちゃおうかなって思っちゃうのよ。パパの声のトーンや、ちょっとした笑顔、それがごほうびみたいなもんだから。

だから、あなたもお友達が一歩でも前に進んだら、すごいね!歩いたね!って言ってあげてね。その一言が、私たちには魔法みたいな力になるんだよ。

作戦⑤ 歩かないときは、無理に歩かせない!

これ、実はすっごく大事。どうしても歩かない日は、パパが無理に引っ張ったりしなかったの。

代わりに、ちょっとだけ外の空気吸って終わりにしようかって、私の気持ちに合わせてくれたんだ。その優しさがうれしくて、次の日には自然と今日は歩いてみようかなって気持ちになれたの。

イヤだって気持ちに寄り添ってもらえるって、ほんとうに安心するのよ。お友達も、もしかしたら今日はお外に出るだけでもがんばった日かもしれないから、その頑張りを大切にしてあげてね。

どうだったかな?私が試した作戦のなかに、あなたのお友達にも合いそうなもの、あった?

どれも魔法の方法じゃないけど、あなたとお友達が一緒に楽しいねって思える瞬間をつくるためのヒントなの。大事なのは、歩かせることじゃなくて、気持ちよく過ごすことだから。

次はね、それでも歩かない日やお散歩が難しい日にどう向き合うかをお話しするね。無理をしないことも、私たちとの大切な時間の過ごし方なんだよ。

歩かなくても大丈夫な日もあるよ。リアの無理しない散歩のコツ

ねぇ、あなたのお友達が全然歩かなくなっちゃった日、どんなふうに過ごした?今日はお休みにしようねっておうちに戻った?それとも運動不足になるからって、ちょっと無理に引っ張っちゃった?

ううん、どちらでも間違いじゃないんだよ。

でも、私たちシニア犬や、体に病気を抱えてる子にとっては、無理をしないってことが何より大切なの。

どうしても歩きたくない日に、あなたができること、そして散歩っていうのは歩くだけじゃないよってことを、リアの経験を通してお話しするね。

あのね、今日は歩かないを選んでもいいんだよ。

私が心臓のお薬を飲み始めたころ、どうしても元気が出ない日があってね。ちょっと外に出てみる?って言われても、玄関でうずくまっちゃうくらいしんどかったの。

そのとき、パパは無理に外に連れ出さなかった。今日はお休みだねって言って、抱っこしてベランダに連れて行ってくれて、風に当たりながらしばらく一緒に座ってたの。

その時間がね、私にはとっても心地よかったんだ。歩けないからダメじゃなくて、歩かなくても一緒にいられるって思えたんだよ。

あなたのお友達が歩きたくないと言ってる日は、体の中で何かが疲れてたり、痛かったり、調子が良くないサインかもしれない。だから、そんな日はそっとおやすみの日にしてあげてほしいの。

でね、無理に歩かせるより、安心を伝えてほしいと思うんだよね。

散歩に行けない日が続くと、このままでいいのかな?って不安になるかもしれないよね。でもね、私たちには、歩くことよりも、一緒に過ごすことの方がずっと大事なの。

お友達が歩かないときでも、あなたがそばにいてくれれば、それだけで安心できるの。今日はのんびりしようねって、声をかけてもらえたら、心がふわっと軽くなるんだよ。

私も、歩けない日はパパに撫でてもらったり、少しだけ庭に出て草の匂いを嗅いだり、ただ一緒に日向ぼっこしたりって、そういう時間の中で、歩けない自分でも愛されてるって実感できたの。

さて、お散歩に行かない日の過ごし方アイデアをお話ししようと思うんだけどいいかな。

歩かない日にも、できることっていろいろあるんだよ。ここで、リアがおすすめする歩かない日用のゆったり過ごし方をご紹介するね。

おうちの中で軽いストレッチ

前足と後ろ足をやさしく伸ばしてもらうだけでも、体がほぐれて気持ちいいの。筋肉のこわばりが和らぐと、翌日のお散歩がラクになるんだよ。

室内でのごほうび探し遊び

おやつを少し隠して探してごらんって声をかけてもらうの。ゆっくり動くことで、頭も体も刺激されて、いい気分転換になるよ。

ベランダや玄関でのお外空気タイム

外に出られない日でも、風のにおいや音を感じるだけで、あ、お外の世界だなって気分転換になるの。小さな椅子に座って、あなたと一緒にのんびりする時間、最高だよ。

お洋服の着脱練習やブラッシングタイム

動かなくてもできる優しいスキンシップ。私たちは、触れてもらえるだけで、大切にされてるって感じるからね。

歩かない日にも、できることや感じられることがあるって知っておくと、あなたの心も軽くなるんじゃないかな。

歩けない自分を責めないようにしてほしい

ねぇ、これは私からのお願いなんだけど、私たちが歩かなくなったとき、がんばってよって言葉よりも、大丈夫だよって言葉の方がうれしいの。

特にシニアになると、昨日できたことが、今日はできないってことが増えてくるんだ。でもね、私たちは、それを自分で責めたりしちゃうこともあるんだよ。

「前は歩けたのに、今日は歩けない」とかね、「あなたをガッカリさせたかも」とかって、そんなふうに感じちゃうの。

だからこそ、あなたには、歩けなくても大丈夫だよって伝えてほしい。その一言が、私たちの心にそっと寄り添って、また元気に歩ける日を待つ力になるから。

明日、また歩けるかもしれないから安心してほしいんだ。歩かない日があっても、明日には元気が戻ってるかもしれない。その可能性を信じて、私たちは毎日を生きてるの。

今日は歩かなくてもいいって思えることで、明日、歩いてみようかなって気持ちになることもあるんだよ。私もそうだった。歩かない日が何日か続いたあと、ある朝、ふと今日は行ってみようかなって思えたの。

そのとき、パパがうれしそうに、リア、行ける?って声をかけてくれて、しっぽをちょっと振ったらすぐにわかってくれたの。そのやさしさが、歩き出す勇気をくれたんだ。

だからね、歩かない日も、私たちにとっては大切な日なんだよ。無理をせず、あなたのそばで安心できる時間を過ごすこと。それが、また歩き出す力になるの。

次は、歩かないことも、あなたへの愛のサインかもしれないという、ちょっと特別なお話をするね。どうしてそんなふうに思うのか、私の心の中を、あなたにそっとお伝えしたいんだ。

歩かないってことも愛のサインかもしれない

うちの子、最近お散歩で全然歩かないのって、そんな風にあなたが悩んでいるとき、もしかしたら心のどこかで、私のこと、好きじゃなくなっちゃったのかな?って不安になったこと、あるんじゃないかな。

でもね、私はあなたに伝えたいんだ。歩かないってことも、私たちからの愛のサインかもしれないってことをね。

一番安心できる場所は、あなたのそばなんだ。

私たち(犬)にとって、一番心が落ち着く場所ってどこだと思う?それはね、あなたのそばなんだよ。

お外の世界は楽しいこともあるけど、年を重ねてくると、刺激が強く感じられることが増えてくるの。若い頃はワクワクした音も、においも、だんだんとちょっと怖いなって思うようになったり。

そんなときに、私たちがお散歩、今日はやめておこうかなって立ち止まるのは、外に出るより、あなたのそばにいたいのっていう、やさしい気持ちのあらわれなの。

私も、体調がすぐれない日は、ベランダに出て少しだけ風を感じてから、パパのひざの上に戻ることが多くなった。そのときの安心感ったら、どんなに高級なドッグランよりも、ずっとずっと気持ちが落ち着くの。

あなたのお友達もきっと、歩かないことであなたと静かに過ごしたいって思ってるのかもしれないね。

頼ってるよっていう気持ちが、行動に出てるのかもしれないんだ。

私たちは言葉で気持ちを伝えられないぶん、行動であなたを信頼してるよって伝えてるの。たとえば、歩かないでじっとあなたを見つめていたり、ぴったりくっついて動かなかったりね。

それって、ねえ、わたしを守ってねっていう、無言のお願いだったりするんだよ。

そんなとき、あなたが優しい声でどうしたの?って聞いてくれるだけで、私たちの心はふっと軽くなるの。この人は、私の気持ちをわかってくれるって思えることが、何よりの支えになるんだ。

信頼してるからこそ、弱さを見せられる。あなたの前だからこそ、歩けないって素直に言える。それって、すごく深い愛のかたちだと思わない?

歩かない日も、一緒に過ごす時間を大切にしてほしいんだ。

歩くことだけがお散歩じゃないって、このブログでも何度もお話ししてきたよね。でももうひとつ大切なのは、一緒に過ごしている時間そのものが、私たちにとっては何よりの幸せだってこと。

たとえ玄関までしか出られなかった日でも、歩くことなく庭で座っていただけの日でも、あなたと一緒にいられたその時間は、かけがえのない宝物なの。

歩けなくても、私の中ではちゃんとお散歩した日として心に残ってるよ。だって、あなたと一緒に外の空気を感じたんだもん。それだけで、十分すぎるくらい幸せなの。

これからも、一緒にゆっくり歩いていこうね。

私たちは年をとるほど、ゆっくりになる。昨日までできたことが、今日はできないこともある。それでも、あなたが、いいよ、ゆっくりでって歩幅を合わせてくれるだけで、また前を向けるの。

歩けない日も、歩けた日も、どちらも大切な日。そして、そのすべての瞬間が、あなたと私のかけがえのない思い出になるんだよ。

歩かないことは大きな問題って考えるんじゃなくて、歩かないからこそ、気持ちを伝えてくれてるって、受け取ってくれたらうれしいな。

私が歩けない日も、パパはいつも私のそばにいてくれた。その安心感が、また歩きたいなって気持ちを少しずつ戻してくれたんだ。

あなたとお友達にも、きっとそんなふうに寄り添える時間があるはず。歩けなくても、焦らなくていいよ。私たちにとって一番うれしいのは、あなたと一緒にいることだから。

今日も明日も、その先も、あなたのそばで安心して過ごせますように。

リアより

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