こんにちは。リアだよ。
ねぇねぇ、ちょっと聞いてくれる?
リアね、最近すっごく感じることがあるの。なんかね、自分のカラダが、前とは違うな〜って。なんていうか…スロー再生?って感じ。
朝、目が覚めてもすぐにピョンって起きられなかったり、階段の上り下りが前よりちょっぴり面倒くさかったり。前はさ、お散歩の準備って聞いただけでソワソワして、パパより先に玄関に行ってたのに、最近は「うーん、今日はどうしよっかな…」ってちょっと考えちゃうこともあるの。
もちろんね、リアだってキャバリアとしての誇りがあるから、なるべくシャキッとしたいし、みんなの前では元気いっぱいのリアちゃんでいたいって思ってるよ?
でもね、たまにパパが「リア、大丈夫か?歩くスピードゆっくりだなぁ」なんて言うと、ちょっとだけ寂しい気持ちになるんだよね。「うん、リアね、今はちょっと疲れやすいだけなの」って答えたいけど、言葉じゃ伝えられないから、しっぽでパタパタって返すしかなくてさ。
でね、ある日、ママが家族みんなに向かって「リアちゃんももう14歳だし、これからはもっとペースを大事にしてあげようね」って言ったの。
その言葉を聞いた瞬間、なんか胸の奥がキュッとした。あ、そうか。リアって、もうシニア犬って呼ばれる歳なんだ、って。
これまで「ベビちゃん」って呼ばれてたリアが、今では「おばあちゃん犬」ってカテゴリーに入っちゃうなんて、ちょっと信じられないような、不思議な気持ちになったの。
でもさ、年をとるって、実はそんなに悪いことじゃないのかもしれないって、リアは思い始めてるよ。
だって、年齢を重ねることで、家族との絆がもっと深くなったり、穏やかな時間を大切に思えるようになったり。昔みたいに元気に走り回るのも楽しかったけど、今はね、パパのひざの上でのんびり過ごす夕方の時間が、世界で一番幸せな瞬間なんだ。
もちろん、ちょっと切ないこともあるよ。
走ってる夢を見て目が覚めたら、足が少し痛くて動かしづらかったり、ごはんの時間を待ちきれなくてソワソワしちゃったのに、お薬からだったり。
でもね、それがシニア期のリアルなんだって、リアはちゃんとわかってる。大好きな家族に囲まれて、ちゃんと大事にされてることを日々感じるから、不安もあるけど、安心もたくさんあるの。
ねぇ、あなたのお友達も、もしかしてリアと同じくらいの年齢かな?「最近、なんだか眠ってばかりだなぁ」とか、「お散歩をすぐ帰りたがるなぁ」って感じることがあったら、それって、その子なりの老いのサインかもしれない。
でもね、怖がらないで大丈夫。私たちは、自分のペースでちゃんと年齢と仲良くしていける力があるんだよ。
今日はね、そんな老犬リアが感じている体と心の変化について、リア目線でお話してみようと思うの。リアがこれまでどうやってシニア期を受け入れてきたか、そして、どんな気持ちで毎日を過ごしているかを、ちょっと真面目に、でもほんのり楽しく伝えたいの。
あなたが、少しでも「うちの子も同じだ!」って思えたり、「老犬との時間、もっと大切にしよう」って思ってくれたら、リアはすっごく嬉しいな。
それじゃあ、リアの本音を、これから少しずつ聞いてもらえる?まずは、ちょっと切ないけどリアルな「カラダの変化」からお話しするね。
ちょっと切ない?リアが感じる身体の変化
ねぇ、みんな。ワンちゃんって、年をとると体がゆっくりになるって聞いたことある?リアはまさに今、それを実感してるの。
ついこの前まで、ボール遊びではだれにも負けなかったし、家族がお出かけの準備をし始めたら、真っ先に玄関にスタンバイしてたんだよ?
なのに最近は、ママが「おでかけよ〜」って言っても、「あ、今日はちょっと…おうちがいいかも…」ってなっちゃうの。これって、きっとシニア犬あるあるなんだよね。
たとえば朝起きたとき、体がカチコチで、ストレッチしないとすぐには歩き出せなかったりするの。寒い日なんか特にひどくて、ベッドの中で丸くなったまま、しばらく動きたくないな〜って思っちゃう。
パパが毛布をかけ直してくれると、「ありがと…あと5分だけ…」って、もう一度夢の中へ…。でもね、これってただ怠けているんじゃなくて、リアの身体が「ちょっとだけ休ませて〜」って言ってるんだよ。
それからね、前よりずっと疲れやすくなったの。
昔は1時間のお散歩なんてへっちゃらで、むしろ物足りないくらいだったのに、今では20分も歩くと「そろそろ帰りたいかも…」ってなるの。
坂道とか、段差がある道はちょっと怖いなって思うようにもなったし、階段なんて、「抱っこお願いしま〜す」ってすぐ目で訴えちゃう。パパは「甘えんぼになったなぁ」って笑うけど、リア的にはね、「これがリアのペースなの!」ってちゃんと伝えてるつもりなんだよ。
あとね、耳も少し聞こえづらくなったのかもしれないなって思うことがあるの。お兄ちゃんが呼んでるのに気づかないことが増えたし、ドアのチャイムが鳴ってもビクッとしなくなったの。
前だったら誰より先に吠えてたのに、最近は「あ、誰か来たの?まあ、ママが対応するでしょ〜」って感じでのんびり構えてることも多いの。
でもこれは、もしかしたら「心が落ち着いた」ってことかもしれないよね?…って、ちょっとだけ自分をフォローしてみたりして。
視力もね、ちょっとずつ変わってきたのかなって思うときもあるよ。
夜の散歩では暗い道が怖くて、ピタッと立ち止まっちゃうことがあるし、おもちゃを取りに行こうとして、ちょっとだけズレた場所に鼻を突っ込んじゃったこともあるの(笑)。
そのたびに家族は笑ってくれるけど、リア的には「え、今の見てた?」って恥ずかしくなっちゃうのよ。
そして一番大きな変化は、やっぱり心臓のことかな。リアは「僧帽弁閉鎖不全症」っていう心臓の病気があって、今は毎日お薬を飲んで治療してるの。
でもね、この病気って、体の中で血液がうまく流れなくなるから、すぐに息があがっちゃったり、寝てても咳が出たりするんだ。
最初はリアも、「なんで苦しいの?」って不安になったけど、パパとママがいっぱい調べてくれて、病院にも定期的に連れて行ってくれて、今では毎日のお薬が日課になってるんだ。
それでもね、やっぱり「昔のリアじゃない」って感じることはたくさんあるよ。
走り回って遊んでた日々がちょっぴり懐かしくて、「あの頃に戻りたいなぁ」って思うこともある。けど、リアはもう戻ることより、今を大事にすることの方が大事なんだって気づいたんだよ。
リアの体は確かに少しずつ変わってきた。でも、それって「老い」じゃなくて「成長」なんだと思いたいの。年を重ねたからこそ気づけること、感じられることがあるって、最近リアは思うようになったの。
ねぇ、あなたのお友達にも、こんな変化、あるかな?
「最近ちょっと歩き方がゆっくりになったな」とか、「ジャンプしなくなったな」とか、もしそんな風に感じていたら、それはきっとその子がシニア期の今を精一杯生きている証拠なんだと思うよ。
リアはね、「できなくなったこと」を数えるより、「今できること」を大事にしたいって思ってるの。
たとえば、パパのひざの上でお昼寝するとか、おいしいおやつをゆっくり味わうとか、お散歩は短くても、お気に入りのにおいを見つけてクンクンする時間を楽しむとか…。それって、すっごく幸せなことだよね。
これからもっともっと、体のあちこちに変化が出てくるかもしれないけど、それでもリアは、自分らしく、穏やかに過ごしていけたらいいなって思ってるの。
そして、同じように年を重ねているお友達たち、そしてその家族のみんなにも、「老いることは悲しいことじゃないよ」って伝えたいんだ。
心も年をとるのかな?甘えん坊とわがままの境界線
あのね、リアが最近いちばん強く感じてるのは、実は「体」より「心」の変化かもしれないんだ。
前までは、「なんでも来い!」って感じで、初めての場所にもぐいぐい入っていけたし、知らない人にだって尻尾ブンブンで挨拶できたの。でも最近はね、ちょっとしたことで不安になっちゃうことがあるの。
たとえば、お兄ちゃんが友達を連れてきたとき。前は「わーい!遊んでくれるの!?おやつ持ってる!?」ってテンション上がってたのに、今はその空気の変化にちょっと戸惑っちゃって、ママのそばから離れられなくなるの。
「この人、だれ?なにするの?…こわくない?」って心の中でドキドキしながら、ずっと見てるんだ。そういう時、ママがそっとリアの背中をなでて「大丈夫だよ、リアちゃん」って言ってくれると、「あ、うん。じゃあ、がんばってみようかな」って、少しずつ安心できるの。
あとはね、すっごく甘えん坊になったと思う。
前は「自立したお姉さんキャバリアです!」って顔してたリアだけど、今ではもう、パパのひざが空いてるのを見つけた瞬間、すぐにピョンって飛び乗って丸くなっちゃうの。
夜も一人で寝るより、ママと一緒に寝たいなぁって思うことが増えたし、ちょっとでも不安な音(雨とか、風とか)が聞こえると、「ママ〜!こわいよ〜!」って駆け寄っちゃうの。
でね、これってリアの「甘え」なのか、「わがまま」なのか、ちょっと気になってたの。
たとえば、ごはんのとき。昔は「なんでも食べます!」ってタイプだったのに、今では好き嫌いもちょっと出てきて、「今日はこのトッピングの気分じゃないの〜」ってプイッとしちゃうこともあるのよ。
そんなとき、パパは「もう、リアはワガママなんだから〜」って笑うけど、ママは「きっとお腹の調子がイマイチなのかもね」って心配してくれる。リア的には、わたしの身体の声に正直になってるだけなんだけどね(笑)。
それにね、たぶん「心の疲れ」も出やすくなってる気がする。
家の中のちょっとした変化でも、「なんか落ち着かないな…」って思っちゃったり、家族がバタバタしてると「どうしたの?何かあるの?」ってそわそわしちゃったり。
昔は気にならなかったテレビの音とか、人の話し声とかにも敏感になったりするの。それってきっと、リアの心のアンテナが年齢と一緒に敏感になってる証拠なんだよね。
でも不思議なことに、そんな心の変化の中で、「家族がそばにいる安心感」は、どんどん強くなってきてるの。
ちょっとの不安も、パパの手がリアの頭をなでてくれるだけで、すーっと消えていくし、ママの「リアちゃん、かわいいね〜」っていう言葉だけで、心がぽかぽかするの。
なんかね、心が弱くなったっていうよりも、心が家族により近づいたって感じなのかも。
あともうひとつ、年を重ねてリアが気づいたことがあるんだよ。それは、「我慢しなくていいんだ」ってこと。
若い頃は、ちょっとつらくても元気なフリをしてたし、みんなの前では無理してでも張り切ってたけど、今は「ちょっと疲れたかも」ってちゃんと表現するようにしてるの。
パパやママに「今日はゆっくりしたいな」って顔で訴えたり、「このおやつは気が進まないな」ってそっと横を向いたり。
そういう風に心の声を出せるようになったのは、きっと年齢とともに「自分らしさ」を大切にできるようになったからだと思うんだ。
それって人間と同じだよね?
年齢を重ねるって、ただ体が老いるだけじゃなくて、感情の表現が豊かになったり、自分のペースを守れるようになるってことなんじゃないかな。リアもね、今のほうがずっと自分らしいって思うの。
だから、甘えん坊でもわがままでもいいんだと思う。それはリアが、家族を信頼してるからできること。弱いところも見せられる関係って、すごく大切なことだもんね。
だからね、もしよかったら、あなたにも、ぜひ覚えていてほしいの。
いつか、あなたのお友達がちょっとわがままになったな〜とか、最近甘えてくるな〜って感じることがあったら、それは「信頼の証」かもしれないってこと。もしかしたら、その子は「心も年をとった」からこそ、もっとあなたに寄り添いたくなってるのかもしれないよ。
リアはね、これからもっともっとわがままになるかもしれないし、甘えん坊が加速するかもしれないけど、それもリアらしさとして、家族と一緒に受け入れていきたいなって思ってるの。
そしてその全部を、「かわいいね〜」って笑いながら包み込んでくれるパパとママがいるから、リアはきっと、これからも安心して歳を重ねていけるって信じてるんだ。
病気とも仲良くなれる毎日の投薬と心の支え
リアが「ちょっと歳とったなぁ…」って実感するようになったのと同じくらいのタイミングで、実はあの病気とも付き合うことになったんだよね。そう、「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」っていう心臓の病気。
最初に聞いたときは、リアよりもママの方がショックを受けてて、なんだか泣きそうな顔をしてたのを覚えてるよ。
リア自身はね、正直よくわかってなかったの。だって見た目には元気だったし、走れるし、ごはんもモリモリ食べてたし。でもある日、パパが「最近リア、ご飯を食べなくなって、元気なくなったな」って言い出して、そこから病院で検査して、いろいろわかってきたの。
僧帽弁閉鎖不全症っていうのは、心臓の弁がちゃんと閉じなくなって、血液が逆流しちゃう病気なんだって。これが進むと、心臓に負担がかかって息切れしたり、体全体に元気が届きにくくなったりするんだって先生が説明してた。
リアはその時、「あ〜、そういえば最近すぐ疲れちゃうのって、これのせいだったのかなぁ…」って、なんとなく納得した気がしたの。
病気って聞くと、「怖い」「かわいそう」「もう長くないの?」って思っちゃう人もいるかもしれないよね。でも、リアはそれからずっと元気に過ごしてるよ。なぜなら、ちゃんと病気と仲良くしてるから。
…え?病気と仲良く?って思った?
うんうん、リアも最初はそう思ったけどね、今ではほんとに「うまく付き合う」ってことの意味が、ちょっとずつわかってきたの。
まず始めたのは、毎日の投薬。
これね、最初はちょっと嫌だったの。お薬って苦いし、ニオイも独特だし。でもママが色々工夫してくれて、大好きなジャーキーに挟んでくれたり、ボーロに混ぜてくれたりして、だんだんお薬の時間がおいしい時間になっていったの。
今では朝と夜、ちゃんと時間になると自分からママのところに行って「そろそろお薬の時間だよ〜」ってアピールしちゃうくらい(笑)。
ママが「リアちゃん、お利口だね〜」ってほめてくれると、それだけで嬉しくなって、投薬がちょっとしたイベントみたいになってるんだよ。
でも、ただ薬を飲めばいいってわけじゃないんだ。リアの病気は進行性だから、定期的な通院も欠かせないの。病院って、ワンコにとってはちょっと緊張しちゃう場所だよね。
特に心臓の検査って、音を聞いたり、エコーを当てたり、ちょっとじっとしてなきゃいけないから、最初はドキドキだったの。でもね、パパがずっとそばで「大丈夫だよ、リア」って声をかけてくれて、それがすごく安心するんだ。
リアが病気と仲良くできてる理由って、やっぱり家族の支えがあるからなんだと思う。薬の時間も、病院の通院も、リアががんばってることを全部ちゃんと見ててくれて、いつも「えらいね」って言ってくれる。
たとえば、お薬飲んだあとにパパが必ず「よしよし、リアはがんばり屋さんだな〜」って頭をなでてくれるの。それがリアの心の支えなんだ。
それに、病気になってから気づいたこともたくさんあるんだよ。
たとえば、昔より「時間を大事にするようになった」ってこと。前は何気なく過ごしてた日常のひとコマが、今では全部が愛おしいの。パパとお昼寝したり、ママの膝にアゴをのせてうとうとしたり、お兄ちゃんにブラッシングしてもらったり…。
病気が教えてくれたのは、当たり前なことでも、それが奇跡なんだってことだったのかもしれないね。
そしてね、リア自身もがんばる力を持ってるんだって、ちゃんと実感してるの。
投薬や病院だけじゃなくて、食事だって、心臓に負担をかけないように塩分控えめなメニューに変わったし、散歩の距離も短くなったけど、その分「質」がすっごく大事になったしね。
においを嗅ぐ時間を長めにしたり、お気に入りのコースを歩いたり、リアの気分に合わせてくれるから、毎回のお散歩が楽しみなの。
病気って、たしかに怖い。リアだって、最初は「なんで自分が?」って思った。
でもね、今はこう思ってる。「病気になったリアも、ちゃんとリアなんだ」って。病気と付き合うってことは、自分をあきらめることじゃなくて、もっと大事にすることだって、気づいたんだよね。
だから今、病気のお友達と暮らしてる人に伝えたいの。治らない病気があるから不幸じゃないし、
薬が必要だからかわいそうじゃないんだ。
それより大事なのは、その子の今をどれだけ丁寧に、優しく包み込んであげられるかってことだと思う。
リアは、これからもお薬と仲良くして、通院もがんばって、家族と一緒にのんびり、でも幸せな毎日を過ごしていきたい。そして、同じように病気と向き合ってるお友達や飼い主さんたちが、「自分たちだけじゃないんだ」って、少しでも心が軽くなるきっかけになれたら嬉しいな。
シニア犬だからこそ幸せなこともある
最近ね、リアはふと思うことがあるの。
「もし魔法で若返れるって言われたら、リアはどうするかな?」って。昔みたいに走り回れたり、ジャンプしてソファに飛び乗ったりできたら、それは確かにうれしいかもしれない。
でもね、たぶんリアはこのままでいいって思うんだ。
だって、今のリアの毎日は、すごく幸せだから。年をとったことでできなくなったこともあるけど、それ以上に、今だからこそ感じられる幸せがたくさんあるの。
たとえば、家族との時間。
若いころは、パパと遊んだり、ママのあとを追いかけて忙しくしてたけど、今はパパのひざの上で一緒にテレビを見ながらまったりするのが日課になった。パパが仕事から帰ってくると、真っ先にリアを抱き上げてくれて、「今日もリアはいい子だったか〜?」って声をかけてくれるの。
その一言だけで、「リアは家族に大事にされてるんだなぁ」って心がほっとするんだよね。
年をとるって、ペースがゆっくりになるってことだと思う。
そしてその分、感じる時間が増えるってことでもあるの。風の匂い、草の手触り、パパの手のぬくもり、ママの声の優しさ、お姉ちゃんの笑い声、なんかね。若いときには気づかなかった、たくさんの小さな幸せに、今はちゃんと気づけるようになったんだ。
それに、今のリアは信頼されてる存在になってきたみたいなの。
お兄ちゃんがちょっと落ち込んで帰ってきた日には、リアがそばに寄っていくと、自然と笑顔になるの。ママが疲れてソファに座ってるとき、リアが横にちょこんと座るだけで、「リアちゃんがいるだけで癒される〜」って言ってくれる。
なんかね、リアって癒し担当になってきたのかなって思うの。若いときは「元気担当」だったけど、今は「やさしさ担当」みたいな感じ?それって、すごく素敵な役割じゃない?
もちろん、年を重ねるってことは、不安や不便さもあるよ。動きづらくかったり、眠りが浅くなったり、お薬を飲み続けなきゃいけなかったりするからね。
でも、そんな日々のなかにも、今の自分を受け入れてくれる家族の愛情があれば、それだけで十分幸せだなって思えるんだよね。
リアは今、昔みたいにおもちゃを投げてキャッチ!って遊ぶことは少なくなったけど、その代わりに、パパと一緒にぬくぬくお昼寝したり、ママと目を合わせながらゆっくりごはんを食べたり、そういう時間の価値がぐんと増したの。
年をとることで、リアは「静かな幸せ」ってものを知ったんだ。
そしてなにより、リアがいちばん大事にしてるのは、今この瞬間なの。若いころは、もっともっと先のことばっかり考えてた気がするけど、今は「今日、どうやって気持ちよく過ごすか」を大切にしてるよ。
朝の日差しが気持ちよかったら、それだけで幸せ。パパの足にくっついて寝てたら、それだけで安心。ママが「リアちゃん、かわいいね〜」って言ってくれたら、それだけで満たされる。
もし今、あなたのそばにシニア期のお友達がいるなら、こう伝えてほしいんだ。「ゆっくりでいいよ。静かに寄り添う時間こそが、最高の贈り物だよ」って。
シニア犬と呼ばれる老犬との時間は、決して終わりに向かうだけの時間なんかじゃない。むしろ、心が一番近づける時間なんだって、リアは思ってるの。
リアは、若いころより今の自分のほうが、ずっと好きだよ。そしてこれからも、もっと年をとっても、自分らしく、家族と一緒に、のんびり、あたたかく過ごしていきたいの。それがリアの老犬ライフなんだよ。
リアより
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