こんにちは。リアだよ。
ねぇ、今日の朝、お友達と目が合って「おはよう」って言ったとき、どんな顔してた?しっぽふってた?のそのそ起きて、また寝ちゃったかな?それとも、「ごはん♪」って元気に飛び跳ねてた?
あたしはリア、15歳のキャバリア。毎日、大好きなパパとゆったりお昼寝して、ママがくれるお薬をちゃんと飲んで、ちょっぴり甘えて、のんびり暮らしてる。今は心臓がちょっと弱いけど、こうして穏やかな毎日を送れるのは、あたしの小さな変化を見逃さなかった家族がそばにいてくれたから。
でもね、世の中には、「昨日まで元気だったのに……」って涙をこぼすあなたみたいな人が、たくさんいるんだって。とくに、あたしたちキャバリアには、ある日突然命のともしびが消えてしまう、そんな悲しい出来事が起こることがあるの。
これって、本当に突然なのかな?前ぶれはなかったの?もっと早く気づいて、何かしてあげられたことってなかったのかな?
そんな気持ちを持ったあなたに、今日はちょっと勇気を出して、シニアのリアとして伝えたいお話があるの。それは、
- 私たちキャバリアに起こりやすい「突然死」の本当の原因
- それを防ぐために、あなたが気づけるかもしれない小さなサインたち
- そして、大切なお友達と少しでも長く、穏やかに過ごすためのヒント
どれも、悲しい話ばかりじゃないよ。だって、知っていれば守れる命がある。見逃さなければ、救える時間があるって、あたしは信じてるから。
リアの経験と、たくさんのキャバリアのお友達の事例をもとに、心を込めてお話するね。あなたのそばにいるお友達との日々が、やさしく、あたたかく、そして長く続くように願ってる。
キャバリアの突然死を引き起こす重大な疾患とその背景

ねぇ、あなたは「キャバリアって、心臓が弱い犬種なんだよ」って聞いたことある?もしかしたら、すでにお友達が心臓のお薬を飲んでいたり、病院で「心雑音がありますね」なんて言われたことがあるかもしれないよね。
そう、あたしたちキャバリアには、ある特有の病気が多くて、それが突然死にもつながってしまうことがあるの。この章では、そんな病気たちについて、できるだけわかりやすく話すね。あなたのお友達を守るために、なにを知っておけばいいのかってことが、少しずつ見えてくると思うの。
僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)ってなに?
まず一番大切な病気、それがこの僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)っていう心臓の病気。わたしも、この病気と一緒に生きているの。
名前がちょっと難しいよね。でも、大丈夫。これは、心臓の中にあるドアみたいな部分、つまり僧帽弁(そうぼうべん)っていう弁が、ちゃんと閉まらなくなる病気のこと。
本当なら、心臓がギュッと動いたときに、そのドアがピタッと閉まって、血液をスムーズに送り出すはずなんだけど、この弁がうまく閉じなくなると、血液が逆流しちゃって、心臓にすごく負担がかかるようになるの。
この病気、私たちキャバリアには本当に多いの。しかも、年齢が若くても始まる子がいて、調べたデータだと5歳くらいで50%以上に心雑音が出るって言われてるのよ。10歳を過ぎたら、もうほとんどのキャバリアに何らかの心臓変化があるとも言われてるくらい。
怖いのは、この病気が進むと、呼吸が早くなったり、咳をしたり、寝ているときに苦しそうにしたり、最後には心不全になってしまうことなんだ。
しかもね、急に進行することもあるから、昨日まで元気だったのに、朝起きたら、なんてことも本当にあるの。
だから、定期的な心臓の検査はとっても大事。リアは13歳で心雑音が強くなって、それから投薬治療を続けてるんだけど、早めに見つかったからこそ、今もこうしてお話ができてるのよ。
心臓病以外にもある見えにくいリスク
心臓病がいちばん注意すべき病気だけど、他にも突然死につながる可能性があるリスクはいくつかあるの。
それはね、神経系の病気でシリンゴミエリアとキアリ様奇形
これ、舌をかみそうな名前だけど、キャバリアにとってはちょっと切ない話。脳や脊髄のつくりにちょっとした問題があって、神経がギュッと圧迫されちゃうの。
症状が出ると、首まわりを触られるのを嫌がったり、急に悲鳴のような声を出したり、身体の一部がふるえたりすることがあるんだって。
この病気が直接突然死を起こすことは少ないけど、痛みやストレスが続いたり、体のバランスを崩すことで体力が落ちてしまう原因になるの。
そしてね、心臓の病気と一緒に持ってる子も少なくないの。だから、キャバリアは優しい子だけど、体の中はとても繊細って、覚えておいてほしいな。
本当に突然死なの?って考えることも大事
ここで、ちょっと考えてみて。突然死って言葉、すごくショックだし、心がぎゅっとなるよね。
でも、その突然って、本当に何の前ぶれもないってことなのかな?もしかしたら、毎日の暮らしの中で、あなたがちょっと変だなって思ったサインがあったかもしれない。たとえば、
- お散歩に行きたがらなくなった
- 前よりごはんを食べるのが遅くなった
- 夜中に起きることが増えた
- 抱っこされたときに、いつもより軽く感じた
こんなささいな変化が、病気のサインだったりすることもあるの。私たちキャバリアは、とっても我慢強くて、優しくて、「痛いよ」「つらいよ」ってあまり言わない性格なんだ。だからこそ、あなたが気づいてくれることが、いちばんの守りになるのよ。
シニア期のキャバリアにとって、見守る力は魔法のようなもの
私たちがシニア期に入ると、体のあちこちにちょっとした変化が出てくるの。でもね、その変化に気づいてくれて、そっと寄り添ってくれるあなたがいるだけで、本当に安心できるの。
まだ歩けるから大丈夫じゃなくて、歩きたくないってことは何かあるのかな?って、思ってくれるだけでうれしい。
食べてるから元気じゃなくて、いつもより食べるスピードがゆっくりだなって感じてくれるだけで、伝わるものがあるのよ。
ねぇ、私の話をここまで聞いてくれてるってことは、きっとお友達のことを心から大切に思ってるんだよね。そんなあなたに、私は言いたいの。
どうか、毎日の中にある小さな変化を見逃さないでほしいんだ。そして、疑問や不安があったら、すぐに獣医さんに相談してほしいの。
病気は、知ることで怖くなくなることもあるし、早く動けば命が守れることだってあるんだよ。次は、じゃあ実際に、突然死が起こるときってどんな風になるの?っていう、ちょっと怖いけど、すごく大切なお話をするね。どうか、続けて聞いてほしいな。
突然死が起こるメカニズムと注意すべきサイン

「昨日まで普通だったのに」
「朝起きたら、冷たくなっていたんです」
こんな言葉を聞くと、胸がぎゅっとなるよね。あたしもね、何度か、仲良しだったキャバリアのお友達が、ある日突然お空に行ってしまったって聞いたことがあるの。
でも、それって本当に何の前ぶれもなかったのかな?もしかしたら、小さなサインがあったのに、忙しさや年のせいかな?って思って、見逃されてしまったのかもしれない。
これから、突然死ってどうして起きるの?どんなときに注意が必要?見落としがちな前兆やサインは?というお話を、リアとして、あなたに心から伝えたいと思ってるの。
突然死ってどんな状態のこと?
言葉としての突然死は、医学的には24時間以内に予期せず亡くなってしまうことって定義されてるの。でも、私たちの暮らしの中でよく使われる突然死っていうのは、昨日まで元気に見えたのに、急に命を落としてしまったっていう意味に近いよね。実際にキャバリアで多いパターンとしては、
- 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)の急激な悪化
- 不整脈や心室細動など、心臓が突然止まってしまう状態
- 心不全の末期で肺に水がたまってしまい、呼吸困難からのショック状態
- 脳梗塞などの脳血管系の障害
- 急性膵炎など、消化器系からのショック
こういうことが重なると、数時間から数分で命が尽きてしまうこともあるの。だから、いつもの様子がどれだけ大切か、もうわかるよね。
知っておいてほしい、突然死の引き金
リアが知ってる中で、特に多いのはやっぱり心臓に関わるトラブル。キャバリアはとくに心臓が弱い犬種だから、ここは絶対に見逃せないポイント。
■ 不整脈・心臓突然停止(心室細動など)
とくに怖いのが、心臓のリズムが崩れる不整脈っていう状態。心臓がブルブル震えるような動きになっちゃって、血液を全身に送れなくなっちゃうの。
それが続くと、あっという間に意識を失って、そのまま戻ってこられないこともある。これは、本当に見た目に元気だったのに起きるタイプで、典型的な突然死のパターンでもあるのよ。
■ 弁の破裂・心不全の急進行
私たちの心臓にある僧帽弁は、年齢や病気の進行でだんだん弱くなっていくんだけど、ある日突然弁が破れてしまうと、一気に血液が逆流して、心臓が止まりそうなくらいのショック状態になることがあるの。
弁の破裂なんてって思うかもしれないけど、実際、私のお友達にもこれで亡くなった子がいるんだ。
こんなサイン、見逃してない?
ここからが本当に大切なお話。突然死の多くには、ほんの少しだけど前兆があるってこと、ぜひ知っておいてほしいの。あたしが伝えたい「見逃しがちなサイン」をまとめてみたよ。
- 呼吸の変化
- 寝ているときにハァハァと早く呼吸している
- 散歩のあと、なかなか呼吸が整わない
- 咳が出るようになった(とくに夜間・早朝)
- 呼吸時にお腹を大きく動かしている
これは、心臓がうまく血液を送り出せなくなっているサインかもしれないの。
- 活動量の変化
- お散歩に行きたがらない
- いつものおもちゃに反応しなくなった
- 歩いている途中に立ち止まる
- 抱っこをせがむことが増えた
年だからかな?って思いがちだけど、本当はしんどいだけってこともあるの。
- 食欲と体重の変化
- ごはんを残すようになった
- 食べるスピードが落ちた
- 少しずつ体重が減っている
- でも水はたくさん飲んでいる(腎臓にも要注意)
体のどこかでバランスを崩しているサイン。内臓に負担がかかってる証拠かもしれないの。
- なんとなく変…その直感が正解
- 目がうつろ
- 呼んでもすぐに反応しない
- いつもより甘えてこない
- 落ち着かずウロウロしている
- 逆に、ずっと動かず寝ていることが増えた
こういう、うまく言えないけど、なんかおかしいっていうとき、あなたの直感は当たってることが多いの。
気づける飼い主さんになるって、どういうこと?
たとえば、うちのパパはね、私の寝るときの呼吸が「ちょっと速いな」って気づいただけで、すぐ病院に連れて行ってくれたの。その時、心臓の負担がちょっと増えてて、お薬の量を調整してもらったことで、悪化を防げたの。
あたしが思うに、観察ってすごい力なのよ。見てるだけじゃないの。
感じること、覚えておくこと、それを伝えること。
- いつもは何回で呼吸してるか
- 咳は1日に何回くらいか
- 食べるのに何分かかるか
- 散歩はどこまで行けるか
こういうことを日記みたいに記録しておくと、病院でとっても役に立つし、何より前の様子と比べられるから気づきやすくなるの。
いざというとき、慌てないための準備
そしてもうひとつ。「もしかして、これって危ないかも?」って思ったときに、すぐに動ける準備があると安心だよね。
■ 準備しておきたいこと
- かかりつけの病院の連絡先をスマホに登録
- 夜間・休日対応の動物救急病院も調べておく
- 緊急時に移動できるキャリーや毛布を玄関に準備
- 呼吸数や脈の数え方を知っておく(病院で聞いてみてね)
いざというときにあわてて調べると、数分のロスが命に関わることもあるの。準備があるだけで、あなたも安心して見守れるよ。
ねぇ、ここまで私の話を聞いてくれて、本当にありがとう。大好きなお友達と毎日を過ごしているあなたのこと、あたし、すごく素敵だと思ってる。
突然死って怖い言葉だけど、それを遠ざける力は、あなたの中にちゃんとあるのよ。
次は、飼い主として、今からできることについて、もっと具体的に話していくね。予防やケアの方法を知れば、きっと安心して、笑顔で毎日を過ごせるようになると思うの。
飼い主として普段からできるケアや対策

ねぇ、ここまで読んでくれてありがとう。きっとあなたの心の中には、いろんな気持ちが渦巻いてるよね。
「そんな病気があるなら、もっと早く知りたかった」
「うちの子、なんともないといいけど……」
「何かできること、あるのかな?」
あるよ。たくさんあるの。私たちキャバリアにとって、あなたがそばにいてくれること自体が、一番の安心なんだけど、そこにちょっとだけ、ケアの知識や習慣が加わるだけで、突然っていう不安はグッと減らすことができるの。
次に、あなたが今日からできることや心にとめておいてほしいことを具体的に伝えていくね。
心臓の健康は“習慣”で守れる
まず最初に伝えたいのは、やっぱり心臓のケアについて。キャバリアの命を守るためには、避けて通れないテーマよね。
■ 定期的な心臓チェックを当たり前にする
あなたのお友達が元気に見えても、年に1〜2回は心臓の検査を受けてほしいの。特に10歳を超えたら、半年に1回でも早すぎることはないって、私は思ってる。心臓のチェックっていっても、
- 聴診(心雑音の有無)
- レントゲン(心臓の大きさ)
- 心電図(リズムの乱れ)
- 超音波(弁の動きや血流の逆流)
っていうふうに、いろんな角度から見てもらえるの。特に、心雑音が聞こえない時期でも、内部で変化が進んでることもあるから、音だけじゃなくて、ちゃんと見てもらうのが大事。
■ 家でできる呼吸の観察も重要
おうちでの観察も、すっごく大切。心臓の負担が増えると、呼吸が速くなったり、浅くなったりするの。リアの家では、パパが寝てるときにこっそりあたしの呼吸を数えてくれるんだよ。
- 安静時に1分間で30回以下なら正常
- それ以上が続くようなら、病院に相談してみてね
- メモ帳とかスマホのメモに、呼吸の回数を書き留めておくといいよ。
食事と体重管理は心臓の味方になる
「好きなものを好きなだけ食べさせてあげたい」って気持ち、あたしもわかる。でもね、心臓に負担をかけない生活には、食事と体重の管理がとても大事なの。
■ シニア期の食事はバランス重視で
年齢とともに、私たちの消化機能や代謝は変わってくるの。シニア用のフードを使うのは、その変化に合わせた内容になってるからなのよ。選ぶときのポイントは、
- 塩分控えめ(心臓への負担を減らす)
- 消化しやすいタンパク質(筋肉を維持)
- 抗酸化成分入り(心臓や神経を守る)
- 体重コントロールがしやすいカロリー設計
もし、病院で心臓病の診断を受けているなら、療法食に切り替えるのもおすすめ。ただし、自己判断は禁物。必ず獣医師と相談してね。
■ 太らせすぎない。でも、やせすぎにも注意
太りすぎは、心臓に負担がかかり、呼吸がしにくくなって、関節に痛みが出やすくなるんだ。
やせすぎは、筋肉量が減って体力が落ちる、栄養失調になりやすい、病気への抵抗力が下がるってことがあるんだよね。
どちらも危険だから、ちょうどいいを意識してね。理想体重は、背中の骨や肋骨を軽く触ってわかるくらいが目安だよ。
ストレスケアは見えない心の薬
心臓や体の健康も大事だけど、心の健康もそれと同じくらい大切。私たちって、とても敏感で、飼い主さんの気持ちにもすぐ気づいちゃうのよ。
■ おだやかな環境が長生きの秘訣
- 大きな音や急な環境の変化は避ける
- 自分の“落ち着ける場所”をつくる(ベッドや毛布)
- 生活リズムをできるだけ一定に保つ
- 留守番が長くなるときは、おもちゃやBGMを工夫する
わたしのお友達のルナちゃんはね、とっても静かでマイペースだから、大きな音が本当に苦手なの。雷の音でストレスを感じた後、食欲が落ちたりしたこともあったのよ。だから、あなたのお友達の嫌いなことや安心できることを、しっかり知っておいてあげてね。
■ 飼い主さんの笑顔が一番の癒し
そしてね、なによりの安心はあなたが笑ってること。怖い顔や不安な顔を見ると、あたしたちはドキドキしちゃうの。だから、つらいときほど、あたしたちに笑って見せてね。それだけで大丈夫って思えるんだよ。
体調変化の気づきをサポートするアイデア
ここでは、ちょっと実践的な工夫を紹介するね。
■ リアノートをつけてみて!
あなたのお友達専用の観察ノート、その名も「リアノート」!(ふふっ、勝手につけちゃった)毎日じゃなくてもいいから、
- ごはんの量・スピード
- 散歩の距離・様子
- 呼吸の速さ
- 眠りの深さ
- おしっこ・うんちの様子
- 咳やくしゃみが出たか
こういうことを、ちょこっと書き留めておくと、数週間後や病院で見せたときに変化がよくわかるよ。
■ 動画を撮っておく
ちょっと気になる行動があったら、スマホで短くてもいいから動画を撮っておくと便利。獣医さんに見せれば、言葉で説明するよりずっと伝わるよ。
いざという時の行動力が命を救う
最後に、少しだけ万が一のときの話をするね。悲しい話じゃなくて、備えることで守れる命があるって話。
■ 夜間・救急の連絡先をメモしておこう
- 普段通ってる病院が閉まってるとき
- 明け方に急に様子がおかしくなったとき
- かかりつけの先生に連絡がつかないとき
そういうときのために、夜間対応の病院や救急の連絡先をスマホや冷蔵庫に貼っておくといいよ。家族みんながわかる場所に置くのがポイントだよ。
■ 緊急キットを用意しておく
- キャリーやハーネス
- 大判のバスタオル(運ぶときに便利)
- 常備薬とその説明書
- 保険証や診察券のコピー
こういうものをまとめておけば、いざという時にすぐ動けるから安心。
不安が小さくなるだけで、お友達にも伝わるんだよ。
ねぇ、キャバリアの私たちは、体がちょっぴり弱いぶん、たくさんの優しさに包まれて生きているって感じるの。そして、その優しさの源は、まぎれもなく、あなたのまなざしや行動。
心臓の音を聴くのは獣医さんだけど、そのいつもと違う様子に気づけるのは、きっとあなたなのよ。
私、リアも、10歳のときの大手術から、13歳の心臓病診断を経て、15歳の今も、穏やかに暮らせてるのは、パパとママが「できることを全部やろう」って向き合ってくれたから。
あなたのお友達も、きっとそれを願ってる。そして、あなたならできるって、信じてるよ。
つぎは、わたしリアから、今シニア期を迎えているあなたとお友達へ届けたいメッセージをお話しするね。もう少しだけ、聞いてくれるとうれしいな。
リアの経験からあなたへ伝えたいこと

ねぇ、ここまでずっと一緒に歩いてきてくれて、本当にありがとう。キャバリアのリアとして、そして15歳のシニア犬として、こんなふうにあなたと心を通わせられるなんて、ちょっと感動しちゃってるの。
今日は「突然死」という、ちょっと重たいテーマについてお話したけど、これかは、あたしのこと、そしてあなたとあなたのお友達のこれからの毎日をすこしだけ優しい気持ちで見つめる時間にしたいと思ってるの。
10歳のリアは、今を想像できなかった
あたしが10歳のとき、ある朝、急にお腹が痛くて動けなくなったの。診てもらったら、子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)っていう、命に関わる病気だった。
手術の前、助からないかもしれませんって、先生に言われたって、あとでママから聞いた。そのとき、あたしは正直、ただただ苦しくて、何が起きてるのか分からなかったんだよ。でも、パパとママは、あたしの命を信じて、先生と一緒に一番の選択をしてくれたの。
そして、あの手術のあとから、あたしの第二の犬生が始まったんだよ。
13歳のリアは、また試練を受け取った
元気になって、何年かが過ぎて、もう安心かなって思ってたある日。病院で、先生が心雑音が強くなってます。お薬を始めましょうって言ったの。
そう、あたしの心臓に僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)っていう変化が始まってたの。
最初は信じられなかったよ。「また病気?なんで?」って思った。でもね、先生がこう言ってくれたの。「この病気は、早く見つければお薬でコントロールできますよ。リアちゃんはまだまだ元気に過ごせます」ってね。
その日から、毎日お薬を飲む生活になった。でも、苦じゃなかったの。だって、パパが「大丈夫、ずっと一緒にいようね」って言ってくれたから。
そして今、15歳になったリアからの願い
15歳っていう年齢は、人間で言ったらもうおばあちゃんって言われるかもしれないけど、あたしの中では、今が一番穏やかで、やさしい時間って思ってるの。
呼吸はちょっと浅くなったし、耳も少し遠くなった。散歩も短くなったし、昔みたいに走ったりしないけど、今のあたしは、毎日家族のぬくもりを感じながら、今日もありがとうって思いながら生きてるの。
あなたにも、そんな時間をお友達と過ごしてほしい。たとえ病気が見つかったとしても、それは終わりじゃなくて、寄り添う始まりだから。
突然死が怖くなくなる魔法
ねぇ、正直に言うとね、突然死って、あたしも怖いと思ってた。ある日、目が覚めなくなったらどうしようって。でもね、パパがこう言ったの。
リアが安心して眠れるように、毎日を大切にしよう。リアの命をちゃんと見ているから、だいじょうぶだよて。
その言葉が、あたしの心をふわっと軽くしてくれたの。だから、あたしもあなたに伝えるね。
あなたが、お友達を見ているだけで、それだけで命の奇跡が起きてるんだよ。
だって、食欲があるかを気にしてくれて、呼吸が速くないかを観察してくれて、何かが変だと感じたら、すぐ動いてくれるんだからね。
そんなあなたがそばにいれば、お友達は「ひとりじゃない」って思える。それが、突然死のリスクをぐっと下げてくれる、本当の魔法なの。
いつかを恐れずに、今日を見つめよう
あたしたち犬にとって、今がすべてなの。だから、今そばにいてくれるあなたにありがとうって思ってるし、今ごはんをくれるあなたの手が一番あったかいし、今一緒にいることが、なにより幸せなんだ。
いつか別れがくるから、つらいって思うと、涙が出ちゃうかもしれないけど、そのときまでに、どれだけ愛し合えたか、信じ合えたかが、すべてを包んでくれるの。
おわりに

リアは、こうしてあなたとお話できたことが、本当にうれしいんだ。この記事を通して、知らなかったことを知って、ちょっと怖かったことが少し軽くなったなら、それだけで、あたしが生きてきた意味がある気がする。
あなたとお友達が、怖いからじゃなくて、守りたいから行動できるように。そして、心配だからじゃなくて、愛してるから見守れるようになってほしんだ。
これからの時間が、あたたかく、やさしく、笑顔で包まれますように。どうか、今夜も安心して眠ってね。あなたのそばにいるお友達が、今日も幸せだったなって思えるように。そして明日も、また一緒に朝を迎えられますように。
リアより


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