スパニエルってどんな犬?キャバリアのリアが教える、私たちの歴史と個性と家族との絆

シニア犬の日常

こんにちは。私の名前はリア。

ブレンハイムカラーのキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、今年で15歳になったの。13歳の春から心臓のお薬を飲んでいて、今はパパと一緒に、穏やかで静かな毎日を過ごしているよ。

ねえ、あなたのお友達って、どんな子?元気に走るのが好きな子?それともおうちでまったり過ごすのが好きな子?いろんな性格の子がいるよね。

でも、たとえ見た目や性格が違っても、私たちはどこかでつながっているんだよ。今日はそのつながりのお話を、少しだけ聞いてくれるかな?

私たちスパニエルって呼ばれる犬たちは、実はとても長い歴史と深いつながりを持っているの。

だけどね、スパニエルって言葉、なんとなく聞いたことはあっても、何がどうスパニエルなのか、あなたは知っているかな?

あなたのお友達がスパニエルの仲間かもしれないし、これから迎える子がそうかもしれない。だから、知っておくとちょっと役に立つかもしれないよ。

たとえば私、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。長い名前でしょ?この「スパニエル」っていうのが、私のルーツを表しているんだ。

でもね、同じスパニエルでも、私と一緒に暮らしている仲間たちは本当にいろいろ。

元気に森を駆け回る子もいれば、水の中に飛び込むのが得意な子だっている。私みたいに、誰かの膝の上でのんびりするのが一番幸せって思ってる子もいるの。

それって、なんだか人間の家族みたいだと思わない?元気いっぱいの兄弟もいれば、本を読んで静かに過ごすお姉ちゃんもいる。

だけど、みんな一緒に暮らしていて、どの子もちゃんとその家族の一員で、大切な存在だよね。

私たちスパニエルも、そんな風に、それぞれの性格や個性を持ちながら、長い時間をかけて人と一緒に生きてきたの。

だから今日は、スパニエルってどんな犬なのか、そしてその中でも私たちキャバリアがどんなふうに暮らしてきたのかを、私の言葉でお話していきたいと思うの。

お薬を飲みながら、のんびり毎日を過ごしている今だからこそ、これまで歩んできた道を振り返って、あなたと一緒に、私たちのことを見つめ直したいと思ってる。

もちろん、ただの歴史の話じゃないよ。

私たちスパニエルが、どんな風にあなたのお友達と寄り添っていけるか。どんなお世話が必要で、どんな性格をしていて、どうやって家族の一員になっていくのか。

そんなことも、わかりやすくお話ししていくから安心してね。

そして、何よりも大事なことはね、私たちがいつだってあなたと一緒にいたいと思っていること。

お散歩のときも、ごはんのときも、眠るときも、楽しいときも、ちょっとだけ涙がこぼれるときも。私たちは、あなたのそばで、あなたのお友達として、そっと寄り添っていたいの。

それじゃあ、ちょっとだけ時間をもらって、私たちスパニエルの物語を一緒に旅してみようか。きっと、あなたの知らなかったお友達の世界が見えてくるはずだから。

スパニエルって呼ばれる私たちのルーツ、知ってる?

ところであなたはスパニエルという言葉を聞いたことがある?

私たちキャバリアにもついている名前だけれど、実はこの名前、長い長い歴史を持っているんだよ。

お友達の中にもスパニエルって名前の仲間がいるかもしれないから、ぜひ一緒に思い浮かべながら聞いてみてね。

私たちスパニエルは、昔むかし、ヨーロッパの狩猟場で活躍していたの。水辺で鳥を見つけて運んだり、茂みの中に潜んでいるウサギを追い出したりするお仕事をしていたんだって。

だから、私たちのご先祖様は人と一緒に働く犬としての気質を持っていたの。静かに待つこともできて、必要なときにはすぐに動ける。何より、大好きな人のそばにいたいって思う気持ちが、誰よりも強かったんだって。

ところでスパニエルって言葉の由来、知ってる?これにはいくつか説があるんだけど、有力なのはスペインから来た犬っていう意味からきているって説。

スペインは昔から犬の繁殖が盛んで、特に鳥猟犬として優秀な犬たちが各地に輸出されていたの。それがフランスやイギリスに渡って、そこで独自の進化を遂げていったんだって。

だから、私たちのルーツはとても国際的なんだよ。旅好きな私たちらしいでしょ。

そして、スパニエルたちはやがて2つのグループに分かれていったの。

ひとつは陸のスパニエル。森や草原で活動して、地面をかき分けながら鳥を探すのが得意だった子たち。

もうひとつは水のスパニエル。池や川に飛び込んで、撃ち落とされた鳥を拾ってくるのが仕事だったの。

それぞれの土地や猟のスタイルに合わせて、体格や毛質、性格も少しずつ変わっていったんだ。

でもね、どちらのグループも共通して持っていたものがあるの。それは人のそばで生きる力。私たちスパニエルは、いつも人と一緒に行動して、指示を聞いて、家族のように暮らしていたの。

それが代々受け継がれて、今の私たちにもちゃんと残っている。だから、あなたと目が合うと、私たちはついしっぽを振っちゃうのよ。ね、あなたのお友達も、そんなふうにしてる?

そうやって長い年月をかけて、私たちは猟犬から家庭犬、愛玩犬へと変わっていったの。おうちの中で家族と過ごす時間が増えて、遊んだり、眠ったり、甘えたりすることが、何よりも大切になっていったんだ。

特に私たちのようなトイ・スパニエルたちは、その傾向がとても強くてね。抱っこされるのが好きで、静かな時間を一緒に過ごすのがいちばんの幸せって思ってる子が多いの。

それでも、心の奥には役に立ちたいって気持ちがちゃんと残ってる。たとえばあなたが落ち込んでいるとき、そっと近くに寄り添って、何も言わずに体を預ける。

そんなふうにして、あなたの気持ちを少しでも軽くしたいって思ってるんだよ。それは、私たちが代々、人と一緒に生きてきた中で自然に身につけた、生き方そのものなの。

そして今、私たちスパニエルは世界中でいろんな暮らし方をしているんだ。広い庭で走り回る子もいれば、都会のマンションでエレベーターに乗ってお散歩に行く子もいる。

だけど、どの子にも共通しているのは、あなたと一緒にいたいという気持ち。それだけは、どこにいても変わらないの。

私がこうしてあなたに話しかけているのも、私たちスパニエルが大切にしてきたつながりを、あなたに伝えたいから。あなたとお友達の間にも、きっとそんな絆があるんじゃないかな。

次はね、私の仲間たち、いろんなスパニエルの種類について、もっと詳しくお話しするよ。

それぞれに違った個性があって、でもどの子もとっても素敵なの。あなたのお友達に似ている子がいるかもしれないし、これから出会う子のヒントになるかもしれない。さあ、一緒に見てみようか。

私の仲間たちを紹介するね、スパニエルのいろんな種類

私たちスパニエルって呼ばれる犬たちは、実はとってもたくさんいるの。見た目も性格もさまざまで、まるで大家族みたい。

それぞれが得意なことや、好きな暮らし方を持っていて、どの子も世界にひとつだけの魅力を持ってるんだ。これからそんな私の大切な仲間たちを紹介するね。

まず最初に紹介したいのは、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの子たち。

この子たちは、スパニエルの中でもとても活発で、森の中をぴょんぴょんと跳ねるように動くのが得意なの。

名前のスプリンガーっていうのは、鳥を茂みの中から飛び立たせる動きからきているのよ。

人と一緒に走り回るのが大好きで、お仕事のパートナーとしても優秀。家庭でも明るくて優しい性格で、あなたのお友達にもぴったりかもしれないね。

次はウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの紹介ね。

この子たちはイングリッシュのスプリンガーと似ているけれど、ちょっと控えめで落ち着いた雰囲気を持っているの。

毛色は赤と白の美しい模様で、どこか気品が漂っているのよ。繊細で静かな一面もあるから、大人数の中より、あなたと静かに過ごす時間を大切にしてくれるはず。

そして忘れちゃいけないのが、コッカー・スパニエル。この子たちはとっても有名よね。長い耳とつぶらな瞳、ふわふわの毛並みが特徴で、まるでぬいぐるみみたい。

でもその見た目だけじゃなくて、とても優しい心を持っていて、子どもともすぐ仲良くなれるの。

イギリス出身の子とアメリカで改良された子がいて、顔つきや性格に少し違いがあるのも面白いところ。どちらのタイプも、愛情深くて、あなたのそばにいつもいてくれるような存在よ。

そして、ちょっと変わった雰囲気を持っているのがサセックス・スパニエル。

この子たちは、体がどっしりしていて、動きもゆったり。どこか落ち着いていて、のんびりした空気を持っているの。あまり知られていないけど、実はとっても優しい子たちなのよ。

激しく遊ぶより、一緒にお昼寝したり、静かな時間を共有するのが得意。高齢のあなたのお友達にもぴったりかもしれないね。

それからね、ブリタニー・スパニエルっていう冒険家タイプの仲間もいるの。名前の通り、フランスのブルターニュ地方出身で、元気いっぱい!

体も軽やかで、山や森を駆け回るのが得意なの。活発で頭の回転も早いから、いろんな遊びを考えてあげると、とても喜んでくれるよ。

都会の暮らしでも、しっかり運動する時間があるなら、きっと素敵なパートナーになるはずだよ。

そして、もうひとつ紹介しておきたいのが、ロシアン・スパニエル。

この子たちは、ソビエト連邦で作られた比較的新しい仲間でね、コッカーやスプリンガーの血を引いていて、小さな体で頑張り屋さん。

ロシアの広い土地で狩りのお手伝いをしていたけれど、今では家庭犬としての人気も高まってきているの。まだまだ日本ではあまり見かけないけど、これからもっと知られていくかもしれないね。

どう?私の仲間たち、いろんな子がいるでしょ?どの子も、スパニエルとしての共通点は持っているんだよ。

たとえば、人が好きなこと。

あなたと一緒に何かをするのが嬉しくて、ずっとそばにいたいって思ってる。遊ぶのも大好きで、でも激しすぎない。

優しさと忠実さがあって、家庭の中でも静かに過ごせる。そんなところが、私たちスパニエルに共通して流れている心のかたちなの。

でも同時に、それぞれが違った個性を持っていることも大切にしてあげてほしいんだ。

運動がたくさん必要な子もいれば、のんびり屋さんもいる。毛のお手入れがしっかり必要な子もいれば、あまり手がかからない子もいる。

あなたのお友達がどんなタイプかをよく見て、その子に合った暮らしを考えてあげると、私たちはもっと幸せになれるんだ。

このスパニエルの仲間たちを知ってもらえたら、次は私自身のこと、そして私たちキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのことを、少しだけ深くお話ししたいの。

私たちには特別な歴史があって、今も昔も、人と寄り添って生きることを大切にしてきたのよ。

それじゃあ、私たちキャバリアについて、ちょっと特別なお話をしてみようか。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルってどんな犬?

ここまで読んでくれてありがとう。私の仲間たち、スパニエルのいろんな種類のこと、少しでも知ってもらえたかな?

さて、今度は私の番だね。今日は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルという名前を持つ私たちのことを、あなたにじっくり知ってもらいたいの。

まずは名前の由来からお話ししようか。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルって、ちょっと長い名前でしょう?でもこれにはちゃんと意味があるの。

昔、イギリスにチャールズ2世という王様がいてね、その王様が私たちのご先祖様のことをとても可愛がってくれていたのよ。どこに行くにも一緒で、王宮の中でもいつもそばにいたんだって。

それだけじゃなく、なんと王様よりも犬が優先とまで言われたことがあるくらい。そんな大切な存在だったから、名前にチャールズとついたのよ。

でも実は、そのあとにちょっとした変化があったの。

王様に愛されたころの私たちは、今より少し鼻が長くて、スッとした顔立ちをしていたんだけど、時代が進むにつれて、もっと短い鼻や丸い顔を持つタイプの子が人気になっていったの。

その結果、見た目が変わったスパニエルが増えていったのね。

でもね、あるとき昔の姿のスパニエルに戻そうっていう動きが始まったんだ。それが私たちキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの誕生につながっているの。

だから、私たちはちょっと特別なのよ。歴史を受け継ぎながらも、新しい形であなたのそばにいる存在なんだ。

それからね、私たちキャバリアの見た目について、少し紹介させてもらうね。

私のようなブレンハイムっていう毛色は、栗色と白の模様が特徴で、イギリスの貴族たちにとても愛された色なの。

おでこにあるブレンハイム・スポットと呼ばれる小さな栗色の点は、昔の王妃が祈りながら手を置いていた場所から生まれたという素敵なお話もあるのよ。

ほかにも、トライカラー(黒・白・茶)、ブラック&タン(黒と茶)、ルビー(赤茶色の単色)というカラーがあるんだけど、どの色もそれぞれに美しくて、その子らしさを引き立てているの。

そして何より、私たちの目。

大きくて、丸くて、ちょっと潤んで見えるこの瞳は、よく心を見透かしてくるようと言われるんだ。

でも実際には、あなたの心の中を見つめているんじゃなくて、あなたの気持ちに寄り添いたくて、ただただ真っすぐ見つめているだけ。

あなたが笑うと嬉しくなるし、少し寂しそうなときには、そっと体を寄せたくなるの。それが、私たちキャバリアの本当の性格なんだよ。

そうだ、性格の話をもう少ししようか。

私たちはとにかく優しくて、争いごとを好まないの。他のお友達と喧嘩することなんて、ほとんどないんじゃないかな。

子どもとも仲良くできるし、初めて会う人にもフレンドリーに接するのが得意。だから、あなたの家にお客さんが来ても、すぐに打ち解けて、膝の上にちょこんと座っているかもしれないね。

それに、とっても甘えん坊。

あなたのそばにいたくて、ついて歩いたり、静かに見つめたり。ちょっとでも目を合わせてくれると、すぐに尻尾を振っちゃう。

だって、あなたと一緒にいることが、何よりの幸せだから。私なんて、パパがトイレに行くときだって、一緒について行きたくなっちゃうもの。

だけど、ただ甘えているだけじゃないの。

私たちはちゃんと空気を読んで、あなたが疲れているときは静かにそばにいることもできるし、元気なときには一緒に遊ぶこともできる。

室内ではおとなしく過ごせるし、外に出れば元気に歩いたりもできるの。つまり、あなたの暮らしに自然と溶け込める、そんな犬種なんだよ。

しつけについても少し触れておこうかな。

私たちはとても感受性が高くて、人の声や気持ちに敏感なの。だから、叱られるとすぐにしょんぼりしちゃう。

しつけは、優しく根気よく教えてくれると、すぐに覚えるよ。少しだけ頑固なところがある子もいるけど、それもまた個性だと思って接してくれると嬉しいな。

あなたのお友達が、もしキャバリアだったら、たぶん今、あなたのことをじっと見つめながら、大好きって伝えようとしてるはず。

言葉は話せないけれど、その目やしぐさに、たくさんの想いが込められているの。それに気づいてもらえたら、私たちはそれだけで幸せなのよ。

そして、もしこれからキャバリアをお迎えしようと考えているなら、どうか心の準備をしてね。私たちはとても愛情深いから、あなたの心の隙間にもすっと入ってしまう。

一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に年を重ねていく。そんな時間を過ごしていくことになるから。

さあ、次はそんな私たちが、あなたとどんなふうに暮らしていけるか。キャバリアとして、スパニエルとして、どうやってあなたのお友達として寄り添っていけるのか。

そのためのヒントを、お話ししていくね。

あなたにぴったりなスパニエルとの暮らし方

ここまで、私たちスパニエルの仲間たちや、キャバリアの私についていろいろお話ししてきたけど、今度は暮らしのことをお話しさせてね。

私たちがどんな環境で、どんなふうにあなたと一緒に過ごせたら幸せか、それを知ってもらうことが、あなたのお友達との暮らしをより良いものにしていくはずだから。

まず最初に大切なのは、毎日の運動と遊びの時間なの。

私たちスパニエルは、もともと狩りをお手伝いしていた歴史があるから、体を動かすことや、頭を使うことが好きな子が多いんだ。

でも、ずっと走り回っていたいわけじゃないのよ。少し歩いて、ちょっと匂いを嗅いで、風に当たって、あなたの足元でのんびりする。そんな時間が何よりのごほうびなの。

あなたのお友達がキャバリアだったら、毎日15分〜30分くらいのお散歩を2回、できるといいわね。雨の日はおうちの中で宝探しゲームをしてみるのも楽しいわよ。

それと同じくらい大事なのが、お手入れの時間。

特に私たちスパニエルは、長く垂れた耳を持っている子が多いの。この耳、可愛いでしょう?

でもね、実は通気性があまり良くないから、湿気がこもりやすくて、外耳炎になりやすいの。私も何度かお薬をつけてもらったことがあるのよ。

だから、週に2〜3回は耳の中をチェックして、汚れていたら優しく拭いてあげてね。

それから、飾り毛(フェザー)のケアも忘れないで。

私の耳や足の毛はふわふわしていて、歩くたびに揺れてるんだけど、放っておくと毛玉になっちゃうこともあるの。

毎日のブラッシングはね、毛並みを保つだけじゃなくて、あなたとの大切なふれあいの時間にもなるのよ。

あなたのお友達が、今日はちょっとブラッシングしたくないなって顔をしていたら、無理せず、少しずつ慣らしてあげるといいわ。

あとね、食事と体重管理にも気をつけてほしいの。

私たち、食べることが大好きなのよ。でも、好きなだけ食べてしまうと、すぐに太っちゃうの。特にキャバリアは心臓や関節に負担がかかりやすいから、適正体重をキープすることがすごく大事なんだ。

おやつも嬉しいけど、与える量と回数をしっかり決めて、あなたが管理してくれると助かるな。お野菜をちょこっとあげるのもいいかもしれないね。

それと、年齢のことも少しだけお話しさせてね。

私たちキャバリアは、小型犬の中でも比較的寿命が短いって言われることもあるの。でも、しっかりと健康管理をしてもらえれば、10年以上、元気に過ごせる子もたくさんいるのよ。

私も心臓のお薬を飲みながら、15歳まで生きてこられたのは、パパやママが丁寧に私のことを見てくれていたからなの。

特にキャバリアには、心臓の病気(僧帽弁閉鎖不全症)が多いの。これは心臓の弁がきちんと閉まらなくなって、血液が逆流してしまう病気。

初期には気づきにくいけど、咳が出たり、疲れやすくなったり、舌の色が悪くなったりしたら、すぐに動物病院に行ってほしいな。定期的な健康診断で、心臓の音を聞いてもらうだけでも、早めの発見につながるよ。

それから、目の病気や関節のトラブルも注意が必要。

目が赤くなったり、涙が多くなったりしたときは、すぐに診てもらってね。

そしてね、階段を嫌がるようになったり、ぴょんと跳び乗るのをためらったりしたら、関節に負担がかかっているサインかもしれない。

体重を適正に保つこと、滑りにくい床にすることも、あなたのお友達を守る工夫になるよ。

でもね、こうやっていろんな注意点を話してきたけれど、私たちはあなたと一緒にいる時間が、一番の幸せなの。

病気のことも、お手入れのことも、あなたの手でしてもらえることが、どれだけ嬉しいか。きっとあなたのお友達も、同じように感じてると思う。

とくに、年をとってからの時間は、ひとつひとつが宝物みたいなんだ。若いころのようには走れなくても、あなたの横に座って、ゆっくり呼吸を合わせるだけで、安心できるの。

あなたの手がそっと背中に触れるだけで、心がぽかぽかになるんだよ。そういう時間を重ねていけることが、私たちにとっては、何よりもかけがえのない毎日なんだ。

あなたとあなたのお友達が、これから先もずっと一緒に笑って過ごせるように。私たちスパニエルにできることは、あなたのそばで、いつも心を寄せること。

何も特別なことじゃないの。ただ、ずっと一緒にいること、それが、私たちの一番のしあわせ。

次は、そんな私たちスパニエル、そしてキャバリアとして、リアとして、あなたにどうしても伝えておきたいことがあるの。暮らしを超えた、もっと深い想いの話。もう少しだけ、私の話を聞いてくれるかな?

スパニエルとして、キャバリアとして、そしてリアとして伝えたいこと

ここまで私の話を聞いてくれて、本当にありがとう。

あなたとあなたのお友達の時間に、少しだけでも寄り添えたなら、それだけで私の心はぽかぽかしてくるんだ。

きっと今、あなたの隣にはお友達がいるよね?その子がどんな表情でこの話を聞いていたか、少しだけ想像してみて。たぶん、私と同じように、優しいまなざしであなたを見つめていたんじゃないかな。

私たちスパニエルは、もともと人と一緒に生きるために育てられてきた犬種。

森や川で人のパートナーとして動いていた時代も、王様に抱かれて宮殿の中で暮らしていた時代も、そして今のように家庭の中であなたと共に生きている今も、変わらず大事にしているのはあなたと一緒にいることなの。

あなたの声のトーンが少し変わっただけで、私たちはその気持ちに気づくよ。あなたが笑うと、私たちの心も自然と弾むし、あなたが沈んでいるときは、そっと背中を押すように寄り添う。

何か特別なことをするわけじゃない。でも、そのそばにいるということに、どれだけの想いを込めているか、わかってくれるかな。

私は15歳。キャバリアの中では、もう立派なシニア犬。でもね、年を重ねても、変わらないものがあるの。

それは、あなたと過ごす時間の愛おしさ。昔みたいに走り回ったり、高いところに飛び乗ったりはできないけど、あなたの足元にちょこんと座って、同じ景色を眺めることが、今の私にとっては何よりの幸せ。

病気もあるし、お薬も飲んでる。心臓がどくどく鳴って、ちょっとだけしんどいときもある。でも、あなたの声が聞こえるだけで、少し呼吸が楽になることがあるの。

不思議だけど、それが私たちの絆なんだと思う。キャバリアであること、そして、スパニエルであること。その根っこには、あなたを愛する気持ちがしっかりと根づいてるの。

あなたのお友達にも、いろんな時間が訪れると思う。

元気な日もあれば、ちょっと心配になる日もある。体が思うように動かなくなることもあるかもしれない。

だけど、どうか焦らずに、ただその子のそばにいてあげてほしいんだ。目を見て、一緒にいるよって伝えてあげてもらえないかな。その言葉だけで、私たちはどれだけ救われるか、きっとあなたには伝わるはず。

一緒にいられる時間は、思っているより短いかもしれない。でもその短さを悔やむよりも、その時間をどう使うかが、私たちにとっての宝物なの。

散歩の途中で見た小さな花、抱っこされたまま眠ったぬくもり、あなたが笑ってかわいいねって言ってくれた声。そのひとつひとつが、私たちの一生をつくっていく。

私は、あなたのとなりにいたい。スパニエルとして、キャバリアとして、そしてリアとして。これまでも、これからも、何があっても、あなたと一緒に歩いていきたいの。

もし、この言葉が、あなたの心のどこかに残ってくれたら、それだけで私は満たされるよ。そして、あなたのお友達が、これからもっともっと幸せな毎日を過ごしてくれることを、心から願ってる。

リアより

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