眠るって、大事なこと。シニア犬のキャバリア・リアが見つけた安らぎの時間

シニア犬の日常

こんにちは。キャバリアのリアだよ。わたし、もうすぐ15歳になるシニア犬。

昔は、寝るのって休憩だった。でも、いまのわたしにとっては「眠ること」が、毎日の真ん中にある大切な時間になったの。

今回は、そんなねむねむ時間のお話をさせてね。ぐっすり眠れるって、ほんとにしあわせなことなんだよ。

かつての睡眠はわたし時間

若い頃のわたしは、なかなかの活動家だったんだよ。

朝はママと一緒にお庭を見回って、お昼はリビングでおもちゃを転がして、夕方はお散歩コースを端から端までチェックして。

そんな日々のなかで、眠るのはちょっとしたお昼寝と夜のおやすみタイムくらいだった。夜中に物音がすればすぐに耳がピンッと立ってたし、家族が立ち上がるとすぐに察知して起きてたんだ。

目も耳も敏感で、まるで小さなセンサーみたいな日々。でも、あの頃は寝ることよりも動くことが楽しかったの。「眠らなくても元気!」そんな感じだったなぁ。

気づいたら、いつも眠い

それがいつからだったかなぁ……。ある日、「気がついたら寝てる」ことが増えてきたの。

いまでは、朝ごはんのあと、気づいたらクッションの上でぐっすり。ママが家の中を動いても気づかないくらい、深く寝てることもある。前は玄関の音にすぐ反応してたのに、今は誰かが帰ってきても、反応できないことが増えてきた。

最初はびっくりしたよ。「わたし、どうしちゃったの?」って。

でも、先生が言ってたの。「シニア犬になると、1日14~18時間くらい眠る子もいるんですよ」って。そうかぁ……最近のねむねむ時間って、もしかしてふつうのことなんだね。

ちょっと寂しく、ちょっと心配

でも、ほんとうを言うとね……ちょっぴり不安だったの。耳が遠くなって、ママの声に気づかないときがある。すぐ起き上がれないこともある。

ママが「最近よく寝てるね」って言うと、「あ、わたし、変わっちゃったんだな」って思って、少し胸がキュッとした。眠ってるあいだに、家族が何か楽しいことしてたらどうしよう、とか、ひとりで取り残されてるような気がする夜もあったの。

目を閉じながらも、どこか落ち着かない夜。シニア犬って、そういう心の揺れも、あるんだよ。

ふわふわの場所を探して

だけどね、眠りが変わったわたしのために、ママがいろんなことしてくれたの。

冬の夜。お気に入りのキティちゃんのぬいぐるみの上にわたしをそっとのせてくれる。実は、ほかにもパパの布団の上で寝るのも好きなんだ。そこに丸まってると、ぬくぬくしてきて、鼻先までほわ~っとあったかくなるの。

ある日、キティちゃんのぬいぐるみの上で寝てるとママが毛布の上からわたしのお腹を軽くトントンしてくれて、「リア、あったかいねぇ」って笑った。そのとき思ったの。「あぁ、わたし、ここで安心して眠れるんだな」って。

夏になると、ママは今度は扇風機の前にクールマットを敷いてくれるの。

ひんやりしたその上にごろんと寝そべって、優しい風を感じながら目を閉じると、ふと「しあわせ」って思うの。暑さでしんどくなる夏でも、涼しい場所がちゃんとあるって、ほんとありがたい。

わたしは「生きてる!」って感じてる。

若いころのようには、もう動けないけど、眠って、目が覚めて、「今日も朝が来た」って感じられることが、今のわたしにはすごく大事なことなんだ。

最近は、夢もよく見るの。昔の公園で走り回ったり、川辺でパシャパシャしてたり、ママとピクニックに行ったり……。夢の中では若いころのように元気に動き回ってるわたしがいるの。

それってね、眠りがちゃんと深いからなんだって。眠れるからこそ、夢が見られる。「眠れる」って、身体を癒してくれるだけじゃなくて、心をも整えてくれる時間なんだなぁ、って最近とくに思うの。

わたしの眠りは、みんなの優しさでできている

眠る場所を整えてくれるママ。寝ているわたしの呼吸をそっと確かめてくれるパパ。冬の夜に、エアコンをつける前にまずわたしの毛布を温めてくれるお兄ちゃん。

わたしの眠りは、ひとりのものじゃない。家族みんなのやさしさでできてるの。

シニア犬になると、自分で気温や音、環境の変化にうまく対応できなくなることがあるから、周りの気づきってすごく大事なんだよね。

たとえば、「寝る場所の温度や風通し」や「暗すぎず明るすぎない照明」、そして、「安心できるにおいやお気に入りのアイテム」。

そういう、ちょっとしたことが、眠りをぐんとよくしてくれる。

シニア犬の眠りって大事だと思う。

ねぇ、最後にひとつだけ伝えさせてね。

「最近、この子、寝てばかりいるなあ…」って、ちょっと寂しく感じてる人がいたら、それは命を大事に守ってる時間なんだって、思ってみて。

キャバリアは、人が大好きで、甘えん坊。だからこそ、静かに眠っているときにも、そばにいてくれると嬉しいの。なでてくれたら、もっと嬉しい。

そして、目を覚ましたときに、誰かが「おはよう」って笑ってくれるのが、何よりのごほうび。今日も眠って、明日も目覚めて、夢を見て、家族に会えて。それがわたしのしあわせ。

さぁ、そろそろお昼寝の時間かな。扇風機を前にしてひんやりと涼しいクールマットの上で、また今日もいい夢見られますように。

おやすみなさい。

リアより。

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