こんにちは。リアだよ。ねえ、あなたはキャバリアって本当に優しいの?って思ったこと、ある?
私は、ブレンハイム色のキャバリアで、いまは15歳。立派なシニア犬だよ。13歳の春に心臓の病気が見つかって、今はお薬を飲みながら毎日を過ごしてるんだけど、そんな中でも毎日パパとぴったりくっついて、穏やかに過ごしてるの。
でもね、時々こんな声を耳にするんだ。「キャバリアって、ちょっと気が強いときもあるよね?」とか、「甘えん坊すぎて困っちゃうこともあるよね?」とか、「子どもと仲良くできるって聞いたけど、うちの子はちょっと違うかも」なんていう声。
うん、たしかにね。優しいって一言で言っても、その子その子で感じ方も表れ方も違うから、戸惑っちゃうこともあるよね。
でも、私はこう思うの。優しさって、ただ静かでおとなしいことじゃない。心があって、相手の気持ちを感じとろうとすること。そばに寄り添ってあげたいって思う気持ち。それが、キャバリアにとっての優しさなんじゃないかなって。
そんな私たちキャバリアの優しさの正体について、リアルに、でもちょっと可愛くお話ししていこうと思うんだ。
優しいってどういうこと?本当に優しい子なの?って、あなたが感じてるモヤモヤが、この記事を読んだあとに少しでも晴れるようにって思ってる。
では、はじめるね。優しいって、どういうこと? それを、私なりの言葉でお話しさせてくださいね。
私たちキャバリアはなぜ優しいって言われるの?その理由をお話しするね

ねえ、あなたは優しさって聞くと、どんなことを思い浮かべる?
そっと寄り添ってくれること? 相手の気持ちに寄り添って行動できること? それとも、ただ静かにしていることかな?
私たちキャバリアが優しい犬種って呼ばれるのには、ちゃんと理由があるんだよ。しかもそれは、単なる性格のイメージとかじゃなくて、実際の性質や歴史、たくさんの飼い主さんたちの経験から言われていることなの。
私、リアが優しさの理由を順番に紹介していくね。あなたのお友達にも当てはまること、あるかもしれないよ。
争いを好まない、平和主義な性格
まずひとつ目はね、私たちキャバリアは争いごとが苦手ってこと。
他のわんちゃんにワンワンって吠えられても、「え?何かあった?」ってきょとんとしちゃうくらい、平和がいちばんって思ってるの。私も、お散歩中に知らない子に会っても、自分から吠えたりはしないよ。
怖いと思うことはあるけど、争いは避けたいって思っちゃうんだよね。
この争いを避ける気質は、昔から変わらないみたい。
キャバリアって、イギリスの王族たちに大切にされてきた犬種なんだけど、もともと人のそばで穏やかに暮らすために改良されたわんこなの。だから自然と穏やかな気持ちをもってる子が多いんだよ。
誰とでも仲良くなれるフレンドリーな性格
次にね、私たちはとっても社交的。見知らぬ人にも、「こんにちは♪」ってしっぽふりふりで近づいちゃうこともあるよ。あなたのお友達も、初めての場所や人に物おじしないタイプじゃないかな?
お兄ちゃんのお友達が遊びに来ると、私はすぐお腹を見せてごろんってするの。ちょっと図々しいって言われるけど、私からしたらあなたも私の家族?って感じで、すぐに仲間だと思っちゃう。
この社交性は、人だけじゃなくて、他の犬や小さな子どもたちにも向けられるんだ。だから多頭飼いの家庭にも向いてるって言われるし、私みたいなキャバリアが子どもの遊び相手になることもよくあるの。
飼い主への強い愛着と忠誠心
それからね、私たちは本当に飼い主のことが大好き。というか、愛してるって言ってもいいくらい。私なんて、パパがトイレに行くだけでもちょっとそわそわしちゃうし、玄関の音がすると「あっ、帰ってきた?」ってドキドキしちゃう。
この飼い主への強い愛着は、ただ甘えてるだけじゃなくて、一緒にいたいとか、守ってあげたいとか、安心してほしいとかって気持ちのあらわれなんだよ。
私が病気のときでもそばにいてくれたパパに、少しでも元気を返したくて、ニコッと笑って見せたとき、パパが、リアは優しいねって言ってくれたこと、今でもよく覚えてるの。
感受性が高く、心の動きに敏感
あとね、私たちキャバリアはとっても感受性が高いの。ママが悲しそうにしてると、すぐにその気配を感じとって、そっと膝の上に乗っかっちゃう。声をかけられなくても、空気でわかることってあるんだよ。
あなたのお友達にも、そんな一面ない?元気ないね?って顔して見つめてくること、あると思う。
でもその分、私たちは環境の変化にも敏感。だからこそ、優しく接してくれる人を見つけると、すぐにこの人のそばにいたいって思っちゃうのかもしれない。
セラピードッグとして活躍する理由
実はね、私たちキャバリアって、セラピードッグや感情支援犬として活躍してる子も多いんだって。病院や介護施設に行って、人のそばに寄り添って安心させたり、心を癒したりするお仕事。
優しいだけじゃできないんじゃない?って思うかもしれないけど、私たちはその人の気持ちに耳を傾けるように、自然と寄り添える性格だから、そういう役目がぴったりなんだよ。
優しさってね、うるさくないことでも、ただ静かなことでもないんだよ。心の奥で相手のことを思うっていう感情を、そっと行動にできること。それが、私たちキャバリアが持っている、本当の優しさなんじゃないかなって、私は思ってる。
そして、それはあなたのお友達の中にも、きっとちゃんとあるはず。そうじゃなかったらまだうまく伝えられないだけで、心の中にはたくさんの優しい気持ちがつまってるのかもしれないよ。
本当に優しい?リアの15年間を通して感じたキャバリアの性格

私はリア。15歳のキャバリアとして、たくさんの時間を家族と一緒に過ごしてきたよ。その中で優しいねって言われることもあったし、自分でもああ、私って優しいのかもって思うようになった瞬間がいくつもあるんだ。
でもね、キャバリアは優しいっていう言葉って、ちょっとキラキラしすぎてる気もする。
実際には、優しさだけじゃない気持ちがあるときもあったし、全部がうまくいってたわけじゃない。
それでもやっぱり、私の根っこには誰かの心にそっと寄り添いたいって気持ちがある。それがキャバリアの本当の優しさなんだって、私は思ってる。
今日はね、そんな私の思い出の中から、これが私の優しさだよって感じたことを、あなたにお話ししたいんだ。
ママが泣いてた夜、私は静かにそばにいた
ある夜のこと。リビングのソファでママがひとりで泣いていたんだ。
声は出していなかったけど、目元をぬぐってて、背中が小さく揺れていたの。私、眠たかったけど、すぐに気づいたの。なんかママ、さびしそうだなって。
そっと足元に寄っていって、ちょこんと膝の上にあごを乗せたんだ。何も言わずに、ただ、じーっと。
そしたらママがびっくりした顔して、それから笑って、「リア、ありがとう」って。あったかい手で頭をなでてくれたの。
私はこれが、私にできることだって、そのとき思ったよ。
キャバリアは感受性が強いってよく言われるけど、私はその意味がよくわかる。声をかけられなくても、表情を見なくても、空気の匂いや、歩く音、ほんの少しの変化で今、そばにいた方がいいなって、自然に思えるんだよ。
お兄ちゃんの友達にも、すぐお腹を見せちゃう
私はね、ちょっと人懐っこすぎるって言われることもあるの。特にお兄ちゃんのお友達が家に来たときなんて、玄関から「こんにちは!」って声が聞こえただけで、もうしっぽぶんぶん。
初対面なのに、いらっしゃいませって感じでお腹を見せてごろん。なでてもらうと、この人、いい人ってすぐに信じちゃう。危機管理能力ゼロって、パパには笑われるけど、でもそれが私。私たちキャバリアなの。
人に対して警戒心が少ないのは、もちろん性格もあるけど、信じたいって気持ちが強いからじゃないかなって思うの。この人と仲良くなりたいなとか、怖くない人だといいなとかって、そう思う気持ちが先に出ちゃうんだよね。
お散歩中も、知らないワンちゃんにごあいさつ
お散歩もね、私にとっては交流の時間。知らないわんちゃんが遠くから歩いてきたら、まず止まって、じっと見るの。こんにちはっていう合図のつもり。
たまに相手の子が吠えてきたりすると、ちょっとびっくりしちゃうけど、私からケンカを売ったことは一度もないよ。
むしろ、怖がらせちゃったかな?って思って、ちょっと距離を取ってみたり。そういうの、空気でわかるのがキャバリアの特技かもしれない。
私が小さい頃から、いろんな子と会ってきたけど、どんな相手にもどうしたら仲良くできるかな?って考える癖があるの。
争いじゃなくて、調和。相手を見て、自分の態度を調整すること。それって、人間でもなかなか難しいことでしょ?
本当に優しいって、どういうことだろう?
でもね、優しいってことは、ただ怒らないとかおとなしいとかだけじゃないと思うの。
私だって、気が乗らないときは、ちょっとムスッとしちゃうこともあるよ。眠いときに撫でられすぎると、もういいよ~って背中を向けちゃうこともあるしね。
だけど、この人が困ってる、この場面では私がそばにいた方がいいっていうときは、どんな気分でも自然と体が動いちゃうの。それが、私たちキャバリアの持ってる、無意識の優しさなんじゃないかな。
15年のあいだに、嬉しかったことも、悲しかったことも、いろんなことがあったけど、いつも私は家族のそばにいた。そして、家族もまた、私のそばにいてくれた。
優しさって、伝えるものじゃなくて、育てていくものだと思う。あなたとあなたのお友達も、きっとそうやってお互いの心を育てているんじゃないかな。
あなたのお友達も優しい?キャバリアの優しさを引き出すコツ

ここまで、私リアの15年間を通して感じたキャバリアの優しさについてお話ししてきたけど、実はね、私たちキャバリアって、みんなが最初から完璧に優しいわけじゃないんだよ。
私も小さい頃は、少しだけわがままで、自分の気持ちをうまく伝えられなくて、パパを困らせたこともあったの。でも、家族と一緒に過ごしていく中で、少しずつ、心の中の優しい芽が育っていったのを感じたんだ。
だから今、うちの子は本当に優しいのかな?って迷ってるなら、あなたに私は伝えたい。優しさは、引き出すもの。あなたの愛情で、ちゃんと育てていけるんだってことを。
ここでは、私たちキャバリアの優しさをぐっと引き出すために、大切なことをいくつか紹介するね。きっと、あなたとあなたのお友達にとって、今日からできる小さなヒントになると思うよ。
子犬の頃の社会化がカギ
もしあなたのお友達がまだ若いなら、いちばん大切なのは社会化っていう時間。いろんな人や犬、場所や音にふれて、世界にはいろんなものがあるって教えてあげる時期だよ。
私は子犬のとき、パパが抱っこしてお外を歩いてくれたり、お兄ちゃんの友達にたくさんなでてもらったりしたの。そういう経験をすることで、人は怖くない、他の犬とも仲良くできるって、心が覚えていくんだ。
社会化がうまくいかないと、臆病になったり、攻撃的になったりする子もいるって聞く。でもそれは、その子が悪いんじゃなくて、不安の気持ちが出てきちゃってるだけ。ちゃんと安心できる経験を積めば、優しさはちゃんと戻ってくるよ。
お留守番は「愛情の確認」のチャンスかも
キャバリアってね、すごく寂しがりや。私も、パパが出かけちゃうと、ずっと玄関の方を見てたりしちゃうの。でも、たださみしいっていうだけじゃなくて、戻ってきてくれるって信じてるから、待っていられるんだよ。
お留守番って、ちょっと可哀想に見えるかもしれないけど、実はあなたを信じて待つっていう練習の時間でもあるんだ。
ただ、あんまり長すぎたり、急にひとりぼっちになるのはストレスになっちゃうから、少しずつ時間を伸ばしたり、安心できる場所を作ってあげるといいよ。
優しさって、信じる気持ちから生まれるもの。だから、あなたはちゃんと帰ってきてくれるって思えるようになることが、私たちにとって大切なんだ。
私たちの気持ちにも耳をかたむけてほしいな
キャバリアは感受性が高いって話はさっきもしたけど、それってつまり、私たちは言葉じゃなくて気持ちで生きてるってことなんだ。
だからこそ、あなたには、言葉じゃないところで私たちの気持ちを受け取ろうとしてくれると嬉しいな。
目をそらしたり、背中を向けたりするのはちょっといま、ひとりにしてほしいなっていうサインかもしれないし、じーっと見つめてくるのは、ねえ、聞いてる?っていうサインかも。
優しさって、気持ちをわかろうとすることから始まるよね。私たちキャバリアも、あなたが悲しんでいるときはそっと寄り添おうとするし、逆に私たちが困っているときにあなたがそっと気づいてくれると、それがすごく嬉しいんだ。
年齢を重ねたら、優しさのカタチも変わるの
私ももう15歳。若い頃と比べたら、正直、できることは減ってきたよ。長く歩くのも疲れるし、音に驚きやすくなったし、寝てる時間も増えた。
でも、だからこそ私は今、そばにいることの大切さを強く感じてるんだ。もう派手な遊びはできなくても、ただ一緒にいるっていう時間が、すごく愛おしい。
あなたのお友達もシニア期に入ったら、きっと性格や反応が少しずつ変わってくると思う。それを優しくなくなったって思わないでほしいの。その子なりの新しい優しさのカタチがあるから。
スローになった時間の中で、一緒にまったりして、お互いの心をじんわり感じ合う。それもまた、キャバリアが見せてくれる、深くて静かな優しさなんだよ。
私たちキャバリアの優しさは、持って生まれたものかもしれない。でも、それを本当に育ててくれるのは、あなたの存在なんだ。あなたがそばにいてくれて、私たちの気持ちを受け取ろうとしてくれて、安心できる毎日をくれるからこそ、優しさはどんどん花ひらいていくの。
うちの子、まだ優しさを見せてくれないなって思ってたら、それはきっと、まだその子の優しさの種が芽吹く準備をしてるだけ。あなたの愛情という光があれば、その芽はいつか、きっとやさしい花を咲かせてくれるよ。
それが、私が15年間生きてきて、本当に感じたこと。
じゃあ、今日はここまで。また会える日を楽しみにしてるね。
リアより


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