暑い日はおうちでのんびり!14歳のキャバリア、リアの夏

シニア犬の日常

こんにちは。キャバリアのリアだよ。

8月になって、毎日「あっつ~」って叫びたくなるくらいの猛暑だね。私はもう14歳のシニア犬。

お外で元気に走り回る年じゃないけど、毎年この時期になると「夏ってやっぱ特別だな~」って思うの。セミの声、ひんやりした床、そして家族の優しい声。

今年もね、無理はしないで「のんびり、でも楽しく」過ごそうって決めたの。だって私、ちょっぴり頑固で甘えん坊だから、自分のペースって大事なのよ(笑)

そんなわけで今日は、「暑い日はおうちでのんびり」がモットーの私の夏をご紹介しちゃいます!

14歳の夏、どうやって乗り切ってるの?何してるの?って気になったら、ぜひ最後まで読んでねっ♪

おはよう、涼しい朝の特等席

朝5時半。まだお日さまが低い時間。パパがそ~っとリードを持ってきて「リア、行こっか」って声をかけてくれる。

私、この時間がいちばん好き♡だって、アスファルトもまだひんやりしてて、セミさんもまだ寝てるの。

てくてく歩いて、お気に入りの電柱に「今日も来たよ~」ってごあいさつ。風がちょっとだけ吹いて、耳の毛がふわっとなる瞬間、「あ、夏の朝っていいな」って思うんだ。おうちに帰ったら、冷たい床にぺたーん。これがまた気持ちいいのよ~!

でもね、問題はそのあと。7時過ぎたら、外はもうあっつあつ。お昼近くになると、玄関もリビングもじんわり暑さが染みてくるの。

ママがエアコンを入れてくれるけど、外に出られない時間がどんどん長くなってきて、「お散歩…今日はもう無理かも」って日も増えてきたの。

ちょっと前までは、夕方にも公園に行けたのに、今はアスファルトがまだ熱くてパパが「今日はやめとこう」って。

それは仕方ないけど、なんか、ちょっとつまんない。同じ部屋、同じ景色。ぬいぐるみ遊びも、おやつタイムも、正直ちょっぴりマンネリ?

って思ってたある日。「リア、最近ちょっと退屈そう?」ってパパが言ったの。
ふふ、さすが私のことわかってるぅ。そこから、ちっちゃな夏の冒険が始まるなんて、このときはまだ知らなかったんだけどね。

おうちの中で過ごす夏、つまらない?

ある日の午後。いつもより早くエアコンがついて、涼しい風がふわぁ~って私の耳をなでる。

でも、なんかね、心がぽかんと空いてる感じ。大好きなぬいぐるみにもあんまりテンション上がらない。なんだろ、これ。夏なのに、なんか退屈。

私はね、お散歩だけじゃなくて外の匂いとか風の音とか、公園のワンちゃんの声とか、そういうちょっとした刺激が好きなの。

でも、暑すぎる日が続くと、それが全部なくなっちゃうの。毎日同じ景色。同じルーティン。もう、目もとろ~んってしちゃうよ。

そんな私の様子に、ママが気づいたみたいで「リアちゃん、ちょっと元気ないね~?」って。

うん、正直ちょっとつまんない。涼しいけど、心はモヤっと暑い気分。おうちの中だけで過ごす夏って、意外と気持ちが閉じこもっちゃうんだよね。

でもね、そのときふと「このままでいいのかな?」って思ったの。おうちの中でも、何か新しいことってできないのかな?お散歩に行けないなら、違う楽しみ方、探してみようかな?って。

「そうだ、私だけの夏の楽しみ方、見つけてみよう!」そう思った瞬間、小さなワクワクが心の中にふわっと咲いたの。

で、そのヒントをくれたのは、やっぱり、うちの家族だったのよね。

家族のアイデアがヒントに

リアの夏、もっと楽しくしようよ!

そう言ってくれたのは、パパ。私のいちばんの味方で、私の気持ちにいちばん敏感な人。最近ちょっと退屈そうな私を見て、何か考えてくれてたみたいなの。

その日から、うちの夏はちょっとずつ変わっていったの。

まず最初に登場したのが――「ひんやりマット」!これがねぇ、ただのマットじゃないのよ?

乗った瞬間、じわ~って冷たさが伝わってくるの。最初は「なにこれっ⁉」ってびっくりしたけど、気づいたらそこでお昼寝しちゃってた。おなかをぺた~んってつけると、じんわり涼しくて、夢見心地~。

そして、次にママが出してきたのが、「おうちでおやつパーティー」作戦!

すいかをちょこっとだけカットして、私にも味見をくれたの。甘くて冷たくて、しゃりしゃりしてて…最高っっ。他にも、ママ特製のヨーグルト氷とか、ささみゼリーとか…「夏のおやつ研究会」が始まったって感じ!

お兄ちゃんとお姉ちゃんも、普段は忙しいのに時間を作ってくれて、「リア、かくれんぼしよー!」とか「一緒にソファで動画見よ~」って誘ってくれる。

動画って、画面の中でワンコが走り回るやつなんだけど、私はそれよりお兄ちゃんの隣にいるのが好き。

そんなふうに、家族それぞれが私のために夏の楽しみ方を考えてくれてることが、なんだか嬉しくて、心の中のモヤモヤが、少しずつ晴れていったの。

おうちにいるだけでも、楽しいことってあるんだなって、ちょっと思えるようになってきた私。

でも、楽しい日ばっかりじゃないのよ。次にやってきたのは、だらけすぎる日との戦いだったの。

だらけすぎる日との戦い

「今日は何もしたくなーい…」って日、あるよね?

ひんやりマットも、おやつパーティーも、一通り満喫しちゃったある日。朝から暑さが重くて、カーテンの隙間から差し込む光すらまぶしくて、ぺたん、と床に寝っ転がったまま、まばたきも忘れそうになっちゃった。

ママが「リア、大丈夫?」って心配して、冷たいお水をそっと置いてくれるんだけど、それすら「あとでいいや…」って感じ。なんかね、体が重いっていうか、気持ちまでトロトロしちゃうの。

シニア犬って、こういうやる気ゼロの日がときどき来るの。それ自体は悪くないけど、続くと、ちょっとしんどい。

「これ、夏バテってやつなのかな」って、自分でも思っちゃった。

でもね、そんなとき助けてくれたのは、やっぱり仲間だったの。お兄ちゃんが「リア、一緒にクッションの山に登る?」って声をかけてきた。

最初は「えぇ~今はムリ…」って思ったけど、ぴょんってひとつ乗ったら、なんかちょっと面白くなってきちゃって。

お姉ちゃんは私の前で、ごろーんって寝そべって、変顔大会してくれるの。それを見てるだけで、気分がふっと軽くなって、「ワン♪」って笑っちゃう。

あとね、パパは私の横でそっとスマホをいじりながら、ときどきナデナデしてくれるの。何も話さなくても、そこにいてくれるだけで、安心するんだ。

だらけすぎる日って、悪者みたいに感じるかもしれないけど、私はこのとき思ったの。「無理して元気にしようとしなくていいんだ。誰かと一緒に、静かにだらける時間も、悪くないな」って。

それでもやっぱり少しずつ、ちゃんとごはん食べなきゃとか軽く動かなきゃって気持ちも湧いてきたの。だって、この夏を乗り切るには、心だけじゃなくて、体の元気も必要だもんね。

夏バテの危機

ちょっと前ね、朝から気温はぐんぐん上がって、窓の外がまるでオーブンみたいに見えたの。そんな日が続くうちに、私の体にも変化が…。

朝ごはんの時間になっても、「ちょっと…いいや」ってごはんに顔を背けちゃう。ママが「いつもの大好きなトッピング、今日はボーロ入りだよ?」って声をかけてくれるけど、においだけかいで、ぷいっ。

自分でもわかるの、「あれ、私ちょっとバテてるかも」って。

シニア犬の私は、心臓のお薬を飲まなきゃいけないし、ちゃんと栄養もとらなきゃなのに、この頃はお薬を包んでくれるパンすら、あんまり進まなかったの。

パパもママも心配して、「リア、大丈夫かな…?」って小声で相談してた。私、寝たふりしてたけど、ちゃんと聞こえてたんだからねっ。

そんなある日、ママがごはんの準備のときに、ふっと私の目を見て言ったの。「リアちゃん、これなら食べるかもって思って作ってみたよ」

そのお皿には、いつものごはんの上に、ふんわり蒸したささみと細かく刻んだにんじんが乗ってて、上にはすこ〜しだけスープがかかってたの。香りがふわっと広がって…つい、ぺろっ。

「あっ、食べた!」ってママの声。それで私も「あれ? 食べられた」って思って。そこから少しずつ、食欲が戻ってきたの。ごはんって、香りも大事なんだね。

そのあと、ほんのちょっとだけど、パパと廊下を一往復するお散歩も再開。ムリしない程度に、体を動かして、お水もしっかり飲んで。

このとき私は、身をもって学んだの。「夏は敵じゃないけど、油断しちゃダメだな」って。

無理せず、でも気を抜かず。体の声をちゃんと聞いて、サインを見逃さないようにすること。それが、14歳の夏を乗り越えるための私なりの戦い方なのかもしれない。

それでもやっぱり無理しないのが一番

「ちょっと元気出てきたかも!」って思った日でも、前みたいに長く遊んだり、走ったりはやっぱりムリ。

だって私、もう14歳だもん。心臓だって、がんばって動いてくれてる。お薬だって毎日欠かさず飲んでるし、パパやママのサポートがあるから、こうして元気に過ごせてるけど、無理しないって、ほんとに大事なんだよね。

昔だったら、夏の公園でぴょこぴょこ走ったり、セミを追いかけてた私。でも今は、ちょっと歩いただけで「ふぅ」って座っちゃう日もあるし、ドキドキが早くなっちゃうこともあるから、パパがこまめに私の様子を見てくれるの。

「リア、今日はここまでにしよっか」って言われると、ちょっとだけ「え~」って顔しちゃうけど(笑)本当は、私も分かってるの。がんばりすぎないのが、いちばん元気でいられるコツだってこと。

だから最近は、自分から「今日はここでおしまい!」っておうちに戻るようになったんだ。パパが「おっ、リア偉いねぇ~」って頭をなでてくれると、「でしょ~♡」って気持ちになるのよ♪

シニア犬って、若いころみたいなできることは減っていくけど、気づけることや感じられることはむしろ増えていく気がするの。

今日はちょっとだるいなって自分の体にちゃんと耳をすませてみたり、無理せずに甘えるてみたり、そして誰かに頼るって勇気を持ってみたり、ね。

それができるようになった私はもしかしてちょっと大人になったのかも?なんて、思っちゃったりするんだ。

おうち時間の幸せ

ある日の午後。エアコンの効いたリビングで、私はパパのひざにちょこんと乗って、うとうと。

窓の外ではセミが元気に鳴いてて、陽ざしはキラキラしてるけど――私はここでのんびり、まったり。

これがね、今の私にとっての最高の夏の過ごし方なんだって、ふっと思ったの。

若いころの楽しいは、お外で走り回ったり、新しい場所に行ったりすることだった。でも今は、大好きな人のそばにいられるとか、安心できる空気の中で眠れるとか、それだけで、胸がぽかぽかするくらい、幸せなの。

ママがキッチンでおやつを準備してる音も、お兄ちゃんがソファでゲームしてる気配も、お姉ちゃんが私の写真をこっそり撮って「リアかわいい~」ってつぶやく声も。

全部ぜんぶ、私の夏のBGM。これが私だけの「おうちの夏フェス」って感じなの♡

そしてなにより、パパがそっとなでてくれる手のぬくもり。この手があれば、暑さも不安も、ふわ~って溶けちゃう気がするんだ。

家の中にいるだけでも、見える世界っていっぱいあるんだよね。日向と日陰のグラデーション。お気に入りのぬいぐるみの位置の変化。家族の足音と、私の小さないびきが混ざる午後の静けさ。

幸せって、たくさん動かなくても感じられるんだなってそんな風に思えたこの夏は、私にとってとっても特別な時間になったよ。

夏の終わりに向けて

8月も後半になってくると、朝の空気がちょっとだけ柔らかくなってくるはず。

セミの鳴き声も少し静かになって、夕方にはヒグラシが「カナカナ…」って鳴いてるのが聞こえるようになるんだ。あれを聞くとね、「あ、夏がゆっくり帰っていくなぁ」って感じるんだ。

この夏、今までの夏よりも暑くなったらしいから私はあまりお出かけできなかったし、外の世界の冒険もお休みが多かったけど、おうちの中で、家族と過ごす時間がぐっと深くなった気がするの。

パパと一緒にゴロゴロした昼下がり、ママが作ってくれた手作りゼリーをぺろりと食べた日、お兄ちゃんの腕の中で寝落ちした夕方、お姉ちゃんが私の寝顔にそっとキスしてくれた夜。

これって、すごく大事な思い出になるかもって、シニア犬の14歳の私は心から思ってる。

若いころだったら、「どこにも行けなかった夏はつまらない!」って思ったかもしれないけど、今はちょっと違うんだ。

静かで、ゆっくりで、でも愛情で満たされた時間の価値が、ちゃんと分かるようになったの。

もちろん、心臓のお薬は毎日続いてるし、ときどき体調が不安定な日もあるけど、それでも私は今年の夏も、ちゃんと自分らしく過ごせたなって思えるんだよ。

夏が終わるときって、少しだけ切なくなるけど、そのぶん、また来年もこうして過ごせますようにって、強く思えるようになった。

だって、来年もきっと、パパのひざは変わらずあったかいし、ママの愛情たっぷりのごはんも、お兄ちゃんの笑い声も、お姉ちゃんの優しい目も、ぜんぶ私の夏を包んでくれるから。

シニア犬としての成長と余裕

14歳の私は、昔みたいに元気いっぱいじゃないけど、今の自分にちゃんと自信を持てるようになったの。

たとえばね、暑い日は今日はおうちでのんびりしよって決めるのも、ちょっと体調が微妙な日は無理しないで様子見ようって考えるのも、昔の私だったら、そんなふうに自分のペースを大切にするのって苦手だったんだ。

でも今は、それが私の強さなんだって思えるの。シニア犬って、たしかにいろいろ不安もあるし、体力も落ちて、病院のお世話になることも増えてくる。だけどね、そのぶん心の余裕がどんどん育っていくんだよ。

パパやママの気持ちが、言葉にしなくても伝わってくるようになったり、家族のリズムの中で「今、私がどうするべきか」って自然と分かってきたり。なんだか、少し賢くなった気分なの。

「無理せず、自分らしく、愛されながら生きる」それが、14歳の私がたどり着いたリア流のサバイバル術。

この夏の間、いろんなことがあったけど、私は、確実にひとつ大人になった気がするの。身体はちょっとずつ老いても、心はむしろ豊かになっていくんだって、体感したから。

この夏を乗り切れたなら、きっとつぎの秋も、冬も、春も、また楽しく過ごしていける。だって私はもう、今の私がけっこう気に入ってるからね。

さいごに

最後まで読んでくれて、本当にありがとう。

このブログを読んでくれているあなたは、きっとシニア犬と暮らしていたり、ワンちゃんとの日々に「これでいいのかな?」って悩んだりしてる優しい人なんだと思う。

私もね、14歳になって、いろんなことが少しずつ変わってきたの。走るのが遅くなったり、体力が落ちたり、暑さに弱くなったりってね。だけど、そのぶん今この瞬間を大切にする力は、強くなった気がするんだ。

お散歩に行けなくても、新しい場所に行けなくても、ただ、家族と一緒にいるってそれだけで、心がほっとするの。

シニア犬との夏は、たしかにちょっと大変。でもね、無理せず、焦らず、一緒にのんびり過ごしてみて。それだけで、あなたのお友達にとっての最高の思い出になるはずだから。

私がこの夏見つけた宝物は、家の中での静かな時間、ぬくもり、そして安心。それがあれば、どんな暑さも乗り越えられるんだってわかったの。

だから、あなたにも伝えたい。のんびりこそ、愛情のかたちって。

どうか、今年の夏が、あなたとあなたの大切なお友達にとって、かけがえのない時間になりますように。

またねっ。
キャバリアのリアより

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